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ペヤングの無謀な企て【総重量3.2kg】超超超超超超大盛「ペタマックス 辛味噌ラーメン」に挑戦してみた結果‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年6月7日(月)CVS先行発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス辛味噌ラーメン」の実食レビューです。

調理後の総重量3.2kg以上、総カロリーは4197kcal、食塩相当量は驚愕の50.8g‥‥すべてにおいて “歴代最恐クラス” の即席カップめん「ペタマックス辛味噌ラーメン」を食べてみた結果——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング ペタマックス 辛味噌ラーメン

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞といっても過言ではない、48年以上の歴史を誇るブランドで、1973年(昭和48年)7月発売のカップラーメン「ペヤングヌードル」が最初の商品。その後、1975年(昭和50年)3月13日に発売された永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」の登場以来、現在はカップ焼きそばに特化したブランドとして認知されているのですが‥‥

絶対に1人で食べないでください。

今回の新商品「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス辛味噌ラーメン」は、リタイア続出で話題になった爆盛りサイズのカップ焼きそば「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」の 流れを汲む続編で、なにを考えているのか湯切りなしのカップラーメンを開発。さらに抱き合わせの「醤油ラーメン」も展開し、メディアでも盛んに取り上げられ、驚きの声と同時に呆れの声も多く聞こえました。

「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」とは、レギュラーサイズの「ソースやきそば」対比 “約7.3倍” のボリューム感を誇る超特大商品で、パッケージでは「絶対に1人で食べないでください」と警告。4184kcalという膨大なカロリーの高さも然る事乍ら、食塩相当量も24.6gと凄まじい数値を叩き出し、大食い系YouTuberらの注目を集め、狙い通り広告費を出すことなく商品の宣伝に成功。

>> 致死量の塩分!? 衝撃の7.3倍ペヤング【食べるな危険】超超超超超超大盛やきそば “ペタマックス” がヤバい

2020年11月2日にCVS(コンビニエンスストア)で先行発売後、その2週間後となる同年11月16日に一般発売を解禁し、賛否両論を巻き起こしたペタマックス。その続編として開発されたのが「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」と「同 辛味噌ラーメン」で、このブログでは先に「醤油ラーメン」をレビュー済み。

ペヤング 超超超超超超大盛 ペタマックス 醤油ラーメン

内容量は892g(めん660g)と規格外のサイズ感で、必要なお湯の目安量も2200ml(2.2リットル)と多く、既存のカップラーメンとは比べ物にならないインパクトを実現していたのですが、通常の「ソースやきそば」にも使われている焼きそば用の油揚げ麺を使用。そのため湯伸びに対する措置などは考慮されておらず、わりと序盤から “油で揚げた糖質の塊を胃に入れなければいけない作業” にシフト。

>> ペヤング史上 “最狂の展開” 超超超超超超大盛【ペタマックス】の「醤油ラーメン」を食べてみた結果——

かなり苦戦したので、すぐさま「辛味噌ラーメン」を倒す気になれず、ほかの商品をレビューしていたのですが、2021年11月1日に幸楽苑(こうらくえん)とコラボした「ペヤング 幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」を市場に投下。

>> 総重量3.5kg以上!? ペヤング×幸楽苑の暴挙「ペタマックス味噌野菜うどん」を食べてみた結果‥‥

もうね、アホかとw そう思いながらも上記のレビューを優先してしまったので、先にリリースされた「辛味噌ラーメン」と対峙するタイミングを逃してしまったのですが、2021年11月14日現在、まだ公式ウェブサイトに「辛味噌ラーメン」の製品情報は残っています。

まるか食品の商品は基本的に “製造を終了すると公式ウェブサイト内の「商品一覧」から消える” ので、商品に関する情報が残っているということは、まだ販売中であることを意味しています。そんなに需要があるのかどうかについてはさておき、あらためて商品の特徴などが記載されている文章を確認してみたところ‥‥

出典:まるか食品株式会社のWEBサイトより

“ペヤングソースやきそばの約7.3倍を誇るペタマックスやきそばがラーメンになって新登場! コクのある辛味噌がめんと良く絡み、最後まで飽きのこない仕上がりとなっております。※絶対に1人で食べないで下さい。”

最後まで飽きのこない仕上がり‥‥本気で言ってんのかw ちなみに内容量もカロリーも食塩相当量も同時発売品の「醤油ラーメン」を超えるので、かなりの覚悟が必要です。

開封

まずは外箱から本体を取り出す

さて、専用の外箱から本体を取り出すと、抱き合わせの「醤油ラーメン」と同じサイズの容器に身を包んでいるのですが、醤油ラーメンの内容量は892g(めん660g)だったのに対し、辛味噌ラーメンの内容量は1008g(めん660g)ということで、市販用に開発されたペヤングの中では “過去最重量” を実現。麺の重量は醤油ラーメンと共通ですから、液体スープの量に約100gの差が生じている様子。

3つの小袋(大袋?)を別添

本体の中には「かやく」2袋と「スープ」1袋が入っている状態で、念のため液体スープの小袋をデジタルスケールで量ってみたところ、まさかの325gを記録。全体の食塩相当量は50.8gと異様な数値を示しており、そのうちスープの食塩相当量は38.5gということで、厚生労働省が定める1日あたりの塩分摂取量の基準(男性7.5g未満、女性6.5g未満)を遥かに上回ります。

メーカー希望小売価格は980円(税別)に設定されているため、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は1058円になりますが、同時発売品の「醤油ラーメン」や「幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」と同じ値段。かなり陳列棚を圧迫するサイズではあるものの、発売当初は取り扱っているコンビニも多く、急遽通路に配置した箱の上などに積み上げている店舗もありました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス辛味噌ラーメン
製造者:まるか食品株式会社
内容量:1008g(めん660g)
商品コード:4902885006824(JAN)
発売日:2021年06月07日(月)CVS先行 / 06月14日(月)一般発売
実食日:2021年11月14日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ
商品購入価格:1058円(税込)
希望小売価格:980円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:ペタマックス
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:2200ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(みそ、糖類、たん白加水分解物、食塩、香辛料、豆板醤、ポークエキス、酵母エキス、粉末油脂、酵母パウダー)、かやく(わかめ、味付け豚肉、コーン、にんじん)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カゼインNa、リン酸塩(Na)、膨張剤、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

麺は「超超超大盛GIGAMAX」2つ分

調理前の段階で660gの油揚げ麺は、先にレビューした「ペタマックス醤油ラーメン」や湯切りタイプの「やきそばペタマックス」とも共通で、日本食糧新聞社の第37回食品ヒット大賞に輝いた、2018年6月18日発売の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」に搭載されている油揚げ麺と同じサイズのブロックが4つも入っている状態。

1008gの内容量+熱湯2200mlで総重量は3.2kg

作り方は「ペタマックス醤油ラーメン」と共通で、2つの「かやく」を開封した後、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを剥がし、後入れの「スープ」を馴染ませて‥‥などと調理している間にも吸水を続ける油揚げ麺に悪意しか感じないのですがw ひとまず具材は「ペタマックス醤油ラーメン」と同じ内容とみて間違いありません。

すでに売ってないコンビニやスーパーも多いかと思いますが、ドンキホーテをはじめとする総合ディスカウントストアやネット通販サイトなど、まだ取り扱っている販売店もあったので、やはり終売はしていない様子。ちょっとイマサラ感はありますけど、引き続き「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(1008g)あたり
カロリー:4197kcal
たん白質:79.6g
脂  質:240.9g
炭水化物:427.5g
食塩相当量:50.8g
(めん・かやく:12.5g)
   (スープ:38.3g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

油揚げ麺の暴動

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料」という原材料名の構成や形状から察するに、おそらく「ペタマックス醤油ラーメン」と共通の油揚げ麺で、つまりは「やきそばペタマックス」とも完全に同じ仕様。品質でいえばレギュラーサイズの「ソースやきそば」と同じなので、いつもの油揚げ麺という認識で問題ありません。

やきそばでは万能だけど約7.3倍のラーメンには向いてない

調理前の麺重量が90gの「ソースやきそば」ないし麺量2倍(180g)の「ソースやきそば超大盛」までなら美味しく食べられると思うのですが、レギュラーサイズ対比およそ4倍(めん330g)の「超超超大盛GIGAMAX」あたりから厳しくなってくるところ。にもかかわらず、今回はGIGAMAX×2倍の麺重量かつ汁ありという鬼プログラムなので、一般の方にとっては厳しすぎる異常なボリューム感。

そこそこ胃袋に余裕を持っている方であれば、難攻不落の商品ではないかと思いますけど、調理後の油揚げ麺は重量が増していることを忘れてはいけません。もともと耐久性がないクセに、なまじ量が多すぎるので、後半にかけてコシもヘッタクレもなくなってきます。その段階に差し掛かると、あまり美味しい状態とはいえないので、なんとかなりませんでしょうか。

スープ

味は悪くない

原材料は「みそ、糖類、たん白加水分解物、食塩、香辛料、豆板醤、ポークエキス、酵母エキス、粉末油脂、酵母パウダー」と即席カップ麺では見慣れた感じの骨組みで、煮干しなどのアクセントはなく、味噌の系統は赤味噌寄り。豆板醤で辛味をプラスしているのですが、そこまで辛味に特化したスープではなく、辛さレベルは一般的に見てもピリ辛〜中辛以下。

生姜やニンニクなどの香味野菜も使っているのですが、味噌が全体のイニシアチブを握っている状態で、けっこう濃いめのテイスト。この後に発売されることになる「幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」のスープとは別物で、単純に味としては悪くありません。ただ、それだけに平凡な印象も——。

小袋は特殊

ちなみにスープが入っていた小袋の裏側には、スナック菓子の袋よろしく中央に綴じ目らしき部分があったので、それについては規格外でした。切り口は別のところに(わかりにくいですけど)用意されていたので、機能性についてのメリットは感じられなかったのですが、製造上の理由とかですかね。

かやく

わかめが全体のボリューム感を無駄に底上げ

薄っぺらい4枚のチャーシューは “味付け豚肉” なので、文字通り豚肉を原材料としているのですが、歯触りは魚の擂り身をシート状にした感じ。コーンとニンジンの量も少なかったのですが、如何せん麺の量が多すぎるので、コーンの甘さとかニンジンの歯応えが気分転換に効果的。

わかめの量は無駄に多かったのですが、エースコックの「わかめラーメン」に匹敵する良質な海藻だったので、質については好印象。わかめに由来する磯の香りと辛味噌スープの相性がよかったので、レギュラーサイズでも出してほしいと感じたのですが、それだとそれで “ふつう” とか “ペヤングなのにインパクトがない” などと私なんかに言われてしまうんでしょうね。

総評

Unmeasurable(測定不能)

通常の「ソースやきそば」と比較して、約7.3倍の大容量でありながら、使用している油揚げ麺の湯伸び対策は皆無。スープは味噌の重厚感が楽しめる、なかなかパンチの効いた味わいではあったものの、まるか食品の公式ウェブサイト内にあった “最後まで飽きのこない仕上がり” かと聞かれたら、首を横に振らざるを得ない仕上がり。

油揚げ麺を飲むように食べ進められる方であれば、おおむね許容できるかと思いますけど、食事を楽しむための商品ではありません。そもそも “そういうコンセプトじゃない” といわれたら、返す言葉もないけれど、なまじ簡単に購入できるので、これからもYouTuber頼みの営業を続けるのであれば、食品ロスに対する意識が低下しないような商品の開発を願います【author・taka :a(大石敬之)】

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