どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年11月15日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本 チーズの直撃 コク旨辛味噌」の実食レビューです。
ネットで “劇的にウマい” と絶賛された「蒙古タンメン中本」監修のアレンジ商品「チーズの一撃」が「チーズの直撃」に進化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 チーズの直撃
蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、東京都板橋区に本店を置き “辛うまラーメン日本一” を謳う人気チェーンで、先代の故・中本正氏が1968年(昭和43年)9月12日に創業した「中国料理中本」が前身。現在は株式会社誠フードサービスの代表を務める白根誠(しらね まこと)氏が二代目として事業を受け継ぎ、先代の味を守りながらも進化を続けています。
今回の新商品「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 チーズの直撃 コク旨辛味噌」は、蒙古タンメン中本の二代目店主・白根誠氏監修のもと、人気のチーズトッピングを再現したカップラーメンで、話題のアレンジレシピ「チーズの一撃(コク旨噌味)」を進化させた最新作。一見すると「チーズの一撃」に酷似していますが、従来品よりもチーズの風味を増強し、なおかつ麺も増量とのこと。
「蒙古タンメン中本 チーズの一撃 コク旨味噌」が初めて発売されたのは、2021年12月現在から遡ること4年以上、2017年(平成29年)10月23日の話。それ以前からファンの間で流行していた “蒙古タンメン中本のカップ麺にチーズを入れて食べる” ちょい足しアレンジからヒントを得て開発された商品で、当時のセブン&アイグループ各社が展開する約20,400店舗を対象に数量限定で新発売。
その直後、TwitterをはじめとするSNSやニュースサイトなどで瞬く間に拡散された結果、ネット上で大きな話題になり、多数の地域で売り切れ続出。それを受けたセブン&アイ・ホールディングスは、第1弾の登場から約半年後となる2018年(平成30年)5月8日に二代目「チーズの一撃(いちげき)」を発売し、またもやネット民が “劇的にウマい” と称賛して話題になりました。
2019年(令和元年)10月21日には「チーズの追撃(ついげき)」という即席カップライス(カップメシ)まで展開し、同年11月18日に三代目「チーズの一撃(いちげき)」を市場に投下。続けて2020年(令和2年)10月19日に二代目「チーズの追撃(ついげき)」を、同年11月16日に四代目「チーズの一撃(いちげき)」を発売し、すっかり恒例のアレンジメニューとなっていたのですが‥‥
今年は11月16日にセブンイレブンのコンビニ弁当「蒙古タンメン中本 白根誠監修 中本丼」をリリースした関係か、即席カップライスの「チーズの追撃」は姿を見せず、五代目「チーズの一撃」もとい「チーズの直撃(ちょくげき)」についても圧倒的な存在感を放つ「中本丼」の陰に隠れるような状況になってしまったものの、けっして取扱店が少ないわけではありません。
満を持す進化を遂げた「チーズの直撃」の販売店は、コンビニのセブンイレブン店舗を筆頭に、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイグループが展開するGMS(ゼネラル・マーチャンズ ・ストア)はもちろん、セブン&アイ・ホールディングスとイズミの業務提携後、正式にセブンプレミアムを導入することになった、ゆめタウン(youme)なども対象とのこと。
このブログでも「中本丼」を優先してしまい、レビューが遅れてしまったのですが、まだセブンイレブンでも取り扱っている店舗が多かったのと、イトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」でも絶賛販売中(2021年12月4日現在)だったので、遅れ馳せながら深く掘り下げていきたいと思います。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「辛チーズ風味オイル」が1袋。これについては通年販売の「辛旨味噌」や数量限定の激辛商品「北極ラーメン」など、蒙古タンメン中本が監修するカップラーメンで定番の構成で、フタの上や容器の側面に “小さなお子様や、辛みが苦手な方は注意してお召し上がりください。” という恒例の注意事項を記載。
サブタイトルが「チーズの一撃」時代の “コク旨味噌” から “コク旨辛味噌” に変わっているので、もしかすると辛味についても強化されているのかも‥‥などと思いながら開封したところ、具材はキャベツ、チーズ加工品、豆腐、味付豚肉、キクラゲと「チーズの一撃」から目立った変化は見られません。
ちなみに販売価格はセブンイレブンで198円(税込213円)だった「チーズの一撃」と比較して、それよりも高い208円(税込224円)に設定されているのですが、縦型ビッグのNB(ナショナルブランド)商品をコンビニで購入すると、たとえばセブンイレブンでの販売価格は215円(税込232円)が相場。いつもの「辛旨味噌」が200円(税込216円)なので、妥当な価格改定だと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 チーズの直撃 コク旨辛味噌 製造者:日清食品株式会社 製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:118g(めん85g) 商品コード:4902105268162(JAN) |
発売日:2021年11月15日(月) 実食日:2021年12月04日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7) 本体価格:208円(税込224円) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(辛チーズ風味オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、糖類、チーズパウダー、香辛料、小麦粉、野菜調味料、植物油脂、ポーク調味料、でん粉、たまねぎ、乳化油脂、キャベツ調味油、酵母エキス、食塩、オニオンパウダー、香味油)、かやく(キャベツ、チーズ加工品、豆腐、味付豚肉、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘多糖類、香料、かんすい、カロチノイド色素、香辛料抽出物、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
今回の前身となる「チーズの一撃」には “80g” の油揚げ麺を搭載していましたが、2021年の「チーズの直撃」には “85g” の油揚げ麺を搭載ということで、これについては2019年10月に実施された「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」のリニューアル(五代目)より採用されている仕様。しかし、念のため原材料名を確認してみたところ、微妙に構成が違ったので、まったく同じ麺ではないのかも——。
麺の仕様については後述するとして、本体を開封したら熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「辛チーズ風味オイル」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。見た目は「チーズの一撃」と瓜二つですが、麺の量が5g増えていると前述したように、カロリーが513kcalから533kcalに増えるなど、栄養成分表示には其れ相応の変動が見られました。
ちなみにセブンイレブンのカップ麺コーナでNo.1の売り上げを誇る「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」のカロリーは542kcalなので、意外にも「チーズの直撃」のほうが低めの値。はたして「チーズの一撃」から目立った変化が生じているのかどうか、引き続き従来品との違いや念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(118g)あたり |
カロリー:533kcal たん白質:12.8g 脂 質:22.6g 炭水化物:71.6g (糖 質:67.7g) (食物繊維:3.9g) 食塩相当量:6.9g (めん・かやく:3.1g) (スープ:3.8g) ビタミンB1:0.96mg ビタミンB2:0.39mg カルシウム:186mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:533kcal(めん・かやく:436kcal)(スープ:97kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
2021年の「北極ラーメン」と同じ麺を採用
通年販売の「辛旨味噌」に使われている油揚げ麺の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、チキンエキス、香辛料” となっているのに対し、今回の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料” なので、前述のように構成が違います。
ただ、2021年7月3日に発売された激辛カップ麺「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」の油揚げ麺と完全に一致する内容なので、それと同じ油揚げ麺を使用している確率が高く、どん兵衛(ぴんそば)の技術を応用していることが伝わってくる仕上がり。縮れのないストレート状に切り出されている麺線や、コシの強さと歯切れの良さの両立しているところなど、体感的な印象にも目立った違いはありません。
けっこう自己主張の強い麺ですが、にんにくを練り込むことでスープとの一体感に配慮。調理直後は部分的な戻りムラが生じるのも2021年版「北極ラーメン」と同じなので、まず間違いないでしょう。店舗の麺とは異なりますが、ひとつの油揚げ麺としてのクオリティは高く、食べ応えのある太ストレート麺なので、蒙古タンメン中本監修のカップラーメンが好きなら違和感なく楽しめると思います。
スープ
「チーズの一撃」に「追撃のオイル」が “合わせ技一本” の指標
前回の粉末スープ(四代目「チーズの一撃」)と比較して、使用している原材料そのものは変わっていませんが、細かく見ると原材料に占める “キャベツ調味油” の割合が多く、反対に “オニオンパウダー” の割合が少ないなど、微妙に配合を変えています。また、従来の “チーズパウダー” はゴーダチーズで、そこは変更ないと思うのですが‥‥
小袋の名称が「辛チーズ風味オイル」となっていたように、これまでの「辛味オイル」とは異なる風味のオイルを別添しているのがポイント。実は従来の「チーズの一撃」(カップ麺)に別添していた「辛味オイル」と「チーズの追撃」(カップメシ)に別添していた「辛味オイル」は別物で、後者には “チェダーチーズの香りを仕込んでいた” というのが明確な違い。
今回の「辛チーズ風味オイル」を加えた途端、チーズの香りが明らかに強くなったので、カップライス(追撃)のオイルを応用しているように感じました。ちなみに体感的な辛さレベルはオイルを加える前の状態で中辛〜ふつうに辛口、オイルを全投入すると辛口ないし “場合によっては辛口以上” だと思うので、昨年までの「チーズの一撃」や「チーズの追撃」よりも辛かったです。
具材
ここは据え置き
重量判定の振り分けによる個体差で味付豚肉(「カップヌードル」に入っている “謎肉じゃない方” の肉具材)は目立っていませんが、多めのキャベツを筆頭に、従来の「チーズの一撃」や既存の「辛旨味噌」にも入っている豆腐とキクラゲを合わせ、実はスープに仕込まれているシャキシャキとした食感の刻み玉葱も効果的。
それからチーズ加工品について、本物のチーズをバターに例えると、チーズ加工品(おそらくチェダーチーズ)はマーガリン的な立ち位置になりますが、その例えからするとファットスプレッドに位置する “チーズ風油脂加工品” ではなないのが好印象。チーズ加工品とチーズ風油脂加工品では風味に歴然とした差が生じるため、より濃厚なチーズ加工品を使っているところにプライドを感じました。
総評
2017年から2020年の間に販売されていた「チーズの一撃」と比較して、2021年は「チーズの直撃」に改名し、麺の量を85gに増やすだけでなく、別添のオイルにもチーズの風味を仕込むなど、きちんと進化していた2021年のチーズアレンジ。販売価格を198円(税込213円)から208円(税込224円)に値上げしていましたが、なんのこれしき問題ありません。
いつもの「辛旨味噌」とは違う「チーズの一撃」らしい魅力は踏襲しつつ、明らかに従来品よりも全体のチーズ感がアップしていたことに加え、オイルの辛味も強くなり、麺の量も増えるなど、たしかな進歩を感じる展開でした。今回も販売数が限られているスポット商品なので、まだ購入前の方は早めにチェックしておいてください【author・taka :a(大石敬之)】