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「QTTA スパイスカレー味」花椒が決め手! 痺れる辛さの個性派 “クッタ” 登場

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年5月6日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「MARUCHAN QTTA(クッタ)スパイスカレー味」の実食レビューです。

花椒の痺れが個性的なQTTA(クッタ)流 “シビからスパイスカレー” 新登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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MARUCHAN QTTA スパイスカレー

「MARUCHAN QTTA(マルちゃん クッタ)」とは、2017年3月27日(月)に発売された東洋水産の「たて型カップ麺」ブランドで、しっかりとした食べごたえがあり、食べた人に『はぁ~、くった~』 とホッと一息ついて前向きな気持ちになってもらいたい——そんな願いをコンセプトに掲げて始動しました。

まるで “打倒カップヌードル(日清食品)” とでも言わんばかりの勢いで鳴り物入りのデビューを飾り、確かな個性と差別化によって着実に固定ファンを増やしているのですが、現在は若手ダンサーを起用したCMや「QTTAエールプロジェクト」なども発足、「若者」への応援感を強く意識しています。



既存のラインナップに「MARUCHAN QTTA CURRYラーメン」(2018年3月26日発売 – 2019年3月25日リニューアル)という定番のカレー味もありますが、今回は大阪発祥で今話題の「スパイスカレー」がテーマ。とはいえメーカーのニュースリリースやパッケージに「大阪」の文字はないので、単純に「スパイシーなカレー味」を意味しているのかもしれません。

2019年5月現在の定番フレーバーは、「SHO-YU(しょうゆ味)」「SEAFOOD(シーフード味)」「TONKOTSU(とんこつ味)」「CURRY(カレー味)」、そして2019年3月25日(月)に発売されたシリーズ初の激辛カップ麺「EXTRA HOTラーメン(エクストラホット味)」となっているのですが、エクストラホット味(トテモカライ)の登場により、第5の定番「TOMATO CREAM(トマトクリーム味)」は廃盤になりました。

これまでの傾向からレギュラー商品はフレーバーのタイトルが「SHO-YU」「CURRY」のようにローマ字表記、期間限定商品はカタカナ表記と住み分けが図られているのですが、今回は「SPICE CURRY」ではなく「スパイスカレー味」としか記載されていないため、おそらく期間限定のスポッット商品になると思います。

タイトルロゴの左上にニンニク、右上に唐辛子(レッドペッパー)、右下は花椒と黒胡椒(ブラックペッパー)かな? ニュースリリースでは “花椒の辛さと風味をつけ、ニンニクや香辛料を利かせた——” と今話題の花椒(かしょう / ホワジャオ)の刺激がアピールされているので、辛さレベル(痺れの強さ)も注目ポイントですね。



一般的なプラ製のカップ麺に使用されているPS(ポリスチレン)ではなく、定番QTTAと同じ耐熱性の高いPP(ポリプロピレン)を採用し、容器の底に向かうにつれ四角い形へと変化していく持ちやすい形状も特徴となっているのですが、これまでの変わり種はスナック菓子やファストフードをイメージした “超スナック系” がコンセプトだったので、超スナック系ではない硬派なテーマは異例です。

開封

まるでローリングストーンズのロゴマークよろしく「Q」を舌に見立てた個性的なデザインのフタ上なんですけども、2019年3月25日(月)10:00~2019年7月1日(月)17:00までの期間中、「QTTAら、満足! キャンペーン」というLINEポイントのプレゼントキャンペーンが開催されている真っ只中なのに、今回は告知パッケージではありません。



販売期間が短いのか? などと思いつつ開封すると大きめの挽肉具材と玉ねぎが待ち構えていたのですが、加えて重心の低い濃厚なカレーの香りが漂ってきて食欲増進効果はバッチリ。さらに花椒特有の清涼感もカレーのスパイス感に負けないくらい明白で、思わぬ存在感に驚きました。

ちなみに粉末スープの量が多いので、あまりフタに圧をかけながら開封すると粉が手前にパフッと出てきます。気をつけて。さらに形成されている麺の密度が高く、なかなか熱湯が浸透しにくいため、調理の際は火傷に注意しながら「ゆっくりと熱湯を注ぐ」のも意識したいポイントですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:MARUCHAN QTTA スパイスカレー味
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場・BK21(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8)
内容量:87g(めん66g)
商品コード:4901990363112(JANコード)
規格サイズ:縦102mm×横102mm×高さ109mm

発売日:2019年05月06日(月)
実食日:2019年05月06日(月)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー(イオンリテール@兵庫県)
商品購入価格:118円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:280ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(小袋なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、チキンエキス、しょうゆ、卵白)、添付調味料(香辛料、砂糖、粉末野菜、食塩、でん粉、たん白加水分解物、豚脂、ポークエキス、チキンエキス、酵母エキス、香味油脂)、かやく(味付挽肉、たまねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、香料、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】えび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

麺はラードを使用した油揚げ麺で、それぞれフレーバーに合わせた東洋水産独自製法の麺を採用しているのですが、「TONKOTSUラーメン」には歯切れの良い食感を意識した「ノンスチーム製法」を採用、今回は「SHO-YUラーメン」や「SEAFOODラーメン」「CURRYラーメン」と同じ「つやもち製法」となっています。



そしてフタの裏面には「QTTA スパイスカレー味を食べる前に おいしく仕上げるポイント! スープがしっかりと溶けるように “カップの底から” よ〜く混ぜてくださいネ♪」とのアドバイスがあるのですが(さりげなく定番のカレー味もアピールw)、とろみ成分と粉末野菜がスープに仕込んであるので、ほんと徹底的に混ぜてください。

さて、完成です。どのくらい混ぜたらいいのかというと、最短でも1分(気持ちと時間に余裕があれば1分30秒以上)。最初はシャバシャバのスープですが30秒くらいからトロミがつき、1分後も混ぜれば混ぜるほど粘性率がアップするため、後述する麺の仕上がりも考慮すると1分30秒が適切かもしれません。

それでは、スパイスの辛さレベルや花椒の麻味(痺れ)など、刺激の強さとQTTAらしさに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(87g)当たり

熱  量:377kcal(カロリー)
たん白質:8.9g
脂  質:14.4g
炭水化物:53.0g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:2.3g)
ビタミンB1:2.56mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:165mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:377kcal(めん・かやく:321kcal)(スープ:56kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「つやもち製法」によりなめらかで、スープが良く絡む幅広の麺。ラードを使用した油で揚げ、香ばしい風味をつけました。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『MARUCHAN QTTA スパイスカレー味』新発売のお知らせ」)

スナック感がプラスに作用
5.5

今回は変わり種でも “超スナック系ではない” と書きましたが、麺自体は超スナック系に使われているタイプと同じ幅と厚みのある油揚げ麺で、食感はモッチモチ。精製ラードのジャンクな芳ばしい風味が「QTTA」ならではの個性となり、ライバルの「カップヌードル」と明白な差別化を図ります。

「つやもち製法」はマルちゃんのカップ焼そばシリーズ「昔ながらのソース焼そば」にも採用されている製法ですが、滑らかな表面は「つや」があり、「もちもちと」した食感から食べ応えもあって、今回のスパイシーな濃厚カレー味のスープともバランスは完璧——なんですけれども前述した混ぜ時間に加え、ちょっと湯戻し時間にも注意が必要です。



というのも大量の粉末スープが麺の表面を覆っている状態なので、粉末スープが凝固していた部分の戻りが悪く、熱湯3分プラスかき混ぜ1分では部分的にサクッとした食感が残ります。もちろん好みによりますが、せっかくの「つやもち」を自然に楽しむためにも「熱湯3分30秒」+「かき混ぜ1分30秒」=合計5分くらいがベスト。

インスタント感の強いラードの風味は時に蛇足的な要素になりますが、今回の濃厚かつスパイシーなカレー味のスープと相性が良く、むしろジャンクな食べ応えが素直に好印象でした。

スープ

ポークの旨味がベースのカレー味に、花椒粉末・花椒油で辛さとしびれ・風味をつけ、にんにく等の香辛料を利かせた、粘度のある黒いスープ。唐辛子チップ入り。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『MARUCHAN QTTA スパイスカレー味』新発売のお知らせ」)

花椒の清涼感が素晴らしい!
6.0

スパイスカレー発祥の地といわれている大阪のスパイスカレーは基本的に小麦粉を使った “ルーではない” ので、専門店などのカレーはシャバシャバしていることが多いのですが、QTTA(クッタ)のスープは粘度が高く、それとはイメージが異なります。ただ、厳密に “大阪の” とはどこにも書いてありませんからね。

というわけで、あくまでも “QTTA流のスパイシーなカレー” になるのですが、湯気からも漂ってくる花椒の香りと実際に麻味(痺れ)も明白で、花椒油よりも花椒粉末が主体となっていることからスパイス感はバッチリ。痺れは激辛もとい激痺(ゲキシビ)クラスではありませんし、唐辛子の辛さレベルは控えめでニンニクの効き目も常識的ですが、日本の山椒や花椒のピリピリ・ビリビリとした刺激が苦手な方は注意が必要かもしれません。

そして製品説明には「粘度のある黒いスープ」と書いてありますが、黒い高粘度カレーといえば「金沢カレー」。特に東洋水産は金沢カレーの名店「ゴーゴーカレー」と以前からパイプのあるメーカーということもあり、ベースのカレー味は過去のゴーゴーカレー監修商品と似ています。とはいえ軸は同じでも濃いめのスープに黒胡椒の洋風アクセントと花椒による中国の清涼感で結果は別物、なんとも異国情緒にあふれる個性的で満足度の高いスープに仕上がっていました。

具材

味付挽肉、たまねぎ。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『MARUCHAN QTTA スパイスカレー味』新発売のお知らせ」)

シンプルイズベスト
6.0

定番の「CURRY(カレー味)」に入っている大きな皮付きポテトは入っていませんが、熱湯3分後の開封直後から漂ってくる玉ねぎ特有の香りが印象的で、ランダムなサイズの味付挽肉もサイズが大きく食べ応えがあり、どちらの具材も量・質・サイズもれなく申し分ありません。

挽肉はスパイシーな味付けで食べ応えがあり、インスタント感の強いジャンクな風味も全体の方向性を思うと蛇足的ではなく、むしろ背中を押してくれる魅力的な存在。さらに細長いカットの玉ねぎは素揚げした甘いタイプとは違う、生のまま熱風で乾燥させたようなイメージのフレッシュなタイプで、シャキッとした食感とシャープな香味がスープにベストマリアージュで最高の相性。

今回は麺の食感を確かめるために同じ商品を2度実食しているのですが、どちらの商品も味付挽肉・玉ねぎ両方とも同じくらい多く、バリエーションとしては実にシンプルな内容ではあるものの、いろいろ細々した具材を突っ込んだ結果いまいち照準が定まっていない “下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる系” よりもずっと好印象ですし、その潔い特化型の構成も高評価の決め手となった要因でした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

「スパイスカレー」をテーマにした「QTTA(クッタ)」シリーズの新作でしたが、スパイスの指標は真っ直ぐに「花椒」を向いていて、唐辛子の辛さやニンニク、黒胡椒などは常識的。また香辛料によってカレー味ではあるものの、それはカレー粉ほど複雑なスパイス感ではありません。しかし、とても素晴らしい商品ですね。

濃厚でマイルドなカレーを軸にガツンと花椒を効かせ、インスタント感の強いスナック的な油揚げ麺とスープの相性も申し分なく、さらにシンプルかつ過不足のない充実した具材構成から文句の付け所が見当たりませんでした。欧風をイメージしている定番QTTA「CURRYラーメン」との差別化もバッチリですし、このまま真面目にレギュラー入りも考慮してほしいくらい完成度の高い一杯です。

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