どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月3日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 モヒカンらーめん 豚骨」の実食レビューです。
とんこつラーメン発祥の地・久留米にある有名店「モヒカンらーめん 味壱家」監修、福岡でしか食べられない豚骨戦士(自称)の名物店長が送る気合の一杯がカップ麺で再現されました。
豚骨戦士(自称)気合の一杯!
「モヒカンらーめん 味壱家」は、久留米の人気店「一味ラーメン」出身の於保貴久氏が5年間の修行を経て2000年7月31日に独立・開業したラーメン店で、店主の於保貴久氏は屋号の通りモヒカンだそうです。(※女性従業員はモヒカンではないそうです)
修行時代の苦い経験から接客サービスにも力を入れており、どんなに忙しくても食後は必ず従業員が店の外まで出て客を見送る、ウェイティング中の客にはお茶を出すなど、お客様への感謝の気持ち、仲間を想いやる心、親や親族への感謝の気持ちを大切にした、思いやりと気合に満ちた活気あふれるラーメン店だそうです。敷居の高いラーメン屋さんに入ると私は窮屈な気持ちになってしまうのですが、こういう雰囲気だと通いやすそうですよね。
看板の「モヒカンらーめん」には極細麺を使用し、さっぱりとしながらもコクのあるスープには最高級の韓国唐辛子を使った薬味ダレをトッピング。「焼き替玉」という変わったメニューもあって、バリカタに茹でた麺を鉄板で焼き、残ったスープで蒸し焼きにしたメニューだそうです。
通常、タテ型カップの製品は油揚げ麺が主流になるのですが、明星食品は「スチームノンフライ製法」というタテ型カップ用のノンフライ麺を持っており、今回それが採用されています。
「辛味オイル仕上げ!」とありますが、お店の “薬味ダレ” に該当するのかもしれませんね。
開封
別添の小袋は「調味油(赤辛オイル)」が1袋で、小袋を剥がすとパッケージの側面にも描かれていた店主の於保貴久氏と思われる可愛いキャラクターが「Thank U」と出てきました。なんとも言えない絶妙な表情で、思わず顔の緊張が緩みます。
人を笑顔にしたい‥
さりげない演出ですが、そんな想いが強く伝わってきました。
かなり細いノンフライ麺ですが、いつものバリカタ熱湯60秒ではなく、熱湯3分と書かれています。かなり粉末スープが多いので、それも関係しているのでしょうか。
内容量は86g(めん65g)で、製造所は西日本明星食品(株)神戸工場となっているのですが、明星食品のカップ麺も「販売者」と「製造所」が個別に記載されるようになったのですね。メーカー希望小売価格は税別205円、私の取得価格は地元のローカルスーパーで税込159円でした。
原材料名・アレルギー表示
【原材料名】 めん(小麦粉、植物油脂、食塩、粉末油脂、植物性たん白、香味調味料、卵粉)、スープ(ポークエキス、豚脂、デキストリン、食塩、たん白加水分解物、香辛料、粉末油脂、香味油、酵母粉末、香味調味料)、かやく(チャーシュー、キクラゲ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工デンプン、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、香料、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン(コンタミネーション:かに) |
実食開始
1食(86g)当たり
カロリー:354kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:354kcal(めん・かやく:277kcal)(スープ:77kcal) |
お店の食感を再現したノンフライめんにコクのあるまろやかな豚骨スープでお店の味を再現しました。 辛みとガーリックのきいた別添の調味油でパンチのある一杯に仕上がります。
(明星食品「ニュースリリース」「製品情報」より引用)
めん
豚骨ラーメン特有の極細麺で、歯切れのよい食感を再現しました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
というか、3分きっちり待ってください。かなり細いノンフライ麺ですが、熱湯3分ジャストで食べ始めても芯が残っています。油揚げ麺なら独特の魅力として多少の芯もサクッと楽しめるポイントになりますが、ノンフライ麺の芯は‥まぁ好みによりますけど、きっちり3分待って、きっちり底から念入りに混ぜて、調味油をトッピングして‥‥ ←大丈夫ちゃんと食べ頃です。
縮れのない丸刃のストレート麺で、やや素麺っぽいニュアンスが混じってはいるものの、油揚げ麺のように特有の風味や油脂感がネガティブに干渉することなく、食べ始めの硬め食感と麺の質感は豚骨ラーメンらしい雰囲気にピッタリでした。博多に比べて久留米は細麺ながらも少しだけ太いのが一般的とされていますし、それも意識して熱湯60秒のバリカタ麺は使わなかったのかもしれません。
ただし、残念ながら食べ頃のピークは長く続かず。熱湯を注いでから6分前後までは硬めの食感が適度にキープされていましたが、7〜8分頃には緩んできて、10分ほど経過するとヤワです。なので‥
・しっかり混ぜる
・ダラダラ食べない
これが美味しく食べるポイント。基本的なことですけどねw もちろんフライングしたほうがいい場合もありますし、ゆっくり食感の変化を楽しみながら食べたほうが美味しいケースもあったりするんですけど、今回は長期戦に持ち込まないほうがよいでしょう。
スープ
ポークエキスにガーリックを効かせた正統派の豚骨スープです。別添調味油の「赤辛オイル」で、旨味と辛味の効いたパンチのあるあと引く旨さの豚骨スープに仕上げました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
まずは調味油を避けてベースの味を確認してみたのですが、土台は粉末のみで構成されているため、豚脂の芳ばしさなどは得られません。そこそこガーリックは効いていましたが(※筆者はニンニクバカなので少し鈍感です)、豚骨臭も抑えられており、穏やかでマイルドなスープです。しかし、豚骨であることが分かる丁寧な旨味は存在していました。
とはいえ印象に残る味ではなく、まぁ普通に美味しいか、ちょっとパンチに欠ける物足りない味だったんですけど‥
その不満を補ってくれるのが別添の「赤辛オイル」です。商標登録的に “赤から” を使ってもいいのだろうか‥などと余計な心配をしつつ(関連性は定かではないのですが、カップ麺では「辛赤」が多いように思います)それはさておき辛さはピリ辛のラインを出ません。
辛味噌系なのかなぁ‥と予想していたのですが、完全にオイルですね。これが入ることで豚脂の芳ばしさが付与され、粉末スープだけでは出せないコクが生まれます。それでもパンチに欠ける印象は否めませんでしたが、激しく人を選ばない敷居の低さには店主の精神が踏襲されているようにも思え、ノンフライ麺のコストと後述する具材を思えば納得できるでしょう。
とろみが強くて骨っぽさが比例しない分ちょっと人工的でしたが、麺との一体感には寄与していました。とろみ成分が粉末スープに含まれているので、溶け残りがないように底から念入りに混ぜてください。
かやく
チャーシューチップ、きくらげ、ネギを組み合わせました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
チャーシューは文字通りチップ状ですが、かなり量が多いですね。ちょっとハムっぽくて頼りない質感なんですけど、この量には “近隣の店と比べてチャーシューを多めに添えて出す” という店主の心意気と思いやりが表現されているようにも感じました。
ネギは小葱ではなく大きめにカットされた具材系で、キクラゲも大きくて存在感があります。もし麺が熱湯60秒のバリカタ仕様だったら、このサイズは実現できなかったかもしれません。もっと大振りの細切りではないコリッ、プルッ、としたキクラゲとは違いますが、とんこつラーメンのキクラゲは細切りのイメージですよね。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
「モヒカンらーめん」というキレたネーミングとは裏腹に優しいテイストで、ヤンキーレベルのエッジに期待するとヘナチョコパンチですが、酸いも甘いも噛み分けた末に辿り着いたのは優しさだった‥みたいな。いや、勝手な想像ですけど。←
それはさておき私は実際のラーメンを知らないので、味の再現性については語れませんし、久留米とんこつラーメンの特徴とされる “呼び戻し” も感じられませんでしたが、洗練されたノンフライ麺に親しみやすいスープ、そして多めのチャーシューには第一に顧客満足度を大切にしている店主の思いやりを感じました。
私はアクの強い豚骨ラーメンが好きなので、主観的な満足度は★3だったんですけど、お店のコンセプト(気持ち)が感じられる仕上がりに★ひとつプラスしました。コアな豚骨フリークにはオススメできませんが、激しく人を選ばない親しみやすい一杯です。
製品名:明星 モヒカンらーめん 豚骨 販売者:明星食品 製造所:西日本明星食品(株)神戸工場 内容量:86g(めん65g) 発売日:2018年9月3日(月) JANコード:4902881435383 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:紙 必要湯量:400ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(調味油) |
お客様サービス室:0120-585-328
これは今日発見しました、ばっちり購入(*´艸`*)
店主の接客への心構え…良いですね!!
ちょっと本物のお店も見つけられたら行きたくなってしまいます、それくらい素晴らしそうなサービスです(`・ω・´)!
Re:もりりん
ぜひ実店舗へ!(気になる)
店主さん、元自衛隊員で若い頃に人身事故(加害者)も経験したらしく、かなり苦労してきたそうなんだけど、そんな経歴を知ってウルッとキたんだよね‥それはさておき正直なところカップ麺は★3が妥当かもしれない。
とりあえず本店に行ってモヒカンになって!(モヒカンもりりんとか想像しただけでヤンキーw)