インフレ仕様のペヤング “GREATBOSS” 第1弾「さばの水煮入り」と今更ながら真剣に向き合ってみた結果‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX GREATBOSS さばの水煮入り」の実食レビューです。

かつてない容量と大きさで話題になった「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」に “さばの水煮” そのまま別添!? 遅ればせながら「GREATBOSS」第1弾と向き合ってみた結果——。

合う? 合わない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング GREATBOSS さばの水煮入り

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているロングセラーで、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台の焼きそばを模した四角い容器に、まろやかな液体ソース、具材の個包装など、現在のカップ焼きそばにおけるディファクトスタンダードを築き上げました。

即席カップめん業界の新庄BIGBOSS?

そんな永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」は、1975年の発売以来、いっさい味付けを変えていないなど、伝統的な姿勢を守り続けているのですが、こと変わり種になると一変。このページでレビューする「ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX(ギガマックス)GREATBOSS(グレートボス)さばの水煮入り」も例に漏れず‥‥

まるか食品が展開する「GREATBOSS」とは、2018年(平成30年)6月18日に関東で先行的に、同年7月9日に全国区での販売が解禁された、いつもの「ペヤング ソースやきそば」対比およそ4倍のボリュームを誇る「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」の変わり種で、定義は “GIGAMAXサイズの「ソースやきそば」にレトルトパウチを別添している” こと。

その記念すべき第1弾として現れたのが「ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX GREATBOSS さばの水煮入り」で、発売日は2022年4月4日。その後、同年5月23日に発売された第2弾「ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX GREATBOSS もつ煮入り※」はレビューしているのですが、第1弾は深刻化している “ペヤングの新作が出ても売ってない問題” に直面し、入手することが叶いませんでした。

遅れて入荷していたコンビニもあったけど‥‥

第1弾の発売から遅れること約2ヶ月、すでに第2弾の「もつ煮入り」もレビューし終わった頃、なぜか行動圏内にあるコンビニやウエルシアなどに入荷され始めたのですが、即席カップめん市場は “新作のサイクルが早い店舗だと2週間で販売を終了するケースも珍しくない” シビアな世界。

もう時期的に旬は過ぎてるし、他社の新商品が矢継ぎ早に出てくるし‥‥と、なかなかレビューするタイミングが掴めないまま、気が付けば “まるか食品の公式ウェブサイトから「ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX GREATBOSS さばの水煮入り」の製品情報が消える” 始末。つまり、その時点で “製造は終了した” ということ。

しかし、縁あって宮城は仙台から私の住む兵庫県にGREATBOSS第1弾「さばの水煮入り」が嫁いできたので、ちゃんと向き合っておこうと筆を走らせた次第。すでに他のレビューサイトやニュースサイトで内容を知っている方も多いかとは思いますが、人の味覚は十人十色。レビュアーが変わると評価も変わるので、お付き合いいただけますと幸いに存じます。それにしても心が折れそうなサイズですよね‥‥w

ペヤングの新たな挑戦は “もつ煮入り” 超超超大盛やきそばGIGAMAX「GREATBOSS」を食べてみた結果 → あかんw

開封

パッケージに「HOKO」のロゴはなかったけど‥‥

今回のカップ麺に別添されている小袋は、おそらく通年販売品のGIGAMAXと同じ「ソース」に、超大盛やきそば用の「かやく」とレトルトパウチ食品の「国内産さばの水煮」が入っているのですが、レトルトパウチ食品は缶詰業界の大御所・宝幸が保有する八戸工場(青森県八戸市大字市川町字尻引前山31-203)製造の市販品「レトルト 日本のさば水煮」を “そのまま別添” という衝撃の展開。

ここは通年販売品の「GIGAMAX」と共通

麺は「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と完全に同じ仕様で、変わり種になると調理前の麺重量が300gに減ることも珍しくないところ、ちゃんと330gなのは一見すると評価すべきポイントになります。ただし、メーカー希望小売価格の差を見逃してはいけません。

いつもの「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」に設定されているメーカー希望小売価格は408円(税別)なのに対し、ビッグボスもといGREATBOSS「さばの水煮入り」は500円(税別)となっていたので、ちゃっかり「レトルト 日本のさば水煮」分が上乗せされています。ただ、宝幸の「レトルト 日本のさば水煮」をスーパーで購入すると税込200円前後が相場なので、だとすれば得なのか?

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX GREATBOSS さばの水煮入り
製造者:まるか食品株式会社
製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:501g(めん330g)
商品コード:4902885008002(JAN)
発売日:2022年04月04日(月)
実食日:2022年09月04日(日)
発売地域:全国
希望小売価格:500円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:超超超大盛GIGAMAX
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:1300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・レトルト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、香味油、食塩、ビーフ風味調味料、香辛料、トマトエキス)、かやく(さばの水煮、キャベツ、味付け鶏ひき肉)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、酸味料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

GIGAMAXの基準で見ると「かやく」は少なめ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、GIGAMAXサイズにしては量が少ないのと、例のペットフードみたいな味付け鶏ひき肉も健在。ただ、今回は宝幸が誇る「レトルト 日本のさば水煮」の存在感に飲み込まれ、ほとんど気にならないかも‥‥と、淡い期待を抱きながら熱湯を注ぎ、待つこと3分。

けっこう生臭い

後入れの「ソース」や「さばの水煮」をフタの上で温めてください・温めないでくださいの指示はないけれど、レトルトパウチが大きいので、お湯を注いでからフタ止めに活用しました。さて、さばの水煮は単体で80gの食べ切りサイズ。対して本体の「ソースやきそば」は3〜4人前のGIGAMAXということもあり、ちょっと水煮が少なく見えるファーストインプレッション。

以前に別の媒体で「ペヤング ソースやきそば」に鯖の水煮をトッピングするアレンジを紹介したことがあるので、実は初体験ではないんですけど、なんやかんやで数年前の話。さらに今回は “スパイス・ふりかけの別添がない” ため、引き続き鯖の水煮との相性に注目しつつ「めん」「ソース」「かやく・さば水煮」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(501g)あたり
カロリー:2115kcal
たん白質:42.1g
脂  質:119.2g
炭水化物:218.5g
食塩相当量:12.7g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

通年販売品の「GIGAMAX」と同じ

5.0

おそらく‥‥というか、ほぼ間違いなく超超超大盛GIGAMAXサイズの「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺で、標準サイズの「ソースやきそば」とは異なる形状のブロックに固めてありますが、品質そのものは変わりません。たとえば調理前の麺重量が90gなら1人前、180g(90g×2)の2人前なら超大盛、330gならGIGAMAX、660g(330g×2)ならペタマックスと単純な計算式。

写真だと混ぜムラが目立ちますねw

標準サイズの「ソースやきそば」と比較して必要な熱湯の目安量が多い分、給湯時や湯切り時に時間を要するだけでなく、ソースを絡める過程でも地味に時間が掛かるので、けっこう頼りない食感になってしまいます。さらにペヤングやきそばシリーズの油揚げ麺は、熱湯3分後に110〜130%ほどのボリュームに増えるので、330gのGIGAMAXだと調理後の麺重量は700g前後。ええ‥‥まぁまぁ重いw

ただ、後述するソースが “いつもの” 感じなので、ソースとの相性に問題を覚えることはありません。ちなみにシュリンク包装(外装フィルム)の賞味期限右に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら群馬県伊勢崎市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらもレシピは共通です。

ソース

実はレギュラーサイズ用のソースとは違う

5.0

体感的にも原材料的にも既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と共通の味付けで、小袋のデザインも完全に一致。レトルトパウチ食品(さば水煮)の味付けに合わせてバランスを変えるとか、味を濃いめに・薄めに調整しているとか、そういった変化は感じません。

しかし、標準サイズの「ペヤング ソースやきそば」と比較して、新たにトマトエキスを追加していたり、食塩の使用量を全体に占める割合で減らしていたり、実はGIGAMAX専用の配合に変更しています。というわけで、ここだけ見ると安心と信頼の「ペヤング」なのですが‥‥

かやく・さば水煮

生臭さ際立つw

2.0

かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉)は、GIGAMAXではなく超大盛やきそば用の量なので、いつものGIGAMAXほどの具材量ではありません。レトルトパウチ食品のインパクトが功を奏し、味付け鶏ひき肉の不躾な食感と風味は目立たないのですが‥‥

さば水煮の原材料は「さば(国産)、食塩」のみ

宝幸の「レトルト 日本のさば水煮」は単体で市場に出回っている商品なので、当たり前に美味しいのですが、肉質が硬いのとパウチ内にある水煮の汁が “けっこう生臭い” のが玉に瑕。しっかりソースを絡めたら誤魔化せるものの、ちょいちょい魚臭さが目立つため、それが気になる方には厳しいレベル。

私が以前に別の媒体で紹介したアレンジには、通常サイズの「ペヤング ソースやきそば」と鯖缶を使ったので、スパイス(こしょう)のアクセントだったり、青のりの風味だったり、紅生姜の酸味だったり、水煮の生臭さを解消してくれる要素があったのですが、それが弱い今回、ブラックペッパーやタバスコ、生おろしニンニク、七味唐辛子など、そういったアイテムがあると安心かもしれません。

総評

2.0

いつもの「スパイス(香辛料)」と「ふりかけ(ごま、アオサ、紅生姜)」が別添されていたら、前述の生臭さも誤魔化せたんですけど、そういったアクセントが微塵もなかったので、さば特有の生臭さが目立っていたのが敗因。それをプラスに引き上げてくれるタバスコやニンニクのアクセントがあれば、ずいぶんと印象は変わったのに‥‥と、なんだか不完全燃焼な気持ちになりました。

しかしながら今回の「GREATBOSS」第1弾は、すでに製造を終了している商品なので、大切なのは「もつ煮入り」に続く第3弾。これまでのレギュレーションから「カレー」「ミートボール」「麻婆豆腐」「牛丼」「中華丼」「親子丼」「クリームシチュー」「ビーフシチュー」「コーンクリーム」など、さらなるテンシャルを秘めている企画なので、引き続き注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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