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鳴龍のカップ麺が大幅リニューアル!? セブンプレミアム「鳴龍 担担麺」まさかの縦型ビッグに

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年3月18日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「鳴龍 担担麺」(248円+税)の実食レビューです。

世界のグルメが唸る星付きの名店「創作麺工房 鳴龍」のカップラーメンが製品スタイルを大幅に変更!!

改良? それとも改悪‥‥? 従来品と何が違うのか、何が変わったかのか、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、詳細を解説します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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鳴龍 担担麺 2024

創作麺工房 鳴龍(そうさくめんこうぼう なきりゅう、NAKIRYU)とは、2012年(平成24年)5月17日の創業以来、新大塚で絶えず行列を成している「担担麺」と「拉麺」の専門店で、故・大西祐貴(おおにし ゆうき)その人が創業した「Japanese Soba Noodles 蔦」に続き、日本のラーメン店では2軒目となる『ミシュランガイド』の “一つ星” に選出された星付きの名店。

世界のグルメが唸る星付きの名店「創作麺工房 鳴龍」

創業者の齋藤一将(さいとう かずまさ)店主は、護国寺で人気を博した「柳麺ちゃぶ屋」出身の経歴を持ち、その系列店である「MIST(ミスト)表参道ヒルズ店」と「香港MIST」で料理長を務め上げ、自身の店「創作麺工房 鳴龍」を開業。初めて “一つ星” に輝いた『ミシュランガイド東京2017』から現在にかけて、7年連続その座を維持している実力派です。

今回の新商品「鳴龍 担担麺」は、鳴龍の齋藤店主監修によるセブンプレミアムのカップラーメンで、製造者は即席めん業界最大手の日清食品。鳴龍のカップラーメンといえば、プロの料理人や同業者からも高く評価されている名作で、2019年(令和元年)5月14日のリニューアルを機に “あとがけ芝麻醤” を実現し、この業界に革命を起こしたのも記憶に新しいところ。

それは2022年(令和4年)4月18日に実施されたリニューアル後の商品にも受け継がれ、このブログでは驚異の高評価に位置する「★8」を叩き出し、これ以上の進化はない‥‥いや、あったとしても “ほぐれにくいノンフライ麺の戻り具合くらい” かなと。そこさえ改善されたら「★9」も夢ではない、群雄割拠の即席カップめん業界でも頭ひとつ抜きん出た、最強クラスの一杯だったのですが——

まさかの縦型カップにリニューアル

前回から約2年ぶりとなる今回のリニューアルより、容器の形状を従来の大判どんぶり型から縦型ビッグに切り替え、本格さよりも手軽さを重視しやがったセブン&アイグループ。そもそも「鳴龍」監修のカップラーメンは、2016年(平成28年)4月25日に発売された縦型ビッグのNB(ナショナルブランド)商品「日清 有名店シリーズ 鳴龍 担担麺」に端を発するため、捉えようによっては原点回帰といえなくもありません。

ちなみに初代「日清 有名店シリーズ 鳴龍 担担麺」は、縦型ビッグの容器に油揚げ麺を合わせたカップラーメンで、2017年(平成29年)5月29日にも同じスタイルの商品を日清食品が自社ブランドで発売。その5ヶ月後、11月6日発売の「鳴龍 担担麺」からセブンプレミアムに切り替わり、容器を大判どんぶり型に改め、ノンフライ麺を採用し、より本格的な味わいに進化しました。

——で、前述した2019年5月のリニューアルから「あとがけ芝麻醤」を実現し、2022年9月のリニューアルで前回発売品にバトンが渡されたんですけど、まさかの縦型ビッグにランクダウン。たとえば従来の大判どんぶり型は据え置きで、手軽な縦型ビッグを期間限定で新発売! みたいな企画だと素直に楽しめたのですが、セブンプレミアム公式曰く “順次リニューアル” とのこと。

あとがけ芝麻醤は継承されている様子

NB時代の「日清 有名店シリーズ 鳴龍 担担麺」と比較して、縦型カップなのに「特製あとがけ芝麻醤(チーマージャン)調味料」を別添しているところは大きな変化になりますし、油揚げ麺ではなくノンフライ麺を採用しているところも進化を感じるポイントになりますけど、はたして「創作麺工房 鳴龍」監修ならではの “感動” まで継承されているのかどうか、大判どんぶり型からの違いに注目しながらレビューします。

開封

まずはフタ上の小袋を取る

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「特製あとがけ芝麻醤調味料」1パックのみで、ひとまず喜ばしい演出。ただ、従来品では仕上げに回しかけた後 “まぜずにお召し上がりください” となっていたのに対し、今回の調理方法には “フタをして3分後、特製あとがけ芝麻醤調味料を入れ、よく混ぜてできあがり” との記載があるため、イメージ的にはマイナス。

香りは「鳴龍 担担麺」の “それ” に近い

かやくは味付肉そぼろとネギの組み合わせで、構成だけ見ると大判どんぶり型の「鳴龍 担担麺」から変わっていませんが、それでも「★8」の超絶高評価を叩き出せたのはスープの感動あってのこと。手軽に食べられる簡便性の高さは縦型ならではのステータスになりますが、その分だけ本格さを犠牲にしなければいけない諸刃の剣なので、この采配が吉と出るか凶と出るか——。

ちなみに販売価格は248円(税込267.84円)に設定されているため、2024年3月現在の相場(※縦型ビッグのメーカー希望小売価格は271円+税、それをコンビニで購入した場合の税込価格は292.68円)と比較すると、手に取りやすい値段。しかし、同じく日清食品が製造を担当しているセブンプレミアムの人気商品「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」は220円(税込237.60円)で販売中なので、それよりも高価な立ち位置です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 鳴龍 担担麺
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:100g(めん70g)
商品コード:4902105282458(JAN)
発売日:2024年03月18日(月)
実食日:2024年03月21日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:248円(税別)
購入価格:267.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製あとがけ芝麻醤調味料)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物性たん白、植物油脂、大豆食物繊維、チキンエキス)、スープ(豚脂、ねりごま、でん粉、食塩、ごま、粉末しょうゆ、小麦粉、発酵調味料、チキン調味料、糖類、ポーク調味料、香辛料、大豆粉末、みそ調味料、たん白加水分解物)、かやく(味付肉そぼろ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、かんすい、香料、酸味料、炭酸Ca、乳化剤、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉、アルギン酸エステル)、セルロース、カラメル色素、焼成Ca、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酒精、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

めっちゃ細いノンフライ麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、ちょっと太めの素麺くらい、つまり中華麺としては細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は3分と標準的。途中でも触れましたけど、日清食品のノンフライ麺はフライングすると戻りムラが目立つので、きちんと待ったほうが安全です。というわけで、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製あとがけ芝麻醤調味料」を温めながら待つこと3分。

なかなかどうして悪くない

ここまでのテンションにも滲み出していたように、容器の変更は私にとってネガティブなリニューアルだったので、実際に調理するまでは気乗りしなかったんですけど、いやいやいや‥‥調理後は “大判どんぶり型の「鳴龍 担担麺」に通じる香り” でビックリ。まったく同じではないけれど、あの名作を可能な限り忠実に落とし込んでいるような、想像していたよりもファーストインプレッションは悪くありません。

鳴龍のカップラーメンに辛いイメージはないけれど、容器側面に “※小さなお子様や、辛味が苦手な方は注意して召し上がりください。” との注意事項が記載されていたので、引き続き大判どんぶり型からの違いや念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:392kcal
たん白質:11.9g
脂  質:11.1g
炭水化物:63.0g
(糖  質:59.0g)
(食物繊維:4.0g)
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:3.4g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:236mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:392kcal(めん・かやく:294kcal)(スープ:98kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ほぐれにくさは気にならないし基礎クオリティも高め

5.5

後述するスープに粘度を高める成分が含まれていたので、ちゃんと適切に戻っているのだろうか‥‥などと、心配しながら混ぜていたのですが、ほぐれにくさについては気になりません。ちなみに実食当日、3月下旬にもかかわらず雪が降っていたので、暖房を稼働していても室温が低く、日清食品の頑固なノンフライ麺を戻すのにはベストといえない状態だったんですけど、熱湯3分で適切に。

しなやかで上品なタイプ

やや加水率は低めに設定されていますが、びみょーんとゴムっぽいアシ(伸縮性)の持ち主で、いかにも日清食品が手掛けるノンフライ麺らしい質感。ただ、それと同時に食べ始めのコリッ、とした歯応えが面白く、カテゴリーとしては紛う方なし中華麺なんだけど、歯応えだけにフォーカスを当てると緑豆春雨っぽいイメージ。

それも2、3分くらいで馴染むので、実際に食べ始めてから5分後くらいには柔らかめの食感に変わってくるのですが、よりスープの魅力をダイレクトに運んでくれる、けっしてネガティブではない変化。スープを問わず、無条件で柔麺が苦手な方には頼りなく映ってしまうかもしれないけれど、食べ始めから食べ終わりにかけて、刻一刻と移り変わる表情と役割効果の違いに面白みを感じました。

スープ

想像以上だった

7.0

まずは「特製あとがけ芝麻醤調味料」を入れずに食べてみたところ、その時点でゴマの密度は高く、唐辛子の辛味は控えめ。大判どんぶり型のスープで印象的だった醸造酢(黒酢、りんご酢)は、残念なことに原材料から省かれていますけど、カップラーメンの担担麺としては珍しいレベルの酸味を感じます。酸味料かな? ちょっと怖いですがw 強めの酸味は「鳴龍」監修ならではと思えるステータス。

「特製あとがけ芝麻醤調味料」は “混ぜるのが正解”

続けて加える「特製あとがけ芝麻醤調味料」は、リニューアル前の「あとがけ芝麻醤調味料」と比較して明らかに量が少ないので、たとえば “あえて混ぜない” など、そういった工夫を凝らしても再現することはできません。しかし、芝麻醤のコクが加わることで、スープの重厚感が増す効果は高く、同時にラー油のピリッとした辛さで輪郭のある味わいに。これ、調理方法の指示通り、ちゃんと混ぜたほうがいいですね。

大判どんぶり型のスープに匹敵する感動は、ぶっちゃけ得られない仕上がりではあるけれど、あの味わいを彷彿とさせるベクトルを歩んでいることは確か。また縦型カップの枠組みで見ると極めてレベルが高く、まさに「鳴龍」監修でしか味わえない、唯一無二の世界観は継承されていました。ちなみに辛さレベルは “硬派にピリ辛” くらいだったので、極端に苦手じゃなければ大丈夫。

かやく

麺とスープの完成度を思えば

4.0

味付肉そぼろは食感、風味ともにジャンクなタイプで、お世辞にもリッチな肉具材とはいえないけれど、ほぼほぼリニューアル前と同等のクオリティ。スープは本格的な路線を意識していましたが、それとの相性も悪くありません。そして、ネギ。

リニューアル前のネギは熱風乾燥(AD、エアドライ)だったのに対し、リニューアル後は凍結乾燥(FD、フリーズドライ)に変わっていたので、ここだけは誰が何と言おうと進化していたポイント。けっして賑やかな構成ではないけれど、個性的すぎるスープが功を奏し、物足りなさは感じませんでした。

総評

6.0

結論からいうと大判どんぶり型の「鳴龍 担担麺」とは別物なので、経験者であれば尚更、まったく同じ感動は得られません。しかし、例えるなら実際のラーメンとカップラーメンの差よりも控えめ。大判どんぶり型と比較して制約が多い縦型カップでも「鳴龍 担担麺」の魅力が感じられるように、個性的な部分を分かりやすく強調した、きちんと “あの雰囲気は伝わってくる” 着地点。

このリニューアルはファンの間でも賛否両論あるかと思いますが、できるだけファンの期待を裏切らないように、最善は尽くされていると感じました。突然のリニューアルに納得できなかったのも理由の一つになりますけど、実際の印象は想像していたよりも悪くなかったし、それどころか縦型カップの担担麺としては充分すぎるほどに個性的で、かなり高品質な一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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