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世界が唸る星付きの名店「創作麺工房 鳴龍」監修 “あの汁なし担担麺” がセブンプレミアムに電撃復活!!

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月16日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「鳴龍 汁なし担担麺(二代目)」の実食レビューです。

あの名作が2年ぶりに復活!? 芝麻醤(チーマージャン)のコクに潜むトマトの旨みと辣油の辛み——。世界が唸る星付きの名店「創作麺工房 鳴龍」監修の汁なしカップ麺が “さらに美味しくなって” 再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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鳴龍 汁なし担担麺 2022

創作麺工房 鳴龍(そうさくめんこうぼう なきりゅう – NAKIRYU)とは、2012年(平成24年)5月17日の創業以来、東京都豊島区・新大塚で人気を博す担担麺と拉麺の専門店で、権威ある世界的なレストランガイド『ミシュランガイド東京2017-2022』において “6年連続「一つ星」に選出されている” 都内きっての実力派。

世界が唸る星付きの名店「創作麺工房 鳴龍」(1つ星)

今回の新商品「セブンプレミアム 鳴龍 汁なし担担麺」は、2020年(令和2年)3月16日より「創作麺工房 鳴龍」の店舗で提供が始まった限定メニュー「汁なし担担麺」を再現した一杯で、セブン&アイグループ各店にしか売ってないPB(プライベートブランド)のカップ麺として商品化。製造者は日清食品の担当で、実は “二代目” の「汁なし担担麺」なのですが、まったく変更なしの再販ではありません。

「創作麺工房 鳴龍」店舗の「汁なし担担麺」は、当初 “限定A” の食券で提供が始まり、通常の担担麺(汁あり)には店内の製麺機で作る自家製の低加水ストレート麺を合わせるところ、汁なし担担麺には加水率の高い平打ち麺をマリアージュ。その平打ち麺も茹で上げてから流水で洗い、温め直した後、汁なし専用の黒い有田焼の丼に盛り付ける特別な一杯。

それにトッピングされるのは、担担麺に必要不可欠な花椒(ホワジャオ)と肉味噌をはじめ、香り高い干し海老に、砕いたカシューナッツ、白胡麻、青葱のほか、四川料理ではなく西洋料理の印象が強いフライドオニオンをトッピングしている、というのも類い稀なるセンスの持ち主で知られる「創作麺工房 鳴龍」こだわりのポイント。

店舗の丼に合わせてカップ麺の容器も漆黒のデザイン

そんな「汁なし担担麺」が初めてカップ麺になったのは、店舗での提供が始まったタイミングと完全に一致する2020年(令和2年)3月16日。当時のニュースリリースでは、以下のように商品の特徴を紹介しています。

株式会社セブン&アイ・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井阪 隆一)は、3月16日(月)より『セブンプレミアム 鳴龍 汁なし担担麺』を全国のセブン&アイグループ各社の約21,500店舗(2020年2月末現在)にて順次発売いたします。

現在発売中の『セブンプレミアム 鳴龍 担担麺』は、2016年より4年連続で “ミシュラン一つ星” を獲得している「創作麺工房 鳴龍」の「担担麺」を再現した商品で、2016年の発売以降ご好評をいただいています。

今回新たに発売する『セブンプレミアム 鳴龍 汁なし担担麺』は、「創作麺工房 鳴龍」の店舗で3月16日より新メニューとして登場する「汁なし担担麺」をカップ麺で再現し、既存の「担担麺」と共に展開いたします。もっちりとしたノンフライ麺に、「創作麺工房 鳴龍」ならではの担担タレで上質な味わいに仕上げています。

ミシュランガイド東京が認めた名店「創作麺工房 鳴龍」より新メニュー登場!!『セブンプレミアム 鳴龍 汁なし担担麺』~3月16日(月)から全国のセブン&アイグループ各店で順次発売~

当時のセブン&アイ・ホールディングスが打ったニュースリリースにも “現在発売中の『セブンプレミアム 鳴龍 担担麺』は-・” とあるように、数年前から同PBの定番商品として確固たる地位を確立している「創作麺工房 鳴龍」のカップラーメン。それも「汁なし担担麺」の復活から1ヶ月前、2022年4月18日に最新作がリリースされたばかり。

7P「鳴龍 担担麺」(2022年4月18日発売品)

リニューアル後のカップラーメン鳴龍 担担麺」は『★8』と超絶高く評価しており、初代「鳴龍 汁なし担担麺」(2020年3月16日発売品)についても『★6』の高評価を叩き出しているため、否が応でも期待が高まると同時にハードルも上がる展開です。

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れ「特製液体だれ」と「ふりかけ」の計3種。容器のサイズは汁ありの「担担麺」と同じ φ180×78(mm)の大判どんぶり型ですが、ちゃんと汁なし用に “容器の底がフラットになっている” ため、湯切り後に混ぜやすいように変更してあります。

やや黄色みが強いノンフライ麺を搭載

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、店舗の「汁なし担担麺」に倣い、形状は角刃の平打ち麺に切り出しているのがポイント。調理前の佇まいは2020年3月発売品のノンフライ麺から大きく変わっておらず、原材料名も一致するため、大きな変更はないかもしれません。

セブン&アイ各店での販売価格は、前回と同じ238円(税込257円)なので、値上げも値下げもなく、実は内容量も完全に一致。販売店はコンビニのセブンイレブンをはじめ、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、同系列のGMS(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)も対象かつイトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」でも1食単位で販売していました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 鳴龍 汁なし担担麺
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:139g(めん90g)
商品コード:4902105272305(JAN)
発売日:2022年05月16日(月)
実食日:2022年05月22日(日)
発売地域:全国
取得店舗:オムニ7
商品購入価格:257円(税込)
希望小売価格:238円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(特製液体だれ・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、植物性たん白、チキンエキス、卵粉)、たれ(植物油脂、しょうゆ、ねりごま、還元水あめ、香辛料、トマトペースト、醸造酢、糖類、酵母エキス、食塩)、かやく(味付肉そぼろ、ピーマン)、ふりかけ(ごま、フライドオニオン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、酒精、乳化剤、炭酸Ca、増粘剤(加工でん粉)、香料、酸味料、カロチノイド色素、セルロース、香辛料抽出物、焼成Ca、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

「かやく」から青葱をカット

内容量は変わっていないと前述しましたが、前回の汁なし担担麺(かやくの小袋)に入っていた味付肉そぼろと赤ピーマンはそのままに、フリーズドライのネギが省かれているため、何気に構成が変わっています。鳴龍の担担麺には汁あり・汁なし問わず青葱が必須だと思っているので、ちょっと残念に感じたのですが‥‥

ふりかけの内容にも変化

調理後にトッピングする「ふりかけ」にネギやフライドオニオン、白胡麻が入っていてホッ‥‥としたのも束の間、初代で印象的だった “パセリは入っていない” というのは残念なポイント。2年前と同じ値段で販売するために、パセリをカットしてコストを調整したのかもしれません。

ちなみに栄養成分表示を比較してみると、微妙にカロリーや脂質の量も減っているのですが、ほぼ誤差の範囲内で、あいかわらず “トマトの存在感” が印象的。というわけで、引き続き前回との違いに注目しながら「めん」「たれ」「かやく・ふりかけ」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(139g)あたり
カロリー:599kcal
たん白質:10.3g
脂  質:29.2g
炭水化物:75.3g
(糖  質:72.0g)
(食物繊維:3.3g)
食塩相当量:5.2g
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:224mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

強靭なコシと芳醇な香りが魅力

5.0

おそらく初代「汁なし担担麺」と同じノンフライ麺で、大豆食物繊維と卵粉でコシを強化し、チキンエキスでタレ(スープ)との一体感を高めている、というのは日清食品のノンフライ麺における常套手段。その中でも強烈にコシが強いタイプを搭載しているため、麺量は汁なしカップ麺で標準的な90gでありながら、それ以上の食べ応えが楽しめます。ただし、必ず熱湯5分は守ること。

ちょっとほぐれにくさが気になる

お湯を注いでから数十秒後、芳醇な小麦の香りが漂い始め、気分を盛り上げてくれるのですが、5分きっちり待っても部分的な戻りムラが気になります。噛めないほど頑固な戻りムラではないけれど、特製液体だれを絡めるのに若干ながら手間取る感じだったので、お湯を捨てる前に “かるく箸で麺をほぐしてから” 湯切りするのがポイント。

それでも強靭なコシが楽しめるので、歯応えの強い麺が好きな方は熱湯5分ジャストを目安に、それよりもタレとの一体感を重視している方は “熱湯5分で麺をほぐした後、さらに1分ほど追加でケアする” のがオススメの作り方。前回と同様に、油揚げ麺のように雑味が出ないので、本格さを底上げすることに寄与していました。

たれ

移り変わる洋・中・和の個性に注目

6.5

食べ始めは具材の肉そぼろが相俟って「ミートソースか!?」くらいトマトが強めに主張してくるのですが、徐々に舌がトマトに慣れてくると芝麻醤が頭角を現し始め、後半はトマト以上に練り胡麻のコクが強くなる唯一無二のフレームワーク。多めのオイルは植物油脂が中心なのと、麺がノンフライなので、こってりさせながらもクドさを感じるほどではありません。

前回よりも花椒は弱く、辣油の辛さもピリ辛の枠を出ない程度ではあるものの、トマトに引っ張られている間は “洋” に寄っていて、芝麻醤が主張し始めると “中華” になり、ふと感じる醤油のコクに “和” を覚える独創的な味付け。トマトを受け入れられるかどうかが好みの分かれ目になりますけど、そのトマトとは違う醸造酢の酸味も絶妙で、一度は経験しておく価値のあるテイストです。

かやく・ふりかけ

パセリのカットは寂しいけど仕方ない

4.5

雑味のない「ノンフライめん」と本格的な「特製液体だれ」に反し、味付肉そぼろはジャンクな味付けで、一見するとアウェイに思えるのですが、まったく違和感はありません。雑味も旨味に変えてしまうラーメンの哲学じゃないですけど、麺やタレにはないジャンクなポイントで、それがプラスに作用していると素直に思わせてくれたのが勝因。

もうひとつ先入れの赤ピーマンは、タレのトマトペーストと手を取り合い、全体の印象を “洋” に引っ張るアイテム。汁なし担担麺の具材としては珍しいピックアップではあるものの、まったく中華料理に使われない食材ではないので、ちょっと “中華” を引っ張ってくれる側面も備えています。

さらに砕いたナッツでアレンジするのもオススメ

ふりかけのフライドオニオンは “洋” に、白胡麻は “中華” に、ネギは “和” に貢献してくれる薬味で、ちょっとネギの湿気った歯触りが気になりますけどw これも独特の世界観を表現する上で重要なチョイス。さらにパセリや砕いたナッツ、花椒、五香粉(ウーシャンフェン)などの別添があれば完璧ではあるものの、原材料の高騰が騒がれている現状を思えば納得できる内容です。

総評

6.0

世間で一般的な汁なし担担麺のイメージとは一線を画す仕上がりなので、たとえば花椒の痺れに期待していると物足りないと思いますし、好みによっては強めに主張してくるトマトに違和感を覚える場合もあると思います。ただ、それだけに独創的な世界観が面白く、既存の概念を覆してくれる一杯であることは間違いありません。

このままでも充分に美味しいのですが、調理の際はノンフライ麺の戻し方に一手間を加えたり、砕いたカシューナッツや中華系の香辛料を少しだけ加えてみたり、ちょっとした工夫で本格さがアップするので、ちょい足しアレンジも検討してみてください。【author・taka :a(大石敬之)】

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