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あのポテトチップスをカップ麺に!? QTTA(クッタ)の「しあわせバタ~味」を食べてみた結果‥‥

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年4月3日(月)新発売 / 8月15日(火)ローソン限定で再発売、東洋水産のカップ麺「MARUCHAN QTTA(クッタ)しあわせバタ~味」の実食レビューです。

あの “あまじょっぱい” 4あわせ(幸せ)バター味をカップラーメンのスープで再現!? CalbeeとMARUCHANが夢のタイアップ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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Calbee×MARUCHAN QTTA しあわせバタ~味

MARUCHAN QTTA(マルちゃん クッタ)とは、しっかりと食べごたえがあり、食べた人に「はぁ~、くった~」と “ホッと一息ついて前向きな気持ちになってもらいたい” をコンセプトにした東洋水産の縦型カップめんブランドで、2017年(平成29年)3月27日に初代「SHO-YUラーメン」「SEAFOODラーメン」「TONKOTSUラーメン」を市場に投下。

※エイプリルフール用のコラ画像ではありません。

1971年(昭和46年)9月18日に日清食品が発売した世界初のカップ麺「カップヌードル」及び1975年(昭和50年)1月18日にサンヨー食品が発売した「サッポロ一番 カップスター」との差別化を図るために、主とする顧客層を若者に定め、スナック的な味わいを得意としてきました。しかし、ガチの “スナック菓子” とタイアップするのは「MARUCHAN QTTA しあわせバタ~味」が初めての試みです。

今回の新商品「MARUCHAN QTTA しあわせバタ~味」は、ほんのり “あまじょっぱい” テイストで不動の人気を博す「ポテトチップス しあわせバタ~」の味わいを再現した一杯で、Calbee(カルビー)と東洋水産によるタイアップ作。

2011年(平成23年)7月11日発売の「やきそば弁当 カルビーポテトチップスのりしお味」以来かな? 前述のように「QTTA」はスナック的なフレーバーを得意としているため、期待値が高い新作ではあるものの、一見すると地雷ですよねw

「ポテトチップス しあわせバタ~」が初めて発売されたのは、現在を遡ること12年以上、2010年(平成22年)12月13日。当初の商品名は “しあわせバタ〜” ではなく「ポテトチップス しあわせバター味」という表記で、新しい味のポテトチップスが毎月楽しめる、PARIPARI VARIATION(パリパリバリエーション)のNo.121としてデビューを飾りました。

出典:「ポテトチップス しあわせバター味」発売(カルビー)|日本食糧新聞

初代「ポテトチップス しあわせバター味」は、販売チャネルをコンビニエンスストアに限定したスポット商品で、4つの素材と幸せを掛けた「4合わせ(しあわせ)」をコンセプトに “バター・パセリ・はちみつ・レモン” を組み合わせていたのですが、2011年(平成23年)12月12日発売の二代目から商品名を「ポテトチップス しあわせバタ〜」に改称し、レモンがマスカルポーネチーズに変わります。

さらに定番の「ポテトチップス うすしお味」をベースに、オニオン・チキン・ホワイトペッパー・赤ピーマン・ガーリック・セロリ・パセリを組み合わせた “8品(はっぴん)の素材” が織り成す「ハッピーソルト」も登場したのですが、以降は「しあわせバタ〜」のみ毎年12月の準レギュラー扱いに格上げされ、あまりの人気から2015年(平成27年)9月21日発売品より待望の定番化が叶いました。

その数ヶ月後にコンビニ限定品として北海道産バターを使用した「しあわせ濃厚バタ〜」が現れ、ほかにも「しあわせチキン味」や「しあわせクリ〜ムチ〜ズ」「しあわせサワ~クリ~ム」「しあわせ胸キュンバタ~ 初めてのティラミス」といった姉妹品に、セブンイレブン限定の罪深き濃厚バター4倍「禁断のしあわせバタ~」や「バター攻めのしあわせバタ~ バター450%」など、いくつかのバリエーションが存在します。

あくまでも味わいをイメージした商品

東洋水産がパッケージに “※「ポテトチップスしあわせバタ〜」を使用した商品ではありません。味わいをイメージした商品です。” という免責事項を表示しているように、砕いたポテトチップスなどが入っているわけではないのですが、しあわせバタ〜の即席カップめん業界進出はブランド史上初の試み。はたして「QTTA」との相性や如何に、お手並み拝見と参りましょう。

開封

パッケージの再現度は高い

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さが魅力。ちなみに容器側面やフタ上に印刷されている “イラストは味のイメージです。” と “ほんのり あまじょっぱい” の訴求は、本家「ポテトチップス しあわせバタ〜」のデザインを忠実に踏襲しています。

玉ねぎかと思ったw

かやくはポテトのみとシンプルな内容ですが、ごろごろとサイズは不揃いで、あまり見覚えがないファーストインプレッション。スポット商品から定番商品に格上げされた「サワークリームオニオン味」よろしく皮付きポテトだと嬉しかったんですけど、あえてのチョイスなのかもしれません。

メーカー希望小売価格は214円(税別)なので、2023年4月現在の「QTTA」における標準的な値段です。ただ、2023年6月1日出荷分より適用される価格改定以降、236円(税別)が基準となるため、今のうちに金銭感覚を調整しておいてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:MARUCHAN QTTA しあわせバタ~味
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8)
内容量:78g(めん61g)
商品コード:4901990374255(JAN)
発売日:2023年04月03日(月)
実食日:2023年04月04日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:214円(税別)
購入価格:127円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白)、添付調味料(砂糖、粉末野菜、食塩、バター加工品、豚脂、はちみつパウダー、ナチュラルチーズ、チーズ加工品、植物油、ポークエキス、たん白加水分解物、パセリ)、かやく(ポテト)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、pH調整剤、甘味料(カンゾウ)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※原材料の一部にハチミツを使用していますので、1歳未満の乳児には与えないでください。※ナチュラルチーズはマスカルポーネのパウダーを使用しています。※バター、はちみつを原料とした加工品のパウダーを使用しています。※バター香料を使用しています。

実食開始

香りは本家に近い

麺は油で揚げたフライ麺で、ラードを揚げ油に使用していることから、カルビーのポテトチップスとは異なる独特の芳ばしさを伴います。ただ、今回は蜂蜜やチーズ、バターの香りを伴うため、なるほど言われてみれば「しあわせバタ〜」っぽい雰囲気。まったく同じではないけれど、強ち的外れではありません。

調理後は再現度が低くなったw

かなり粉末スープの量が多いため、あふれや跳ね返りに注意しながら熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを完全に剥がし、よく混ぜ合わせたら完成です。調理前よりも揚げ油の香りが強く出ているため、ちょっと雰囲気は遠退いてしまったのですが、たっぷりポテトのボリューム感は好印象なポイント。

ただ、粉末スープの溶け残りが目立ったので、調理の際は普段よりも念入りに混ぜ合わせるように注意してください。それでは、引き続き「ポテトチップス しあわせバタ〜」の再現度に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(78g)あたり
カロリー:337kcal
たん白質:6.5g
脂  質:13.1g
炭水化物:48.3g
食塩相当量:4.7g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:133mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:337kcal(めん・かやく:277kcal)(スープ:60kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

幅広麺を合わせるべきだったかも?

2.0

味のモデルになった「ポテトチップス しあわせバタ〜」に小麦粉が主原料の麺は入っていないため、食感などの再現度については言及しません(できません)が、ラードを使用した油で揚げていると前述したように、カルビーの工場で使用している揚げ油(2021年7月よりRSPO認証パーム油を使用)とは風味のベクトルが異なります。

あと部分的に硬い

「QTTA」の油揚げ麺には “つやもち製法” と呼ばれるマルちゃんの独自技術を採用しており、超スナック系シリーズの代表格といっても過言ではない「サワークリームオニオン味」には幅広麺を合わせているのですが、今回の「しあわせバタ〜味」にはオーソドックスなサイズの麺を合わせています。ただ、粉末スープとの兼ね合いで、硬い部分がチラホラと‥‥。

終盤に差し掛かると気にならなくなりますが、特に食べはじめは部分的にバキバキしているので、ひとまず熱湯3分は厳守したほうが安全。時間に余裕がある方は、熱湯3分後に1分以上かき混ぜて、さらに2〜3分ほど休ませるのがベストかもしれません。そもそもスープとの相性を考慮した場合、サワクリと同じ幅広麺のほうが適切だったかも。

スープ

まずくはない、けど‥‥なんだこれ難しいw

3.0

東洋水産のニュースリリースには “あまじょっぱさがクセになる、コクのあるミルキーなカルビー「ポテトチップス しあわせバタ~」の味わいをイメージしたスープ。” と記載されていて、なるほどミルキーな‥‥というか、くどいですね地味にw ひとまず4つの幸せ素材(バター・はちみつ・パセリ・マスカルポーネチーズ)については漏れなく踏襲していますが、配合まで同じではありません。

なんというか「ポテトチップス しあわせバタ〜」をイメージしていることは漠然と伝わってくるのですが、フロントに主張してくる甘さの加減だったり、それを引き締める後味の塩気(しょっぱさ)だったり、そのバランスでいうと甘さ寄りで、ちょっとピンボケしている感じ。まったく掛け離れているわけではないけれど、返答に困る味というか、うん‥‥w えっと、まずくはないです。ただ、なんか違うw

かやくのポテトがスープに強く影響してくるので、じゃがいものポタージュと思えば独特かつ美味しい部類に入りますが、あの「しあわせバタ〜」をイメージしていた場合、いくらか疑問符は浮かぶと思います。なんというか久々に何て書くのが適切なのか分からない味だったw

かやく

じゃがいもたっぷり

3.0

上記の画像は “撮影用に調理した状態” なので、ほとんどのポテトが原型を留めていますが、ふつうに調理すると念入りに混ぜ合わせる段階で半分くらい溶けます。それがスープの濃度を飛躍的に高めてくれるので、再現性を度外視すれば悪くないけれど、ポテトチップスのポテトとは真逆といっても過言ではないホクホク感をヨシとするか否か。

ただ、あくまでも「MARUCHAN QTTA しあわせバタ~味」のコンセプトは “「ポテトチップス しあわせバタ~」の味わいをスープで再現!” なので、かやくのポテトは割り切って‥‥いや、そのポテトがスープに強く影響しているわけで‥‥今回のレビューなんかグダグダですねスイマセンw

総評

3.0

たしかに “あまじょっぱい” 部類に入るスープは「ポテトチップス しあわせバタ〜」を意識していることが伝わってくる骨組みですが、あの “あまじょっぱい” とは似て非なるベクトルを歩んでいるため、再現度を重視すると評価が難しいところ。ただ、おいしい・まずいでいえば悪くなかったので、ひとまず総評は及第点としました。それにしてもレビュアー泣かせの商品なんじゃないですかねコレw

ただ、いずれにせよ似たような味のカップラーメンは現時点で存在しないため、物は試しに挑戦してみる価値はあると思います。食べている間はコメントに困る味ではあったものの、なんか余韻がクセになる感じというか、好みにバシッとハマればリピーターも出てきそうな味だったので、気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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