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ラーメン激戦区で “神の塩” と呼ばれた【麺屋 翔】監修「香彩鶏だし塩らーめん」今年のカップ麺は丸鶏だし2倍!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年1月11日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「麺屋翔監修 香彩鶏だし塩らーめん」の実食レビューです。

ラーメン激戦区・新宿で “神の塩” と呼ばれている淡麗系しおラーメンの名店「麺屋 翔」のカップラーメンが丸鶏だし2倍にパワーアップ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺屋翔 香彩鶏だし塩らーめん 2021

麺屋 翔(めんや しょう)とは、東京都新宿区西新宿に本店を構える塩ラーメンの名店で、2007年(平成19年)4月10日から西新宿での営業を開始。大ちゃんの愛称で親しまれている店主・大橋望(おおはし のぞみ)氏が築き上げた至極の逸品「香彩鶏だし塩らーめん」は、ネット上でも高く評価され、TwitterなどのSNSを中心に “神の塩” と絶賛されています。

カップ麺のパッケージにあるのは本店の外観

今回の新商品「麺屋翔監修 香彩(こうさい)鶏だし塩らーめん」は、サンヨー食品(サッポロ一番)と「麺屋 翔」の共同開発商品で、お店の看板メニュー「香彩鶏だし塩らーめん」を縦型ビッグのカップ麺で再現。2018年1月9日発売の「サッポロ一番 麺屋 翔 香彩鶏だし塩ラーメン」から毎年恒例のタイアップになり、2021年1月のコラボで4年連続の商品化を実現させました。

まだ店主が帯広(北海道東南部)の会社に勤めていた25歳の頃、ラーメン店で働き始めた姉の影響で会社を退職し、姉が共同経営者として働いていた「豚骨らーめん ひむか屋 千歳船橋店」(現在閉店)で修行すること4年間。ラーメンのイロハを覚え、2005年(平成17年)11月1日、池袋にあったラーメン集合施設「池袋ひかり町ラーメン名作座」の「らーめん ひなの」と入れ替わる形で「麺屋 翔」を創業したのが始まり。

その施設で約5ヶ月間「麺屋 翔」を営んでいたところ、2006年(平成18年)2月28日に同施設が営業を終了。それから1年ほどの充電期間を経て、現在の本店を構える西新宿に「麺屋 翔」を出店したのが2007年4月10日の話。いまでこそ “神の塩” の異名を取る「麺屋 翔」ですが、西新宿での営業開始から徐々に経営が傾き、ファミレスでアルバイトをしなければいけないほどに売り上げが落ち込んだこともあったそうです。

お店の看板ロゴは書道家・龍玄氏がデザイン

そんな状況の中、2011年(平成23年)2月27日に放映されたテレビ東京の番組『愛の貧乏脱出大作戦』に出演したことが転機になり、そこで出会った「麺屋こうじグループ」代表の田代浩(たしろ こうじ)氏と「麺屋 一燈」代表の坂本幸彦(さかもと ゆきひこ)氏から指導を受け、東十条の名門「麺処 ほん田」の店主・本田裕樹(ほんだ ゆうき)氏から味を学び、現在の看板メニュー「香彩鶏だし塩らーめん」を考案。

カップ麺のパッケージにも採用されている「麺屋 翔」の店舗看板は、TBSテレビ『2018世界バレー 女子大会』の題字(番組タイトル)や監督の名前及び全選手の名前に、横断幕(「繋」「舞」「動」「覇氣」)などを手掛けた書道家・龍玄(りゅうげん)氏のデザインで、彼の作品には “龍が宿る” とされる力強い書体の如く、群雄割拠のラーメン業界を駆け上がり、今ではラーメン激戦区で行列の絶えない名店に成長しました。

そんな「麺屋 翔」を代表する「香彩鶏だし塩らーめん」は、鶏の旨味と香りを極限まで引き出した清湯(ちんたん)を軸に、4種類の塩(フランス産ゲランドの塩、モンゴル天外天塩、イタリア産のロックソルト、赤穂の天塩)をブレンドしたタレを合わせ、丁寧に丸鶏を煮込んだスープの上澄みから抽出する鶏油(ちーゆ)とアクセントに海老油を使っているのもポイント。

2021年は店主認 “丸鶏だし2倍” のコクが見どころ

このページでレビューするカップ麺(2021年1月発売品)のパッケージには「丸鶏だし2倍」とあるため、以前よりも “鶏のコクにこだわっているのが見どころ” なのですが、従来の商品は極端に麺の耐久性が低く、それが総評を下げる要因になっていました。というわけで、2倍に強化された丸鶏だしのコクはもちろん、麺に改善が見られるかどうかにも注目です。

開封

フタの上に「仕上げの小袋」を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。この構成については2020年1月発売の前回品と変わっていませんが、麺屋翔監修のカップ麺は基本的に紙製の容器を使用していたのに対し、2021年1月発売品のカップはPP(ポリプロピレン)製のプラ容器を採用しているため、何気に大きな仕様変更が見られます。

具材はシンプルに3種類

またトッピングにも変化があり、前回の具材はチャーシュー、鶏肉そぼろ、メンマ、ネギの組み合わせで、2019年1月発売品比 “肉具材を30%増量” していたのですが、2021年1月発売品ではチャーシューをカット。具材は鶏肉そぼろ、メンマ、ネギの3種類に減ったので、スープにおける丸鶏だし2倍のトレードオフでしょうか。

販売店は全国のスーパーやドラッグストア、コンビニなどが対象で、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)すべての企業で取り扱いを確認。なかでもセブンイレブンでは「プライチ+1」キャンペーンとして、今回のカップ麺を1個買うと “対象の袋麺(サッポロ一番 袋麺各種)が1個もらえる” レシートクーポン(無料引換券)を発行していました。

対象のクーポンは2021年1月20日(水)から使えるそうなので、今回のカップ麺をコンビニで購入する場合「セブンイレブン」が “もっともお得” です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺屋翔監修 香彩鶏だし塩らーめん
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:92g(めん70g)
商品コード:4901734041641(JAN)
商品サイズ:φ112×118(mm)
発売日:2021年01月11日(月)
実食日:2021年01月16日(土)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(チキンエキス、食塩、糖類、鶏脂、植物油脂、昆布粉末、香辛料、椎茸エキス、発酵調味料、酵母エキス、えび粉末、かつおエキス、ホタテエキス、煮干いわし粉末)、かやく(味付鶏肉そぼろ、ねぎ、メンマ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、香料、炭酸カルシウム、かんすい、クチナシ色素、増粘多糖類、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、カラメル色素、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

はたして改良されているのか——。

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。ちなみに2020年版の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ポークエキス、粉末卵」だったのに対し、2021年版では「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、野菜エキス、しょうゆ」となっているため、従来の麺とは構成が違います。

調理後の印象はイイ感じ

別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでから3分間、フタの上にのせて温めた後、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。やや油揚げ麺特有のニオイが気になるところではあるものの、それ以上に小袋の中身から漂う鶏油の香ばしさが強く、綺麗に澄んだスープの見た目も食欲をそそってくれる実食前。

ちなみに製造所は太平食品工業株式会社の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き丸鶏だし2倍のスープと麺の改善に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(92g)あたり
カロリー:426kcal
たん白質:8.4g
脂  質:20.4g
炭水化物:52.3g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.8g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:216mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:426kcal(めん・かやく:339kcal)(スープ:87kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は低いけど‥‥

3.5

実店舗の「香彩鶏だし塩らーめん」に使われている麺は “スープに合う麺を研究し続け、数種類の国産小麦を独自にブレンドし、小麦の香り・のどごし・コシにこだわった” 特注麺で、東京都大田区に本社を構える菅野製麺所(カンノ)と共同開発。やや加水率は低めの設定で、形状は角断面のストレート。

耐久性の弱さは改善

対する今回のカップ麺に使われているのは、角刃で切り出された縮れの強い平打ち麺なので、形状の再現度が高いとはいえません。ひとまず加水率は低めの設定ですが、油揚げ麺特有のスナック的な風味はもちろん、噛んだときにも軽さを感じます。しかし、従来の麺と比較して “耐久性がアップしていた” のは嬉しいポイント。

2021年もスープの方向性は淡麗系かつ繊細なので、そろそろノンフライ麺を採用してほしいところではあるのものの、なめらかな表面で喉越しがよく、ハリのある質感がサンヨー食品らしい麺に仕上がっていました。再現度の高さはさておき、前回の麺よりも印象は良かったです。

スープ

鶏油の芳ばしい風味もアップ

4.5

油揚げ麺の風味が滲み出てしまっているのは残念なポイントになりますが、チキンエキス(丸鶏だし)を筆頭に、昆布粉末、椎茸エキス、かつおエキス、ホタテエキス、煮干いわし粉末と複雑な出汁の旨みを効かせ、そこに重なる横広がりの主張が印象的な “えび粉末の芳ばしいアクセント” も見どころ。

大橋店主曰く、実際のスープは “鶏の大群が襲ってくるようなインパクト” を特徴としているため、よくも悪くも食べやすいラインに落とし込んでいるのと、化学調味料特有のピリピリとした刺激も目立ちますが、なるほど従来の粉末スープよりも鶏の旨みが強く、丸鶏だし2倍の触れ込みも誇張ではありません。

改良されたのはスープだけじゃない

加えて仕上げの小袋に含まれる鶏脂の芳ばしい風味が重なると、すこしネックだった油揚げ麺の雑味が掻き消され、さらに鶏が色濃くなるフレームワーク。残念ながら今年も海老油のアクセントは意識されていませんが、それについては “えび粉末” で補強しようとしている姿勢が見られ、土台のスープと同じく鶏脂の含有量も増やしたのか、以前よりも鶏油の芳ばしさが力強く主張してきたところにブラッシュアップを感じました。

具材

地味に味付鶏肉そぼろが美味しい(笑)

4.0

実際の「香彩鶏だし塩らーめん」には、ほんのりと燻製の香りをまとわせたチャーシューをはじめ、白髪葱、水菜、糸唐辛子、メンマと彩りがよく、その見た目も「香彩」の名に因んでいるのに対し、カップ麺の具材は汎用の味付鶏肉そぼろ、ねぎ、メンマとカップ麺の枠を出ないラインナップ。

最初ちょっとサクサクしてるけど

しかし、なかでも味付鶏肉そぼろはスパイシーな濃いめの味付けで、サイズ以上の存在感。それでもインスタント色の強い具材にはなりますが、スープとの親和性も高く、印象は悪くありませんでした。それ以上に加工感の強いチップ状のチャーシュー(成型肉)をカットしたことで、結果的に前回より本格的かもしれません。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

「麺屋 翔」の実店舗で提供されている本物の「香彩鶏だし塩らーめん」は、スープの項目でも触れたように、淡麗系とは思えないほど力強い “鶏の大群が襲ってくるようなインパクト” を特徴としています。それと比較した場合、カップ麺は大幅にインスタントな仕上がりですが、麺の仕上がりをはじめ、今年は従来の商品よりもレベルが高くなっていると感じました。

しかし、サンヨー食品(太平食品工業)はノンフライ麺に強いメーカーなので、今年もしくは来年にもコラボするのであれば、ぜひ大判どんぶり型の容器とノンフライ麺を採用した本気モードの開発も検討してください。(author・taka :a)

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