どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2020年11月1日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」の実食レビューです。
今度の新作はキャベツ4倍!? あの「超大盛やきそばマシマシキャベツ」がサイズダウン!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング マシマシキャベツ2代目
ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月発売のカップラーメン「ペヤングヌードル」から発足。ペヤングの発売当時、まだカップ麺が高価な食べ物だった頃 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込め、ペア(pair)とヤング(young)でペヤング(peyoung)という名前になりました。
その後、1975年(昭和50年)3月に発売された「ペヤング ソースやきそば」の登場以降 “美味しい・楽しい・新しい” をコンセプトに、カップ焼きそばの新作に力を入れている近年。今回の新商品「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」は、通常の「ペヤング ソースやきそば」と比較して “キャベツの使用量が4倍” となっているため、このページでは通常商品と比較しながらレビューします。
まずは2020年3月に発売45周年を迎えた「ペヤング ソースやきそば」について、その味を詳しく解説する必要はないかと思いますが、現在の業界水準となっている四角い容器をはじめ、液体ソースや具材のパック包装など、いずれも「ペヤング」が他社に先駆けで導入した業界初の仕様という、実はカップ焼きそばの基板を築いてきたパイオニア的存在。
さらに「ペヤング ソースやきそば」が発売された当時、カップラーメンやカップ焼きそばにおける麺の内容量は、乾燥状態で60〜65gが標準とされていたところ、業界初のBigサイズとなる90gの大盛り麺量を実現。それが関西のスーパーにも定着し始めたのは比較的に最近だと感じているのですが、関東ではソウルフード的な扱いを受けている重鎮です。
対して今回の変わり種「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」は、前述のように通常の「ペヤング ソースやきそば」と比較して “4倍量のキャベツを使用した” 数量限定商品で、無駄にリアルなキャベツに包まれているパッケージも印象的。真上から見ると分かりにくいのですが、横に並べてみると分かりやすいように、通常サイズよりも2cm高い容器を使うことで4倍量のキャベツに対応。
もちろんカロリーなどの栄養成分表示も「マシマシキャベツ」のほうが高く、通常の「ソースやきそば」が544kcalなのに対し、新作の「マシマシキャベツ」は619kcalとなっているのですが、食塩相当量の数値は3.6gと変わっておらず、なぜか脂質の数値に関しては27.6g(ソースやきそば)から27.2g(マシマシキャベツ)に下がるなど、興味深い変化を見せていました。
さて、ここで思い出していただきたいのが無駄にリアルなキャベツ模様のパッケージ。このパッケージは、2020年3月10日に “ファミリーマート先行” で発売された「ペヤング 超大盛やきそばマシマシキャベツ」と同じデザインで、商品名も「マシマシキャベツ」となっているように、今回の新商品は「超大盛やきそばマシマシキャベツ」をレギュラーサイズに落とし込んでいる、言ってしまえば焼き直し。
サイズダウンの焼き直しといえば、2020年11月9日に発売された「ペヤング 超大盛やきそばマヨネーズMAX」も記憶に新しいところ。ついにペヤングもネタ切れか‥‥などと思いつつ、冷静に考えてみたらキャベツ4倍のペヤングって地味に衝撃的な内容ですし、そもそもソースの味や量は一緒なのかどうか、ここから先は製品の中身を比較していきます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、両方とも「ソース」「かやく」「ふりかけ&スパイス」の合計3袋。かやくの量は一見して明白に「マシマシキャベツ」のほうが多く、ふりかけ&スパイスの小袋も若干ながら「マシマシキャベツ」のほうが大きめなのに対し、ソースの小袋は量・デザインともに同じサイズ。
麺は通常のペヤング「ソースやきそば」及び「マシマシキャベツ」どちらも熱湯3分の油揚げ麺で、内容量も調理前90gと同じボリューム感。まるか食品の工場は本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)と赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)があり、手元にある商品は両方とも赤堀工場で製造されているのですが、どちらの麺も仕様そのものは変わりません。
ただし、メーカー希望小売価格は通常の「ソースやきそば」が税別193円となっているところ、新作の「マシマシキャベツ」は税別205円ということで、若干ながら高めの設定。どちらも販売店を問わない全チャネル商品で、マシマシキャベツを取り扱っているコンビニは「ローソン」と「ファミリーマート」が意欲的でした(以下の製品情報は「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」の概要を記載しています)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ 製造者:まるか食品株式会社+A 内容量:141g(めん90g) 商品コード:4902885006329(JAN) |
発売日:2020年11月16日(月) 実食日:2020年11月19日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 商品購入価格:216円(税込) 希望小売価格:205円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:670ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ&スパイス) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、食塩、香味油、ビーフエキス、香辛料、ビーフ風味調味料)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム)、酸味料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、重曹、ビタミンB₂、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む |
実食開始
【栄養成分表示】カロリー:544kcal、たんぱく質:8.9g、脂質:27.6g、炭水化物:64.9g、食塩相当量:3.6g |
さて、まずは定番「ペヤング ソースやきそば」の調理直後。上記の写真を見ても分かるように、キャベツの量は通常版でも麺を覆い尽くすほどのボリュームなので、充分すぎる内容です。
ちなみに2020年3月発売の「ペヤング 超大盛やきそばマシマシキャベツ」は、通常商品と比較して “キャベツ5倍” だったのに対し、今回のレギュラーサイズは “キャベツ4倍” となっているため、単純にキャベツの量は少なくなっているのですが——
【栄養成分表示】カロリー:619kcal、たんぱく質:9.7g、脂質:27.2g、炭水化物:83.8g、食塩相当量:3.6g |
ええ、完全にキャベツで麺を隠せるほどのボリュームです。いつもの標準サイズより容器の高さが2cm増しなので、写真だとボリューム感が伝わりにくいですし、インパクト的には通常サイズの容器が正解かもしれないけれど、もし容器のサイズが通常のサイズだった場合、だいぶ作りにくかったかもしれません。
おそらく麺やキャベツ、ソースの質自体は同じだと思うので、4倍のキャベツに対し、同じ量のソースでも味は同じなのか、それとも4倍のキャベツに対応すべく味を調整しているのかどうか——引き続き通常版との違いや共通点に注目しつつ「めん」「ソース」「具材・ふりかけ&スパイス」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、今回の総評は「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」の評価になります。 |
めん
麺は同じ汎用の油揚げ麺を使用
「ペヤング」の油揚げ麺(やきそば系統)は、通常サイズの麺を筆頭に、麺2玉の「超大盛」や約4倍の「超超超大盛GIGAMAX(ギガマック)」をはじめ、2020年3週に一般販売が解禁された約7.3倍「超超超超超超大盛ペタマックス」など、それぞれ麺の量が違うだけ。これについては以前、まるか食品の社員に確認したので、情報の出所は間違いありません。
今回の「マシマシキャベツ」も例に漏れず、通常の「ソースやきそば」と同じ麺を採用しており、やや麺の色が普段よりも白っぽく見えたのですが、量・サイズともに同じもの。しかし、大量のキャベツが多くの水分を保有しているため、通常の「ソースやきそば」と比較して柔らかめに仕上がりやすく、そこが目立っている両者の違い。
また「マシマシキャベツ」を食べる前は “某7倍わかめラーメン” よろしく麺を食べているのかキャベツを食べているのか分からなくなるかと思いきや、常にキャベツは容器底の四隅に溜まるので、麺がキャベツに埋没することはありません。とりあえず麺の伸びが気になる方は、20〜30秒ほど早めに湯切りすることをオススメします。
スープ
せっかくなので工夫してほしかった
「ペヤング ソースやきそば」のソースは、日清食品の「日清焼そばU.F.O.」が誇る濃い濃いソースよりも穏やかで、しかしながら明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」に使われてるマヨネーズありきのソースよりも輪郭があり、ウスターソースを基調とするフルーティな味わいが魅力。よく味が薄いと言われることもありますが、薄っぺらい味ではありません。
対する「マシマシキャベツ」に使われているソースもオリジナルと同じ原材料(ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、食塩、香味油、ビーフエキス、香辛料、ビーフ風味調味料)なので、おそらく同じソースだと思うのですが、キャベツが大量に入っている分、オリジナルよりも甘く、より穏やかな味わい。
ふりかけ&スパイスの量は若干ながら多いものの、それだけで4倍に増量されたキャベツとの辻褄が合うわけもなく、しかしながら味の方向性は「超超超大盛GIGAMAX」や「超超超超超超大盛ペタマックス」と同じ穏やかさだったので、いつものソースでも味が濃いと感じている方にとっては程よい濃さになるかと思いますが(実際に筆者としても物足りなくはなかったけれど)せっかくなのでソースにも調整がほしかったです。
具材
さすが4倍のキャベツは伊達じゃない
あいかわらず通常の「ペヤング ソースやきそば」に入っている味付鶏ひき肉はザラついた舌触りの筒状ですが、通常版でも他のカップ焼きそばと比較してキャベツの量が多く、業界初の液体ソースを引き立てるアオサ・ごま・紅生姜・スパイスの存在感も侮れません。
同じく「マシマシキャベツ」のキャベツ、味付鶏ひき肉、ふりかけ&スパイスも同じ資材を使っているのですが、キャベツマシマシのボリューム感は伊達ではありません。しかしながら湯切りが甘かった場合、だいぶ味が薄くなってしまうかもしれないので、しっかり熱湯を捨てるのが美味しく食べるコツになります。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
通常の「ペヤング ソースやきそば」と比較して、ふりかけ&スパイスは若干ながら増量されていましたが、油揚げ麺と液体ソースは量・質ともに同じ内容とみて間違いなく、しかしながら4倍に増量されたキャベツは申し分のないボリューム感。コンビニで購入した場合の税込価格は「ソースやきそば=198円」「マシマシキャベツ=216円」と “18円の差” が生じているのですが、コストパフォーマンス的にも悪くありません。
しかし、液体ソースの調整は見られなかったので、いつもと違うマイルドな味が楽しめるのですが、もうすこしソースも工夫してほしかったところ。加えて「超大盛」のマシマシキャベツよりもキャベツの量が少ない状態での焼き直しだったので、インパクト不足な印象が否めませんでした。
とはいえ普段のソースは濃いと感じている方や超大盛(麺2玉)が量的に厳しい方にとっては食べやすく、4倍量のキャベツも伊達ではないので、気になっている方は販売期間中に要チェックです(author・taka :a)