ペヤングの “非ソース系” やきそば「バター醤油味」を実食 / そっちが本命!?w バター醤油よりも目立っていたのは‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月16日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング バター醤油味やきそば」の実食レビューです。

芳ばしい醤油に、芳醇なバターが香る上品な味わい——。市場で賑わいを見せる “非ソース系” の中でも親しみやすい「バターしょうゆ味」をペヤング流にアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング バター醤油味やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表する即席カップめんブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」が最初の商品。当初はカップラーメンからのスタートでしたが、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」の販売を開始し、関東では「日清焼そばU.F.O.」や「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」を牽制するほどの確固たる支持を獲得。

47年以上ずっと掲げ続けている「やきそば」の暖簾

近年は泣けるほど辛い獄激辛(ごくげきから)シリーズだったり、通常サイズの「ペヤング ソースやきそば」対比約7.3倍量のペタマックスだったり、頭ひとつ抜けて変態なブランドとしても認知されているのですが、業界初の四角い容器や液体ソースの開発に、かやくの個包装など、現在のカップ焼きそば業界で当たり前とされているディファクトスタンダードを築き上げたパイオニアです。

今回の新商品「ペヤング バター醤油味やきそば」は、芳ばしい醤油の味わいに、芳醇なバターが香る上品な味わいを訴求した変わり種で、いわゆるソース味ではない “非ソース系” のカップ焼きそばに該当するのですが、やりたい放題の奇行が目立つ近年のペヤングとしては正常な雰囲気。

バター醤油味といえば、ポテトチップスやポップコーンを筆頭に、菓子業界では定番の味付けで、たとえば「日清焼すぱ バターしょうゆ味」(日清食品)や「マルちゃん マイク・ポップコーン焼きそば バター醤油味」(東洋水産)など、バター醤油味のカップ焼きそば自体は史上初の試みではないのですが、意外にも「ペヤング」が商品化した記録は残っていません。

「香ばしく芳醇な味わい」をアピール

このブログでは基本のソース味から逸脱した「ペヤング ○○やきそば」を “脱やきそば系” という独自の名称で分類し、たとえば2022年にレビューしたフレーバーをピックアップすると、元ネタにラーメンの影を色濃く感じる「にんにく味噌やきそば」や「九州豚骨やきそば」だったり、志津川高校(宮城県本吉郡)とコラボした「たこめし風やきそば」だったり‥‥

出典:ペヤングソースやきそば【公式】Twitterアカウント

ほかにもパスタのソースから着想を得た「イカスミマヨやきそば」など、以前からスパゲッティライクなフレーバー(ナポリタン、カルボナーラ、ペペロンチーノ、ボンゴレ等々)にも力を入れているのですが、今回の「バター醤油味」は “一般の家庭で食べられる焼きそばの変わり種” として多数のレシピが既存し、なおかつ “和風スパゲッティの王道” といっても過言ではない味付け。

いまさらぺヤングの油揚げ麺とバター醤油の組み合わせに不安はないのですが、ちょっと面白いのが「かやく」の構成で、カップ焼きそばの具材としては珍しいアスパラガスを起用していたり、和の色合いを強める椎茸を組み合わせていたり、よく見ると添付調味料にも鰹や昆布の旨味を仕込んでいるのが気になるところ。

「ペヤング バター醤油味やきそば」の原材料名

さらに公式は “食べる直前にトッピングする「刻み海苔」でワンランク上の美味しさ” をアピールしているため、それらがバランスよく調和している優等生なのか、それとも教室中にバターを撒き散らすインパクト抜群の転校生なのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」と「きざみのり」の計3種。ソースは通常の「ソースやきそば」と変わらないサイズですが、想像していた以上に刻み海苔の量が多かったので、けっこう主張してくれそうな予感。

麺の形状は個体差で変わります

麺は食用油にラードを配合して揚げたフライ麺で、いつもより縮れが弱く見えますけど、おそらくウェーブ圧延の工程で生じた個体差。詳しくは後述しますが、やきそば系のペヤングに使われる麺は基本的に共通なので、公式が特別なアピールを打っていなければ「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺という認識で問題ありません。

メーカー希望小売価格は205円(税別)なので、ペヤングやきそばの変わり種における平均的な値段。私の行動圏内にあるコンビニでは、依然として “ペヤングの新作が出ても売ってない問題” が続いているため、販売店を探すのに苦労したのですが、今回は全国的にドンキホーテなどのディスカウントストアを筆頭に、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外での取り扱いが意欲的かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング バター醤油味やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:+H 本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:114g(めん90g)
商品コード:4902885008088(JAN)
発売日:2022年05月16日(月)
実食日:2022年06月04日(土)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:181円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:長方型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・きざみのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、食塩、植物油脂、糖類、チキンエキス、かつおぶしエキス、ソテーオニオン、香辛料、かつおぶし、こんぶエキス)、かやく(しいたけ、ニンジン、きざみのり、アスパラガス、ネギ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、香料、ビタミンB2、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

アスパラでかいww

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は「しいたけ、ニンジン、きざみのり、アスパラガス、ネギ」となっているのですが、アスパラガスのサイズ感w たぶんサイズに関してはエラーだと思いますけど、小袋を開封した瞬間からアスパラガスの香りが強く、かなり個性的。

刻み海苔が主役かな?

続けて熱湯を注ぐと椎茸の香りが強く、湯切り後にソースを混ぜ合わせるとバターが主張を始め、刻み海苔をトッピングすると磯の香りが-・と、なかなか賑やかに各々が個性を放っているのですが、今のところ喧嘩する気配は見せません。そして刻み海苔ほんとに多いw

——などと喜ばしい反面、添付調味料に “バターの文字は見当たらない” ため、味覚に訴えかけてくるバターの存在感にも注意しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:545kcal
たん白質:9.9g
脂  質:31.9g
炭水化物:54.5g
食塩相当量:3.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺です

5.0

形状の関係で比較的に洗練された印象を抱いたのですが、前述のようにペヤングの油揚げ麺は基本的に共通で、それは泣けるほど辛い獄激辛シリーズやペタマックスも例に漏れず。今回のように個体差が生じることもありますが、原則としてソースに合わせて麺を使い分けることはありません。

ラードの風味が芳ばしい伝統的な油揚げ麺

たとえば春雨の「ピーヤング」だったり、熱湯1分の細麺を搭載した「九州豚骨やきそば」だったり、なかには例外的に特殊な商品もありますけど、今回の「バター醤油味やきそば」の麺について特別なアナウンスはなく、原材料名も既存の「ソースやきそば」と完全に一致。後述するバター醤油味のソースにも違和感なくフィットしてくれたので、ペヤングが大丈夫なら抵抗なく食べられると思います。

ちなみに外装フィルムの賞味期限右側に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら群馬県伊勢崎市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、基本のレシピは変わりません。

ソース

だし醤油+バターの香り+α

4.0

前述のようにバターの香りは強いのですが、ソースの原材料にバターはおろか乳等を主要原料とする食品や乳製品も使用していないため、味覚に訴えかけてくるバターの存在感は香りほど強くありません。しかし、キリッとした薄口醤油のキレを軸に、鰹と昆布で和のテイストを強めつつ、ソテーオニオンで洋の面持ちを備えているフレームワークは見どころ。

おそらくバターは香料がメインなので、ちゃんと味覚で楽しみたかった不満もありますが、味覚では醤油をメインに、香りではバターが優勢と個性を持たせながら、バター系なのに “クドさを感じさせない” その絶妙なバランスを評価するべきかもしれません。そして、このソースを引き立ててくれるのが「かやく」と「きざみのり」の組み合わせです。

かやく

文句なし

6.0

もっともソースの味に影響を与えていたのは椎茸で、鰹(イノシン酸)×昆布(グルタミン酸)×乾燥椎茸(グアニル酸)による “うま味の相乗効果” を発揮。注目のアスパラは特有の風味が強く、それっぽい食感で、バターの香りと相性抜群。人参とネギは歯応えが強く、食感のアクセントに寄与と申し分ない取り合わせ。

刻み海苔は全量投入でOK

刻み海苔の量は標準サイズの即席カップめん史上最大量といっても過言ではなく、どこを食べても磯の香りが楽しめて、バター香るソースとの相性も申し分ありません。イメージの後押しありきな部分もありますけど、刻み海苔がバターの香りを引き立ててくれる効果もあり、ほぼ非の打ち所が見当たりませんでした。

総評

5.0

バターは香料で思いのほか椎茸の主張が強い、という部分は好みによって注意しなければいけないポイントになりますが、おかげでバター系なのに嫌なクドさはなく、具材のアスパラで他とは違う個性を表現。さらに大量の刻み海苔も主役級の存在で、結果的に総合力の高い一杯に仕上がっていました。

ちなみに2022年6月6日(月)より “非ソース系” の新作「ペヤング ジャーマンポテト風やきそば」並びに「ペヨング カレーやきそば」及び「同 イカスミやきそば」一挙発売予定となっているため、さらなるカップやきそば市場の活性化に貢献してくれそうです(※ペヨングは “メーカー公認のニセモノ” として話題になったペヤングの廉価版なので、誤字ではありません)【author・taka :a(大石敬之)】

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