どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月1日(月)リニューアル発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 懐かしのカレーうどん」の実食レビューです。
コスパに優れた「懐かしの」シリーズより、「懐かしのカレーうどん」「懐かしのとん汁うどん」「懐かしのけんちんうどん」がリニューアルしました。なにやら従来品より配合と厚みを見直すことで、つるみとシコシコとした “うどん本来” の食感を追求した新開発の麺が採用されているのだとか‥
以前から頻繁に見かけてはいたのですが、ちゃんと記事にしたことはなかったので、これを機にレビューすることにしました。実際に食べてみた感想をもとに僭越ながら評価も行なっているので、お時間よろしければ最後までご覧ください。
懐かしのカレーうどんリニューアル!
普段、地元のローカルスーパーでも週に一度の安売りの日にあわせ、税込105円で並ぶことが多いニュータッチのコスパ特化型シリーズ「懐かしの○○」なんですけど、リニューアルにあわせて大量に入荷したのかドンキホーテでダンボール箱ごと山積みでした。(税込価格78円)
いや、これはもしかするとリニューアル前の在庫を捌いているのかもしれない‥と、ヤマダイの公式ホームページにある製品情報と照らし合わせて確認したのですが、リニューアル後の製品が販売されていました。ドンキホーテさん、ちょっとだけ疑ってゴメンナサイ。
希望小売価格は税抜140円ということで、もはや店頭ではオープン価格のカップ麺と大差ない値段で販売されていることも多いシリーズなのですが、値段を設定しているということは、それなりの理由が‥そう、その理由こそが新開発の麺にあるのでしょう。しかしながら私は以前の麺を覚えていないので、ちょっとドキドキしています。
おだしの効いたカレー味とパッケージにも書かれているので、つゆは鰹だしで伸ばしたタイプみたいですね。そのままカレーライスにできそうなくらい高粘度なカレーつゆ‥というか、もはやルゥだろコレ‥みたいなカレーうどんが好みなんですけど、だしで伸ばしたようなカレーうどんもいいな、って最近は素直に思うようになりました。どうでもいい話ですけど、年ですかね。
パッケージに写っているグリーンピースもカップ麺では珍しいですし、ちょっとワクワクしてきました。
開封
小袋の構成は、先入れの「かやく」と後入れの「粉末スープ」で計2袋。後入れ粉末スープには麺をほぐした後に入れるようにと注意書きがあるのですが、とろみ成分が含まれているとカップ側面の調理方法に記載されていたので、調理の際は念入りにかき混ぜましょう。
縮れの強い油揚げ麺が待機しているのですが、けっこう厚みがあってガッシリした雰囲気ですね。
製品情報・購入価格
製品名:ニュータッチ 懐かしのカレーうどん 製造者:ヤマダイ 内容量:84g(めん65g) 発売日:2018年10月1日(月)リニューアル JANコード:4903088006222 希望小売価格:140円(税抜) 発売地域:全国 |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:360ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、食塩、植物性たん白、しょうゆ)、スープ(糖類、食塩、野菜粉末、デキストリン、カレー粉、ポークエキス、粉末油脂、香辛料、酵母エキス、鰹節粉末、しょうゆ)、かやく(味付肉そぼろ、フライドポテト、グリーンピース)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、セルロース、増粘剤(グァーガム)、カラメル色素、リン酸Na、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物、ビタミンC)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】 卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉 |
実食開始
5分待ってフタを開けてから、後入れの粉末スープを入れる前に麺をほぐしていると、けっこう油揚げ麺特有のニオイが強めに漂ってきます。しかし、「懐かしの」というコンセプトを思えば取り立ててネガティブではありませんし、むしろ一興というものでしょう。それから粉末スープを入れるのですが、思っていたよりも自然な粘性率でした。
それでは、実食を開始します。
1食(84g)当たり
カロリー:361kcal |
めん
従来品より配合と厚みを見直すことで、つるみとシコシコとしたうどん本来の食感を追求した新開発のうどんです。(めん65g、熱湯5分)
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
縮れの強い幅のある太めの油揚げ麺で、厚みは東洋水産の「赤いきつねうどん」と同じくらいか、もしかすると若干それ以上かもしれません。しかし、噛み応えについては明らかにニュータッチが上です。以前にエースコックの「スーパーカップ」に使われていた “カドメンうどん” に近い弾力で、かなりガッシリとした歯応えが得られます。その持続力も長く、食べ終わる頃になっても頼りなくヘタれることはありません。
粉末スープを入れる前に感じた油揚げ麺特有のニオイは、カレーのスパイス感があっても消えることはなかったんですけど、これも「懐かしの」という部分に寄与しています。果たしてリアルうどんに近い食感かと言われたら、まったくもって別物なんですけど、適度な粘り気と硬めの食感は食べ応えがあり、懐かしさを踏襲しつつもオープン価格の廉価版カップ麺のようなショボい代物ではありませんでした。麺量は65gですが、食べていて少ないとも思わなかったです。
スープ
各種スパイスで特徴づけた本格的なカレーをベースとし、豚肉や野菜の煮込んだような旨味と風味を閉じ込め、和風だしでまろやかに仕上げたスープです。
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
なんとも日本人に好まれそうな、実に家庭的なスパイス感ではあったんですけど、S&B(エスビー)の赤缶カレー粉に近い雰囲気といいますか、インスタント的でありながらも本格感が漂っている、なかなか味わい深い配合です。とろみ成分が後入れの粉末スープに仕込まれていましたが、柔らかい口当たりと濃厚さの演出に寄与しつつ、わざとらしい不自然な粘性率ではありません。
鰹の風味も並行しますが、出汁で伸ばしたカレーつゆというよりも穏やかなカレーに鰹を主体とした魚粉で味を和風に整えたスープ、といえばイメージしやすいでしょうか。たぶん、中華麺にも違和感なく合いそう。やや糖類による甘さも強めに感じますが、適度にピリッとスパイシーで間延びすることなく、幅広い年齢層の大人から子どもまで家族みんなで楽しめるようなカレー味だと思います。たぶん、このカレー味が嫌いな日本人って稀なんじゃないかな‥
ぜんぜん高級感とかありませんし、いたってカップ麺らしい‥あ、ちょっと昔の「どん兵衛」に似てるかも。カップ和風カレーうどんの王道を地で行くような垢抜けないテイストですが、なるほど懐かしいです。
かやく
味付肉そぼろ、フライドポテト、グリーンピース
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
おそらく味付肉そぼろは2018年7月にリニューアルした同社の「元祖ねぎらーめん」にも入っている肉そぼろと同じではないかと思うのですが、ちょっとサイズは小さいですし、量も少ないです。でも、けっこう美味しい。少ないけど、意識的に拾って食べるとスープの旨味を加速させてくれますし、味や質に関しては定価140円のカップ麺とは思えない品質でした。
フライドポテトも量は多くありませんが、きちんとケアしてやればホクホクとしていて、少しザラ付いた自然な舌触りが楽しめたし、カップ麺のカレー味には嬉しい具材ですよね。さて、お待たせしました今回の主役はグリーンピースです。個人的な好みでカレーライスに入っていると疑問符が浮かぶけど、カレーうどんに入ってたら‥ちょっと嬉しいw と、それはさておきリアルです。
乾燥状態からリボーンしました感こそ否めないものの、グリーンピースが嫌いな人はダメなレベルの再現度。目立って量も少なくありませんし、そうそう頻繁に採用される具材ではないので、個性の演出にも効果的です。もちろん、ホッとする優しい家庭的なカレー味とも相性抜群でした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
新開発の麺は噛み応えがあって、それには先進的な技術を感じた反面、強い油揚げ麺特有の風味はレトロ。スープの方向性も垢抜けず、具材も多いとは言えません。しかし、 “どこか懐かしい” ではなく、 “しっかり懐かしい” 一杯です。ただ、そんな懐かしさを知らないナウなヤングが食べてもホッとした気持ちになってもらえる味なのではないでしょうか。とりあえずナウなヤングが通じる、なおかつ古き良きカップ麺に理解のある方であれば、ほぼ確実にホッとできる味だと思います。
もし定価180円だったら頑張っても★3が妥当なんですけど、定価140円ですからね。おそらく「日清のどん兵衛」と同じように税込120円とか130円で販売している店舗は稀だと思うので、およそ税込価格100円以下ないし105円が相場だろうと★ひとつプラスしました。ぜんぜん目新しさなんか感じられませんが、いいカップ麺です。安くて調理も簡単でホッとする温かい味は、これから肌寒くなって台所に立つのも億劫になってくる秋〜冬にかけて、特に忙しい主婦の皆さんにもオススメしたい、需要と供給のバランスが取れたカップ麺だと感じました。