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きました、当たりです。ペヤングの新作「スパイスカレーやきそば」がバチッとスパイシーで本格的!!

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月20日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング スパイスカレーやきそば」(214円+税)の実食レビューです。

ペヤングの真面目さフルスロットル!? ターメリック・クミン・コリアンダーなど “8種類のスパイスを配合した„ コク深い新作カレーを市場に投下!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング スパイスカレーやきそば

ペヤング(peyoung)とは、1973年(昭和48年)7月16日に発売された「ペヤングヌードル」を皮切りに、まるか食品の代名詞となっているブランドで‥‥という解説は、ひとつ前のページでレビューした「塩やきそば」の冒頭と重複するため割愛しますが、その「塩やきそば」と同時にリリースされたのが本商品。

ありそうでなかった「スパイスカレー」初登場

このページでレビューする「ペヤング スパイスカレーやきそば」は、ターメリック・クミン・コリアンダーなど、計8種類のスパイスをブレンドした新フレーバーで、漠然と「デリー 銀座店(DELHI)」の「カシミールカレー(マドラスカレー)」が脳裏を掠めたのですが、まるか食品曰く “近年人気のスパイスカレーの味わいをやきそばで再現しました„ とのこと。

カレー(Curry)とは元来、様々なスパイスを使用した料理の総称なので、スパイスカレーを直訳すると頭痛が痛い的な感じになってしまうんですけど、日本における「スパイスカレー」発祥の地は大阪。EGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)の初期メンバーとしてベースを掻き鳴らし、バンドの黎明期を支え、1992年(平成5年)に「カシミール」を開業した、後藤明人氏がブームの火付け役とされています。

スパイスカレーが広く注目を集め始めたのは、2017年(平成29年)頃と比較的に最近の話。多種多様なスパイスを自由な発想で、縦横無尽に駆使する独創的なスタイルは、カレーに精通したマニアの間ではもちろん、SNSでの評判・口コミの拡散も追い風になり、カレー好きを中心に “新しい概念„ として話題沸騰。

※画像はスパイスカレーのイメージです。

その騒ぎをトレンドに敏感な即席カップめん業界が見過ごすわけもなく、流行り物に目がない日清食品を筆頭に、大阪発祥の「スパイスカレー」を模した新作が数多くリリースされた、2019年(平成31年、令和元年)の商品群も記憶に新しいところ。しかし、翌年にはピタッと関連商品のリリースが止まったので、あっという間の出来事でした。

というわけで、ちょっと出遅れ感が否めない‥‥というか、完全に業界の趨勢を横目に超然とした姿勢を貫いているペヤングなんですけれども、2012年(平成24年)8月6日発売の「激辛カレーやきそば」を皮切りに、ちょいちょい復活しているHALF&HALF(ハーフ&ハーフ)の「カレーやきそば」など、ペヤングのカレーは安定してズッコケないイメージ。

なかには “泣けるほど辛みが強いので-・„ との書き出しから始まる物騒な警告文と、実際に非常識な辛さで物議を醸した「獄激辛(ごくげきから)カレーやきそば」などという問題作もありましたが、それも含めてペヤングのカレーはドライな方向性に仕上げてくるパターンが多く、スパイスとの親和性は想像に難くありません。

アジシオにしか見えない「塩やきそば」のパッケージ

ちなみに同時発売品の「塩やきそば」は、通年での販売を前提にしたレギュラー商品で、それにもカレー粉が使われていてビックリしたんですけどw こちらの「スパイスカレーやきそば」は正真正銘のカレー味。なおかつ後者は販売期間を限定したスポット商品なので、通年品には出せない攻めのスパイスに期待しながらレビューします。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と、後入れ「ソース」の計2パックで、ソースは “カレー専用„ のデザイン。レビューの順番が前後しちゃいましたけど、かやくは「ペヤング スパイシーカレーヌードル」(2024年6月17日発売品)と同じ内容です。

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。調理前の麺重量は90gとなっているため、レギュラーサイズの「ソースやきそば」と同じボリュームです。というか、まったく同じ麺ですw これはペヤングの常套手段なので、今に始まったことではなく、むしろ “この麺があるからこそ挑戦的な変わり種を矢継ぎ早に繰り出せている„ といっても過言ではありません。

ちなみに同時発売品の「塩やきそば」は、通年販売のレギュラー商品で、メーカー希望小売価格は定番の「ソースやきそば」を下回る193円(税別)を実現していたのに対し「スパイスカレーやきそば」は214円(税別)と刻んできたペヤング。ただ、2024年7月現在、レギュラーサイズのカップ麺は236円(税別)を標準としているメーカーが九割方なので、かなり頑張ってますよ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング スパイスカレーやきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:122g(めん90g)
商品コード:4902885010807(JAN)
発売日:2024年05月20日(月)
実食日:2024年07月10日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:214円(税別)
購入価格:231円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ビーフオイル、糖類、食塩、たん白加水分解物、カレー粉、トマトペースト、オニオンエキス、オニオンルウ、ローストガーリックペースト、ビーフエキス、香辛料、酵母エキス)、かやく(鶏・豚味付ひき肉、ポテト、にんじん)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、香料、カラメル色素、粉末セルロース、かんすい、クチナシ黄色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、酸味料、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

この挽肉は当たり

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、これが後にヌードルでも使い回されることになるのですが、前述の麺と同じく具材の流用もペヤングの常套手段。とはいえ例のボソボソとした味付け鶏ミンチではなく、スパイシーでジャンクなタイプの鶏・豚味付ひき肉を使ってくれているため、それだけで嬉しくなっちゃう私はチョロい奴w

おぉ、けっこうスパイシー

かやくを空けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分‥‥なんですけど、しばらくエアコンが効いた部屋にペヤングを保管しておりまして、別添の「ソース」に含まれているビーフオイルが凝固。フタの上で温めると問題なく溶けましたが、気になる方は深めの容器に熱湯を入れ、事前に温めておいたほうがいいかもしれません。

さて、なるほど調理後の香りは文字通りスパイシーなのですが、強烈に人を選ぶようなタイプではありません。しかし、こいつはペヤング。途中で例に引いた獄激辛シリーズほどではないにしろ、ピリ辛の基準からして絶賛ぶっ壊れているブランドなので、念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(122g)あたり
カロリー:570kcal
たん白質:9.4g
脂  質:31.4g
炭水化物:62.5g
食塩相当量:3.8g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺です

熱湯1分の「細麺」や「蕎麦風めん」「ノンフライめん」など、なかには特殊な麺を使用している商品があったり、基本は同じでも内容量の違いで「超大盛」「GIGAMAX」「ペタマックス」「ペヨング」といった具合に呼び名が変わったり、それについては「塩やきそば」のレビューで触れたので、そうさな‥‥湯切り口の向きについて言及しておきましょう。

画像は以前に撮影した「+A」の湯切り口ですが

外装フィルムの賞味期限横に表示されている製造所固有記号が「+H」となっていたら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら同県同市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、工場の違いによるレシピの差はありません。ただ、昨年9月頃から本社工場の商品は湯切り口を「縦向き」に。

赤堀工場で製造した商品の湯切り口は「横向き」に区別され、当初は試験的な導入かと思っていたのですが、今のところ私が把握している限り例外はありません。いや待て「+H」なのに「横向き」だったぞ!? などの事例に当たりましたら、えっと‥‥教えてくださいw とても興味深い案件です。

ソース

バチッとスパイシー

大阪発祥のスパイスカレーほど強烈な個性を放っているわけではないけれど、日本人が好きなタイプのカレー味をベースに据えながら、ちょっとクセの強いスパイスを多めに配合している、大手のカレールウから離れた味わい。ただ、本格さを謳っているレトルトカレーにはありそうな‥‥伝わりますかねコレw

ちなみに辛味の強さは、スーパーやコンビニで購入できるカレーを例に挙げると “ふつうに辛口„ くらいなので、ハウスのジャワカレー〈中辛〉が厳しい方は大事を取ったほうがいいレベル。そこに多めの動物油脂とビーフの旨みが相俟って、ドライすぎずコク深いテイスト。ちなみに例の「激辛やきそば」に通じる薬品臭を疑っていたのですが、それが気になることもなかったです。

かやく

こっちの挽肉を使い回してくれw

けっこうソースがスパイシーかつ濃いめだったので、定番のキャベツもウェルカムな感じだったんですけど、スパイス感を尊重するために、あえて入れなかった頭脳派のペヤング。全体的に量は少なめですが、スパイシーでジャンクな挽肉はカレー味のソースと相性良好で、コリコリのニンジンとホクホクのポテトも右に同じでした。おそらく間違ってますね、右に同じの使い方。

総評

5.0

というわけで、同時発売品の「塩やきそば」には意表を突かれましたがw こちらの「スパイスカレーやきそば」に斜め上のアクセントなどは忍ばされておらず、真っ直ぐな仕上がり。さらに別添のスパイスなんかも入っていると最&高だったんですけど、ちゃんとスパイシーだったり、それを包み込むビーフオイルの使い方もよろしくて、ペヤングの真面目な姿勢がストレートに伝わってくる良品でした。

家庭的な優しいカレー味を求めていたり、専門店レベルのスパイス感に期待していたり、そういった場合には物足りなさを感じてしまうかもしれないけれど、それを中途半端には思わせない絶妙なライン。販売店はコンビニだとファミリーマート、あとはペヤングに積極的なウエルシア、ドン・キホーテなんかも狙い目です。【author・taka :a(大石敬之)】

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