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1年前に炎上したファミマの「味仙本店監修 汁なし台湾ラーメン」を食べてみた結果‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年8月26日(火)再発売、ファミマルのカップ麺「味仙本店監修 汁なし台湾ラーメン」(297円+税)の実食レビューです。

1年前にファミリーマートの公式Xアカウントが “とある食べ方„ を投稿して物議を醸した「味仙」監修の汁なしカップ麺をプロがガチレビューしてみた結果——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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味仙本店監修 汁なし台湾ラーメン

味仙(みせん)とは、愛知県名古屋市千種区今池に本店を置き、80年代の “激辛ブーム„ を牽引した中国台湾料理専門店で、言わずと知れた「台湾ラーメン」発祥の店。

1962年(昭和37年)3月27日、かつて中華料理店「万福」(後の大和食堂)を経営していた郭宗仁(カク ソージン)、汪蘭(オーラン)夫妻の長男・明優(メイユウ)氏が「味仙 今池本店」を開業し、1971年(昭和46年)頃から「台湾ラーメン」を提供し始め、名古屋の食文化に大きく貢献したのですが‥‥

あの「台湾ラーメン」を汁なしアレンジ

このページでレビューする「味仙本店監修 汁なし台湾ラーメン」は、同店を代表する名古屋名物「台湾ラーメン」の味わいをアレンジした湯切りタイプの即席カップめんで、ファミリーマートと日清食品が共同開発。台湾ラーメンの汁なし版といえば「麺屋はなび」を発祥とする「台湾まぜそば」が有名ですが、そちらはルーツと異なるオリジナルの要素が強いのに対し、味仙本店は「台湾ラーメン」をストレートに汁なし化させた仕草。

ファミリーマート×日清食品×味仙本店の即席カップめんは、現在を遡ること10年以上、2015年(平成27年)3月2日にプライムワン(PrimeOne)のオリジナル商品として登場した “アピタ・ピアゴ及び当時のサークルK・サンクス限定„ のカップラーメンに端を発し、縦型ビッグの容器と油揚げ麺を組み合わせ「台湾ラーメン」の味わいを再現していました。

それが現在、ファミマルの定番商品として人気を博している「味仙本店監修 台湾ラーメン」(※リンク先のレビューは15代目・2024年6月4日発売品)の原型で、過去に1度だけ大判どんぶり型の容器とノンフライ麺を採用したカップラーメンを出していましたが、基本的には縦型ビッグの容器+油揚げ麺を軸にコラボを続けています。

そんなコラボ史上初となる湯切りタイプの商品が発売されたのは、昨年10月15日と比較的に最近の話。あわせてファミリーマートの公式Xアカウントが #エコ のハッシュタグを添えて「味仙本店監修 汁なし台湾ラーメン」の戻し湯でカップラーメンを調理する社員の悪ノリを投稿し、それに噛みついた筆者の投稿にも賛否両論あったんですけど、けっきょく購入のタイミングを逃してレビューに至りませんでした。

というわけで、このブログで取り上げるのは今回が初めてなのですが、2024年発売品と比較して1食(163g)あたりの栄養成分表示は小数点第ニ位の数値まで完全に一致。ただ、よく見るとJANコードは変わっています。

ファミリーマートの公式ウェブサイトに記載されている2025年発売品の商品説明は “名古屋の人気中国台湾料理店「味仙本店」監修の汁なし台湾ラーメンです。豚の旨みに、にんにく・唐辛子のパンチをきかせた、食べごたえがあり、クセになる一杯です„ となっており、内容のリニューアルに関する情報は見当たらず。

辛さレベルは5段階基準で上から2番目の強さ

またパッケージの辛さレベルも昨年の「汁なし台湾ラーメン」と同じ4/5(※カップラーメンの「台湾ラーメン」とも同じレベル)となっているため、従来品との違いは定かでないけれど、あらためて向き合ってみることにしました。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と、後入れ「液体だれ」の計2パックで、液体だれのデザインは “味仙本店監修„ のロゴ入りなのに、かやくは業務用っぽいというか何というか‥‥うん。ちなみに2024年6月27日より、矢場味仙(味仙 矢場店)が混ぜ麺タイプの「汁なし台湾」を夏の目玉メニューとして限定発売していたようですが、調べてみると卵黄がトッピングされていたので、その再現商品ではない様子。

極太U.F.O.系?

麺はガーリック調味料や大豆食物繊維を配合した大盛り仕様の油揚げ麺(130g)で、湯戻し時間は長めの5分。カップラーメンにはストレート状の平打ち麺を合わせていますが、今回の汁なし台湾ラーメンには縮れの強い角断面の太麺を採用しています。パッと見た感じ「日清焼そばU.F.O.大盛 ぶっ濃い甘辛醤油だれ 炭火焼豚丼味焼そば」などと酷似しているため、日清焼そばU.F.O.極太シリーズの流れを汲んでいるのかも。

——で、けっこう気になるのがファミリーマート通常価格。2025年9月現在、この業界における大盛りサイズの希望小売価格は271円(税別)が事実上の標準となっているのですが、NB(ナショナルブランド)商品よりも価格が抑えられる傾向があるPB(プライベートブランド)商品なのに、販売価格は297円(税込320円)と事実上の標準を上回る値。つまり、評価する上でコストパフォーマンスについても重視しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ファミマル 味仙本店監修 汁なし台湾ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:+S 関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:163g(めん130g)
商品コード:4902105291320(JAN)
発売日:2025年9月24日(水)
実食日:2025年8月26日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:297円(税別)
購入価格:320円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:710ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体だれ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ガーリック調味料、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、しょうゆ、ポークエキス、植物油脂、糖類、ガーリックペースト、しょうゆ調味料、香辛料、チキン調味料、ポークパウダー、ガーリック調味料、山椒加工品)、かやく(味付肉そぼろ、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、増粘剤(アラビアガム、加工でん粉)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、セルロース、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ちょっと量が少ないか‥‥

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は味付肉そぼろとニラのシンプルなラインナップ。前述した矢場味仙限定メニューの存在やファミリーマート通常価格を踏まえると「卵黄ペースト」の一つでも別添してもらいたかったところですが、液体だれの美味しさに全振りした結果なのでしょうか——。

香りのファーストインプレッションはバッチリ

かやくをあけたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体だれ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体だれ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。値段のわりに華がないといわざるを得ないビジュアルですが、想像以上に豚脂やニンニクのアプローチが強く、食欲を掻き立てられた実食前。

とはいえ値段が値段なので。引き続きコストパフォーマンスや辛味の強さにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(163g)あたり
カロリー:747kcal
たん白質:13.9g
脂  質:34.8g
炭水化物:96.6g
(糖  質:92.3g)
(食物繊維:4.3g)
食塩相当量:6.1g
ビタミンB1:0.64mg
ビタミンB2:0.81mg
カルシウム:213mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

極太U.F.O.系でした

4.0

カップラーメンの「台湾ラーメン」に使用している油揚げ麺は、日清食品が数年前に力を入れていた「有名店シリーズ」の流れを汲んでいる、スパッとした歯切れの良さが特徴的な平打ち麺なのに対し、今回の「汁なし台湾ラーメン」では一変して別物。

ごわごわした無骨さが魅力

実食前の見た目通り、極太U.F.O.シリーズの系譜に連なる質感で、ある程度のモチモチ感を打ち出しているのですが、サイズのわりに加水率は低く、やや強付きのある噛み応えが印象的。カテゴライズするなら二郎インスパイア系の商品に使われそうなタイプなので、台湾ラーメンのイメージからは遠退きます。ただ、結果オーライ。

特に後述する液体だれと相性抜群で、油揚げ麺ならではの甘味が強く上がってくるところや、それ特有の風味と豚脂の芳ばしさに中毒性を高める相乗効果あり。噛み応えのある無骨な弾力と調理前130gのボリュームも相俟って、満足度けっこう高いです。

たれ

豚脂の使い方が見事

5.0

まず驚いたのが豚脂のアプローチで、のっけから押し寄せてくる芳ばしさにクラクラ。それは温度の低下に伴い減速していくけれど、やや弱気になった豚脂の鳴りが潜まないように、油揚げ麺の芳ばしさが背中を押し上げているようなフレームワーク。

しょうゆダレのキレも鋭く、辛味の強さもカップラーメンの「台湾ラーメン」と肩を並べる位置には達しているため、辛い食べ物が苦手な方にはオススメできないレベルになりますが、悲しくもないのに涙腺が緩むほどの激辛ではありません(ふつうに辛口〜それ以上)

カップラーメンのスープよりも太めの味なので、純然たる汁なしアレンジではないけれど、鋭いカプサイシンの刺激と対比を描く糖類&人工甘味料の絶妙な甘さが中毒性を高める流れは共通点。加えてガーリックペーストのパンチや山椒のアクセントも重なってくるため、初っ端から力強くも最後まで飽きないバランスに設計されています。なかなかの説得力ですよ、コレ。

かやく

フェイクミートが入ってないだけマシか‥‥

3.0

日清食品の即席カップめんに挽肉・肉そぼろ系が入っていた場合、コストを浮かせるために大豆たん白加工品(大豆ミート)を混ぜ込むパターンが定番化しているため、今回もカサ増しを覚悟していたのですが、ちゃんとした味付肉そぼろをフルで使用しています。ただ、値段のわりに量が少ない。

先述のパワフルな液体だれと肉そぼろのジャンクな味付けだったり、ニラのスタミナ感だったり、どちらも相性は間違いないけれど、コストの配分を想像すると「かやく」が後回しになっている印象が否めませんでした。

総評

4.0

この内容でファミリーマート通常価格が271円(税別)だったら「★5」即決なのに‥‥というのが星ひとつマイナスした理由なのですが、既存のカップラーメンに通じる中毒性の高さは健在。その純然たる汁なし版ではないけれど、麺屋はなび発祥の「台湾まぜそば」とは違う、味仙監修ならではのオリジナリティが伝わってくる一杯でした。

昨年、本年と連続でリリースされているため、おそらく来年の夏にも出るのではないかと思いますが、これをベースに販売価格は据え置きで卵黄ソースを別添する、あるいはファミマルKITCHENの「温泉たまご」(税込110円)が割引になるクーポンを発行してトッピングのアレンジを促す、またはノンフライ麺になって再登場など、新しい展開にも期待したいです。【author・taka :a(大石敬之)】

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