どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2020年11月9日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング 超大盛やきそばマヨネーズMAX」の実食レビューです。
特大容量のボリューム感を追い求めてきた「ペヤング」今度はサイズダウン!? 超超超大盛GIGAMAXの “マヨネーズMAX” が食べやすい(?)超大盛サイズになって新登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 超大盛やきそばマヨネーズMAX
ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月発売のカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物とされていた頃 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込め、ペア(pair)とヤング(young)でペヤング(peyoung)と名付けられました。
今回の新商品「ペヤング 超大盛やきそばマヨネーズMAX」は、2019年7月2日(火)に沖縄を除くファミリーマートで先行販売された「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)マヨネーズMAX」を比較的に食べやすい「超大盛やきそば」にサイズダウンさせた変わり種で、純然たる新作ではなく、言ってしまえば焼き直し。
さきほどペヤングはカップラーメンから始まったと書きましたが、1975年(昭和50年)3月に発売された「ペヤング ソースやきそば」の登場以降、業界初の四角い容器に身を包み、現在の業界水準となっている液体ソースや具材(かやく)の個別包装など、いずれもペヤングが先駆けで導入した仕様という業界きってのパイオニア。
さらに「ペヤング ソースやきそば」が発売された当時、カップラーメンやカップ焼きそばにおける麺の内容量は60〜65gが標準とされていたところ、業界初のBigサイズとなる90gの大盛り麺量を実現。そんな業界水準の金字塔を打ち立てたペヤングですが、近年の「MAXシリーズ」をはじめ “美味しい・楽しい・新しい” をコンセプトに “脱やきそば系” の変わり種に力を入れている開発陣。
2004年8月27日に発売された麺量2倍(めん180g)の「ペヤング ソースやきそば超大盛」では飽き足らず、2018年6月18日に発売された約4倍(めん330g)の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」は、後に日本食糧新聞社制定 “第37回食品優秀ヒット賞” を受賞。そこがペヤングの限界かと思いきや、2020年11月2日——
ペヤング史上最大級のボリューム感を打ち出した約7.3倍(めん660g)の「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」を解き放ち、成人男性が1日に必要とするカロリーの目安(2200±200kcal)を基準に約2日分となる “4184kcal” の絶大な熱量もさることながら、1食あたりの塩分は24.6gと “致死量に匹敵しかねない食塩相当量” を打ち出し、ネット上でも大きな話題になりました。
そのまま爆盛り路線を追求するのかと思いきや、今度の新作は「ペタマックス」と比較して常識的な「超大盛」で、しかしながら大量のマヨネーズを別添しているのが最大の特徴。2019年7月2日に発売された「ペヤング超超超大盛GIGAMAX マヨネーズMAX」には “50g” のマヨネーズが別添されていたので、それとの違いや共通点はもちろん、通常の「ソースやきそば超大盛」との違いも見どころ。
ちなみに「超超超大盛GIGAMAX」の “マヨネーズMAX” は、既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と比較して麺の量が若干ながら少なく、ソースの味は共通でした。そちらはレビュー済みなので、詳しい感想や評価が気になる方は、関連ページ(「ペヤング超超超大盛GIGAMAX マヨネーズMAX」驚愕のギガマヨ爆誕!!マヨ量 “50g” )をご覧ください。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「マヨネーズ」で合計3袋。オリジナルのソースやきそば超大盛に別添されているスパイス&ふりかけは入っておらず、その代わりにズッシリとしたマヨネーズを別添しています。特製ソース・かやくの小袋は、オリジナルと完全に同じデザインかつ製造所固有記号(YI・T)も同じなので、これについては共通かもしれません。
麺は油で揚げられたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。通常の「ソースやきそば超大盛」の内容量は237g(めん180g)なのに対し、今回の「超大盛やきそばマヨネーズMAX」の内容量は266g(めん180g)ということで、麺の量は変わっていません。つまり、ソース・かやくの量も変わっていなければ、スパイス・ふりかけの重量を差し引いて、マヨネーズの量は単純計算で “およそ30g” といったところ。
もちろんメーカー希望小売価格には差が付けられ、通常の「ソースやきそば超大盛」が税別230円なのに対し、今回の「超大盛やきそばマヨネーズMAX」は税別240円と若干ながら高めに設定されているのですが、つまり “税別10円で30gのマヨネーズが付いてくる” ということ。
参考までに、コンビニでも販売されている「キユーピーマヨネーズ」の参考小売価格は、小さいサイズの50gあたり税別67円なので、税別10円で30gのマヨネーズは破格といえるかもしれません。いや、あくまでも単純計算の話ですけどね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超大盛やきそばマヨネーズMAX 製造者:まるか食品株式会社 製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1) 内容量:266g(めん180g) 商品コード:4902885006589(JAN) 商品サイズ:縦172mm×横233mm×高さ58mm |
発売日:2020年11月09日(月) 実食日:2020年11月15日(日) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:258円(税込) 希望小売価格:240円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:超大盛 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:820ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・かやく・マヨネーズ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(マヨネーズ、ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、食塩、香味油、ビーフエキス、香辛料、ビーフ風味調味料)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム)、酸味料、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・卵・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
小袋は「かやく」のみ先入れで、中身のキャベツと筒状の味付け鶏ひき肉は、通常のソースやきそば超大盛と共通の内容。以前のペヤングには “まともな鶏ひき肉” が入っていたのですが、まるか食品に具材を変更した理由を尋ねてみたところ、下請業者(製造所)の関係で以前の鶏ひき肉が使えなくなったと聞きました。
あとは熱湯を注いで3分後、特製ソースを全体に馴染ませて、マヨネーズをトッピングしたら出来上がり。前回の「超超超大盛GIGAMAX マヨネーズMAX」は麺が見えないほどのマヨネーズ量で、格子状にトッピングできたのに対し、今回は横向きにかける余裕がなく、正直ちょっと物足りない印象も——とはいえ明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」よりも圧倒的に多いため、感覚がおかしくなっているのかもしれません。
なお実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では、ローソンとミニストップでの取り扱いを、またイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でもバラ売りされていたので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き前回のGIGAMAX版や通常商品との違いに注目しつつ「めん」「ソース・マヨネーズ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(266g)あたり |
カロリー:1234kcal たん白質:17.8g 脂 質:68.9g 炭水化物:135.7g 食塩相当量:8.9g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
麺は基本的に変わりません
ペヤングに搭載されている焼きそば用の油揚げ麺は、レギュラーサイズの「ソースやきそば(めん90g)」をはじめ、爆盛りサイズの「超超超大盛GIGAMAX(めん330g)」やペヤング史上最大量の「ペタマックス(めん660g)」に、日本食糧新聞社の “第35回優秀ヒット賞” を受賞した安売り用の「ペヨング(めん80g)」など、いずれも麺の量が違うだけで、品質そのものは変わりません。
今回の「超大盛(めん180g)」も例に漏れず、レギュラーサイズの「ソースやきそば」に使われている油揚げ麺が2つ入っている状態なので、麺それ自体は同じもの。以前、まるか食品の関係者に問い合わせてみたところ、本社工場及び赤堀工場で製造している麺に違いはなく、フレーバーごとに使い分けているわけでもないので、まったく同じ麺で間違いないとの回答でした。
ペヤングの油揚げ麺は、湯戻し時間の微妙な違いで食感が変わることもザラにあり、麺の量が多ければ多いほど湯切りに必要な時間なども変わるため、レギュラーサイズよりも大盛りのほうが柔らかめに仕上がる傾向にあるのですが、お湯を入れてから待っている間の香りや麺の風味は同じもの。湯戻し時間にこだわっている方も多いかと思いますので、各々の好みで調節してください。
ソース・マヨネーズ
ペヤングのソースとマヨネーズの相性が鬼に金棒
前回は “GIGAMAX用のソース” を使っていましたが、今回は “超大盛やレギュラーサイズと同じソース” で、トマトエキスの有無がポイント。ドカ盛り規格外のGIGAMAXは、オリジナルのソースと比較して味が柔らかく、酸味を控えめに(甘さを強めに)調整しているので、実は微妙に味が違うのですが、今回のソースはオリジナルのソースと同じ味。
別添のマヨネーズは、からしマヨネーズやガーリックマヨネーズなどの変わり種ではなく、純粋なプレーンタイプのマヨネーズで、小袋に入ったままの重量は32g=やはり小袋の中身(マヨネーズ)は約30gとみて間違いありません。味はキユーピーマヨネーズよりも酸味が弱く、ピュアセレクト(味の素)よりもコクが深い、前回のGIGAMAX版と同じようなテイストで、ペヤングのソースと相性抜群。
GIGAMAX版のマヨネーズと比較して量は減っているのですが、前回は300gの麺量に50gのマヨネーズ、今回は180gの麺量に30gのマヨネーズ=どちらも6gあたりの麺に1gのマヨネーズなので、比率としては変わっておらず、しかしながらマヨネーズと麺の量が同時に減り、なるほど前回よりも食べやすくなっていました。
具材
具材は及第点
やや味付鶏ひき肉の量が少ないような、そうでもないような——という部分を除けば、体感的に通常の「ソースやきそば超大盛」と大差ない内容で、比率としてはレギュラーサイズほどのボリューム感ではないものの、これといって物足りなさは感じません。
筒状の味付鶏ひき肉は、毎度おなじみ安定のザラついた舌触りが目立つ、ちょっと個人的に好きな具材ではないのですが、慣れとは恐ろしいもので、最近は気にならなくなってきました(ただの感想)。可能であれば数年前の鶏ひき肉に戻してほしいところではあるものの、ひとまず印象としては “いつも通り” だったので、それ以上でもそれ以下でもなかったです。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
2019年7月に発売された「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX マヨネーズMAX」を「超大盛」に焼き直してきた今回、なるほど前回よりも圧倒的に食べやすく、どこのマヨネーズなのかオリジナルの特製ソースとマヨネーズの相性は最高で、単純に味としては高い満足感が得られました。
しかし、麺とマヨネーズの比率は同じでも、今回はインパクトに欠けるところが否めなかったので、これならレギュラーサイズの「ソースやきそば」に30〜50gのマヨネーズを別添したほうが話題になったように思います。
ちなみに2020年11月16日、通常の「ソースやきそば」と比較して “キャベツ4倍” のペヤング「ソースやきそばマシマシキャベツ」が発売されるのですが、2020年3月10日にファミリーマート先行商品として発売されたペヤング「超大盛やきそばマシマシキャベツ」の焼き直しなので、今後このようなサイズダウンの焼き直しが目立つかもしれません(author・taka :a)