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ペヤングやりすぎ【衝撃の豚骨臭】脱やきそば系「モノホントンコツMAX」が想像以上に臭かった件

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まるか食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月2日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング モノホントンコツMAXやきそば」の実食レビューです。

ペヤング最新作は豚骨臭マックス!? 九州とんこつラーメンにインスパイアされた本物(モノホン)志向のヤバイやつ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング モノホントンコツMAX

ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された標準サイズのカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物だった当時 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込め、ペア(pair)とヤング(young)でペヤング(peyoung)と命名されました。

その後、独自の路線を直走るペヤング

もともとはカップラーメンから始まったペヤングですが、1975年(昭和50年)3月に発売された「ペヤング ソースやきそば」の登場以降 “美味しい・楽しい・新しい” をコンセプトに、近年の開発部は奇抜なカップ焼きそばの変わり種に専念。なかでも “脱やきそば系” のフレーバーが多い「MAXシリーズ」は、そのインパクトからSNSや動画投稿サイトでも頻繁に取り上げられ、新作が出るたびに大きな話題を呼んでいます。

今回の新商品「ペヤング モノホントンコツMAXやきそば」も特化型・MAXシリーズの例に漏れず、旨味が凝縮された濃厚な味わいと九州豚骨ラーメンのような “豚骨臭がしっかりと感じられる” 本物(モノホン)志向の新作で、まるか食品の公式ウェブサイトには “風通しの良い所での調理をおススメします” との注意事項を記載している本気モード。

近年の豚骨ラーメン専門店では、濃厚な味わいを打ち出しつつ、あえて豚骨臭を抑えた豚骨スープがトレンドになっているのに対し、今回の「モノホントンコツMAX」は逆行するスタイルを展開。しかしながら豚骨臭を愛してやまないマニアも多く、それはカップ麺のヘビーユーザーにも多く見られる傾向なので、ある意味これは満を持す的を射たコンセプトといえるかもしれません。

とんこつラーメンの発祥は、福岡県久留米市の西鉄久留米駅前に創業した屋台「南京千両(なんきんせんりょう)」とされ、その初代店主・宮本時男氏が「たぬき」という “うどんの屋台” を営んでいた1935年(昭和10年)頃、弟の情報をもとに南京街(現在の横浜中華街)で支那竹の入った「支那そば」が流行っていることを知り、すぐさま東京で支那そばの作り方を会得。

さらに宮本家が長崎出身ということもあり、そこで親しまれている「長崎ちゃんぽん」の影響を強く受けた先代は、東京で学んだ支那そばのスープに “豚骨のみ使用” することで独自の味を開拓。そして1937年(昭和12年)に九州初となるラーメン屋台「南京千両」を開業したことに因み、とんこつラーメン発祥の地は九州・久留米といわれています。

「南京千両」開業当時の豚骨スープは “透明感を残した” 清湯(ちんたん)で、現在のスタンダードな白濁とんこつスープ(白湯)とは別物でしたが、1947年(昭和22年)に杉野勝見氏が「三九(サンキュウ)」という屋台を立ち上げ、うっかり材料を強く煮込み過ぎてしまった失敗作が意外に美味しいと評判を呼び、現在の白く濁った豚骨スープが一般的になりました。

いま一度「やきそば」の定義を問いたい

話を戻しまして——その長い歴史を誇る九州とんこつラーメンにインスパイアされ、なおかつ一般的にはネガティブとされる豚骨臭をピックアップしてきた今回。前述したように豚骨臭を悪しとする店も多い反面、豚骨臭あっての豚骨ラーメンという無骨な美学が支持されているのも事実。

果たしてペヤングの「モノホントンコツMAX」は、MAXシリーズらしく豚骨臭フルスロットルな一杯なのでしょうか‥‥

開封

ソースの触り心地にも注目

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と後入れの「ソース」で合計2袋。この構成自体は定番のソースやきそばと同じなのですが、ソースの量は圧倒的に多く、いつもと風合いの違う小袋には “フタの上で温めて下さい” の文字。どうも中には大量の動物油脂が含まれているようで、肌寒くなってきた11月初旬、小袋の中身が部分的に凝固しています。え、もうヤバそう‥‥w

麺は見慣れた佇まい

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は通常通り熱湯3分。九州とんこつラーメンにインスパイアされているからといって、たとえば「長浜とんこつラーメン」よろしく丸刃の極細ストレート低加水麺でもなければ「博多とんこつラーメン」のような平打ちの細ストレート麺でもなく、その源流となった「久留米とんこつラーメン」で一般的な平打ち縮れ麺でもない、きわめてペヤングらしい油揚げ麺を採用しています。ここはブレない。

メーカー希望小売価格は通常の「ペヤング ソースやきそば」が税別193円なのに対し、今回の「モノホントンコツMAXやきそば」は税別205円と若干ながら高めの設定で、販売店は全国の量販店や一般小売店ほか、イトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも取り扱いを確認。地域によっては売ってないかもしれないけれど、コンビニでは本日・2020年11月3日(火)より販売開始となっています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング モノホントンコツMAXやきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:127g(めん90g)
商品コード:4902885006565(JAN)
商品サイズ:縦162mm×横127mm×高さ57mm
発売日:2020年11月02日(月)
実食日:2020年11月03日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパーマーケット
商品購入価格:181円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ラード、植物油脂、しょうゆ、ポークエキス、香味油、食塩、糖類、香辛料、醸造酢)、かやく(メンマ、ナルト、ねぎ)/ 香料、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、かんすい、カラメル色素、酒精、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、クチナシ色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、(一部に小麦・大豆・豚肉を含む)

実食開始

具材のラインナップはラーメンをイメージ

麺は見慣れた油揚げ麺を採用していましたが、具材の構成はメンマ、ナルト、ねぎということで、ラーメンのトッピングをイメージしたラインナップ。基本的にペヤングは通常商品・変わり種を問わず他社のカップ焼きそばよりも具沢山なので、ちょっと今回は量が少ないように感じてしまうのですが、なんのこれしき熱湯を注いで3分後——

見た目はオーソドックスな油そばっぽいけど‥‥

くせぇwww(全力で褒めております)いや、マジで。なんというかこう、ぜったい豚骨の下処理とかしないまま寸胴に放り込んで煮込んだよね? みたいな。それも新規開業2、3日の新店では醸し出すことができそうにない、老舗の豚骨ラーメン専門店を彷彿とさせる鼻にツンとくる酸っぱい感じの豚骨臭が漂います。いやいや、これは想像以上のインパクト。

なお先ほどから豚骨臭に注目していますが、今回の商品名は「モノホントンコツMAXやきそば」なので、ひとまず豚骨臭については合格。あとは実際のテイストも豚骨っぽいのかどうか、ソースの豚骨感にも注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(127g)あたり
カロリー:694kcal
たん白質:8.6g
脂  質:46.1g
炭水化物:61.1g
食塩相当量:2.8g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺は普段通りの汎用麺

5.0

前述したように「ペヤングやきそば」の油揚げ麺は基本的に共通なので、2020年10月19日に発売されて話題になった “激辛に捧げる” 変わり種「辛口チゲ風やきそば」はもちろん、麺重量2倍の「超大盛やきそば」や約4倍サイズの「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」も量が違うだけで定番の「ペヤング ソースやきそば」と同じもの。

20秒ほど早めに湯切りしてもいいかも

もしパッケージの製造者(まるか食品株式会社)横に “+A” と表示されていた場合、同社の赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、それも本社工場で製造している油揚げ麺と同じレシピ。今回の「モノホントンコツMAXやきそば」も例に漏れず、まるか食品の本社工場で製造された汎用の油揚げ麺で、加水率の低いソフトな食感。

加水率が低めとはいえ豚骨ラーメンのイメージに沿ったバリカタ麺ではないですし、油揚げ麺のニオイも‥‥いや、それに関しては後述するソースの豚骨臭が圧倒的に凌駕しているため、ネガティブに感じることはないでしょう。むしろ油揚げ麺ならではの風味と食感が生麺では打ち出せない背徳感を醸すので、シナジー効果を感じました。

ソース

まるか食品、あっぱれ

6.0

調理直後にも触れた酸っぱさを感じる独特の豚骨臭もさることながら、ハイカロリー・高脂質な栄養成分表示を打ち出していたように、思いのほか大量のラードが入っていたので、立ち位置としては焼きそばというよりも油そばといった雰囲気。ひとくち食べた瞬間から、もれなく唇はグロスを塗りたくったような状態になり、こってり感は申し分ありません。

しっかり混ぜても容器の底にはアブラが‥‥

「モノンホントンコツMAXやきそば」というタイトルでありながら、とんこつ特有の骨っぽさが目立つ味ではなかったので、そこが寂しいところではあるものの、とにもかくにもツンとした豚骨臭は一見の価値あり。また食塩相当量は汁なしカップ麺の中でも控えめですが、数値のわりに醤油ダレはキレのあるテイストだったので、大量の動物油脂をもってしても味の輪郭はボヤけていませんでした。

具材

インパクトはないけど

4.0

具材は前述のようにシンプルな構成で、そこそこサイズの大きなメンマを筆頭に、彩りのいいナルトが5枚と青ネギがチラホラと。たまに風化したような味の悪いナルトに当たることもあるのですが、今回のナルトは自然な味と歯触りで、シャキシャキとした青ネギの食感がギトギトしたソースの中でアクセントに効果的。

そこそこ大きめ

メンマもカップ麺の枠を出ないエアドアライ(熱風乾燥)のメンマなので、フリーズドライ(凍結乾燥)の穂先メンマのように特別な具材ではないものの、比較的にナチュラルな歯触りとメンマの香りが好印象。意識して食べると箸休めになりますし、ラーメンらしさを演出するうえで重要なポジションにあるトッピングでした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

「モノホントンコツMAX」というタイトルでありながら、実際のテイストは骨っぽさが控えめだったので、もうすこし骨粉的な要素にも力を入れてほしかったところではあるものの、鼻にツンとくる豚骨臭はアッパレ。まるか食品の公式ウェブサイトに “※風通しの良い所での調理をおススメします” との注意書きがあると触れたように、マジで部屋の中にニオイが充満して停滞するレベル。

加えて大量の豚脂(ラード)が含まれているため、お世辞にも万人にオススメできる商品とはいえないのですが、まるか食品の思い切りは一見の価値あり。その強烈な個性をストレートに楽しむのはもちろん、ちょっとペヤングにしては具材のボリューム感が控えめだったので、白胡麻や紅生姜、辛子高菜など、豚骨ラーメンと相性のいいトッピングちょい足しアレンジもオススメです(author・taka :a)

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