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ニュータッチ「大盛八王子ラーメン」新ブランド “ご当地満腹食堂” 始動!! 格安カップ麺で東京ご当地ラーメンを再現

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ヤマダイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月10日(月)新発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 大盛八王子ラーメン」の実食レビューです。

東京ご当地ラーメン「八王子ラーメン」を格安カップラーメン “ご当地満腹食堂” で再現した高コスパ商品登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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大盛八王子ラーメン

ご当地満腹食堂とは、うまいヌードル “ニュータッチ” ことヤマダイ株式会社の格安ブランド「大盛ご当地」シリーズから派生したサブ・ブランドで、今回の「大盛八王子ラーメン」より新たに発足。希望小売価格は税別180円という安さでありながら、めん90gの大盛りバケツ型カップで有名ご当地ラーメンの雰囲気が味わえるのがコンセプト。

新・ご当地満腹食堂

最新作「大盛八王子ラーメン」の発売にあわせ、既存の “大盛ご当地” シリーズに属していた加寿屋(かすや、KASUYA)監修カップ麺「大盛大阪かすうどん」を同日にリニューアル。大阪かすうどんも新サブ・ブランド “ご当地満腹食堂” の一員として新たに組み込まれ、今後はシリーズ化していくことが発表されました。

今回の再現元である東京ご当地ラーメン「八王子ラーメン(はちおうじらーめん)」とは、東京都八王子市子安町を発祥とする醤油ベースのラーメンで、現在は西八王子(中野上町4丁目)に店舗を置く昭和34年(1959年)創業の老舗「初富士(はつふじ)」が八王子ラーメン発祥の店といわれている元祖。

地元の市民団体・八麺会(はちめんかい)が定義する八王子ラーメンの特徴は、「醤油ベースのタレ」「表面を油が覆っている」「刻み玉ねぎを具として用いている」というザックリした内容で、今回のカップラーメンにも “玉ねぎ風味の醤油味” とあるように、刻み玉葱を具材に使っているのが最大の特徴といっても過言ではありません。

つまりスープにも玉ねぎ風味が‥‥?

もともと「初富士」の初代店主は京王線・北野駅前で惣菜店を営んでいたそうですが、区画整理を理由に退店を余儀なくされ、その移転先として選んだのが子安町。移転後、惣菜だけで生計を立てるのは難しいと判断した初代店主は、当時まだ珍しかったラーメン専門店に転身することを決意し、旅先の北海道で見つけた一杯を軸に「八王子ラーメン」の原型を考案しました。

そのモデルとなった北海道のラーメンに刻み玉葱が入っていたらしく、けれども辛味が気になった店主は “玉ねぎの辛味を抜くため” に油を使い、それが現在も八王子ラーメンのアイデンティティとして地元に根付いている大切なポイント。その「初富士」に地元の製麺所「尾張屋滝井製麺所*」が中華麺を卸し、晴れて「八王子ラーメン」が生まれたそうです(*2016年に廃業)。

2020年現在、経営者が同族(母と息子)の「タンタン」「みんみんラーメン」といった老舗ラーメン店をはじめ、常に八王子系でランキング上位の「中華そば弥生」やアイランド食品のチルド麺・銘店伝説でも再現された「吾衛門」(「みんみん」も商品化)、また煮干しラーメンに定評のある「煮干鰮らーめん 圓」など、すっかりラーメン激戦区となった八王子。

大盛ご当地シリーズ第1弾〜第4弾

八王子系カップラーメンといえば、地元団体の八麺会も推奨している日清食品の定番商品「麺NIPPON 八王子 たまねぎ醤油ラーメン」が2019年に発売5周年を迎え、おそらく現在もっとも著名な商品となっているのですが、メーカー希望小売価格は税別230円の大台——というわけで、ニュータッチの八王子ラーメンには、コストパフォーマンスの高さに期待ですね。

開封

別添の小袋は3種類

そういえば冷静に考えてみると日清食品の存在感が強すぎたので、意外と少なかった八王子系カップ麺。ましてやスポット商品ではなく新たな定番商品として展開してくるとは‥‥やるなニュータッチ。というわけで今回は安さと食べ応えが売りのカップラーメンですが、別添の小袋は「調味油」「粉末スープ」「かやく」と合計3袋で手抜きなし。

麺は熱湯3分

麺はノンフライ麺ではなく油揚げ麺ですが、麺量は90gとエースコックのスーパーカップ1.5倍に渡り合っていて、税別180円という値段の設定から、油揚げ麺特有の芳ばしい香りさえも尊いと思えてしまうのがニュータッチの強み——なんですけど、あいかわらず “ニュータッチのカップ麺は売ってない”(取扱店が少ない)というのが最初にして最大の課題。

ヤマダイの公式Twitterアカウントの発表によると、ニューデイズ(NewDays)、ローソンストア100(関東エリア)、全国のスーパーマーケット・ドラッグストア等が販売店となっているようですが、アズナスやイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも取り扱いを確認したので、セブン&アイグループのGMSも狙い目かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ニュータッチ 大盛八王子ラーメン
製造者:ヤマダイ株式会社 本社工場
製造所:茨城県結城郡八千代町平塚4828
内容量:105g(めん90g)
商品コード:4903088014401(JAN)
発売日:2020年02月10日(月)
実食日:2020年02月13日(水)
発売地域:全国
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:127円(税込)
希望小売価格:180円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(調味油・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、たん白加水分解物、チキンエキス、ポークエキス、野菜エキス)、スープ(食塩、植物油脂、しょうゆ、糖類、オニオンパウダー、チキンエキス、香辛料、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉、タマネギ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、香料、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

注湯の際は粉末スープを狙い撃ち

お湯を注ぐ前に入れる小袋は「粉末スープ」と「かやく」の2袋、調味油は食べる直前に加える後入れです。粉末スープの香りは化学的で “いかにも” という感じですし、具材は味付豚肉(チャーシュー)、タマネギ、青ネギとシンプルな内容ですが、ちゃんとチャーシューが入っているところにオープン価格の廉価版とは違うプライドを感じている現在。

意外と玉ねぎ多い

湯戻し時間は熱湯3分、時間になったら仕上げの調味油を入れてください。なお、八王子ラーメンを提供している店舗では、スープのベースは何から取っているのかは教えてくれても “油の取り方だけは教えてくれない” 店が多いらしく、各店こだわりの油と玉ねぎの相性を探究しているそうなので、ニュータッチの打ち出し方が気になるところ。

ちなみに2020年2月現在、スーパーマーケットやドラッグストアを中心に販売されているレギュラーサイズのカップ麺は、メーカー希望小売価格193円(税別)が標準となっているため、それよりも安い今回の大盛カップ麺。それも踏まえた上でコストパフォーマンスにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(105g)あたり
カロリー:520kcal
たん白質:8.5g
脂  質:25.6g
炭水化物:64.0g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.5g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ニュータッチらしい麺

5.0

調理前は独特の光沢が見られる中細麺で、形状は角刃でカットされた扁平の角断面。けっこう縮れは強く、ラードを使用した油で揚げているため独特の芳ばしい風味が漂い、さらに醤油やチキンエキス、野菜エキスなどで味付けが施されています。おそらく原材料名と体感的な印象から察するに、同シリーズの「大盛山形鳥中華」と同じ麺かもしれません。

風味は袋麺の系統に近いかも

わりと食べ初めは歯応えのある弾力なのですが、ラーメンというよりもニュータッチらしいヌードル系で、食感も風味もスナック的。また麺量90gでも耐久性に優れた麺とはいえないため、やや後半にかけて食感が緩んでくるものの、そんな風味や食感も含めて “カップ麺だけでしか味わえない魅力” と思えるクラシカルなタイプです。

実際の八王子系には中細ストレート麺を合わせている店が多いようなので、再現度は高くありません。しかしながら今回のスープと麺の相性は完璧に近く、この値段で麺量90gというだけでも上等ですし、いい意味でチープな味わいには掛け替えのないものを感じました。もし税別220円なら “待った” かけますけど、ぜんぜん上等でしょう。

スープ

ちゃんとスープからも玉葱

5.0

スープの原材料は「食塩、植物油脂、しょうゆ、糖類、オニオンパウダー、チキンエキス、香辛料、たん白加水分解物」とシンプルで、麺と同じく高級感はありません。醤油のコクよりも手前にあるのは食塩のキレ、さらに化調(化学調味料)の効かせ方も実食前の香りから感じた通りのタイプになるのですが、実に普遍的で飽きのこない王道の味。

そして生姜のキレやニンニクの風味など、おそらく「香辛料」に要約されている香味野菜のサポートも感じるのですが、それとは別に「オニオンパウダー」だけ独立させているのも好印象なポイント。実際に糖類とは違う乾燥たまぎ特有の甘みがあり、調味油不使用の状態から八王子ラーメンのアイデンティティを支えていました。

調味オイルは無色透明

そして、ヤマダイのニュースリリースには、別添の調味油を入れることで “さらにタマネギの風味が際立ちます” とあり、なるほどコクがアップしたように感じたのですが、スープを覆うほどの量ではなかったので、値段的に妥協すべきところ。また豚脂(ラード)や鶏油(チーユ)などの動物油脂も入っていないため、アニマル系のパンチは得られません。

しかし、粉末スープだけでは出せないコクが加わるのは間違いなく、オニオンオイル的な成分もブレンドされているのか、具材の刻み玉ねぎを食べた時の風味もオイル投入前より強く感じたので、少量ながら印象に残りました。

具材

思いのほか玉葱たっぷり

5.0

具材の青ネギは歯触りが強く、そんなに主張してこなくてもw という感じだったのですが、それ以上に玉ねぎの存在感は強大なもの。フリーズドライ(凍結乾燥)ではなくエアドライ(熱風乾燥)で加工したようなシャキッとした歯触りに、フレッシュな風味が特徴的な玉ねぎで、八王子ラーメンの核ともいえる個性を表現していました。

本来は “ネギの代わりに玉ねぎを入れた” のが「八王子系」なので、現在もネギなしがデフォの店も多いようですが、カップラーメン的に彩りを添えたかったのかもしれません。とはいえネギよりメンマか海苔を入れてほしかったかな——と、思いつつもタマネギたっぷりだったので、このままでも充分な内容です。

某ぺらチャーには余裕で勝てるw

かなりチャーシューは色が濃く、だいぶ塩っぱめの味付けで、もし本物のラーメン店だった場合 “しまった‥‥” と、それは個人の好みなのでさておき熱湯を注いでから待っている間のチャーシューは麺の上にのっかってるだけの状態。つまり上面は熱湯に浸かっていないため、前半に食べると思いのほか濃いめの味が楽しめます。

味付けは醤油と砂糖で甘辛く煮詰めたようなタイプで、標準価格以下の商品に入っている肉具材としては、味・食感ともに及第点以上のクオリティ。味の濃さについても最初に沈めておけば問題解決ですし、お好みのタイミングでお召し上がりください。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

麺はニュータッチらしい油揚げ麺、玉ねぎの風味が効いたスープも前知識がなければ珍しくもなんともない醤油味のインスタントラーメンらしいスープ、そこに八王子ラーメンのアイデンティティである刻み玉葱を多めに加えることで印象を紐付けているため、正直けっこう強引といえば強引かもしれません。

けれども標準サイズのカップラーメンが税別193円となっている2020年2月現在、ニュータッチの「大盛八王子ラーメン」はスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアで税込130円以下が相場であることを思えば上等です。とはいえヤマダイが本気を出したガチの八王子ラーメンも食べてみたい——というわけで、次は「凄麺(すごめん)」での再現にも期待ですね。

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