「ペヤング ギョウザじゃんやきそば」でも味は餃子じゃ‥ないじゃん?

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年2月4日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング ギョウザじゃんやきそば」の実食レビューです。

食べたら思わず「ギョウザじゃん」と言いたくなる(らしい)カップ焼そばの実力とは‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力と餃子の再現度を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング ギョウザじゃんやきそば

ええ、この程度では驚きませんよ。つい先月、「ジンギスカン風やきそば」がリリースされたばかりですし、まだアンファー(スカルプD)との異色のコラボ達成で世を騒がせた余韻も残っているので、いまさら餃子くらい‥とは思いつつ、餃子味のカップ焼そばとか単純に美味しそうですよねw



実は2016年2月15日にエースコックがスーパーカップの焼そばシリーズから「スーパーカップ 大盛りギョーザパンチ焼そば」という餃子がテーマのカップ焼そばをリリースしていたので、これがカップ麺業界初のギョウザ焼そばではないのですが、ペヤングやきそば史上では初の試みでしょうか。

と、思って気になったので、まるか食品の沿革を調べていたら、面白いカップ麺を発見しました。遡ること昭和62年(1987年)2月、まだペヤングの主要商品がカップラーメンだった頃、「ペヤング餃子ラーメン」なる製品が販売されていたようで、なんと湯戻し調理で食べられる本物の餃子が入っていたそうです。

発売当時の価格は140円、約32年前に湯戻し調理で食べられる餃子入りカップ麺があったことにも驚いたんですけど、さらに調べてみると「カップ水餃子 ペヤング 水餃子 スタミナ(お口のエチケットガム入り)」という食後に食べるガムが同梱されていた製品も発売されていたことが分かりました。昔からペヤングは攻めのスタンスだったんですねw

というわけでペヤングは意外にも昔から餃子とお付き合いがあったようですが、残念ながら今回のカップ麺に具材としての餃子は入っていません。あくまでも「※写真・イラストはイメージ」で、「※ギョウザは入っておりません」とのこと。ただ、そのイメージ背景が90%くらいの割合でビールという‥(笑)



いや、合いますよ。カップ焼そばも餃子もビールとの相性が約束されている鉄板の組み合わせなので、イメージとしてはバッチリです。ただ、それだけに再現度のハードルも上がってきますよね(※もちろんカップ麺にアルコール分は含まれていないので、未成年の方でも安心してお召し上がりいただけます)。

開封

おっとビックリw えっと、お分かりいただけますでしょうか‥フタの裏側がギザギザ模様になっているのですが、「かやく」の小袋が絶妙な位置で容器とフタの間に挟まっていましたw なぜか2018年の後半から当ブログではフタと容器の間に小袋が接着されている事例が何度も発生しているのですが、この程度あれば品質に問題ありません。



別添の小袋は「ソース」と「かやく」の合計2種類で、ソースは餃子のタレ色? みたいな色合い。ただ、小袋の上から触ってみると軽く粘度の高さを感じる手触りだったのと、何度か上下をひっくり返してみたら中の気泡がゆっくりと上がっていったので、サラッとした酢醤油そのもの! みたいなタイプではないようです。

麺は馴れ親しみのある見た目の油揚げ麺で、ラードの香りが強く、インスタント感フルスロットルな香り。ペヤングをレビューするたびにサイズが微妙に違うような気がするだのなんだのとブログに書いてきたのですが、以前にオリジナルの「ペヤング ソースやきそば」を複数個同時に開封して検証してみたところ、微妙に(ほんとわずかに)サイズが異なっていたので、おそらくロット差の問題でしょう。

製品情報・購入価格

製品名:ペヤング ギョウザじゃんやきそば
製造者:まるか食品
内容量:115g(めん90g)
発売日:2019年02月04日(月)
実食日:2019年02月07日(木)
JANコード:4902885005346
希望小売価格:175円(税別)

発売地域:全国
購入価格:138円(税込)
取得店舗:ローカルスーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:弁当型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、糖類、食塩、植物油脂、ポークエキス、野菜エキス、醸造酢、チキンエキス)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付けひき肉、ニラ)/ 香料、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、グァーガム)、粉末セルロース、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カラメル色素、ビタミンB2、カロチノイド色素
【アレルゲン情報】小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(法令で規定する特定原材料27品目)

実食開始

部屋が乾燥していたのか、先入れの「かやく」を開封した途端にピタッ! とニラがフタの裏側に貼り付いてしまったんですけど、まぁ湯気で落ちるでしょう(笑)。けっこうニラは量が多く、湯戻し前から全体量としても多めに感じるのですが、ペヤングってノーマルも変わり種も何気に具沢山ですよね。



キャベツ、ニラ、ひき肉系の肉具材という餃子のタネを思わせる構成からイイ感じの雰囲気ではあるのですが、肉具材の仕上がりが気になるところ。とりあえず肉具材のカタチはランダムですが、最近のペヤングやきそばは細長く整った形でザラッとした舌触りの肉‥なのか? みたいなパターンが多いので、すこし不安。

お湯を注ぐと油揚げ麺特有のニオイを普段よりも強めに感じたのですが、ソースを混ぜている時には餃子のタレを思わせる香りとニラのスタミナ感が湯気から伝わってきて、思わずボルテージがアップしました。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「ソース」「かやく」の順に解説し、最後の「総評」で総合力を判定します。

1食(115g)当たり

カロリー:529kcal
たん白質:9.4g
脂  質:26.6g
炭水化物:62.9g
食塩相当量:3.6g

めん

いつものペヤング麺

原材料名を見ると、「小麦粉」の横に既存の「ペヤング ソースやきそば」や「ペヤング 激辛やきそば」にはない「(国内製造)」の文字が追加されてるのですが、おそらく食品表示法の改定後、まだ定番品のシュリンクフィルム(パッケージ)を刷新していないだけで、使っている小麦粉や麺の製造工程は同じだと思います。

ちょっと今回は熱湯を注いでから待っている間や湯切りの際、普段よりも油揚げ麺臭を強めに感じたのですが、もともとペヤングの油揚げ麺は香りが強いので、ほとんど誤差の範囲内。ただ、実際けっこう体感的な油揚げ麺特有の芳ばしさは強く、やや今回のソースに対して良くも悪くも影響力が強いと感じました。



微妙な湯戻し時間の違いや室温などの調理環境によって食感に差が生じてくるのですが、それについては極端に踏み外すことなく普段通りですし、油揚げ麺特有の芳ばしい風味もペヤングらしくてプラスに思えた反面、それが強く主張してくることでギョウザがボヤけるというか‥今回はマイナスに思える部分が大きかったです。

ソース

一口食べたら思わず「ギョウザじゃん」言いたくなる味付け!ニンニクとポークエキスの旨みが最後まで続く仕上がりです。

(出典:まるか食品「商品一覧」)

餃子じゃ‥ないじゃんw

香りは酢醤油にラー油を合わせたような、けっこう餃子のタレっぽい香りで、原材料に醸造酢も使われていたりするのですが、実際のテイストは酸味が弱く、醤油の味が強め。軽くピリッとしたカプサイシン系のアクセントも意識されてはいるものの、たとえば極端な話わかりやすい餃子のタレ味をイメージしていると物足りなさを感じます。

原材料名に香辛料の文字は見当たらないので、ラー油は植物油脂に、ガーリックは野菜エキスに要約されているのかもしれませんが、たしかにニンニクもガツンと効いてはいるものの、何味かと聞かれてパッと思い付く返しはギョウザ味でもギョウザのタレ味でもなく、「にんにくの効いたピリ辛しょうゆ味」。

野菜エキスに仕込まれていたと思われるニラっぽい風味は印象的で、ソースを箸先にチビッと付けて味見した時は「ギョウザやん!」と思ったんですけど、油揚げ麺に合わせることでギョウザ感がボヤけてしまい、まったく連想できない味ではないのですが、餡の味付け目線で見てもタレの味付け目線で見ても中途半端な印象を受けました。

かやく

キャベツ、鶏・豚味付けひき肉、ニラ

今回の鶏・豚味付けひき肉は、2016年10月10日に再販開始となった「ペヤング ヌードル」の登場以降、突如として切り替えられたペットフードのような形状の肉具材と比較して肉の旨味は感じられたのですが、ややザラついた舌触りが残っていたので、ちょっと原材料と製法が見直された改良版のイメージでしょうか。

ソースのポークエキスだけでは餃子の挽肉感を打ち出せていなかったので、せめて具材の肉が本物の挽肉っぽいとイメージは近付いたと思うのですが、ちょっと頼りなかったです。しかし、多めのニラは素直に印象が良く、ソースに添加されていたニラっぽい風味と手を取り合ってスタミナ感を演出。

それによってキャベツの量は特筆すべき多さではなくなり、「ジンギスカン風やきそば」の時みたいに個性的な具材が入っているわけでもないのですが、最近の新作カップ焼そばの構成は具材が二の次になることも珍しくないため、あいかわらず物足りなさを感じさせない量には好感が抱けました。もしも32年前みたいに湯戻しで食べられる餃子が入っていたら最高に面白かったんですけどねw

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

当ブログの★3は「及第点」の基準なので、けっして不味いわけではないんですけど、「餃子じゃん!」とナチュラルに言わしめるほど正統派な味ではありませんでした。なにをもってして正統派とするかは地域差や餃子に抱いている価値観などもあるかもしれませんが、漠然とした王道のイメージでは「餃子じゃないじゃん‥」というのが率直な感想です。

にんにくの香味にピリッとしたアクセントもありますし、けっこう醤油の味が濃くて塩気も強い喉が渇くタイプの味付けだったので、単純にビールとの相性はいいかもしれませんが、餃子‥うーん、餃子ではないですね(苦笑)。ちなみに食べ終わる直前、お酢ちょっと足してみたら雰囲気が近くなったので、なんか違う‥と感じたらアレンジしてみてください。

再びリベンジするのか今回で打ち切りかは分かりませんが、とりあえず次回の新作ペヤングは2019年2月25日発売予定の「ペヤング パクチーレモンラーメン」と「ペヤング パクチーレモンやきそば」がリリースされるはずなので(※2019年2月7日現在、まだ公式未発表情報なので変わるかもしれませんが)、それに備えておきましょう。

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