どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年7月21日(火)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング 超超超大盛GIGAMAX関西風天かす」の実食レビューです。
ニンニクマシマシ “ガーリックパワー” の次は「天かす」マシマシ!? 規格外の爆盛りギガマックスにコンビニ先行の関西風ソースやきそば登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 超超超大盛GIGAMAX関西風天かす
ペヤングやきそばとは、まるか食品を代表するカップ焼きそばのロングセラーブランドで、初めて発売されたのは1975年(昭和50年)3月。まだカップ麺が高価な食べ物だった時代、若いカップルに “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” という願いから、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング(peyoung)」と名付けられ、2020年3月に発売45周年を迎えました。
たとえば屋台の焼きそばをモチーフに開発された四角い容器に、美味しさと混ぜやすさを追求したコクのある液体ソース、清潔さと保存性を考えて個別にパッキングされた具材など、現在では当たり前のように採用されている業界標準の仕様ですが、いずれもペヤングが先駆けて導入したもの。加えてレギュラーサイズのカップ焼そばにおける標準麺量を90gに固定したのもペヤングという、実は業界きってのパイオニア。
そんなペヤングから規格外の爆盛りサイズ第1弾「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」が発売されたのは、2020年7月現在から遡ること2年以上前の2018年6月18日。通常の「ペヤング ソースやきそば」と比較して、約4倍サイズの大容量を実現させた問題作は鳴り物入りのデビューを飾り、当時の常識を覆すエンタメ系カップ麺として雑誌やテレビ取材が殺到しました。
総カロリーは1食あたり2142kcalと凄まじく、キワモノ路線を極めんとするペヤングらしいインパクトを放っていたので、当初は数量限定のスポット商品かと思われましたが、2019年(平成31年)3月吉日に日本食糧新聞社が制定する第37回「食品優秀ヒット賞」を受賞し、いつの間にか定番商品として定着。けっして一般ウケする商品ではないものの、単なるキワモノには終わりませんでした。以下、2020年7月現在までの変遷です。
- 2018/06/18ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX
記念すべきGIGAMAX(ギガマックス)シリーズの第1弾で、後に日本食糧新聞社制定「第37回食品優秀ヒット賞」を受賞。イメージとしては定番の「ペヤング ソースやきそば」を約4倍にしたもので、これまでにない衝撃の食べ応えを実現する(カロリー:2142kcal)
- 2019/06/25
定番の「ペヤング 激辛やきそば」をGIGAMAXサイズにアレンジした変わり種で、セブンイレブン先行商品として展開。麺・ソース・具材・辛さレベルなど、既存の激辛ペヤングを実直にギガマックス化したような仕上がりだったので、ほぼほぼ実食前のイメージ通りだった(カロリー:2136kcal)
- 2019/06/25
既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」に、1,000円分のQUOカードPayが入っているかもしれないインスタントウィンキャンペーン商品で、ローソン先行販売。それ以外は「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と完全に同じだったので、それ以上でもそれ以下でもなかった(カロリー:2142kcal ※QUOカードPayは当たらなかった)
- 2019/07/02
ここまでは既存のフレーバーを爆盛りサイズに焼き直しだったのに対し、初の変わり種をファミリーマート先行商品として市場に投下。麺はGIGAMAXの標準量から30g減量されていましたが、ソースは本家オリジナルのソースを踏襲しつつトマトエキスを追加し、50gのマヨネーズを別添するなど、マヨラー歓喜の新作として話題になる(カロリー:2174kcal)
- 2020/07/14
2015年11月16日に発売された「ペヤング にんにくMAXやきそば」に匹敵するガーリック感の持ち主で、生にんにく入りのソースに大量のフライドガーリックを搭載。最初はコンビニのファミリーマートで先行販売、同年8月24日から東日本エリアで、8月31日から西日本エリアでも一般販売が解禁される。とにかくニンニクがエグかった(カロリー:1872kcal)
今回の新商品「ペヤング 超超超大盛GIGAMAX関西風天かす」は、2020年7月14日(火)ファミリーマート先行発売のニンニクマシマシ「ペヤング 超超超大盛GIGAMAXガーリックパワー」に続くギガマックスの変わり種で、今度はローソン先行商品として展開。トッピングに大量の天かすを使用しているらしく、商品名には “関西風” の文字‥‥オタフクソースの “お好みソース” 的なイメージですかね?
「関西風天かす」のカロリーは1939kcalなので、最初に出たギガマックス第1弾の「ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」(2142kcal)よりも控えめですが、共通の “1日1食までにして下さい。カロリー摂取基準を上回る恐れがあります” との警告文を記載。一般的な成人男性の1日に必要とされるカロリーは2200±200kcalとされているため、デスクワーカーだとカロリーオーバーになってしまうかも——
開封
さて、超超超大盛GIGAMAX関西風天かすに別添されている小袋は、大容量サイズの「ソース」「かやく」「後入れかやく」の合計3種類。かやくには大量のキャベツをパッキング、後入れかやくの中身は青さ入り揚げ玉で、よく見ると紅生姜も入っています。で、ちょっと気になるのはソースの小袋。いつもは暖簾(のれん)がデザインされているのですが、今回は業務用のソースよろしく簡素な見た目。
麺は通常のレギュラーサイズが90g、超大盛サイズは180g、既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」は330gとなっているのに対し、今回の「ペヤング 超超超大盛GIGAMAX関西風天かす」には若干ながら少なめの300g。1週間前にリリースされた “ガーリックパワー” の麺量も300gだったので、コンビニ先行の変わり種は300gが標準なのかもしれません。
メーカー希望小売価格は前回の “ガーリックパワー” や既存の「ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と同じ税別408円で、ローソン標準価格は税込429円と安くはないのですが、これまでに発売されてきたコンビニ先行GIGAMAXと同じ販売価格。2020年8月24日から東日本エリアで一般販売開始、同年8月31日から西日本エリアでも一般販売開始となっているため、それ以降はローソン以外でも手に入ります。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超超超大盛GIGAMAX関西風天かす 製造者:まるか食品株式会社 本社工場 製造所:群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1 内容量:413g(めん300g) 商品コード:4902885006145(JAN) 商品サイズ:縦172mm×横233mm×高さ84mm |
発売日:2020年07月21日(火) 実食日:2020年07月21日(火) 発売地域:全国(ローソン先行) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:429円(税込) 希望小売価格:408円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型GIGAMAXサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:1300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・かやく・後入れかやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(野菜・果実(トマト、たまねぎ、りんご、デーツ、にんじん、もも、みかん)、糖類、醸造酢、アミノ酸液、食塩、食用ごま油、かつおぶし・かつおエキス、香辛料、かつおだしの素、キャベツエキス、肉エキス、オイスターエキス、酵母エキス、煮干エキス、昆布、しいたけ)、かやく(キャベツ、青さ入りあげ玉、紅生姜)/ 調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、膨張剤、酸味料、赤ダイコン色素、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・もも・りんごを含む)※本工場は、そばを含む製品を生産しています。 |
実食開始
先入れの「かやく」はキャベツのみとシンプルな内容で、かなり量が多く、キャベツだけでも物足りなさは感じさせない勢い。湯戻し時間は通常のペヤングやきそばと同じ熱湯3分ですが、必要なお湯の目安量は1300ml(1.3リットル)と大量に必要なので、いつもより多めに沸かす必要があるのと湯切りの際は火傷(やけど)に注意してください。
湯切りしたらソースをなじませ、後入れの天かすをふりかけたら出来上がり——なんですけど、調理直後の見た目が衝撃すぎてw なんというかアレですね、控えめに言って無理(※トライポフォビア炸裂)いや食べますよ、ちゃんと食べますけど正直あまり美味しそうな仕上がりとはいえません。こんなサプライズが待っているなんて‥‥w
なおカロリーは1939kcalで1日の摂取基準を “上回るかもしれない” 数値となっているのですが、食塩相当量は11.4g(厚生労働省が定めた18歳以上の男性における1日あたりの食塩摂取量は8.0g未満、18歳以上の女性は1日あたり7.0g未満)と完全にオーバーキルなので、懸念がある方は注意してください。それでは「めん」「ソース」「具材・後入れかやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(413g)あたり |
カロリー:1939kcal たん白質:30.1g 脂 質:95.0g 炭水化物:240.8g 食塩相当量:11.4g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
品質は間違いないけど量が仇に‥‥
まるか食品の工場には設備が整っていないため、同社が販売しているカップ麺の添付調味料と具材は別の下請業者に製造を委託しており、ノンフライ麺は寿がきや食品がテーブルマークから譲り受けた「加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場」に製造を委託しているのですが、ペヤングやきそば及びペヤングヌードルの油揚げ麺は本社工場もしくは群馬県伊勢崎市下触町にある同社の赤堀工場で製造しています。
レギュラーサイズ(めん90g)の「ペヤングやきそば」をはじめ、レギュラーサイズと比較して麺量2倍(めん180g)の「超大盛」やオープン価格の廉価版「ペヨング」(めん80g)など、それぞれ量は違いますが、使用している麺そのものは変わりません。以前、まるか食品の担当者に質問してみたところ、爆盛りサイズの「超超超大盛GIGAMAX」にも “まったく同じ麺を使用している” と聞きました。
ただし調理の時間や熱湯の量が通常サイズと明らかに違うため、すこし柔らかめに仕上がることもあるのですが、それを除けば汎用性の高いペヤングの油揚げ麺。よほど奇抜な味付け(チョコレートソースなど)でもない限り、ほとんど添付調味料の味付けを選ばないので、後述する今回の関西風ソースにも違和感なくフィットしていました。けれども味が短調だったので、後半ちょっと持て余してしまうかもしれません。
ソース
オタフクお好みソースインスパイア
いつもの「ペヤング ソースやきそば」には、サラッとしたウスターソースを軸にしている業界初の液体ソースを添付しているのに対し、今回の関西風ソースは高粘度で “お好み焼きのソース” を彷彿とさせる、それこそデーツのコクと甘みが特徴的なオタフクソースの「お好みソース」をイメージしているようなテイスト。その方向性は、今回の原材料名を見ても伝わってきます。
たとえばオタフクソースの「お好みソース」には、たっぷりの野菜と果実をはじめ、20種類の香辛料とデーツ(ナツメヤシの実)をブレンド。対する今回のソースにもトマトや玉ねぎ、りんご、デーツ、にんじん、もも、みかんを使い、醸造酢やアミノ酸液を重ね、さらに肉エキスやオイスターエキスを使用するなど、よく見ればデーツのほかにも多数の共通点。
パッケージのカラーリングだけでなく、添付調味料の製造もオタフクソース株式会社もしくは関連子会社のOEMなのでは——などと思ってしまうくらい、実際の味わいも似ています。ええ、抜群に美味しいですよw 野菜と果実のコクにデーツの甘味だけでなく、鰹や煮干し、昆布、椎茸などの和風出汁が上品で慎み深い、ひとつの関西風お好みソースとして完成度の高いテイストでした。
具材・後入れかやく
見た目は衝撃的だけど‥‥
調理直後は青さ入り揚げ玉の衝撃的なビジュアルに目を奪われてしまったのですが、GIGAMAXサイズの容器を物ともしない、大容量の麺を覆い隠してしまうほど大量のキャベツも見どころ。かやくの小袋に記載されていた製造所固有記号が通常のソースやきそばと同じだったので、おそらく同じキャベツを使用しているのでしょう。さすがに「ペヤング 超大盛やきそばマシマシキャベツ」ほどではないけれど、かなりのボリューム感。
で、思いのほか衝撃的だった青さ入り揚げ玉ですが、ふわっと香る磯の香りとサクサクした食感がアクセントに効果的。個人的には白っぽい見た目のオニオン入り揚げ玉なんかだと嬉しかったんですけどw それはさておき小さな紅生姜の酸味と塩気も甘いソースに映えていました。なお当地方(関西)では「天かす」と「揚げ玉」を別物として呼び分けているのですが、一般的に関東では両方とも “あげ玉” と呼ばれているようですね。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)
ちょっと‥‥いや、かなりショッキングな見た目だったので、実食前は圧倒されてしまったのですが、いつものペヤングとは違うオタフクの「お好みソース」ライクなソースは味わい深く、後入れの天かすと紅生姜も効果的。ひとつの関西風ソースやきそばとして、味だけでいえば完成度の高い仕上がりでした。しかし、如何せん多かった麺の量がネック、
味としては間違いなかったのですが、後半にかけて単調さが否めなかったので、アレンジ用の調味料(マヨネーズなど)を用意しておいたほうがいいかもしれません。なお2020年8月4日(火)に「ペヤング 超超超大盛GIGAMAX 納豆キムチ味」がセブンイレブンで先行販売される予定なので、そちらのインパクトにも期待しましょう。というかインパクトしかないですよね、GIGAMAXサイズの納豆キムチ味とか。