日清食品「日清の江戸そば」コスパ高いぞ! こだわり素材シリーズの和風カップ麺

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、日清食品の廉価版ブランドとして販売されている和風カップ麺、「日清の江戸そば」の実食レビューです。

素材の産地や旨味にこだわったオープン価格の和風カップ麺!2000年に誕生し、何度もリニューアルを繰り返しながら磨き上げられてきた「こだわり素材」シリーズの「江戸そば」を食べてみました。

オープン価格の廉価版だけど大丈夫?おいしい?まずい?コスパ的にどう?ちょっと気になる「焼津加工鰹節」に隠された言葉のニュアンスとは‥実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清の江戸そば

日清の「こだわり素材」シリーズは、オープン価格の廉価版という立ち位置でありながらも “素材の産地” や “うまみ” にこだわっているブランドで、製品スタイルは一貫してレギュラーサイズのタテ型カップ麺です。

2018年10月現在のラインナップは、2000年に登場してからリニューアルを繰り返し、今でも販売が続けられているロングセラーの和風部門「日清の江戸そば」「日清の京うどん」、そして2017年8月7日(月)より新たなシリーズのラインナップとして加わったラーメン(中華麺)部門「日清の担々麺」「日清の雲呑(ワンタン)麺」の計4品。

江戸そばの「こだわり素材」は、具材の「彩り一枚天ぷら」、つゆの「焼津加工鰹節」と「丸大豆醤油100%」の3点。実は移転する前のカップ麺ブログでも「日清の江戸そば」を取り上げたことがあるんですけど、記事を公開した日は2014年7月10日と古く、現在の製品とはアピールポイントに大きな違いがあります。

当時の製品(2014年4月21日発売品)には寛永二年(1625年)に創業した七味唐辛子の元祖といわれているる東京・浅草「やげん堀」で特別に調合した「辛口七味」が別添されていたのですが、それについての訴求がありません。

2016年8月22日(月)に「日清の咖喱(カリー)うどん」がシリーズのラインナップに加わり、「担々麺」と「雲呑麺」がリリースされた2017年8月7日(月)にパッケージデザインを統一。それから「こだわり素材」シリーズ5品として展開されていたのですが、ホームページを確認してみたところ、「咖喱うどん」はシレッと廃盤になっていました。

2018年の変更アナウンスは見当たらなかったので、おそらく最終リニューアルは2017年。ただ、2017年は “パッケージのみ変更” だったので、中身は実質2016年から据え置きだと思います。

カップの側面には、まるで辛い系のカップ麺に表示されている注意事項よろしく、「※江戸のそばは唐辛子がきいた醤油濃いつゆが特徴です。」と書かれているのですが、私taka :aは関東風の蕎麦つゆが少し苦手‥だったんですけど、最近ちょっと魅力が理解できるようになってきた “気がする” ので、えっと‥今けっこう強気ですw

開封

容器の中に入っている天ぷらにはアオサ系の揚げ玉に小エビ天と思われる赤で彩り‥は、表面の粉末スープで鮮やかとは言えないんですけどw「一枚天ぷら」の体裁は保たれています。「日清のどん兵衛」みたいに後入れ仕様ではないので、事前に放り出さないと後のせサクサクは叶いませんが、ふやけた天ぷらもオツですよね。

先ほども申し上げた通り、以前はオープン価格なのにもかかわらず「やげん堀」の「辛口七味」が別添されていたのですが、今回は小袋なし。フタを半分まで開けたら熱湯を注ぐだけの簡単調理なので、さっそく熱湯を注いできます。ちなみに購入価格は、イオンで税込105円でした。

製品情報・購入価格

製品名:日清の江戸そば
製造者:日清食品
製造所:F(静岡工場)
内容量:71g(めん50g)
発売日:2017年8月7日(月)リニューアル
JANコード:4902105238332
希望小売価格:オープン価格

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:105円(税込)
取得店舗:イオン

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:紙
必要湯量:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ)、スープ(粉末しょうゆ、糖類、魚介調味料、豚脂、野菜エキス、食塩、魚粉(かつお、さば)、たん白加水分解物、香辛料、椎茸エキス、魚介エキス)、かやく(天ぷら、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・豚肉を含む)
【アレルギー表示】
小麦・そば・卵・乳成分・えび・豚肉・さば・大豆

実食開始

3分待っている間に、ちょっと製造所をチェックしてみましょう。日清食品の “自社工場” は全国に4箇所ありまして、茨城県の関東工場(製造所固有記号:A)、滋賀県の滋賀工場(O)、山口県の下関工場(B)、静岡県の静岡工場(F)となっているのですが、その静岡工場は “焼津市” にあります。

このカップ麺は静岡工場で製造されており(購入店舗は兵庫県の某ど田舎)、パッケージを一見した段階では漠然と “焼津加工鰹節!? すげぇー!! ” なんですけど、 “焼津産の鰹節を加工している” のか、それとも “焼津市にある自社工場で産地がバラバラの鰹節を加工しただけ” なのか‥

さて、完成です。天ぷらが大きなり、粉末スープが溶けて彩りもよろしくなりました。丸大豆醤油100%使用ということで、早くも湯気の香りがキリッ、としております。ちなみに2014年の江戸そばは、とにかく醤油の主張が強くて強くて‥当時のアピールポイントだった「やげん掘」の辛口七味も目立っておらず、食べ終わった後は醤油の印象しか残らなくて★2(標準★3)と評価していたんですよね。

しかし、当時の私と比較して現在のtaka :aはキリッと醤油の効いた関東風の良さが理解できるようになってきた‥気がするのでw いい感じにレビューできるかもしれません。それでは、実際に食べてみましょう。

1食(71g)当たり

カロリー:337kcal
たん白質:7.7g
脂  質:15.8g
炭水化物:41.2g
食塩相当量:4.3g
(めん・かやく:1.5g)
(スープ:2.8g)
ビタミンB1:0.19mg
ビタミンB2:0.19mg
カルシウム:87mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:337kcal(めん・かやく:277kcal)(スープ:60kcal)

めん

まっすぐでのどごしが良いそば。

(日清食品「ニュースリリース」より引用)

オープン価格なら上出来!

「日清のどん兵衛」と比較して蕎麦粉の香りこそ劣りますが、オープン価格の廉価版とは思えません。これは同社の「日清デカうま わかめそば」にも言えることなんですけど、場合によっては税込100円以下で購入できる、しかもタテ型レギュラーサイズのカップ麺で縮れのないストレート麺ですからね。

麺量は50gと平均値(60g)よりも少ないのですが、真っ直ぐで喉越しがよく、油揚げ麺特有のネガティブな風味も気になりません。本来の耐久性としては、おそらく「どん兵衛」以下だと思うんですけど、プラ製と比較して保温性能の低い紙製の容器なので、最後まで歯切れの良さをキープしていました。

やや蕎麦粉の香りは弱めですが、濃口醤油ベースの蕎麦つゆに埋没するほど頼りない存在感ではなく、手軽に食べられるのにチープな印象は与えない、かなりよくできた麺だと思います。もし大盛りだったら後半にアラが目立っていたような気がしたので、50gという麺の量も功を奏していたように感じました。つい先日、エースコックの「THE和」を絶賛したところですが、このクオリティのストレート蕎麦を廉価版で打ち出せるメーカーは今のところ日清食品だけかもしれません。

つゆ

まろやかで深いうまみが特長の丸大豆醤油を使用し、焼津加工鰹節粉末でうまみをきかせた味わい深いつゆ。アクセントに唐辛子を加えました。

(日清食品「ニュースリリース」より引用)

関東風だが醤油一辺倒ではない

メーカーの製品説明にも “焼津産鰹節” ではなく “焼津加工鰹節粉末” と書かれているので、産地についてはグレーゾーンなんですけど、 “焼津にある工場で加工したカップ麺” であることは間違いありません。それに、濃口醤油がキリッと効いた関東風ですが、きちんとコクがあるんですよね。

それに関しては天ぷらから滲み出る油脂の旨味も大きく貢献していたのですが、きちんと節系が下地を整え、さりげない椎茸のエキスが “うま味の相乗効果” を図り、後味を濃口醤油と一味唐辛子がキリッと引き締めます。唐辛子のアクセントはピリ辛レベルなんですけど、存在感が皆無というわけではありません。

甘味は味醂や砂糖ではなく糖類によるものですが、強烈な甘さを誇るタイプの人工甘味料は使用していないので、舌に対して不自然に纏わり付いてくることもなく、コクを深めることに寄与しています。やや後口に残る酸味が気になったものの、それは醤油のイメージにリンクしないこともありませんし、数年前の印象とは大きく異なりました。

かやく

彩り一枚天ぷら、かまぼこ、ネギ。

(日清食品「ニュースリリース」より引用)

意外に残ってるサクッと感

よほど意識しない限り天ぷらの上から熱湯を注ぐことになるのですが、実はサクッとした部分が残ります。表面の粉末スープを洗い流すために、わざと天ぷらの上から “ゆ〜っくり” お湯を注いだんですけど、食べながら崩して沈めた天ぷらでさえ中盤以降に食べても部分的にサクッとしていました。

ご覧の通り麺を覆い隠すほど膨張しているのですが、3分待っている間に上の部分まで100%熱湯の中に浸かっているわけではないため、その部分がサクッとした食感のアクセントに繋がっていたんですよね。基本は、ふわっ。つゆに崩して馴染ませても、たまにサクッ。

食べる頃には「彩り」もよく、写っている赤い部分は本物のエビなので、特有の芳ばしさもバッチリ。天ぷらのコクが蕎麦つゆの濃口醤油を幾分か丸め、つゆに厚みをもたらし、小海老天の芳ばしさも複雑味に寄与している‥天ぷら万歳!かまぼこやネギに特筆すべき点は見当たりませんでしたが、物足りなさは皆無に等しかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(5)
(標準は★3です)

数年前の印象から、それ以外ずっと手付かずだったんですけど、いやいやイイじゃないですか。オープン価格とは思えない真っ直ぐな蕎麦、関東風のイメージが伝わってくる蕎麦つゆ、レギュラーサイズで先入れも相俟って大きく見える天ぷら‥一般的な平均売価も100円前後なので、ばっちりコスパは高いです。(ドンキホーテとかなら80円前後の時もありますしw)

ただ、文字通り関東風の蕎麦つゆがダメな方にはオススメできません。私自身、克服したかと思いきや “醤油が濃いなぁ‥w ” と感じながらの実食だったんですけど、コンセプトは「江戸そば」ですから、まったくネガティヴではありませんでした。

ちょっと麺は少なめなんですけど、食べ応えにも貢献していた天ぷらには本物の海老も入っていますし、オープン価格の廉価版という価格も考慮して評価しました。お湯を注ぐだけの簡単調理で手軽に食べられますし、食欲が旺盛な方にとっては小腹に嬉しいサイズになると思うので、あくまでも廉価版ということを忘れていけませんが、それを踏まえると値段以上のカップ麺ですよ。

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