8年連続ミシュラン掲載店【麺尊RAGE】監修「腕刀そば」を再現したカップ麺が新境地!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年12月5日(月)新発売、エースコックのカップ麺「麺尊RAGE 腕刀 青唐中華そば」の実食レビューです。

青唐辛子のキレとラードを効かせた新感覚の中華そば!? 麺尊RAGEの4号店が誇る「腕刀そば」の味わいをカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺尊RAGE 腕刀 青唐中華そば

麺尊RAGE(めんそんレイジ)とは、2015年(平成27年)2月6日の創業以来、西荻窪で絶大な人気を誇るラーメン店で、屋号の麺尊はフリーメイソン、RAGEはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(RATM – Rage Against the Machine)というアメリカのロックバンドが由来。

アルブレヒト・デューラーが描いた『祈る手』を彷彿とさせるロゴをトレードマークに掲げ、軍鶏(しゃも)と醤油の魅力を追求し、開業わずか6ヶ月で『ミシュランガイド東京2016』のビブグルマンに選出された実力派。直近だと2022年11月18日発刊の『ミシュランガイド東京2023』まで、8年連続ビブグルマン掲載という快挙を成し遂げました。

「麺尊RAGE 中野 腕刀」は4号店

今回の新商品「麺尊RAGE 腕刀 青唐中華そば」は、麺尊RAGEの2号店「麺尊RAGE RENEGADES(レネゲイズ – 2020年6月1日OP)」及び3号店「RAMEN WANTO(ワントウ – 2021年4月16日OP)」に続く新ブランド「麺尊RAGE 中野 腕刀(わんとう – 2022年4月11日OP)」の看板メニューを再現したカップラーメンで、製造者は大阪府吹田市に本社を構えるエースコック。

前述のように西荻窪の「麺尊RAGE」では、軍鶏と醤油の魅力を追求し、なおかつ金華ハムを加えて旨みを抽出したスープを特徴とする “ネオ東京ラーメン” こと「軍鶏そば」をはじめ、店主の廣田圭亮(ひろた けいすけ)氏が修行時代に店長を務めていた新宿三丁目の名店「煮干中華そば鈴蘭(すずらん)」から付き合いのある常連たっての希望で「煮干しそば」を看板メニューとしているのですが‥‥

鶏ガラ+醤油+ラード+青唐辛子!?

花小金井のセカンドブランド「麺尊RAGE RENEGADES」では本店と仕様が異なる「RAGEそば(醤油・塩)」や「まぜそば」を、国分寺のサードブランド「RAMEN WANTO」では八丈島産の青唐辛子を使用した醤油スープが特徴の「ラーメン(腕刀そば)」を提供するなど、それぞれのブランドで異なる顔を持っており、4号店の中野「腕刀」はサードブランドの「腕刀そば」に特化した店舗。

出典:https://tabelog.com/imgview/original?id=r87552173161224

写真では淡麗系の繊細な一杯に見える「腕刀そば」ですが、実際のテイストは90年代ロックの金字塔を打ち立てた “RATM” の楽曲よろしくアグレッシブで、青唐辛子のスパイシーな刺激で咳き込む客が後を絶たないレベル。しかし、その独創的な世界観に魅了された方も多く、さすが麺尊RAGEの新ブランドとファンの間では上々の評判でした。

ちなみに麺尊RAGEとエースコックといえば、2021年7月12日に本店の「軍鶏そば」を再現した縦型ビッグのカップラーメン「一度は食べたい名店の味 麺尊RAGE 軍鶏だし中華そば」を発売しているので、初めてのコラボではありません。前回は白い背景のシンプルかつ洗練されたデザインだったのに、今回は店主監修によるストリートアート調の奇抜なカラーリングで、かなり衝撃を受けたんですけどw

容器側面には辛味に対する警告あり

ちょうどカップの繋ぎ目に当たる部分に “辛い味わいにつき、小さなお子様や辛いものが苦手なお客様のご飲食はご注意ください” という注意事項の記載があるため、青唐辛子の辛さレベルについてはもちろん、鶏ガラやラード、醤油のバランスにも注目しながらレビューします。

開封

天面にはトレードマークの合掌を印刷

エースコックの縦型カップといえば、往々にして小袋が容器の中に入っていることが定番なのに対し、今回はフタの上に「液体スープ」が別添され、その小袋をフタから取ると天面に “祈る手” を彷彿とさせる「麺尊RAGE」のロゴが現れる粋な計らいも見どころ。そして、このパターンは‥‥

ええ、例に漏れず

もうひとつの小袋が容器の中に入っているため、例の粉末まみれトラップは避けられないのですが、この別添方法を確立したエースコックだからこそ、より本格的な味わいに期待できるスタイルといっても過言ではありません。

ただ、2022年12月現在の縦型ビッグにおけるメーカー希望小売価格は245円(税別)が相場となっているのに対し、今回は254円(税別)に設定されているため、そこが少し気になるところ。スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外も販売店に含まれるのですが、ほかの縦型ビッグ製品よりも若干ながら高額販売している店は少なくないと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺尊RAGE 腕刀 青唐中華そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1)
内容量:94g(めん70g)
商品コード:4901071247935(JAN)
発売日:2022年12月05日(月)
実食日:2022年12月07日(水)
発売地域:全国
小売価格:254円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(液体スープ×2)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ、卵白粉)、スープ(しょうゆ、豚脂、食塩、植物油脂、チキンエキス、チキンパウダー、デキストリン、でん粉、粉末しょうゆ、砂糖、たん白加水分解物、ポーク調味料、オニオンエキス、香味調味料、発酵調味料、唐辛子、ジンジャーパウダー)、かやく(焼豚、玉ねぎ、ねぎ、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸Ca、カラメル色素、香辛料抽出物、かんすい、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香料、カロチノイド色素、酸味料、微粒二酸化ケイ素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

具材は細々だけど麺はストレート

麺は油で揚げたフライ麺なので、残念ながらノンフライ麺ではないのですが、ほぼストレートに戻りそうな縮れの弱さは本格的。かやくは焼豚、玉ねぎ、青ねぎ、メンマの組み合わせで、いずれも他の商品で見覚えのあるラインナップかつ醤油漬けの青唐辛子を模したアイテムはないけれど、実際の「腕刀そば」にもトッピングされている玉ねぎの再現は嬉しいですね。

けっこう香りが強烈‥‥!!

別添の “液体スープは2袋とも後入れ” なので、熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で2つの小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら2種の「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。最初から容器の中に入っていた液体スープの小袋(シルバー)には “よくもみほぐし” との記載があったので、調理の際は留意してください。

というわけで、どうしても縦型カップの枠を出ないビジュアルに仕上がるのですが、この時点で青唐辛子の香りは明確に存在し、パッケージのインパクトに負けず劣らずの個性を放っている調理直後。引き続き「腕刀そば」の特徴と再現度に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(94g)あたり
カロリー:396kcal
たん白質:8.0g
脂  質:16.5g
炭水化物:53.8g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:5.6g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:263mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:396kcal(めん・かやく:326kcal)(スープ:70kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

やればできるエースコック

5.0

「麺尊RAGE 中野 腕刀」店舗の「腕刀そば」に使われる麺は、3号店「RAMEN WANTO」で使用している麺と同じ加水率が低めのストレート麺で、製麺所は東京都東久留米市八幡町に本社を構える安心と信頼の三河屋製麺。やや硬めに茹で上げられる仕様から、ザクザクとした食感を特徴としています。

ベクトルは違うけど高品質

対して今回の油揚げ麺は、ザクザクとした歯応えよりもプツッ‥‥と切れる、適度な歯応えと歯切れのよさが印象的な低加水麺で、ゆるやかにウェーブがかって はいるものの、いわゆる縮れ麺ではありません。むしろカップラーメンの枠組みではストレートといっても過言ではなく、するするとした啜り心地も然る事乍ら、時間の経過に伴う食感の劣化が控えめなのも評価すべきポイント。

油で揚げた麺を熱湯で戻すため、それなりに‥‥というか、エースコック特有の油揚げ臭が皆無とはいえないけれど、後述する青唐辛子の清涼感が功を奏し、野暮ったい風味は目立つほど気になりません。本格さでいえばノンフライ麺に劣るものの、スープとの相性に問題はなく、これといって引っ掛かるところはありませんでした。

スープ

ありそうでなかった新境地を開拓

5.0

まずは液体スープを入れる前に味を確認してみたところ、粉末しょうゆやチキンパウダーを筆頭に、うまみのベクトルも人工的なのですが、古き良き「中華そば」をイメージしているようなテイストで、漠然と懐かしい味わい。やや甘さは強く、青唐辛子の個性は目立ちません。

ここに青唐辛子

しかし、天面に別添されていた液体スープ(黄の小袋)を加えた途端、普遍的なテイストから奇抜なテイストに様変わり。褐色の液体スープは粘度が高く、ここに液体しょうゆベースのタレと青唐辛子の風味が仕込んであるため、素朴さの “そ” の字もなくなるのですが、おかげで強烈な個性がプラスされます。

青唐辛子の風味が印象的なカップラーメンといえば、エースコック製造のファミリーマート限定商品「来来亭 旨辛麺」が既存するため、業界初のアクセントではないけれど、それ以上に青唐辛子の存在感を全面に押し出したフレームワーク。ちょっと牛蒡(ごぼう)みたいな風味を感じるので、あえてなのか私の錯覚なのか‥‥ちょっと自信なくなってきたんですけどw それも印象的。

ここで動物系がブースト

片や最初から容器の中に入っていた液体スープ(銀の小袋)には、豚脂を中心とする動物油脂に、またもや液体しょうゆベースのタレが仕込んであったので、より奥深い味わいに。多めの動物油脂でコクも深く、しかしながら青唐辛子の清涼感は最後まで失速することはない、なるほど「腕刀そば」を知らない方でも雰囲気を掴めるような仕上がりでした。

ちなみに辛さのベクトルは異なりますけど、レベルでいえばセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」よりは低く、しかしながら一般的にピリ辛とされる段階は飛び越えていたので、辛い食べ物が苦手な方は注意してください。あと、油断してスープの辛味成分を喉に直撃させないように(むせたw)

かやく

意外と悪くない

4.0

焼豚、メンマ、青ねぎについては「一度は食べたい名店の味 麺尊RAGE 軍鶏だし中華そば」と共通なので、詳しくは省きますが、しれっと追加された玉ねぎは「腕刀そば」の再現度を高める上で重要な要素。可能であればペースト状の青唐辛子を別添してほしかった思いもありますが、スープの個性を思うと不満はなかったです。

総評

5.0

使い回しの具材に、油で揚げたフライ麺など、少なからずカップラーメンの限界を感じる部分はありますが、後にも先にも青唐辛子を全面に打ち出したフレーバーは珍しく、腕刀そばを知っている方も知らない方も一見の価値あり。店舗によっては高めの販売価格が想定されるため、それを踏まえての総評ですが、このブログで「★5」は低評価ではありません。

最後に余談なんですけど、麺尊RAGEの創業者である廣田店主は「日本空手連盟 総本部 杉並道場」でフルコンタクト(直接打撃制)の指導員を務めていた経歴を持ち、腕刀は空手や古武道などにも見られる腕を刀に見立てた技の一つなので、それが「RAMEN WANTO」や「麺尊RAGE 中野 腕刀」の由来になっているのでしょう【author・taka :a(大石敬之)】

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