本日の一杯は、2020年10月19日(月)新発売のカップメシ、セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 限定チーズの追撃 辛旨飯(二代目)」の実食レビューです。
カップラーメンで実績のある「蒙古タンメン中本」監修 “チーズの一撃” をカップライスにアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップメシとしての総合力を判定します。元ネタになっている「チーズの一撃」再販に関する情報(2020年版の発売日)も記載しているので、よろしければ最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 チーズの追撃 2020
蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、東京都板橋区常盤台に本店を構える行列の絶えない人気ラーメン店で、創業は2020年10月25日現在から遡ること半世紀以上前の1968年(昭和43年)9月12日。
先代の故・中本正氏が上板橋駅南口に開業した「中国料理中本(旧:ボルシチの店 中本)」が前身で、現在は二代目店主・白根誠(しらね まこと)氏が代表取締役を務める株式会社誠フードサービス(設立:1991年11月22日 / 埼玉県新座市野火止8丁目5-35)を運営母体とし、2020年10月現在の店舗数は東京を中心に合計24店舗* まで拡大しています。
* 直営15店舗(上板橋本店・西池袋店・東池袋店・新宿店・渋谷店・目黒店・高田馬場店・御徒町店・吉祥寺店・町田店・秋津店・大宮店・横浜店・千葉店・船橋店)並びに暖簾分け制度を利用して独立した9店舗(錦糸町店・秋津店・立川店・草加店・川越店・橋本店・柏店・市川店・高崎店)
セブン&アイ・ホールディングスとのタイアップは、同店の看板メニューを再現した2008年11月26日発売のカップ麺「蒙古タンメン 中本」(2020年10月現在の「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」)を皮切りに、即席カップめん類の製造は日清食品株式会社の専任で、定期的に変わり種のカップラーメン及び即席カップライス並びに冷凍食品などを展開している近年。
今回の新商品「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 チーズの追撃 辛旨飯(からうまめし)」は、蒙古タンメン中本の店主とセブン&アイグループ及び日清食品の共同開発商品で、2017年10月23日に発売されて人気を博したカップ麺「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 限定チーズの一撃 コク旨味噌」を即席カップライス(カップメシ)に落とし込んだもの。
チーズの一撃(いちげき)は、TwitterなどのSNSで “劇的にウマい” と話題になった食べ方を基に商品化したカップラーメンで、2017年10月発売品は全国のセブンイレブンやイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなどで取り扱われていたのですが、公式初のチーズアレンジということで売り切れ続出。
続けて2018年5月8日と2019年11月18日にも「チーズの一撃」を再販しているのですが、三代目を発売する直前の2019年10月21日にカップメシの “辛旨飯” から「チーズの追撃(ついげき)」を新展開。カップ麺と同じくSNSで話題になった “チーズを入れる” という食べ方を参考に、あの背徳的な味わいをカップメシで再現することに成功します。
つまり、このページでレビューする「チーズの追撃」(2020年10月発売品)は二代目なので、今年はスルーしようかと思ったのですが、念のため昨年にレビューした初代(2019年10月21日発売品)と比較してみたところ、わずかに熱量(カロリー)の値が変わっていたので、あらためて取り上げることにしました。
おそらく大幅なテコ入れはないかと思いますが、昨年発売の商品と比較するかたちでレビューしますので、前回(初代)の感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ(2019年10月21日発売「蒙古タンメン中本 辛旨飯 チーズの追撃」2019年版 “チーズの一撃” は濃厚リゾット!!)をご覧ください。
開封
さて、2020年版「チーズの追撃」に別添されている小袋は、前回と同じく「辛旨オイル」が1袋。パッケージに辛さレベルなどの表記は見当たらず、しかしながら別添の小袋や容器側面に “辛旨オイルの量はお好みで調整してください” との注意書きがあり、加えて “小さなお子様や、辛みが苦手な方は注意してお召し上がりください” という辛い商品で定番の注意事項も記載。
具材の豆腐は蒙古タンメン中本監修のノーマル版「辛旨飯」やカップ麺の「辛旨味噌」にも入っていますが、既存の通年商品からは感じられないチーズの香りが強く、明確に差別化。日清食品のチーズキューブには “チーズ加工品” と “チーズ風油脂加工品” があり、後者だと風味が弱くなってしまうのですが、前回と同じく「チーズの追撃」にはチーズ加工品(チェダーチーズ)を採用しています。
同社が製造するNB商品のカップライス「カレーメシ」や「ウマーメシ」のメーカー希望小売価格は税別230円なのに対し、セブンイレブン標準価格は税別238円(税込257円)に設定されているため、やや割高に思えなくもないのですが、既存のノーマル版「辛旨飯」と同じ値段。昨年の販売価格も税込257円だったので、値上げなどの変更はありません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:蒙古タンメン中本 限定チーズの追撃 辛旨飯 製造者:日清食品株式会社 F 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:106g 商品コード:4902105946213(JAN) 商品サイズ:縦109mm×横109mm×高さ100mm |
発売日:2020年10月19日(月) 実食日:2020年10月25日(日) 発売地域:全国(セブン&アイ限定) 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:257円(税込) 希望小売価格:238円(税別) |
麺の種類:-(ライス) スタイル:即席カップライス 容器材質:紙 湯量目安:250ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(辛旨オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、スープ(豚脂、粉末みそ、チーズパウダー、香辛料、香味油、砂糖、食塩、小麦粉、野菜調味料、でん粉、ポーク調味料、たまねぎ、キャベツ調味油、チーズ加工品、乳化油脂、オニオンパウダー、酵母エキス、麦芽糖、植物油脂)、キャベツ、豆腐、チーズ加工品、味付豚肉、にんじん / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、乳化剤、香料、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、カロチノイド色素、加工でん粉、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、炭酸Ca、炭酸Mg、シリコーン、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は後入れなので、食べる直前に加えるのですが、その前に作り方のポイントを解説。日清食品のカップライスは、数年前の電子レンジ加熱調理から湯かけ調理に切り替えた際、それ以前の調理方法よりも簡便性に優れた反面、ライスの戻りが悪くなってしまいました。
たとえば中心部に残るパキッとした食感など、不自然な戻りムラを抑えるために、熱湯を内側の線まで注いだ直後にスプーンなどで手早く混ぜ合わせ、フタをして5分待機——時間になったらフタを開け、ある程度の水分が無くなるまで(およそ2〜3分前後)根気よく混ぜ続けるのが美味しく食べるためのコツ。
さらに混ぜ終わってから2分ほど放置する、つまり熱湯を注いでから合計10分以降が食べごろだと個人的には感じているのですが、時間の都合や温度のこだわりもあるかと思いますので、とりあえず調理の際は熱湯を注いで直後に混ぜること。それから5分後にフタを開け、時間に余裕のある方は根気よく長めに混ぜてみてください。
なお前回発売品と比較して、カロリーは433kcalから429kcalに微減。また新たに糖質の値が記載してあるのですが、よくよく見ると炭水化物、脂質、タンパク質、食塩相当量の値は変わっていませんでした。というわけで、引き続き前回との違いや辛さレベルに注目しつつ「ライス」「スープ・辛旨オイル」「具材」の特徴を解説し、カップライスとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(106g)あたり |
カロリー:429kcal たん白質:9.9g 脂 質:10.7g 炭水化物:74.2g (糖 質:72.1g) (食物繊維:2.1g) 食塩相当量:3.4g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
ちょっと長めに待つのがポイント
たとえば上の画像は熱湯5分直後のライスで、このままでも食べられなくはないのですが、中心部に干し飯(い)よろしく特有の芯が残ったままの状態。さらに “冬季限定” という販売期間の関係から、夏季と比較して気温・室温が低いため、暖房設備などの状況によってはライスの戻りが悪くなり、パキッとした戻りムラが多発することも珍しくありません。
そのため前述のように “お湯を注いでから直後に” かき混ぜて、熱湯5分後に2〜3分ほど混ぜ続けたあと、さらに2〜3分ほど放置した状態が上の画像。必然的に温度は下がってしまうので(猫舌の筆者には好都合なんですけどw)あつあつの状態ではないのですが、不自然にアルデンテな食感は気にならなくなり、ふっくら・もっちりとした弾力が楽しめます。
おそらく日清食品の「カレーメシ」や「ウマーメシ」などのカップライス全般に使われている国産米で、電子レンジ加熱時代の仕上がりが恋しいところではあるものの、たとえば外出先やアウトドアシーンでも手軽に食べられるようになったのは魅力。ちょっと作り方に注意するだけで自然な食感に仕上がるため、調理の際は意識してみてください。
スープ・辛旨オイル
今年も中毒性注意!!
写真で見ると辛旨オイル投入前のスープも辛そうな色合いですが、実際の辛味は見た目ほど強くありません。香辛料に赤唐辛子を使用しているため、ぜんぜん辛くないわけではないものの、辛さレベルは一般的にみてもピリ辛の枠を出ない辛さ。
しかし、カップラーメンの「辛旨味噌」に通じる味噌の旨味を軸に、重心の低い動物系のコク、さらにガーリックのパンチも強めに効かせ、チーズパウダーとチーズ加工品でチーズの風味も明白に主張してきます。ちなみにガーリック感に関しては、定番の「辛旨飯」に匹敵する強さなので、仕事中や人と会う約束をしている場合には要注意。
続けて別添の辛旨オイルを加えると、格段に唐辛子の辛さが強くなるのですが、それだけではありません。香味油による芳ばしい風味に、キャベツ調味油が実店舗の「蒙古タンメン」を彷彿とさせる野菜の香りと調理感を演出。さらに辛旨オイルの中にも “チェダーチーズの香り” が仕込んであるので、全体のチーズ感がアップするのも見どころ。
なお辛旨オイルを全部入れた場合の辛さレベルは「食べ方」によって変わり、たとえば “辛旨オイルを入れてから全体的に混ぜる” と「中辛」で、しっかり “全体を混ぜてから後がけする” と「辛口」クラス。さすがに夏季限定の「北極ラーメン」よろしく激辛ではないけれど、辛い食べ物が苦手な方は気を付けてください。
具材
具沢山で満足感は値段以上
日清食品のカップメシ系統は、全体的に具材のボリュームに欠ける商品が多いのに対し、蒙古タンメン中本監修の「辛旨飯」は具材にも力を入れているのがポイント。試しに「チーズの一撃」に入っていた野菜(キャベツ、にんじん)と味付豚肉を集めてみた結果、キャベツだけでライスが見えないほどのボリューム感。
みずみずしいキャベツは食べ応えに寄与してくれるだけでなく、辛味の効いたスープとの相性も良好で、人参のコリコリとした歯触りも食感のアクセントに効果的。味付豚肉は「カップヌードル」にも入っている “謎肉じゃないほうの肉具材” で、ときおり感じるジャンクな風味がワイルドな印象を加速させます。
メイン具材の豆腐は混ぜると崩れてしまうのですが、それだけにライスとの一体感が高く、数も8個と申し分ありません。上の画像には写っているチーズも混ぜると溶けてしまいますが、スープの風味に強く影響している存在で、数も10個以上と多めに入っている、値段相応の‥‥いや、値段以上の内容だと思います。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6)
体感的に前回との違いは感じられなかったので、おそらくカロリーの変化は糖質を割り出すための再計測による誤差に過ぎず、ほぼほぼテコ入れなしの再販という認識で問題ありません。そのため目新しい要素はなかった反面、ファンの期待を裏切るような改悪もなく、2020年版「チーズの追撃(二代目)」も素晴らしい商品でした。
もちろん、そのままでも充分おいしいのですが、さけるチーズを追撃してみたり、納豆や温泉卵をトッピングしてみたり、ちょい足しアレンジの土台としても優秀なので、よかったら販売終了前に試してみてください。
ちなみに昨年は「チーズの追撃(カップメシ)」を追撃するタイミングで「チーズの一撃(カップ麺)」が再販されたので、試しに調べてみたところ、今年は “2020年11月16日〜17日に発売予定” との情報を掴みました。もしかすると発売日は前後するかもしれないけれど、すくなからず再販は間違いなさそうなので、そちらも要チェックです(author・taka :a)