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「俺の塩 梅かつお味」芳ばしい洋風オイルが香る “創作系” 和風塩焼そば!!赤穂の真塩使用

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年6月3日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 俺の塩 梅かつお味」の実食レビューです。

熱湯1分で食べられる「俺の塩」に梅の風味を効かせた「梅かつお味」の塩焼そば登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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俺の塩 梅かつお味

「俺の塩」とは、1997年7月に発売されたカップ塩焼そばの草分け的存在で、当時まだ既存品には存在しなかった塩味のカップ焼そばをテーマに開発されたのですが、このたび「俺の塩 梅かつお味」を期間限定の新商品として発売、同日に定番の通年商品「俺の塩(うまみ塩焼そば)」がリニューアルされました。

ときに東洋水産は「JFA(公益財団法人日本サッカー協会)」のオフィシャルライセンス商品を定期的に開発しているのですが、以前その一環から「なでしこジャパン」とコラボした「マルちゃん 私の塩 なでしこジャパン編 梅しお味焼そば」という期間限定のカップ焼そばがあって、それも鰹・昆布・梅の効いた塩味の焼そばだったんです。



「私の塩 梅しお味焼そば」が発売されたのは、2019年6月現在から4年以上前の2015年5月25日。サッカー日本女子代表チームとのコラボ商品だったので、商品名が「俺」の塩ではなく「私」の塩となっていたのですが、まさに味のテーマは「梅かつお味」そのもの——

麺は熱湯1分で戻る定番の細麺を採用し、ソースは梅肉をベースに鰹や昆布の旨みをあわせ、オリジナルの定番商品と同じく「赤穂の塩」を使用。当時その商品名に “かつお” の文字はありませんでしたが、思いのほか鰹の旨みがガツンと効いていたので、今回の「梅かつお味」というタイトルを見て脳裏を過りました。

パッケージは定番の「青」と対比を描くピンク基調のグラデーションで、梅の樹と花のデザインをあしらい、和の趣を演出。また “梅の風味と海鮮の旨みでさっぱりコク塩味!” と味の特徴が簡潔にまとめてありますが、東洋水産のニュースリリースには梅肉と鰹節、昆布の旨味を合わせた梅かつお味の焼そばソースと記載されています。

それに「赤穂のましお」を使用しているそうなので、いよいよソースは「私の塩 梅しお味焼そば」の再来を思わせますが、「私の塩」にはJFAコラボで定番となっている特注の魚肉練り製品 “サッカーボール型かまぼこ” が入っていたのに対し、「俺の塩 梅かつお味」には刻み海苔が別添されている模様——って、そりゃそうですよねサッカー関係ないのでw



ちなみに先ほど定番の「俺の塩」がリニューアルされたと書きましたが、海を全面に出したパッケージに刷新され、より店頭でも目立つデザインに変更。ドドーンとインパクトのあるエフェクトが効いた以前のパッケージも好きだったんですけど、今回のリニューアルで変更されたのは外装フィルムのデザインだけではありません。

なんと、あの秀逸な具材「貝柱風かまぼこ」が無くなって、新たに「かに風かまぼこ」が導入されました(あとさりげなく人参もカット)。私は定番の青い「俺の塩」が大好きで、貝柱風かまぼこにも愛着があり、早くも “俺の塩ロス” に陥っているのですが、まずは期間限定の新商品「梅かつお味」からレビューします。

開封

別添の小袋は「調味油」「粉末ソース」「きざみのり」の3袋で、いずれの小袋も湯切り後(食べる直前)に入れる後入れ仕様。容器のサイズは同ブランドの標準サイズ(縦158mm×横178mm×高さ60mm)なので、定番商品の「青」と同じです。それにしても粉末ソースの小袋は地味な色なのに、調味油の小袋は蛍光グリーン‥‥異様に目立ちますねコレ。

また、パッケージ側面の賞味期限欄右端に表示されているローマ字と数字の組み合わせは製造所固有記号といい、東洋水産の「M8」は「神戸工場」(兵庫県神戸市西区見津が丘6丁目8番)を意味しているのですが、今回の「梅かつお味」も定番の青い「俺の塩」(リニューアル前)と同じ工場で製造されています。



ちなみに今回の新商品が発売される1週間前にリリースされていた大盛バージョンの期間限定商品「マルちゃん 俺の塩 濃厚たらこ味 大盛」は、群馬県館林市にある東洋水産の関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)で製造されていたので、同じブランドでも大盛サイズとレギュラーサイズでは製造所が違いました。

それから各メーカーの値上げによって、2019年6月出荷分より「俺の塩」もレギュラーサイズの希望小売価格が新価格の税込193円に改定されましたが(改定前:180円)、私の購入価格はイオンリテールにて単価128円+税=138円(据え置き)だったので、企業によっては実売価格が変わらない店舗もあるようです(同じ店でカップヌードルは24円も値上がりしてましたけど‥‥)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 俺の塩 梅かつお味
販売者:東洋水産株式会社
製造所:神戸工場(M8)
内容量:103g(めん90g)
商品コード:4901990363365(JANコード)
商品サイズ:縦158mm×横178mm×高さ60mm

発売日:2019年06月03日(月)
実食日:2019年06月03日(月)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー(イオンリテール)
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:角型レギュラー・湯切りタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯分
小袋構成:3袋(特製油・粉末ソース・刻み海苔)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(植物油、デキストリン、砂糖、食塩、梅肉、粉末かつおぶし、しょうゆ、粉末野菜、粉末こんぶ、香味油脂、ねぎ)、ふりかけ(のり)/ 加工でん粉、炭酸カルシウム、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、かんすい、乳化剤、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、クチナシ色素、香料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・大豆・豚肉を含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・大豆・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるもの)※本製品で使用しているのりは、えび、かにが混在する方法で採取しています。

実食開始

麺は細い油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯1分。「俺の塩 濃厚たらこ味 大盛」には工場の違いか同じ熱湯1分でも微妙に太めの麺が採用されていたのに対し、今回はリニューアル前の標準サイズと同じ細さ。また通年販売の青い「俺の塩」は定番なので麺量100gですが、今回の「梅かつお味」は期間限定なので麺量90g(変わり種の標準)となっています。



先入れの具材は何もないので、お湯を注いだらフタをして1分待機。時間になったらお湯を捨て、湯切り後は「調味油」を先に馴染ませてから粉末ソースを入れてください。あと先入れの具材ですが、麺の上にも下にも固形具材(キャベツなど)は入っていませんでした。

粉末ソースを混ぜ終えたら、お好みで刻み海苔をトッピングして完成です。ちょっと寂しいですね(笑)。2015年5月に発売された「私の塩 なでしこジャパン編 梅しお味焼そば」は移転前のブログで評価しているのですが、サッカーボール型かまぼこじゃなくて刻み海苔かアラレが入っていたら――などと当時の記事に不満を残していたので、今回はスパッと高評価を叩き出すかもしれません。

ところで偶然にも今回の「梅かつお味」は「私の塩」と同じ内容量103g(めん90g)で、しかも栄養成分表示のカロリー(513kcal)まで一緒という‥‥ちょっとビックリしました。それでは、「めん」「ソース」「トッピング」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(103g)当たり

熱  量:513kcal(カロリー)
たん白質:9.3g
脂  質:26.1g
炭水化物:60.2g
食塩相当量:3.7g
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:196mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん(熱湯1分の細麺)

1分で戻る、コシが強く弾力のある細麺。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『俺の塩』リニューアル発売、『同 梅かつお味』新発売のお知らせ」)

リニューアル前から変更なし
5.0

「俺の塩」(リニューアル後)と原材料名や製品説明が共通なのと、リニューアル前の麺と比較して弾力や風味も体感的に目立つほどの差はなかったので、おそらく麺のテコ入れは行われていません。丸刃でカットされた断面の丸い細麺ですが、精製ラードによるスナック的な芳ばしい風味が強めに漂い、適度に縮れています。

真冬に寒い台所で調理する場合は15秒〜20秒ほど長めに待ったほうがいいのですが、「梅かつお味」は6月~夏までの期間限定商品なので――あ、でも時期的に冷房が容赦無く効いている部屋で調理される場合、ほんのちょっと深呼吸してから湯切りするといいかもしれません。それから麺がモタつきやすいので、手際よく調理するのもポイント。



関東工場(M1)で製造されている若干ながら太い大盛用の細麺はモタつきがなかったのに対し(「濃厚たらこ味」を評価した時の感想)、神戸工場(M8)で製造されているレギュラーサイズの麺は定番商品を含めてモタッとしやすい傾向にあります。もちろんソースとの兼ね合いもありますが、湯切り直後に特製油を素早く馴染ませ、即座に満遍なく粉末ソースを入れて混ぜないと手強いですよ。

ソース(梅かつお味)

梅肉と、かつお節、昆布の旨味を合わせた、梅かつお味の焼そばソース。ソースに「赤穂のましお」を使用。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『俺の塩』リニューアル発売、『同 梅かつお味』新発売のお知らせ」)

特製油にも注目!
5.8

まず粉末ソースの前に特製油なんですけど、かなり特徴的。というのも単なる潤滑油用のサラダ油とかパーム油みたいな植物油ではなく、また豚脂(ラード)主体の動物油脂でもなくて、フライドオニオンを作る際に生じる油っぽい風味というか、ほんのり甘くて芳ばしい「オニオンオイル」系の香味油なんです。それは小袋に残っている特製油を直接ちょっと舐めると分かりやすいのですが、粉末ソースを混ぜ終えた後も完全に埋没することはありません。

ふわっと上がってくる芳ばしい風味とフライドオニオン特有の甘み思わせるアクセントが実に個性的で、その芳ばしさが油揚げ麺(精製ラード)の風味を巧みに手懐けていました。もし和風要素だけだと油揚げ麺特有の風味を野暮ったく感じていたかもしれませんが、その懸念を上手く払拭するだけでなく、油揚げ麺の芳ばしさを素直に「魅力」として変換してくれる秀逸な歯車ですね。

そして粉末ソースを入れるとフレーク状の梅肉と粉末かつお節、さらに粉末昆布の旨味によって和の趣が強くなるのですが、いきなり全体が梅味に染まることはありません。鰹と昆布も土台を支えることに徹していて、粉末でも魚粉添加型の荒々しさはなく、もっと上品で「出汁(だし)」という表現が適切な魚介感。

ふんわり優しいテイストで、オニオンオイルっぽい特製油と鰹節による芳ばしさの相乗効果も面白く、そこへ視認できるサイズの梅肉が飛び込んで来た時、爽やかで穏やかな酸味がキュン‥と味を引き締めます。また砂糖の効かせ方もナチュラルで、味の深みが増し、それら各要素を整えている「赤穂のましお」の塩梅も絶妙。

真塩(ましお)とは、海水を煮詰めて苦塩(にがり)を取り除いた品質の高い塩を意味し、甘みは砂糖やフライドオニオンっぽい風味の調味油による作用も大きいのですが、塩の甘みと思えるカドの立たない塩気が好印象。エッジの効いた味ではありませんが、特製油も含めて実に味わい深いです。

トッピング(刻み海苔)

きざみのり。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『俺の塩』リニューアル発売、『同 梅かつお味』新発売のお知らせ」)

とうぜんのように梅かつお味と相性抜群
4.5

「濃厚たらこ味」も刻み海苔オンリーでしたが、ちょっと量が多いような‥‥いや、それと比較して麺が少なめかつ容器が小さいからかもしれませんね。なんの変哲もない刻み海苔なので、それ以上でも以下でもありませんが、梅かつお味の和風ソースと問題なくフィットしています。それに、ちょっと意外な発見もありました。

もしかすると今回に限った話かもしれませんが、ソースのオニオンオイル(フライドオニオン)っぽい風味と刻み海苔(磯の香り)が思いのほか違和感なくて、結果的にジャンル分けするなら和風なんですけど、洋風チックな創作感を醸しています。刻み海苔は最初から入れても適量だと思いましたが、すぐに麺の熱でしおれてしまうので、半分くらい麺を食べてから入れるといいかもしれません。

もし具材の量に物足りなかった場合、今回のカップ麺には刻んだ「大葉(青じそ)」や「すりごま」、あと少量の「わさび」なんかを使ってアレンジすると美味しそうでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

手早く調理しないと麺がモタつくので、ちょっとスピード感が容器級されるカップ麺ですが、それだけに忙しい時でも早く食べられますし、ちょっと個人的には何個かストックしておきたくなる味でした。基本的にバランス型で柔らかく、土台の柔らかさもポイントで、ふとした拍子に感じる梅肉フレークの存在感が際立っていたのですが、もっとも印象的だったのはフライドオニオン系の芳ばしさが香る特製油。これ実に特徴的ですね。

途中で “フライドオニオンとか入ってるんじゃないの‥?” などと思いながら食べていたのですが、その芳ばしくて甘い風味が麺の油揚げ麺臭を巧みにカバーしていたのも印象的でした。キレのある塩味の焼そばではありませんが、それだけに幅広い層の方が楽しめる思いますし、攻撃的な味ではないので、フライドオニオンや梅・鰹さえ苦手じゃなければオススメしたい一杯です。

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