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忠実に蕎麦の風味を再現!? そば粉不使用のペヤング「韓国味 なんちゃって蕎麦風」を食べてみた結果‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月23日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 韓国味 なんちゃって蕎麦風」の実食レビューです。

そば粉不使用(ゼロ)の特製 “蕎麦風めん” を搭載したペヤングやきそば “なんちゃって蕎麦風” 第2弾は韓国味!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 韓国味 なんちゃって蕎麦風

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表するブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物とされていた当時、若いカップルにも “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング」という名前になりました。

名前の由来は「pair」と「young」

そのペヤングに史上初のカップ焼きそばが登場したのは、カップラーメンの発売から約2年後、1975年(昭和50年)3月13日の話。現在は奇抜な変わり種に力を入れているため、しばしばネット上でも変態扱いされがちですが、業界初の四角い容器に、液体ソースの導入や具材の個包装など、大手企業も当たり前のように採用しているカップ焼きそばのデファクトスタンダードを築いたパイオニアです。

このページでレビューするカップ麺「ペヤング 韓国味 なんちゃって蕎麦風」は、いっさい蕎麦粉を使用せずに “蕎麦の風味を忠実に再現した” という「蕎麦風めん」を搭載した新作で、そばアレルギーに懸念がある方でも食べられるように設計された商品。冷静に考えるとキワモノ路線に思えますが、例の獄激辛(ごくげきから)シリーズのように激しく人を選ぶテーマではありません。

実は2021年3月22日、業界初の特製めん “蕎麦風めん” を使用した「ペヤング なんちゃって蕎麦風」を発売しているので、今回の「韓国味」は「なんちゃって蕎麦風」の第2弾。前回は関東風の蕎麦つゆライクな味付けだったのに対し、第2弾は “ピリリと辛い韓国風のコチュジャンベース” ということで、大きく雰囲気を変えてきました。

今回もパッケージに「そば粉不使用(ゼロ)」と表示

さすがに巷で話題の「獄激辛やきそば」よろしく非常識な辛さではないと思いますけど、2020年10月19日発売の「辛口チゲ風やきそば」しかり、パッケージでは “辛口” と表示しながら “激辛級” の辛さを打ち出してきたこともあるペヤングなので、真っ赤なパッケージに身を包んだ「韓国味」の辛さレベルも油断できないところ。

そもそも韓国味×日本そば風という組み合わせ自体が奇抜なのですが、はたして蕎麦粉不使用なのに蕎麦っぽい麺なのかどうかについて、2021年3月発売の「なんちゃって蕎麦風」第1弾に使われていた業界初の “蕎麦風めん” を振り返ってみましょう。結論からいうと、蕎麦らしさは皆無に等しく、真っ黒な色を除けば “いつもの油揚げ麺と変わらない” そんな印象を受けました。

「なんちゃって蕎麦風」第1弾の液体ソースは、こっくり甘めの蕎麦つゆをイメージした味付けで、ここだけ見ると2013年(平成25年)4月15日発売の名作「ペヤング 和風焼き蕎麦」に通じる魅力があり、それだけに蕎麦っぽくない麺が気になるというか、うん。結果的にイマイチではなかったものの、麺については改良の余地あり。

そば粉を使わずに蕎麦の風味は表現できるのか‥‥

その流れを汲む第2弾のパッケージにも “そばアレルギーなんて気にしない” とあり、コンタミネーション(意図せずして最終加工食品に特定原材料等が混入すること)も完全に防いでいるようですが、同社の公式ウェブサイトには “忠実に蕎麦の風味を再現した特製のめん” との記載があるため、もしかすると前回の「蕎麦風めん」と比較して改良が見られるかもしれません。

開封

まずは2種類の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」で合計2袋。なかでもソースの特徴について、まるか食品の公式ウェブサイトには “ピリリと辛い韓国風のコチュジャンベースのソースが相性抜群” との記載があり、原材料名(添付調味料)にもコチュジャンの表示を確認しました。あと、醸造酢も使っているのですね。

そば粉の香りはしない

麺は油で揚げたフライ麺で、イカスミでも練り込んでいるような、いつもの油揚げ麺と比較して明確に黒い見た目が印象的。ただ、香りにイカスミらしさも蕎麦らしさもなく、むしろ目を瞑って香りを嗅ぐと、いつもの油揚げ麺と変わりません。つまり、実食前のファーストインプレッションは、前回の「なんちゃって蕎麦風」と完全に同じです。

ちなみにメーカー希望小売価格はレギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」が193円(税別)なのに対し、今回は205円(税別)ということで、若干ながら高めに設定されているのですが、変わり種のペヤングでは標準的な値段。2021年8月現在、コンビニでの税込価格は216円が相場なので、特別に高いわけではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 韓国味 なんちゃって蕎麦風
製造者:まるか食品株式会社
製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:115g(めん90g)
商品コード:4902885007142(JAN)
発売日:2021年08月23日(月)
実食日:2021年08月29日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:湯切りタイプ・標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、糖類、食塩、植物油脂、チキンエキス、コチュジャン、醸造酢、香辛料)、かやく(豚バラ肉、ニンジン、ネギ)/ 調味料(アミノ酸等)、香料、カラメル色素、酒精、増粘多糖類、クチナシ青色素、加工デンプン、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、タマリンド色素、リン酸塩(Na)、カキ色素、カロチノイド色素、ソルビトール、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

具材の豚肉に注目

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、肉・にんじん・ネギとシンプルな構成なのですが、ちょっと注目したいのが肉具材。カップ麺に入っている肉具材といえば通常 “味付豚肉” とか “味付肉そぼろ” みたいに漠然とした感じで原材料名に書かれるところ、今回の原材料名には「豚バラ肉」との記載があったので、きちんと部位まで表示していることにこだわりを感じました。

まぁまぁ見た目は蕎麦っぽいのだけど‥‥

あとは熱湯を注いで3分間、フタの上で「ソース」の小袋を温めながら待ち、お湯を捨てたらソースを馴染ませるのですが、その間も蕎麦の香りが漂ってくることはありません。香料とか使ってなんとかならないもんか‥‥などと思いつつ、蕎麦の香りを除けばコチュジャンと酢のアクセントで食欲を刺激してくる実食前。

ちなみにネット上では “売ってない” とのコメントも見かけたのですが、コンビニの中では「ローソン」での取り扱いを確認しているので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き蕎麦風めんと念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:537kcal
たん白質:8.1g
脂  質:29.4g
炭水化物:59.9g
食塩相当量:4.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

やっぱり蕎麦らしさは皆無

2.0

ソースを絡めた後も黒っぽい見た目なので、なるほど例の汎用麺とは異なる印象を受けますが、ほんのり奥から感じる甘い風味や頼りない食感など、ビジュアル以外は “いつもの油揚げ麺” と変わりません。そのため後述する韓国風のソースにも違和感なくフィットしてくれるのですが、はたして蕎麦風かと聞かれた場合、それっぽいのは見た目だけ。

やはり改良の余地あり

まるか食品の公式ウェブサイトには “忠実に蕎麦の風味を再現した特製のめん” と紹介されているのですが、ぶっちゃけ風味に蕎麦の気配は微塵もなく、さすがに誇張もとい詐欺らしからぬ表現といわざるを得ません。ちょっとコシが強くて伸びにくいような気もしますけど、それも含めて前回から変わった様子はなく、つまり今回は新鮮味もなかったので、厳しく評価せざるを得ませんでした。

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、工場の違いによる仕様の変更はありません。ただし、いつもより微妙に細いとか、微妙に厚いとかのロット差は生じるので、体感的なニュアンスはあると思います。

ソース

日本式の韓国風的な味付け

4.0

ソースの原材料名は “しょうゆ、糖類、食塩、植物油脂、チキンエキス、コチュジャン、醸造酢、香辛料” とシンプルで、イメージとしては日本式の韓国風。コチュジャンで深みのある辛味と発酵感を打ち出しながら、しょうゆで味を調えて、日本人好みにデフォルメしているようなフレームワーク。

けっこう糖類の甘さを強めに感じるのですが、その輪郭を引き締める醸造酢の酸味が実に効果的で、唐辛子の辛さはピリ辛もとい中辛前後。めちゃくちゃ辛いわけではないけれど、徐々に蓄積されていく分があり、その後半にかけて極端に辛い食べ物が苦手な方にとっては厳しい辛さになるかもしれません。なんというか想像を超える味ではなかったものの、それだけに掴みやすかったです。

具材

ペヤングとしては少なめ

3.0

青葱は異様に歯触りが強く、いかにも乾燥ネギらしいタイプだったので、あまり印象に残る具材ではなかったのですが、コリコリとした歯応えのニンジンは食感のアクセントに効果的。期待していた豚バラ肉は適度に脂身のサシが見られ、いざ口に含むと‥‥ちょっと臭い。

食感は悪くないんだけど‥‥

獣臭のような野趣に富んだニオイではなく、加工肉特有の風化したような味だったので、それが苦手な方には厳しいかもしれません(とはいえ筒状のアレよりはマシですけどね)。ちなみにコチュジャンを効かせた韓国の料理といえば、ごまのアクセントが欠かせない‥‥と、個人的には思っているのですが、味的にもイメージ的にも煎り胡麻を別添してほしかったです。

総評

2.0

まずソースの「韓国味」については分かりやすく、コチュジャンの存在感も明確で、後味を引き締めてくれる醸造酢のアクセントも効果的。また唐辛子の辛さについては “想像していたよりも強かった” ので、辛い食べ物が苦手な方は念のため構えておいたほうが安全かと思いますが、単純に韓国風のペヤングとして見ると悪い出来ではなかったです。ただ、問題は “なんちゃって蕎麦” という部分。

前回は蕎麦つゆライクなソースだったので、やや力業でも蕎麦らしさを備えていたのですが、今回の「韓国味」から蕎麦らしさが伝わってくることはなく、なにがしたいのかよく分かりませんでした。もし “ただの「ペヤング 韓国風やきそば」だったら「★4」と評価します” けど、あまりに不透明な仕上がりだったので、今後のためにも厳しめに見ておきます【author・taka :a(大石敬之)】

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