どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年12月10日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清麺職人 ふぐだし」の実食レビューです。
年末年始にふさわしい高級食材「ふぐ」がテーマのカップラーメンが期間限定で新登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
日清麺職人 ふぐだし
「日清麺職人」は主婦層から高い人気を集めているシリーズで、今回は「笑うカモ(門)にはフグ(福)来たる」をキャッチフレーズに、高級食材の鴨と河豚(ふぐ)をテーマにした新商品、「日清麺職人 鴨だし」と「日清麺職人 ふぐだし」が同時にリリースされました。(※「鴨だし」はレビュー済みです)
以前、東洋水産が「マルちゃん 旨みふぐだしうどん」というフグがテーマのカップ麺を発売していたことがあるんですけど、マルちゃんの和風丼カップ麺シリーズ(「赤いきつねうどん」とか「緑のたぬき天そば」の仲間)だったので、油揚げ麺を使った製品でした。
というわけで残念ながら史上初ふぐカップ麺ではないのですが、今回は天下の麺職人ということで、ばっちりノンフライ麺です。たぶん、油揚げ麺じゃないのは今回が初でしょう。
2017年8月から全粒粉入りノンフライ麺に進化した麺職人シリーズですが、実はスープによって微妙にサイズや色が違います。てか、「NISSIN」の向かって右側にいるフグ‥めっちゃ覗いてる‥とか思いながら見つめ合っていたら10分くらい経ってました、やばい。
あいかわらずデザイン性の高い和モダンなパッケージは、キラキラと金色に反射して高級感を演出。愛想がいいのか悪いのかわからない、でも憎めない表情をしたフグ。なんでしょう、パッケージを見てホッとするカップ麺っていいですね。
バーコード横の子も覗いている感がスゴかったw というわけで存分にパッケージも楽しんだので、そろそろ開封して中身をチェックします。
開封
(やばい、さっきのフグめっちゃ見てる‥w)別添の小袋は「液体スープ」と「かやく」の合計2袋なんですけど、なぜに液体スープのカラーリングをよりにもよって毒々しいショッキングピングをチョイスしたのか‥題材は「ふぐ」ですよw さすが日清、ユーモラスなセンスが‥って考えすぎですかね。
最初に開けるのは「かやく」の小袋のみ、液体スープは後入れです。さすがにフグのヒレなんか入っているはずもなく、パッケージのイメージ写真も簡素なんですけど、ちょっと寂しいですね。でも麺職人は、その名の通り麺が主役のシリーズなので、さしたる問題ではないでしょう。邪魔にならなければオッケー、くらいのスタンスが正しいのかも。
日清食品のニュースリリースには、 “あっさりしながらもふぐのコクとうまみが感じられる塩スープが特長で、ふぐのヒレを炙ったような香ばしい香りが口いっぱいに広がります” と書いてあったので、そんなこと言われたら期待しちゃいますよね。というか、がっつり期待しています私。ハードルの設定かなり高め。
製品情報・購入価格
製品名:日清麺職人 ふぐだし 製造者:日清食品 製造所:関東工場(製造所固有記号「A」) 内容量:85g(めん65g) 発売日:2018年12月10日(月) 実食日:2018年12月12日(水) JANコード:4902105246399 希望小売価格:180円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:2袋(液体スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉、小麦全粒粉、食塩、植物油脂、卵粉、しょうゆ、チキンエキス、大豆食物繊維)、スープ(しょうゆ、植物油脂、食塩、ふぐエキス、魚介調味油)、かやく(卵、魚肉練り製品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、香料、酸味料、増粘多糖類、マリーゴールド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、クチナシ色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉を含む) |
【アレルギー表示】小麦・卵・乳成分・鶏肉・大豆 |
実食開始
液体スープは油脂成分が少なく、投入した瞬間ふわっ‥とフグのヒレを炙ったような、それでいて適切に上品な香りが漂います。しっかり芳ばしいのに、それ一辺倒で捩じ伏せるような野蛮な香りではありません。そして馴染ませると全体が黄金色に染まり、透明感のあるノンフライ麺が泳いでいて、とても綺麗な‥あ、液体スープはフタの上で温めておいてくださいね。
さて、完成です。ところで259kcalというカロリーの低さも女性にとってもダイエット中の方にとっても嬉しいポイントになるかと思うのですが、なんとカップ麺なのに脂質は3.0gという驚きの低さに加えてスープたったの8kcalというw りんごやセロリじゃないけれど、消費エネルギーが上回って逆に痩せてしまうマイナスカロリー食品のレベルですよ。
おいしさの指標として必ずしもカロリーの高さは比例しないと思っているのですが、それにしても8kcal‥これは異例の数値です。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(85g)当たり
カロリー:259kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:259kcal(めん・かやく:251kcal)(スープ:8kcal) |
めん
“全粒粉” を練り込むことで小麦本来の風味が感じられる、しなやかなノンフライ中細ストレート麺。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
黄色味の強い中細ストレート麺なので、おそらく同時発売品の「鴨だし」と同じでしょう。つまりレギュラー商品の「しょうゆ」に使用されている麺と同じだと思うんですけど、定価180円(実質的な平均売価は105円~120円前後)とは思えないクオリティなので、いつも感心させられます。
今回はスープが実に繊細だったんですけど、麺が荒々しくない中細麺なので、とてもバランスがいいですね。麺職人は名前の通り麺自体が美味しいブランドなので、むしろスープに対して麺の存在感が勝ち気味くらいのバランスが正しいと思っていたりするのですが、いかがでしょう。
醤油の強かった「鴨だし」の時よりも小麦の甘味や全粒粉(特に表皮)の芳ばしさが際立って感じられたので、とても好印象でした。ところで、いつも麺職人を食べる度に思うんですけど、「けっこう麺の量が多いなー」って感じることありませんか? 量としてはカップヌードルのレギュラーと同じ65gなのに、食感かな。
スープ
あっさりしながらもふぐのコクとうまみが感じられる上品な塩スープ。ふぐのヒレを炙ったような香ばしい香りが口いっぱいに広がります。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
大丈夫、おいしいです問題なく。そもそも鰹の煮出し汁(かつおだし)なんかだと100gあたり3.1kcalしかないんですけど、じわぁ‥って染み渡るように美味しいですよね。まさに今回のスープもそれで、ほんの少し植物油脂や魚介調味料なども含まれているのですが、全力でフグを立てています。
“ふぐのヒレを炙ったような” とありますが、焦げなどの雑味が出ない程度に遠くからヒレを炙ったような繊細かつ独特の芳ばしい香りが印象的で、それは液体スープを投入した瞬間から楽しませてくれたのですが、香りだけではありません。砂糖や糖類、みりん、人工甘味料なども使っていないのに、とても甘いスープなんです。これはスゴい。
ふぐはイノシン酸やグルタミン酸、タウリンなどの旨味成分が豊富なので、鍋にした時は出汁いらずの食材なんですけど、まさにカップ麺のスープでフグの甘味が表現されていたんです。さらに一夜干しを思わせる乾物系の旨味、それとは違う身の旨味を「ふぐエキス」で打ち出し、醤油は薄口で香り付け。おいおい定価180円のスープじゃないぞコレは‥
かやく
かきたま、花形カマボコ、ネギ。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
ネギは歯触りが食感のアクセントに効果的で、花形かまぼこは見た目に可愛らしく、かきたまも口当たりが柔らかくて優しい食感。ただ、今回は麺とスープが完成系にあったので、むしろ具材なんか要らないくらいだったんですよね。邪魔になるような具材はなかったんですけど、かやく無しで食べたかったかなぁ‥と思ったくらい。
スープの邪魔をせず、見た目の彩りとしては正解と思える具材構成ですが、あとのせかやくとして少しの柚子と白髪ねぎとかだったらサイコーだったような気がします。また来年、あとのせかやく実装で再販されないかなぁ‥
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6++)
(これやばい)
まず液体スープを投入した瞬間に只者じゃないオーラを放っていたのですが、香りからはヒレを炙ったような芳ばしさを、実際に食べてみるとフグ独特の旨味とコクを、中でも特に甘味の再現は見事としか言いようがなく、さらに一夜干しを思わせる乾物系の旨味を重ねるなど、とても定価180円のスープではありませんでした。
もし具材が後のせかやくだったら完璧だったんですけど、麺のクオリティは約束されているようなものですし、年末年始にも相応しい高級感が得られる値段以上の麺職人です。フグや魚類が苦手な方にはオススメできませんが、お財布的なダメージは少ないので、まぁ食べてみてください。注目すべきポイントは、繊細な炙りの芳ばしさと甘味です。