どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年2月13日(火)新発売、ローソンのカップ麺「にんたまラーメン監修 にんにくラーメン」(202円+税)の実食レビューです。
茨城のソウルフード「にんたまらーめん」監修、地元民が愛してやまない “ご当地の味わい” をローソン限定のカップラーメンに!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
にんたまラーメン監修 にんにくラーメン
にんたまらーめんとは、元気と健康を24時間365日お届けすることをコンセプトに、株式会社ゆにろーず(茨城県取手市)が運営しているラーメンチェーンで、2024年2月現在は茨城・千葉・埼玉・石川・大阪を中心に直営19店舗を展開。なかにはドリンクバーやゲームコーナー、キッズコーナー、さらには宿泊施設や入浴場まで完備しているため、もはや何屋さんなのか混乱しそうになりますが‥‥w
今回の新商品「にんたまラーメン監修 にんにくラーメン」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれる販路限定のカップラーメンで、メーカーはマルちゃんで知られる東洋水産。茨城発祥の人気ローカルチェーン「にんたまらーめん」監修のもと、同店の看板メニューで満足度No.1の人気を誇っている「にんにくたまごラーメン」の味わいが再現されました。
にんたまといえば、尼子騒兵衛による忍者ギャグ漫画『落第忍者乱太郎』を原作とし、1993年(平成5年)4月10日の放送開始から現在も愛され続けている、乱太郎・しんべヱ・きり丸が主役の長寿アニメ番組が真っ先に脳裏を掠めた方も多いかと存じますが、にんにく+たまご=にん(にく)たま(ご)らーめんが屋号の由来。
パッケージに「茨城のソウルフード」とあるように、今回は「ご当地系」のカップラーメンで、なおかつ有名店監修の「ご当店系」にも該当するのですが、このカテゴリーにおけるコンビニ専売品にしては珍しく “レギュラーサイズの縦型カップを採用” しています。ええ、ここでピンときた方、鋭い。
有名店が監修したコンビニ限定のカップラーメンといえば、縦型カップだと大盛りサイズが基本となっているところ、2023年10月17日発売の「彩華ラーメン監修 旨辛醤油ラーメン」を皮切りに、同年12月5日発売品「らーめん岩本屋監修 とんこつ醤油らーめん」、2024年1月30日発売品「ちから監修 天ぷらうどん」と立て続けに “レギュラーサイズの縦型カップ麺” を展開しているローソン。
今回の「にんたまラーメン監修 にんにくラーメン」もレギュラーサイズの縦型カップを採用し、なおかつ “ご当地でソウルフード扱いされている有名店” に監修を仰いでいることから、前述の流れを汲んだ企画だと推測しています。ただし、彩華ラーメン(奈良)、らーめん岩本屋(福井)、ちから(広島)は一貫してサンヨー食品とコラボしていましたが、にんたまらーめん(茨城)の担当は東洋水産。
これを機に今後、サンヨー食品と東洋水産が交互に商品化を担当する流れが生まれるのか、あるいは日清食品、明星食品、エースコックなど、他の大手メーカーも参戦することになるのか、現時点では定かでないけれど、これまで以上に “ご当地でソウルフード扱いされている有名店” 監修の幅が広がりそうな兆しが見えた展開。
——ええ、このブログでは「彩華ラーメン」「らーめん岩本屋」「ちから」いずれも入手のタイミングが記事の公開時期に合わず、残念ながらレビューできていませんが、茨城のソウルフード「にんたまらーめん」監修のカップラーメンは発売週に入手できたので、しっかり向き合いきます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製油」1パックのみで、熱湯4分後に加える後入れ仕様。パッケージのカラーリングと “マルちゃん” のロゴマークに引っ張られ、袋麺の「カレーうどん 甘口 5食パック」が脳裏を掠めたんですけど、これは店舗の外観と看板を模したデザインにつき、まったく関係ありません。
かやくは味付豚肉、たまご、フライドガーリック、ねぎの組み合わせで、多めの背脂加工品も印象的なアイテム。この時点で強めのニンニク臭が漂ってくるため、なかなかのファーストインプレッション。ちなみにローソン標準価格は202円(税込218円)なので、前述の「彩華ラーメン」「らーめん岩本屋」「ちから」と同じ価格設定です。
さらに、関東・甲信越のローソン店舗(お弁当コーナー)にて、電子レンジで温めるホット麺(レンジ麺)タイプの「にんたまラーメン監修 にんたまラーメン 〜にんにくを効かせた醤油味スープ〜 たまご入り!!」(税込559円)も同時発売となっているのですが、該当エリアの店舗にしか売ってない限定品。片や即席カップめんの販売エリアは全国区なので、こちらの入手難易度は高くないでしょう。
※ちなみにレンジ麺の販売は、2024年3月11日までの期間限定だそうです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:にんたまラーメン監修 にんにくラーメン 販売者:東洋水産株式会社 製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34) 内容量:77g(めん55g) 商品コード:4901990377324(JAN) |
発売日:2024年02月13日(火) 実食日:2024年02月17日(土) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:202円(税別) 購入価格:218円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:1袋(特製油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白)、添付調味料(ポークエキス、香味油脂、植物油、砂糖、食塩、しょうゆ、香辛料(ガーリックパウダー、ジンジャーパウダー)、豚脂、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(背脂加工品、味付豚肉、卵、フライドガーリック、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、レシチン、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、香料、香辛料抽出物、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、そこまで太いわけではないけれど、湯戻し時間は4分と若干ながら長めの設定。カップ麺のモデルになった「にんたまラーメン」には、ゆにろーずが独自に開発した自家製麺を合わせているらしく、それについては公式ウェブサイト内にある “五つのこだわり” にも記載されているため、手軽に食べられるレギュラーサイズでも質の高さに期待したいところ。
別添の「特製油」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと4分。時間になったら「特製油」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。縦型ビッグよりも容器の口径が狭い、というのも理由の一つになっていますけど、なかなか具沢山なビジュアルで、ニンニクの芳ばしい主張も然る事乍ら、けっこう豚骨の香りも本格的。
ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、1983年(昭和58年)7月より東洋水産が資本参加している連結子会社の工場なので、単純に “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き “にんたまらーめん” の個性に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(77g)あたり |
カロリー:376kcal たん白質:8.2g 脂 質:20.2g 炭水化物:40.3g 食塩相当量:3.9g (めん・かやく:1.1g) (スープ:2.8g) ビタミンB1:0.27mg ビタミンB2:0.25mg カルシウム:116mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:376kcal(めん・かやく:283kcal)(スープ:93kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
そこそこスナッキーだけどプラスに作用
手軽さが売りのレギュラーサイズなので、質の高さに期待したい-・などと前述しておきながら、正直そこまで期待していなかったんですけど、食べ始めは少し芯を感じるタイプ。それも単純に戻っていないだけ、みたいなサクサク系の不具合ではなく、あえての仕様と思える中心部の硬さ。
しばらくすると硬い部分も馴染んできますが、それでも最後まで適度な弾力を保っていること。加えて歯切れの良さも心地よく、後述の背脂とんこつ醤油スープとのフィット感は申し分ありません。先に触れてしまいますが、スープにおける「とんこつ」と「醤油」の比率は圧倒的に前者が占めていたので、とんこつスープに合うタイプの配合を意識したのでしょう。
揚げ油に由来するニオイも並行するため、ノンフライ麺のように洗練されたタイプではないけれど、その風味も含めてネガティブではありません。むしろ独特の芳ばしさがスープのジャンクさを高めてくれている、そのくらいポジティブな取り合わせだったので、カップラーメンだからこその魅力が上手く活用されているように感じました。
スープ
縦型ビッグに引けを取らない完成度
まずは「特製油」を入れずに食べてみたところ、まず印象的だったのがポークエキスの系統で、例えるなら「博多長浜らーめん 田中商店」監修のカップラーメンで使用しているような‥‥もちろん完全に同じエキスとは断言できませんけど、それに通じるミルキーな旨みが口いっぱいに広がってくる、想像以上に本格的な豚骨感にビックリ。
前述のように醤油はサポート的ですが、特有の風味とキレで豚骨を盛り上げ、商品名の通りニンニクの主張も強く、豚骨そのものはマイルドなのに、味のチャートはアグレッシブ。すりおろしたニンニクほど強烈な攻撃力ではないけれど、ジャンクなガーリックパウダーを中心に、かやくのフライドガーリックも相俟って、ニンニクだけ見ても複数の表情を感じます。とろみの加減と甘さも人工的ですが、どちらもジャンクさの底上げに効果的。
別添の「特製油」は、植物油と豚脂の組み合わせで、オイル特有のコクがスープ全体に行き渡り、こってりとした背徳感を演出してくれると同時にニンニクの風味も底上げしてくれるアイテム。熊本のマー油(焦がしニンニク油)ほど顕著な主張ではないけれど、ニンニク入りの焦がしラードっぽいというか、そっち系の芳ばしさがプラスされるため、さらにニンニクの表情が多彩になり、味の密度は縦型ビッグに負けずの高さでした。
かやく
組み合わせが個性的
味付豚肉は東洋水産のカップ麺で頻繁に遭遇する肉具材で、まったく目新しさはないけれど、醤油と砂糖で甘辛く炊いた味付けと本物に近い肉質が魅力。スープが繊細だと主張が強すぎることもありますが、豚骨が濃厚でジャンクな味わいのスープとは相性良好で、上記の画像で見るよりも量が多く、しっかりと食べ応えにも寄与。
たまごは「赤いきつね」に入っている例のプカプカたまごとは別物で、それよりも柔らかく、ナチュラルで優しい質感。それがスープのアグレッシブな部分と対比を描き、かと思えばフライドガーリックはアグレッシブな部分を底上げするようなアイテムで、ぷにぷにした口当たりの背脂加工品はオイルと結託し “こってり” を強調。ネギは少量ですが、歯触りが強いため主張は程よく、すべての具材に意義を感じました。
総評
レギュラーサイズの縦型カップというスタイル上、それに合わせてスナック的にデフォルメされてはいるものの、カップラーメンだからこそのライトさとジャンクさを上手く活用しているようなアレンジで、いったん再現度は置いといて単純にウマいと思える一杯。ニンニクを筆頭に人を選ぶタイプの商品になりますけど、これドハマりしちゃう方けっこう多いんじゃないですかね。
また2024年2月現在、レギュラーサイズのカップラーメンにおけるメーカー希望小売価格の標準は236円(税別)となっているため、たとえばローソンで購入した場合の税込価格は254円になりますが、それを踏まえると202円(税込218円)の販売価格も高く評価できるポイント。個人的には★6もチラつくレベルで好きな味だったので、ちょっと危なかったんですけどw 冷静になった上での総評です【author・taka :a(大石敬之)】