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「ペヤング ソースやきそば」その湯切りちょっと待った!! “汁あり” で食べてみた結果

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、まるか食品「ペヤング ソースラーメン」に対抗するアレンジ、「ペヤング ソースやきそば 湯切りなし」の実食レビューです。

まるか食品の定番カップ焼そば「ペヤング ソースやきそば」の “お湯を捨てずに” 食べてみた結果‥‥

実際にアレンジしてみた感想に基づき、もう単純に「おいしい」のか「まずい」のかを判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング ソースやきそば “湯切りなし”

2019年9月9日——突如として現れたソース味のカップラーメン、その名も「ペヤング ソースラーメン」。まさに読んで字の如く、定番の「ペヤング ソースやきそば」を湯切りせずに作った汁ありバージョンをイメージしていたのですが、現物は “どんぶり型” のカップラーメンで、しかもノンフライ麺を使用した製品でした。

パッケージは思いっきり「ペヤング ソースやきそば」のデザインで、暖簾のなびき方や星の数、 “Big!” の文字、調理方法・栄養成分表示・製品情報欄の色使いやフォントなど、そして極め付けにプラ製だった頃の影を彷彿とさせる部分まで忠実に再現されているのですが、変わり種の “ペヤングヌードル” ではありません。



まるか食品株式会社の営業部「まるか商事株式会社」が販売者で、製造所はテーブルマーク株式会社のグループ企業「加ト吉水産株式会社 フーズ部 群馬工場」。まるか食品の工場にはノンフライ麺を製造する設備が整っていないため、ノンフライ麺の製造は加ト吉水産に委託している、というのは定番のパターン。

どうも最近は “ノンフライめん” を使用したペヤングを「ラーメン」とし、 “油揚げめん” を使用したペヤングは「ヌードル」と商品名を分けていて、新発売の「ソースラーメン」はクオリティの高いノンフライ麺にウスターソース基調のスープ、具材はキャベツたっぷり。実は問題なく食べられたんですけど、あまり感動はありませんでした。

その理由として、まずスープに妙な甘さが目立っていたことが敗因の一つ。もし「ソースやきそば」に入っている定番のアオサや紅生姜(ふりかけ)、スパイスなどのアクセントがあれば印象は大きく変わっていたかもしれませんが、小袋の別添はなし。そして、なにより大きなミスだと感じたのが “ノンフライ麺の採用” です。

2019年9月現在、「寿がきや食品」のカップラーメンや「イオン(トップバリュ)」のノンフライめんシリーズ、またテーブルマークの「ホームラン軒」を手掛けている加ト吉水産なので、麺のクオリティは間違いありません。でも、「ペヤングソースラーメン」のスープには油揚げ麺だろ‥‥みたいなイメージが拭えなくて、なんだか不完全燃焼な後味。



まるか食品の公式ウェブサイトにも商品のパッケージにも “ペヤングのソースやきそばを再現した” とは一言も書いてないので、実は比べるべきではないのかもしれませんが、そもそも「単純にペヤングのソースやきそばを汁ありにアレンジしたほうが美味しいのではないだろうか——」と。それに、実は昔あったんですよ “湯切り不要” の公式ペヤングが。

発売日は2010年3月15日、商品名は「ペヤング スープやきそば」。ソース焼そばにラーメンの鶏がら醤油スープをかけたような内容で、塩原温泉で有名な栃木・那須塩原にあるB級ご当地グルメ「スープ入り焼きそば」を再現したものでした。新潟県糸魚川市にある食堂、「麺家なりた」で提供されている「ソース焼そばラーメン」も同じ系統の作り方ですね。

アレンジに使うカップ麺

今回のアレンジは基本的に「ペヤング ソースやきそば」の “お湯を捨てないで作る” のがコンセプトなので、中華スープの類いは添加しません。作り方は通常どおり乾燥かやくを入れ、あとはカップラーメンを作る要領で調理します。実は20年以上前に試したのですが、当時とは印象が変わっているかもしれませんし、せっかくなので「激辛やきそば」でも試してみることにしました。



正式名称は「ペヤング 激辛やきそばEND」、通称 “激辛MAX END(げきからマックスエンド)” ——発売日は2018年8月27日、ぺヤング史上最強の激辛ソースを超える本気の激辛やきそばとして開発された商品で、期間限定かと思いきやシレッとレギュラー化。まるで市販のカップ焼そばとは思えない、おどろおどろしいデザインで他を圧倒します。

2019年6月11日には「ピーヤング 激辛春雨END(はるさめエンド)」という春雨バージョンもリリースされ、どちらもMAXやきそばシリーズ第1弾「ぺヤング 激辛やきそば」(通称:激辛ぺヤング)と比較して “4倍の辛さ” と発表。実は2009年5月にラーメン版「ペヤング 激辛ラーメン 醤油味 / 味噌味 / 塩味」が出ていたんですけど、あまり辛くありませんでした。

製造所について

たとえば今回の記事で使用している「ペヤング 激辛やきそばEND」の製造者は「まるか食品株式会社」となっているのですが、定番の「ペヤング ソースやきそば」の製造者は「まるか食品株式会社 +A」と表示。どちらの商品も製造者の住所は同じで、ノンフライ麺のように委託製造ではないんですけど、実は別の工場で製造されています。

ノンフライ麺を除く通常の「ペヤング」を製造している工場は、大きく分けて2つの製造工場があり、「製造者:まるか食品株式会社」の横に「+A」と書いてあったら「赤堀工場」(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造、何も書いてなかったら「本社工場」(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で製造されたもの。ときおり麺に違いを感じるのは、製造所の違いが要因かもしれません。

実食開始

さて、まずは定番の「ぺヤング ソースやきそば」からアレンジ。作り方の手順としては、「1.かやくをあける」「2.熱湯を注いで3分待つ」「3.ソースを入れてよくかきまぜる」「4.ふりかけ・スパイスをかけたら出来上がり!」なんですけど、ソースの量がラーメン用に開発されているわけではないので、熱湯を入れる位置は “麺がギリギリ浸かるくらい” を狙います。



たとえばスープありのカップラーメンを汁なしアレンジする場合、もともと熱湯で何倍も希釈する予定のスープを全量投入したら塩っぱ過ぎて食べられなかった——という失敗談は珍しくありません。逆に湯切りタイプの汁なしカップ麺は、麺に直接ソースを絡めて程よい塩梅に調節されているため、内側の線まで熱湯を入れると中華スープや追いソースが必要に。

それはそれで面白そうですが、とりあえず熱湯の量は麺の表面ギリギリを狙う必要があるので、お湯を入れるときは浮き上がってくる麺を箸で押さえながら注湯するのも作り方のポイントです。なんというか、見た目そのまんまスープ入りぺヤングやきそばなんですけどw かなりノスタルジックなソースの香りが漠然とエモい。

ちょっと試してみたい追加トッピングもあるのですが、まずはプレーンの状態からレビューします。ノンフライ麺バージョンの詳しい感想と評価につきましては、「ぺヤング ソースラーメン」の記事をご参考ください。

ぺヤング ソースやきそば 湯切りなし

かなり優しいソース味のラーメン

まず麺の戻りは問題なく、通常の「やきそば」で食べている時の食感と変わりません。食べ始めから優しいソフトな歯触りで、しかしながら適度に弾力があり、ペヤングやきそばらしさ全開です。もちろん油揚げ麺特有の風味も明白ですが、今回の場合それも醍醐味で、意識しながら味わいたいポイント(わざと放置時間を延ばして柔らかめに仕上げるのもオススメ)。

最近のカップラーメンや店ラーメンに慣れていると、たぶん拍子抜けするくらいペヤングソース味のスープは薄味で頼りないと思います。もともと稀釈ゼロで穏やかなぺヤングの王道ソースですから、塩気のキレはありません。けれどもウスターソース特有のフルーティな酸味が心地よく、油揚げ麺の甘味とキャベツから出汁的に滲み出る野菜の甘味が渾然一体となった様は滋味深いもの。



そんな穏やかなスープだからこそ、「ペヤング ソースラーメン」には別添されていなかったスパイスの香り(ホワイトペッパー)と軽い刺激(ブラックペッパー)のアクセントが効果的で、アオサの香りや紅生姜の繊細なアピールがスープを引き立ててくれる絶妙なチームワーク。具材もキャベツたっぷりですが、もうちょい食べ応えも欲しい‥‥という方は次のアレンジをお試しください。

大輦インスパイア

これは真面目にヤバい

千葉・船橋にも名物ご当地ラーメン「船橋ソースラーメン」というB級グルメがあり、発祥の店は戦後の船橋駅付近にあった雀荘兼ラーメン店の「花蝶」(現在閉店)で、「洗い物が面倒だから一緒にしたら客にウケた」というのが誕生秘話。一度は衰退したものの、また勢いを取り戻し、現存する店の中では昭和42年創業の「中華料理 大輦(だいれん)」が最古の提供店として有名です。

「大輦(だいれん)」の「ソースらーめん」には、豚肉やキャベツ、もやしといったソース焼そばでも定番の具材が入り、アオサや生の紅生姜をトッピングしていて、さらに別売りの「ハムカツ」も人気。もっと薄くて安っぽいハムカツのほうが雰囲気あったんですけど、今回は手に入らなかったので、お前はトンカツか‥‥? みたいな業務スーパーの冷凍ハムカツを揚げました。

ペヤングのスパイスはハムカツにかけて(※シンプルに美味しさ跳ね上がります)、さらに紅生姜をトッピング。ハムカツは衣のサクサク感を楽しむのもいいけれど、半分に切ってから片方は沈めたままスープにコクを滲ませるのがオススメ。さらに生タイプの紅生姜で味の輪郭がクッキリと際立ち、味もグッと濃いめに感じるため、追いソースする必要はありません。

もちろんハムカツをトッピングすれば圧倒的に食べ応えは増しますが、味の濃さについては生タイプの紅生姜を足すだけで即解決できますし、ペヤングのウスターソースと紅生姜の酸味が相性抜群、ハムカツ以上に価値を感じました。3回試してみた結果、熱湯の量は内側の線ちょい下で作り、紅生姜を多めに入れるとラーメンらしさ大幅アップでヤバかったです。これ激ウマ。

ぺヤング 激辛ラーメン MAX END

薬品臭が気になる‥‥

まず辛さレベルは文句なしの「激辛」で、最初 “あれ? そうでもないかも——” と、油断させてくる遅効性・蓄積型の常套手段も健在。通常の焼そば調理よりもスープがある分だけ保温性も高く、熱の追い風が長引く上に引き際の悪い辛さから、結果的に体感的な辛さレベルは「やきそば」調理よりも辛いと感じました。しかし、それ以上に気になったのがニオイです。

これは「MAX END」じゃない激辛ペヤングにも言えることですが、純粋な唐辛子とは違う薬品チックなニオイが並行します。ある意味それも魅力ではあるものの、熱湯で稀釈されたソースは旨味成分も散漫するので、どうしても辛さと薬品臭ばかりが目立ち、是が非でも! という感動はありませんでした。試しに余っていた紅生姜を追加してみたところ、まったく太刀打ちできず‥w

それから最初の調理では「かやく」を “麺の下に” あけて調理したのですが、いつもどおり “麺の上に” あけても問題なく、むしろ麺の上にあけたほうが表面を湿ったキャベツが覆ってくれるので、結果的に麺が均等に戻るような効果を感じました。調理の際は、ご参考ください。

まとめ

「激辛ペヤングEND」では思うような結果が出せませんでしたが、結論「ペヤング ソースやきそば」のお湯を捨てないで作る “湯切りなし” アレンジは「おいしい」です。正直、公式のソースラーメンよりもイメージどおりというか、まさに油揚げ麺の面目躍如だったのと、生タイプの紅生姜を入れたスープ入り焼そばアレンジは是が非でもオススメしたいです。これは大真面目に。

熱湯は内側の線ちょい下、紅生姜を多めにトッピング、できたらハムカツもトッピングしたいところではあるものの、これについては “揚げ玉” で代用するのもあり。とにもかくにも紅生姜が絶妙すぎて‥‥ソース味のラーメンをイメージしただけで生理的に受け付けない方にはオススメできませんが、そうでなければ試す価値ありです。

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