蒙古タンメン中本がコンビニのチルド弁当を改革 “白根誠” 監修 セブンイレブン限定「中本丼」が冗談抜きでヤバい

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セブンイレブン

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月16日(火)新発売、セブンイレブンのチルド弁当「蒙古タンメン中本白根誠監修 中本丼」の実食レビューです。

都内屈指の人気店「蒙古タンメン中本」コンビニのチルド弁当を数年ぶりに監修!? SNSでも話題沸騰「中本丼」が冗談抜きでヤバかった件——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニ弁当としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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蒙古タンメン中本 白根誠監修 中本丼

蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、東京都板橋区に本店を置き “辛うまラーメン日本一” を謳う人気チェーンで、先代の故・中本正氏が1968年(昭和43年)9月12日に創業した伝説の店「中国料理中本」が前身。現在は株式会社誠フードサービスの代表を務める白根誠(しらね まこと)氏が二代目として事業を受け継ぎ、先代の味を守りながらも進化を続けています。

あの中本が丼になった‥‥だと!?

今回の新商品「蒙古タンメン中本 白根誠監修 中本丼(なかもとどん)」は、蒙古タンメン中本の二代目店主・白根誠氏監修のもと、店舗で人気のライスメニューを “セブンイレブンだけのオリジナルレシピで商品化” したチルド弁当で、TwitterなどのSNSでは絶賛の声が後を絶たない現在。大量に入荷しても売り切れ御免で品薄の地域もあるらしく、あらためて根強いファンの多さと影響力の強さを感じました。

蒙古タンメン中本とセブンイレブンの関係は、現在から遡ること12年以上、2008年(平成20年)11月16日に発売されたレギュラーサイズのカップラーメン「蒙古タンメン 中本」(日清食品と共同開発)から始まり、その流れを汲んだ現「蒙古タンメン中本 辛旨味噌(五代目)」は “セブンプレミアムの即席カップめんカテゴリーで年間販売数1位を誇る大人気商品” として不動の地位を確立。

現在は即席カップめん類の他に、即席カップライス「辛旨飯」や冷凍食品「汁なし麻辛麺(マーシンメン)」なども常時販売しているのですが、要冷蔵のチルド弁当を監修したのは数年ぶり。筆者の知る限りでは、2010年(平成22年)9月23日に多摩地区・板橋区・豊島区・練馬区・杉並区・中野区・世田谷区・町田市内のセブンイレブン限定で発売された「蒙古タンメン中本監修 蒙古丼」以来の商品です。

写真は店舗のラーメンと定食(半ライス+麻婆単品)

「蒙古タンメン中本」店舗の人気商品といえば、お店の名前にもなっている「蒙古タンメン」を筆頭に、それよりも辛い「五目味噌タンメン(通称・ゴモミ)」や「味噌卵麺(みそらんめん)」のほか、さらなる辛さを極めた「北極ラーメン」や「冷し味噌ラーメン(通称・ヒヤミ)」など、辛味の強いラーメンが注目されがちですが、それと人気を二分するのが “丼もの(ご飯物)” のライスメニュー。

冷し味噌ラーメンの肉、味噌タンメンの煮込み野菜、そして「蒙古タンメン中本」が誇る辛子麻婆豆腐(蒙古麻婆)をトッピングした「蒙古丼」をはじめ、蒙古タンメンの辛子麻婆とは味も作り方も異なる辛い餡(通称・樺太麻婆)をのせた「樺太丼(からふとどん)」に、辛さ0の「中華丼」など、さらに創意工夫を凝らした店舗限定メニューも多く、コアなファンの心を鷲掴みにして離しません。

そんなライスメニューの中に「蒙古タンメン」の辛子麻婆豆腐と「中華丼」の中華餡を半分ずつトッピングした「中国丼」というメニューがあり、その辛子麻婆を辛さの頂点 “冷味餡” に変更した「辛華丼(からかどん)」なる激辛メニューも存在するのですが、一見すると今回のチルド弁当は「中国丼」をイメージして開発されたような雰囲気。

本体には辛さを調節できる「激からー油」を別添

注目すべきポイントは “2種類の餡” で、ひとつは特製の肉味噌を使用し、店舗の辛子麻婆豆腐を再現したと思われる麻婆餡。もう一つは中華スープをベースに、海鮮具材や野菜を加えた中華餡で、それぞれの餡を引き立てる「激からー油」を別添。あいかわらずダジャレが好きなことについてはさておき、天下の中本が久々に監修したチルド弁当ということで、レビューにも気合が入ります。

別添の小袋と作り方

「激からー油」はダイショーが製造

今回のチルド弁当に別添されている小袋は、前述の「激からー油」が1袋。たぶん、激辛ラー油の捩りですね。これを貼り付けているテープには “レンジで温める前に、必ずはがしてください” との記載があったので、調理前に取り外します。ちなみに「激からー油」を全量すべて使うと “激辛” で、半量だと “大辛” に仕上がるらしく、製造者は日清食品かと思いきや「株式会社ダイショー」とのこと。

加熱方法は電子レンジ専用(必ず温めてください)

調理方法は電子レンジ加熱専用で、小袋が貼り付けてあるテープ以外のフィルムは剥がさずに、加熱時間の目安は家庭用の電子レンジ(500W)で4分00秒、セブンイレブンの業務用レンジ(1500W)なら1分20秒。ちなみにコンビニのチルド弁当は消費期限の短いデイリー食品(日配食品)なので、地域ごとに製造者が異なります。

いま手元にある「蒙古タンメン中本 白根誠監修 中本丼」は、セブンイレブンのパートナー企業である株式会社武蔵野の神戸工場(兵庫県神戸市灘区)製造で、この商品を購入したセブンイレブン店舗内のレンジ麺や寿司、惣菜パン、おにぎりなども武蔵野の管轄。余談ですが、コンビニでも定番の「ツナマヨおにぎり」を業界で初めて開発した会社が武蔵野です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:蒙古タンメン中本白根誠監修 中本丼
製造者:株式会社武蔵野
製造所:神戸工場(兵庫県神戸市東灘区住吉浜町19-17)
内容量:1食(約500g)
発売日:2021年11月16日(火)
実食日:2021年11月21日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
購入価格:550.80円(税込)
販売価格:510円(税別)
スタイル:チルド弁当(要冷蔵)
容器材質:プラ+紙
加熱方法:電子レンジ専用
加熱時間:500W 4分00秒 1500W 1分20秒
小袋構成:1袋(激からー油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】うるち米(国産)、豆腐、白菜、キャベツ、中華調味料、蒸しホタテ、味付豚挽肉、豚肉、筍、玉ねぎ、くず粉加工品、味噌風味調味料、ラード、ねぎ、豆板醤、人参、食塩、植物油脂、つゆ、粉末酢、きくらげ、砂糖、ホタテエキス、辛味油、発酵調味料、おろしにんにく、にら、ピーマン、マルトオリゴ糖シロップ、ガラスープ、にんにく、唐辛子、甜麺醤、ゼラチン、醤油 / 加工澱粉、調味料(アミノ酸等)、凝固剤、糊料(加工澱粉、キサンタン)、重曹、酸化防止剤(V.E)、着色料(カロチノイド)、(一部に乳成分・小麦・大豆・牛肉・豚肉・鶏肉・ゼラチン・ごまを含む)、【添付辛味調味料】還元水あめ、赤唐辛子、食塩、ポークエキス、にんにく加工品、ラー油、醸造酢、澱粉、酵母エキス、ガーリックパウダー、青花椒 / 酒精、香辛料、(一部に大豆・豚肉を含む)

実食開始

本体はセパレート式

「中本丼」の容器はセパレート式で、紙製の白い容器(下段)にライス、プラ製の黒いトレー(上段)に具と2種類の餡が分けられている状態。本体を電子レンジで加熱した後、外装フィルムを剥がし、黒いトレーの “そそぎぐち” から具と餡をライスの上にスライドさせます。けっこう抵抗なく滑り落ちるので、やけどに注意しながら移動させてください。

雰囲気あるある(あとガーリック臭がスゴいw)

セパレート式の写真(完成前)を撮影しているとき、ライスから漂うツンとした香りが気になったのですが、具と餡をスライドさせた後は麻婆餡の強烈なニンニク臭が優勢で、中華餡サイドのゴロッと大きなホタテも目を引くポイント。まずは別添の「激からー油」を入れる前の味を確認したかったので、上記の写真は「激からー油」をトッピングする前の状態。

ちなみにセブンイレブンでの販売価格は510円(税込550.80円)に統一されているため、たとえば398円(税込429.84円)で購入できる「牛丼」や「牛めし」「親子丼」よりも高めの値段ではあるものの、麻婆餡+中華餡が楽しめる特別感は唯一無二。とはいえ念のためコストパフォーマンスにも注目しつつ「麻婆餡」「中華餡」「激からー油」の特徴を解説し、チルド弁当としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装あたり
カロリー:614kcal
たん白質:22.0g
脂  質:15.1g
炭水化物:100.5g
(糖  質:94.5g)
(食物繊維:6.0g)
食塩相当量:4.4g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

麻婆餡

蒙古麻婆とは違うけど美味しい

「蒙古タンメン中本」のアイデンティティとなる「麻婆餡」の見た目は、いわゆる一般的な惣菜の麻婆豆腐に近い味付けで、大きな豆腐と小さな味付豚挽肉に、1cm角の筍(たけのこ)や青葱も使用。店舗のオーソドックスな辛子麻婆豆腐に挽肉や筍は入っていないため、タイプとしては「樺太丼」に挽肉や筍を加えた「特製樺太丼」の餡を彷彿とさせる内容ですが、それほど辛味が強いわけではありません。

しかし、一般的な麻婆豆腐には必要不可欠な存在でありながら、中本の辛子麻婆と同じように花椒の風味は目立っておらず、そこは “こだわり” を感じるところ。別添の「激からー油」を入れる前の辛さレベルは、市販されている「麻婆豆腐の素」でいうところの中辛ないし甘口で、辛い食べ物が苦手な方でも大丈夫そうな餡に仕上がっているのですが、絶妙な甘さとニンニクのパンチで中毒性は高め。

とろみの加減は店舗の辛子麻婆と比較して弱く、いたって一般的な粘性ですが、おかげでライスとの絡みがスムーズなところは好印象。ちなみに米の原産地や品種までは公にされていませんが、ひとまず国産の粳米(うるちまい)を使っているのは確実で、けっこう粘りの強い品種。最初に米だけ食べてみたところ、ちゃんと米の甘さが感じられたので、異様に安いヘタな混合米より美味しいかもしれません。

中華餡

いわゆる中華丼な感じの餡

店舗で提供されている「中華丼」の餡は、けっこう濃いめの味付けで知られ、海鮮系の具材は入っていなかったと思うのですが、今回の「中本丼」には大きめのベビーホタテが1つ丸ごと入り、味付けにもホタテエキスを使用することで味のシナジー効果も計算。ただ、中本の中華餡とは異なるベクトルの味わいで、要約すると “中華屋さんの八宝菜” とか “中華丼の素(レトルトパウチ)で定番の味” みたいな。

だいぶデフォルメされてはいるものの、ほとんどの日本人が美味しいと思えるタイプの味付けであることは間違いなく、奇を衒った要素はありません。さらに白菜やニンジン、キクラゲ、豚肉と具沢山で、ここに茹でた鶉(うずら)の卵さえ入っていれば‥‥というのは八宝菜のイメージに引っ張られてのアレなんですけどw こちらもライスとの相性は申し分なく、不満を感じることはありませんでした。

激からー油

麻婆餡より中華餡に合わせるのがオススメ

別添されている「激からー油」の中身は、そこそこ鋭い唐辛子の辛味を軸に、ポークエキスやニンニクを加えたペーストで、醸造酢に由来するアクセントも効果的。さらに青花椒(一般的な赤茶の花椒よりも清涼感が強い品種)を使っているため、中本の辛子麻婆には使用されていない花椒の風味を感じるのですが、今回のために開発された「麻婆餡」との親和性は高く、結果的な印象は悪くありません。

しかし、この「激からー油」が本領を発揮したのは、意外にも「中華餡」サイド。マイルドな鶏がらベースの餡を引き立てる唐辛子の辛味に、スッと筋を通すような酸味のアクセントも味わい深く、それらの要素がホタテを中心とする海鮮の旨味にも絶妙にマッチ。

「激からー油」単体で舐めると “大辛” ないし “激辛に片足を突っ込むかどうか” 程度の辛さになりますが、全体に馴染ませると程よい辛さに落ち着きます。ただ、せっかくの別添を活かさない手はありません。いきなりの全量投入は避け、まずはオリジナルの味を楽しんだ後、すこしずつトッピングしながら味の変化を楽しんでください。

総評

7.0

店舗で人気のメニューを忠実に再現しているわけではないのですが、前述のように今回は “セブンイレブンだけのオリジナルレシピで商品化” されたコンビニ限定のチルド弁当。麻婆餡と中華餡は、それぞれ単体で食べても主役級の美味しさで、2つの餡が混じり合う境界線は「蒙古タンメン」の真髄に通じる魅力があり、別添の「激からー油」で辛さを調節できる親切な仕様も評価すべきポイント。

麻婆餡と中華餡の国境が最強かもしれない

正直、ワンコインちょっとで食べられるチルド弁当としては、けっこうヤバい商品なのではないかと。ふつうに週3〜4回‥‥いや、毎日でも飽きずに食べられそうな中毒性の持ち主で、値段以上の満足感が得られました。私の立場的にはアレなんですけど、コストパフォーマンスについての評価も含め、カップライスの「辛旨飯」よりも圧倒的に推したい商品ですw【author・taka :a(大石敬之)】

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