どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月25日(火)リニューアル発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 名店の味 桂花(けいか) 熊本マー油豚骨」の実食レビューです。
東京で革命を起こした桂花のカップ麺
「桂花ラーメン」は、熊本ラーメンの草分け的存在で、東京に熊本の豚骨ラーメンを持ち込んだ先駆者と言われているラーメン屋さんです。
昭和27年、熊本県玉名市に開業した「三九」というラーメン屋さんの味に惚れ込んだ若者が、こぞって市内にラーメン店を開いたそうで、昭和30年に創業した桂花もそのうちの一軒。熊本ラーメンの特徴とも言える「マー油(焦がしニンニク油)」(別名:taka :aホイホイ)を最初に考案したのも桂花だそうです。
そんな桂花が東京に進出したのは、昭和43年にあたる1968年。多い日には1日1,000杯以上の売り上げを叩き出す人気店に成長した頃、東京で博多を中心とした九州とんこつラーメンのブームが到来し、その影響から一度は経営破綻するも復活。2018年に東京進出50周年を迎え、その記念商品として桂花のホームページでも「サッポロ一番 名店の味 桂花 熊本マー油豚骨」が紹介されています。
「桂花」のカップ麺は2018年3月に発売されたもので、数量・期間限定品かと思っていたのですが、今回のリニューアルによって同シリーズの「井出商店」と同じく通年商品であることが確定しました。2018年3月発売品ではブログで「★3+」と評価しているのですが、リニューアルによって印象は変わっているかもしれません。
開封
小袋の構成は、先入れ「かやく」、後入れ「液体スープ」「調味油」の計3袋。ちょっと色の黒いノンフライ麺が目を引きますが、麺の個性的な色や小袋の配色は2018年3月発売品と同じですね。
私は実際の桂花ラーメンを食べたことはないのですが、パッケージには「名店の味」シリーズ共通の “スープにとことんこだわった” という謳い文句があるので、スープに注目しつつ実際に食べてみた感想をもとにカップ麺としての完成度をレビューします。
製品情報・購入価格等
製品名:サッポロ一番 名店の味 桂花 熊本マー油豚骨 販売者:サンヨー食品 製造所:太平食品工業 内容量:123g(めん70g) 発売日:2018年8月25日(火) JANコード:4901734033875 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:420ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体スープ / 調味油 / かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維)、スープ(ポークエキス、デキストリン、食塩、豚脂、糖類、調味油脂、たん白加水分解物、植物油脂、香味食用油、香辛料)、かやく(チャーシュー、キクラゲ、メンマ、ねぎ、にんにく加工品)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、乳化剤、カラメル色素、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、カカオ色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉 |
実食開始
1食(123g)当たり
カロリー:413kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:413kcal(めん・かやく:269kcal)(スープ:144kcal) |
60年以上愛され続けている熊本発祥の有名ラーメン店「桂花」の味を再現しました。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
めん
表面に張りとしっかりとした噛み応えのある、コシの強い中太のちぢれめんです。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
丸刃でカットされた中太麺なんですけど、あいかわらず個性的ですね。お店の写真で見たストレート麺とは違う手揉み風の縮れ麺なので、再現性は低いかもしれませんが、硬めの歯ごたえから存在感が大きく、塩気の効いたスープに負けていません。小麦の風味も強く、他のカップ麺では類を見ない個性には値段以上の手応えが得られました。しかし、ひとつ問題もあります。
熱湯5分の指定ですが、お湯を注いでから5分後にフタを開けても少し麺がほぐれにくく、ごわごわとしているんですよね。密度が高く、そうそう伸びるような麺ではないので、もし時間に余裕があるなら最低6分は待ったほうがいいかもしれません。それにしても値段以上のクオリティであることは間違いありませんし、従来品も印象に残るノンフライ麺でしたが、リニューアル後もバッチリ据え置きです。
スープ
まろやかで濃厚な豚骨スープに、焦がしにんにくの風味豊かなマー油をあわせた、香ばしい風味とコクのある味わいが特徴のマー油豚骨スープです。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
けっこうインパクトのある見た目ですが、実際そこまでマー油は前に出てきません。むしろニンニクの芳ばしさに関しては具材の焦がしガーリックによる効果のほうが大きいかも。ただ、従来品では塩気ばかりが先行して印象に残ったのですが、今回は熱湯の加減か丸みを帯びた豚骨の旨みも感じられました。それでも塩気が強いスープではあるんですけど‥
ごりごりにマー油が主張してくるタイプの熊本ラーメンとは違う、じんわりと馴染んでいくようなマー油の柔軟性が桂花の個性なのかな、と思いました。ベースは癖のない豚骨スープですが、スープを継ぎ足して濃度を高める久留米系の手法(呼び戻し)とは異なり、熊本ラーメンのスープは当日に使い切ることも特徴とされているそうなので、癖のなさもお店の個性でしょうか。
かやく
チャーシュー、キクラゲ、メンマ、焦がしガーリック、ねぎの組合せです。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
スープの項目でも触れましたが、焦がしガーリックのインパクトは地味に強く、小粒ながらも威力は高め。加えて歯ごたえのあるキクラゲのコリコリとした食感が箸休めに嬉しく、量も多めで好印象。ネギは控えめでしたが、メンマは分厚くてキクラゲと同じく箸休めに効果的でした。
チャーシューは印象に残らないペラッペラな肉具材だったんですけど、焦がしガーリックとキクラゲのアクセントで寂しくなかったです。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
スーパーでは新商品のポップが掲げられ、メーカーの公式ホームページでも2018年9月リニューアルとなっているのですが、食べ終わってから確認してみると栄養成分表示が従来品と同じだったので、たぶん中身は変わっていないと思います。ただ、以前はインパクト不足だと感じたマー油の存在感も、まったり馴染んでいく感覚が桂花の個性なのかなぁ‥と感じたので、及第点に★ひとつプラスしました。
それから再現度は分かりませんが、ひとつのカップ麺として、きちんとケアすればノンフライ麺のクオリティは値段以上だと思います。ちょっと長めに待ったほうが美味しかったので、お時間が大丈夫そうなら気持ち長めに待ってみてください。で、なんか見た目のわりにインパクトなかったなぁ‥みたいな書き方しちゃってますけど、なんやかんやニンニクけっこうキますよw 食後は口臭ケアが必要なレベルになると思うので、喫食のタイミングには気を付けてください。
パッケージの「桂花」の字が読みづらい~~~(笑)
でもって仕上がりのビジュアルすごいな!
これは油っこすぎるやろ、と思ったらそこまでじゃないのかw
キクラゲ、焦がしガーリックは両方好きだから、案外美味しい!っていう感想になるかも( ´艸`)