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ファミリーマート限定「なりたけ監修 しょうゆラーメン」こってり再現!? 津田沼の名店 “なりたけ” 2020年版カップ麺!!

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月4日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、エースコック「なりたけ監修 しょうゆラーメン」の実食レビューです。

“こってりらーめん なりたけ×ファミマ×エースコック” カップラーメンで1番人気メニューを再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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なりたけ監修 しょうゆラーメン

「こってりらーめん なりたけ」とは、千葉県船橋市前原西・津田沼に本店を構える背脂チャッチャ系の名店で、創業は1996年(平成8年)3月1日。運営母体「有限会社なりたけ」の創業者・成田達秋社長は、千駄ケ谷「ホープ軒」系列の「らーめん弁慶」出身という経歴を持ち、「なりたけ」という名前の由来は “成田(なりた)のラーメン店=成田家(なりたけ)” に因んでいるそうです。

千葉・津田沼の店舗外観

けれども「なりたけ」の特徴は、いわゆる家系ラーメンでもなければ京都を発祥とする背脂チャッチャ系でもありません。千駄ケ谷の生ける伝説「ホープ軒」の創業者であり、現「株式会社ホープ軒」代表取締役・牛久保英昭社長と屋台時代をともにした「らーめん弁慶」の創業者・西川総一会長が築き上げた “元祖ギタギタ系” 超絶こってりラーメンのDNAを継承したもの。

なりたけ本店「なりたけ 津田沼店」の基本メニューは、醤油ベースの「しょうゆらーめん」、味噌ベースの「みそらーめん」、つけめんの「みそつけめん」と大きく分けて3種類。そこにチャーシューや味付玉子、バター、コーン、わかめ、もやし大盛、メンマ大盛、辛ねぎ等、豊富な追加トッピッグを組み合わせて自分好みアレンジできるのが特徴で、背脂の量を調節できるのもポイント。

選べる背脂の量は、脂控えめの「さっぱり」、脂多めの「普通」、脂特に多めの「ギタギタ」と3段階あって、要望がない場合は「普通」で調理されるのですが、普通で調理しても “土台のスープが醤油か味噌か判断できないほど脂多め” なのが基本。さらに “裏メニュー” として、ギタギタの上を行く第4の形態「超ギタ」という背脂ジャスティスな給油レベルも存在するのだとか——

カップ麺のパッケージもこってりw

さらに千葉市出身・渡 航(わたり わたる)さんの大人気ライトノベル『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』(通称 “俺ガイル” )の作中に出てくるラーメン店としても有名で、OVA版(オリジナルビデオアニメーション)では「こってりらーめん なるたけ」と店名が一文字だけ変更されていましたが、原作では幾度となく正式な店名の「なりたけ」で登場。

そのモデルとなった支店であり『俺ガイル』の原作者も足繁く通ったという千葉・葭川公園「こってりらーめん なりたけ 千葉店」は、ビルの建て替えに伴い2015年8月25日の営業をもって閉店。その日を境に千葉店オープンから15年以上の歴史に幕を下ろしますが、2016年4月12日に京葉道路武石インターチェンジ近くに移転オープン、それが2020年現在の「なりたけ 幕張店」です。

現在の国内直営店は、津田沼店(本店)、幕張店、本八幡店、錦糸町店、池袋店の5店舗で、さらに海外直営店のパリ店(フランス)も含めると国内外あわせて6店舗を展開。パリのラーメン店は日本と比較して約3倍ほど回転率が悪いらしく、それでもなお日本と遜色ない “本物のラーメンが食べられる” と舌の肥えたパリジェンヌらを魅了し、連日行列が絶えないのだとか——

撮影協力:ファミリーマート

そんな背脂こってりラーメンをカップ麺で再現しているのは、以前からレトルトタイプの背脂に定評のあるエースコック株式会社で、2020年もファミリーマートにしか売ってない限定商品として新発売。前回の2019年3月19日発売品は「みそらーめん」を再現していましたが、今回は「なりたけ」の一番人気メニュー「しょうゆらーめん」の商品化になります。

開封

別添の小袋は4種類

2019年6月1日にカップ麺の値上げが実施されましたが、ファミリーマート標準価格は258円(税込278円)と前回から変更なし。別添の小袋は「液体スープ」「粉末スープ」「調味油」「かやく」の合計4袋、前回の液体スープ2袋が液体スープ+調味油に変わっているのですが、巨大な液体スープの中身がギッチギに凝固しているのでw おそらくレトルト背脂とみて間違いありません。

麺は前回と同じような雰囲気

麺は加水率が高そうな黄色味の強いノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。基本的にノンフライ麺を使った製品は油揚げ麺を使った製品と比較してカロリーが低くなるのに対し、今回のカロリーなんと600kcalとノンフライめん製品は思えない熱量で、脂質も38.8gとボディブローしてきそうな値。エースコック×なりたけコラボ、ちょっと本気出してきましたね。

ちなみに「なりたけ」のカップラーメンは、2016年1月26日発売の「みそラーメン」から毎年恒例の商品となっていて、ユニーグループとファミリーマートのブランド統合完了前はサークルK・サンクスでも販売。2017年4月発売品と2018年3月発売品は「しょうゆラーメン」、2019年3月発売品は「みそラーメン」だったので、今回は3度目の「しょうゆ」になります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:なりたけ監修 しょうゆラーメン
製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場
製造所:兵庫県加東市河高1816-175
内容量:119g(めん60g)
商品コード:4901071288204(JAN)
商品サイズ:縦165mm×横165mm×高さ75mm
発売日:2020年02月04日(火)
実食日:2020年02月14日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:278円(税込)
ファミリーマート標準価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:360ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(粉末スープ・液体スープ・調味油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】スープ(動物油脂(国内製造)、食塩、植物油脂、ポークエキス、でん粉、砂糖、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、チキン調味料、香辛料、ポーク調味料、しょうゆ、ポークコラーゲン、オニオンパウダー、酵母エキス、魚介パウダー)、めん(小麦粉、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維、卵白粉)、かやく(ねぎ、もやし、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、炭酸カルシウム、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、カロチノイド色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、ビタミンB1、ビタミンB2、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)

実食開始

※とろみ成分が粉末スープに入ってます

先入れの小袋は「かやく」と「粉末スープ」のみ、それぞれ具材は細切れですが、前回よりも量が増えています。麺が油揚げ麺よりも戻りにくいノンフライ麺なので、先に “かやくをあけてから粉末スープを開封” し、ゆっくりと粉末スープの上から熱湯を注ぐのがポイント。調理の際は、注湯の段階から可能な限り粉末スープを溶かしましょう。

湯気、消える。

熱湯を注いだらフタをして5分待機、待っている間に「液体スープ」の大袋と「調味油」の小袋をフタの上にのせて温めます。液体スープと調味油を万が一にも熱湯を注ぐ前に入れてしまった場合、高確率で麺が戻らない不具合に見舞われるため、かならず “食べる直前に” 入れてください。それにしてもメンマがエラー級に多いですね‥‥

なお、前回のカロリーは429kcal、脂質は15.8gだったので、脂質の量に関しては2倍以上かつ今回はスープのカロリーだけで345kcalという——すごいなw というわけで “こってり感” に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。※前回の詳細が気になる方は、関連ページ「なりたけ監修 みそらーめん」をご覧ください。

栄養成分表示:1食(119g)あたり
カロリー:600kcal
たん白質:8.8g
脂  質:38.8g
炭水化物:55.1g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.39mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:239mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:600kcal(めん・かやく:255kcal)(スープ:345kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ハイクオリティな多加水麺

5.0

麺はコシの強い平打ち麺で緩やかな縮れがあり、エッジの効いた角刃でカットされている断面の四角い中太麺を使用しています。原材料名は前回の「なりたけ監修 みそラーメン」と同じ “小麦粉、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維、卵白粉” となっていて、麺の量も同じく60gですし、体感的にも大幅な変更は感じません。

油揚げ麺だったら大変だったかも‥‥w

エースコックが得意とする加水率の高い多加水麺で、熱湯5分ジャストで食べ始めた場合、ややゴリゴリとしたノンフライ麺特有の食感が気になったのですが、実際は粉末スープを念入りに溶かしてから調味油を入れ、液体スープ(背脂パック)を投入し、再び混ぜて——としている間に1、2分経過。その頃には致命的な戻りムラもなく、固めの食感が楽しめました。

「なりたけ」の実店舗で使われている麺は自家製麺で、なおかつ固めに茹で上げるのが特徴とのこと。そのためコシの強さには通じるところがあり、背脂ギトギトのスープに埋没することもありません。前半のコシも然る事乍ら、もちもちとした粘り気が増してくる後半の弾力も素直に楽しめる食感だったので、最初から最後まで美味しかったです。

スープ

背脂さすがw

6.0

後述する「調味油」と「液体スープ」の中身は両方ともアブラが主成分となっていて、醤油ダレのようなカエシは目立ちません(ただし若干ながら液体スープに含まれている模様)。そのため味付けは先入れの粉末スープだけが担っている状態なので、税込278円という値段から手放しに納得できる味ではなく、それなりに塩気は主張してくるものの、肝心の醤油は粉末かつコク不足。

調味油も下支え的


特筆して目立っているのは香味野菜のキレと粉末しょうゆ特有のエッジ、さらに人工的な旨み成分を軸にしているため、動物系を炊き出したような臨場感は漂ってきません。無色透明の調味油を加えたあとは、粉末スープだけでは出せないコクがプラスされるものの、現時点では税別220円の縦型ビッグなら納得か、それでも頼りない印象を受けます。しかし——

セアブラ・イズ・ジャスティスw

やはり液体スープの主成分は “背脂” で、なかなかにヘヴィなボリューム。けれども麺が油揚げ麺ではないので、スープに広がる油脂は純度の高い背脂が90%以上。昨年にニュータッチことヤマダイが最強の大粒背脂を開発してしまったので、背脂界におけるエースコックの牙城は崩れてしまったのですが、それでもなお業界随一といえるリアリティの高さです。

かなり豚脂(ラード)特有の風味が芳ばしく、背脂を単体で舐めると若干しょっぱめの味付けで、いわゆるラーメン二郎系・インスパイア系のアブラ(味付脂)に通じるところが無きにしも非ず。2020年は二郎系カップ麺がブームになっているため、この背脂と「厚切太麺」の極太麺を合わせたら——と、話が逸れてしまいましたが、量も1cmくらいの油膜ができるほどだったので、大満足でした。

具材

もやしが退化してメンマが進化

5.0

具材の構成は前回の「みそらーめん」から変わっていないのですが、もやしのサイズは地味に太かったものが縮緬雑魚(ちりめんじゃこ)くらいにサイズダウン。がっつり混ぜたら散り散りになってしまいますし、青ネギも特筆すべき点のない乾燥ネギなんですけど、メンマは3倍以上にサイズアップしています。

こりこり感が強め

それもサイズが大きくなっただけでなく、なにかのエラーか? ってくらい量が多くてビックリ。たとえばエースコックのカップラーメンでスープ特化型、かつノンフライ麺を使用していた場合、かなりの高確率で具材は後回しにされてしまう(つまりショボい)のですが、今回そういった印象はありません。

肉系の具材は入っていませんが、例の粗悪なスポンジ肉そぼろを放り込まれても困りますし、背脂たっぷりのスープを相手にメンマがコリコリとした歯応えで自己主張してくれるため、インターバルポイントになっていてよかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

スープの味付けが粉末スープ頼みなので、どうしても旨味の限界値が低くなってしまうのですが、それでも有無を言わせずの背脂が凄まじいインパクトを放ち、お店の特徴が見える一杯に仕上がっていました。カロリーの違いが示していたように、前回よりも明らかに背脂の量が増え、そこに特化させたのも悪くなかったと思います。

とりあえず背脂が好きならオススメですし、お店のフィルター抜きに見ても完成度が高くなっていると感じました。幕張店限定の「魚だし醤油らーめん」は背脂不使用なので、「こってりらーめん なりたけ」のイメージ的に再現するのは難しいかもしれませんが、2018年から提供されている辛いメニュー「特製辛旨醤油らーめん」の商品化にも期待したいですね。

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