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まるか食品どうした?ペヤングの新作「ポテトやきそば」を “超大盛” と比較してみた結果——

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まるか食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年12月14日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング ポテトやきそば」の実食・比較レビューです。

ペヤングがB級グルメの「じゃがいも入り焼きそば」を再現!? 大きめカットの皮付きポテトを使用したカップ焼きそばを2サイズ同時に展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング ポテトやきそば 2020

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、名前の由来はペア(pair)とヤング(young)を組み合わせた造語。現在はカップやきそばに特化していますが、1973年(昭和48年)7月発売のカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた頃 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて名付けられました。

ペア(pair)とヤング(young)がネーミングの由来

今回の新商品「ペヤング ポテトやきそば」及び「(同)超大盛」は、パッケージにリアルなジャガイモのイラストが採用されているように、大きくカットされた皮付きポテトを使用したカップ焼きそばで、ポテトの旨味が存分に楽しめる商品として開発。近年は奇抜なソースを使った “脱やきそば系” の変わり種に力を入れているペヤングなので、焼きそばとしては珍しい組み合わせですが、久々に「まとも」な印象を受けます。

ジャガイモを具材に使用した焼きそばといえば、栃木県足利市の名物として知られるB級グルメ「じゃがいも入り焼きそば(ポテト入りやきそば)」が有名で、その由来については諸説あるものの、発祥の地とされる栃木県の南部では昔からジャガイモの生産量が多く、それが焼きそばの具材として使われるようになった理由は “食糧難だった戦時中にボリュームを増やすため” というのが通説。

じゃがいも入り焼きそば(ポテト入りやきそば)が習慣化していったのは戦後といわれ、現在は群馬県桐生市の周辺でも親しまれているのですが、それ以外の地域では基本的に見られない珍しい組み合わせ。ちなみにペヤングを製造している「まるか食品株式会社」の本社・工場は、群馬県桐生市と隣接している群馬県伊勢崎市(戸谷塚町49-1)に位置するため、まったく関係がないとは言い切れません。

栃木名物「じゃがいも入り焼きそば」

実は2014年2月17日にも「ペヤング ポテトやきそば」を発売しているため、まるか食品としては2度目の試み。それ以前に「イカスミやきそば」「ペペロンチーノ風やきそば」「和風焼き蕎麦」など、奇抜な “脱やきそば系” のカップ焼きそばを発売していた当時、唐突なタイミングで現れた「ポテトやきそば」だったので、今回と同じような印象を受けたのを覚えています。

しかし、2014年2月に発売された「ペヤング ポテトやきそば」は、いつもの「ソースやきそば」と同じサイズのレギュラータイプ(めん90g)のみ。対する2020年12月発売の今回は、レギュラータイプと超大盛タイプ(めん180g)の2サイズを同時に展開ということで、近年のペヤングとしては珍しく、味の違いが気になるところ——

レギュラータイプのカロリーは555kcalなのに対し、超大盛タイプのカロリーは1174kcalと倍以上の数値になっているのですが、原材料名を見比べてみたところ、書き出しの「油揚めん」から添加物をはじめ、最後のアレルゲン情報まで完全に一致。けれども手元にある超大盛タイプの製造者は「まるか食品株式会社+A」となっていたので、こちらは同社の「赤堀工場」で製造されたことを表しています。

製造者の+Aは「赤堀工場」の頭文字

なお筆者の住んでいる地域のコンビニでは、極端にレギュラータイプの取り扱いがなかったので、オムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)を利用して取り寄せたのですが、2020年12月18日現在すでにオムニ7では売り切れた様子。超大盛タイプは「ローソン」での取り扱いが多かったので、販売店の参考にしてください。それでは、開封して内容物を比較していきましょう。

開封

どちらも別添の小袋は3種類

別添の小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「ふりかけ」の合計3袋。レギュラータイプ・超大盛タイプともに同じ構成となっているのですが、ソース・かやくの小袋は明らかに超大盛タイプの方が大きめで、ふりかけの小袋は同じサイズ。非常識な量ではないけれど、一見して明白に目立っている皮付きポテトの存在感により、調理前の掴みは悪くありません。

両方とも熱湯3分の油揚げ麺を使用

どちらの麺も油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。先ほど開封前に超大盛タイプは赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造されたと書きましたが、本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で製造している油揚げ麺とレシピは同じなので、工場の違いによる麺のクオリティ差はありません。しかし、ロット差による微妙な違いは生じるため、それについてはランダムです。

ちなみにレギュラータイプのメーカー希望小売価格は、通常の「ペヤング ソースやきそば」と同じ193円(税別)なのに対し、サイズ違いの「ペヤング ポテトやきそば超大盛」は300円(税別)と高めの値段。麺の量は2倍なので、そこだけ見るとコストパフォーマンスに優れた印象を受けますが、通常の「ペヤング ソースやきそば超大盛」の値段(税別230円)よりも圧倒的に高いのが気になるところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング ポテトやきそば / ペヤング 超大盛
製造者:まるか食品株式会社 / まるか食品株式会社+A
製造所:本社工場 / 赤堀工場
内容量:122g(めん90g)/ 248g(めん180g)
商品コード:4902885006527 / 4902885006541(JAN)
発売日:2020年12月14日(月)
実食日:2020年12月18日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト / コンビニ
商品購入価格:203円 / 324円(税込)
希望小売価格:200円 / 300円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:レギュラーサイズ / 超大盛サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml / 820ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(野菜・果実(トマト、たまねぎ、りんご、デーツ、にんじん、もも、みかん)、糖類、醸造酢、アミノ酸液、食塩、食用ごま油、かつおぶし・かつおエキス、香辛料、かつおだしの素、キャベツエキス、肉エキス、オイスターエキス、酵母エキス、煮干エキス、昆布、しいたけ)、かやく(ポテト、キャベツ、あおさ)/ 調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・もも・りんごを含む)※レギュラータイプ・超大盛タイプともに共通

実食開始

【栄養成分表示】エネルギー:555kcal、たん白質:8.9g、脂質:27.0g、炭水化物:69.1g、食塩相当量:2.8g

さて、まずはレギュラータイプの調理直後。カロリーは通常の「ソースやきそば(544kcal)」よりも若干ながら高めの数値なのですが、ほぼほぼ誤差の範囲内。対して食塩相当量は「ソースやきそば(3.6g)」よりも低い2.8gとなっており、ごろっとした具材の皮付きポテトも量が多く、やや甘みを帯びたソースとアオサに由来する磯の香りが食欲を刺激してくる実食前。

【栄養成分表示】エネルギー:1174kcal、たん白質:17.1g、脂質:63.7g、炭水化物:133.0g、食塩相当量:5.3g

続きまして、超大盛タイプの調理直後。こちらもカロリーは通常の「ソースやきそば超大盛(1081kcal)」より高く、食塩相当量は「ソースやきそば超大盛(6.6g)」よりも低いのですが、前述のように値段の違いが気になるところ。それぞれコンビニで購入した場合の税込価格は、レギュラータイプ=198円、超大盛タイプ=324円(2020年12月現在)なので、その差も無視することはできません。

ちなみに2014年2月にリリースされた「ペヤング ポテトやきそば」は、ポテトの存在感よりもソースの甘さが強く印象に残ったので、サイズの違いによる味の感じ方もさることながら、2014年2月発売品との違いにも注目しつつ「めん」「ソース」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

レギュラータイプの麺

慣れ親しんだ汎用の麺を使用

5.0

実食前にも触れたように、本社工場で作られた麺も赤堀工場で作られた麺も基本的に同じ品質で、2020年12月7日に発売された爆盛りペヤング「超超超大盛やきそばGIGAMAX 君なら食べれる」や “約7.3倍” の問題作「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」など、いずれの麺も固め方(ブロックの大きさ)と内容量が違うだけ。

超大盛タイプの麺

ただし、レギュラータイプと超大盛タイプでは必要なお湯の目安量が違う、つまり注湯や湯切りに必要な時間が変わってくるので、麺の量が多ければ多いほど若干ながら柔らかめに仕上がるところが違いでしょうか。とはいえロット差や室温の関係に左右される変化に過ぎないため、体感的には “いつもの油揚げ麺” という感想に落ち着くかと思います。

この麺はスナック的なので、蒸し麺のようなリアリティは感じられないものの、よほど無茶なソース(チョコレート味とか)でない限り、おおむねソースを選ぶことはありません。なかでも基本的なソース味であれば大きく外すことはないため、後述する今回のソースにも問題なくマッチしていました。しかし、それ以上に根本的な問題も——

ソース

レギュラータイプのソース

2014年2月のソースとは違うけど‥‥

4.0

通常の「ソースやきそば」に使われている液体ソースは、粘度の低いサラッとしたウスターソースをベースにしているのに対し、今回の「ポテトやきそば」の液体ソースは粘度が高く、その味も別物。糖類による甘さもありますが、野菜と果実(トマト、たまねぎ、りんご、デーツ、にんじん、もも、みかん)に由来する自然な甘さとコクが味わい深く、系統としては「お好み焼き」の——っていうか前にも使ってますよね、このソース。

体感的に「ポテトやきそば超大盛」に使われているソースもレギュラータイプと同じだったので、サイズの違いによる味の感じ方に差は生じていなかったのですが、おそらく2020年7月20日にローソン先行商品として発売された「ペヤング 超超超大盛GIGAMAX 関西風天かす」に使われていた液体ソースとみて間違いありません。

超大盛タイプのソース

添付調味料に使われている野菜・果実(トマト、たまねぎ、りんご、デーツ、にんじん、もも、みかん)の内容も同じですし、その後に続く「糖類、醸造酢、アミノ酸液、食塩、食用ごま油、かつおぶし・かつおエキス、香辛料、かつおだしの素、キャベツエキス、肉エキス、オイスターエキス、酵母エキス、煮干エキス、昆布、しいたけ」まで、添付調味料の原材料名も完全に一致しました。

オタフクソースの「お好みソース」を彷彿とさせる味付けで、ペヤングの汎用麺とも相性がよく、味としては間違いのない美味しさではあるものの、さすがにテコ入れなしの使い回しは芸がないといわざるを得ません。

具材・ふりかけ

おおむね具材は好印象

5.0

具材の皮付きポテトとキャベツは、レギュラータイプ・超大盛タイプともに同じ品質で、超大盛タイプの内容量はレギュラータイプと比較して約2倍。どちらも具沢山なボリューム感については申し分なかったのですが、大きめの皮付きポテトは中心部がサクッとしていたので、手練れのぺヤンガーに倣い “お湯を注ぐ前に「かやく」を麺の下に” 仕込んでおくのがオススメの作り方。

ふりかけのアオサも効果的

ふりかけはアオサだったので、青のりと比較して香りは劣るものの、お好みソースライクな今回の液体ソースと相性抜群。ただし、ふりかけは量も共通だったので、やや超大盛タイプでは少なめに感じました。追加の追いアオサはもちろん、紅生姜や天かす、マヨネーズちょい足しアレンジも検討してみてください。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

油揚げ麺に関しては、安心と信頼の実績を誇るペヤングの汎用麺で、いつものソースとは違うオタフクソース(お好みソース)ライクな味付けの添付調味料も味わい深く、たっぷりの皮付きポテトも好印象だった反面、新商品を謳いながらソースを使い回していたのは残念なポイント。

それからレギュラータイプと通常商品の値段は同じだったのに、なぜか「ポテトやきそば超大盛」のメーカー希望小売価格は既存の「ソースやきそば超大盛」よりも大幅に上がっていたので、いまいち腑に落ちませんでした。とはいえ単純に “おいしい” か “まずい” かでいえば前者だったので、ペヤングが好きなら試してみる価値はあるかと思います(author・taka :a)

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