どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年6月10日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 麺神カップ 辛スタミナ中華そば」(278円+税)の実食レビューです。
アリラン×二郎系×竹岡式のハイブリッドを麺神ブランドに導入!? 新たなスタミナ系として注目されている旨辛トレンドメニューを再現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
麺神カップ 辛スタミナ中華そば
麺神(めがみ)とは、専門店で食べる味を追求し、即席麺の常識を超えた極太麺と濃厚なスープで味わう “真のお店品質„ を目指して生まれたブランドで、2020年(令和2年)9月21日、関東・甲信越に向けて発売された袋麺「明星 麺神 神太麺(かみふとめん)×旨 醤油」及び「同 味噌」を皮切りに発足。袋麺の常識を覆す “7分„ の茹で時間と、これまでにない太さの麺で話題になったのも束の間——
その2週間後、今度は全国に向けて「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油」を展開した明星食品。本格的な極太ノンフライ麺のクオリティも然る事乍ら、女優の新川優愛(しんかわ ゆあ)さんと「中華蕎麦とみ田」代表・富田治(とみた おさむ)店主を起用したテレビCM『広告の難しさ篇』も注目され、瞬く間に不動のポジションを築き上げました。
今回の新商品「明星 麺神カップ 辛スタミナ中華そば」は、麺の断面が3層構造になっている「3層麺製法」と、明星独自の「乾燥方法」を組み合わせた「新・生めん風3層極太製法」による超極太ノンフライ麺に、ニンニクのパンチを効かせた旨辛スープを組み合わせた、これからの季節に嬉しいスタミナ感あふれる一杯なんですけれども、ちょっと気になったのが以下の文面(ニュースリリースから抜粋)。
これまでのご当地麺としても知られるスタミナラーメンとは異なる、野菜ににんにくや背脂などを組み合わせたパンチが効いた味付けの “新たなスタミナ系” がブームになっています。ラーメン雑誌などメディアでも特集されて新ジャンルとして確立しつつある中、直近では旨辛要素を加えた辛スタミナ系が台頭しています。今回の麺神はこちらの辛スタミナ系を再現。
「明星 麺神カップ 辛スタミナ中華そば」(6月10日発売)
さすがに店名までは記載されていませんが、ご当地麺としても知られるスタミナラーメンは「アリランラーメン」を指しており、そこに「ラーメン二郎」よろしくヤサイやニンニク、アブラなどを組み合わせた “新たなスタミナ系„ といえば「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼(き)」を発祥とする「スタ満ソバ(スタミナ満点ソバ)」の特徴と一致するため、それがモデルなのではないかと。
2020年(令和2年)10月26日に発売された「明星 スタミナ満点らーめんすず鬼監修 スタ満ソバ」を皮切りに、現在はファミリーマートのPB(プライベートブランド)に位置している「すず鬼」監修のカップ麺ですが、その当初から一貫して明星食品が製造を担当しているため、今回の「麺神カップ」に落とし込んでいるパターンはあり得る話。
2024年6月現在、私の行動圏内にあるファミリーマート店舗では売り切れていたので、タイミングよく入手できなかったのですが、2024年1月30日(火)にリリースされた「元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油味」が比較対象として誂え向きな一杯。
それとの違いや共通点についてはもちろん、パッケージの辛さレベルは5段階基準で真ん中よりも低い「2」となっているため、辛味の打ち出し方にも注目しながら解説します。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上の貼り付けてある「麺神の雫」1パックのみで、食べる直前に加える後入れ仕様。明星食品曰く “醤油ダレににんにくと炒め野菜の風味を付けた特製ラー油を合わせた液体スープ„ とのことなので、単なるラー油ではない様子。
かやくは “ダイス肉、背脂加工品、にんにくスライス、にら„ の組み合わせで、ダイス肉・背脂加工品・にらは共通する項目になりますが、玉ねぎと赤ピーマンを省き、にんにくスライス(フライドガーリック)を追加した構図。ただ、ずいぶんとニラの量が少ないので、あくまでも勝手に比較しての話になりますが、ちょっと残念に感じたポイント。
メーカー希望小売価格は278円(税別)なので、2024年6月現在の縦型ビッグ製品における事実上の標準(271円+税)よりも高めに設定されているのですが、既存の麺神カップ(家系豚骨醤油、肉野菜味噌、濃香宮崎辛麺)と同じ値段。ちなみにローソンとファミリーマートでは今週から取り扱いを確認済み、セブン-イレブンでは来週以降、順次販売されるようなので、このレビューが参考になれば幸いです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 麺神カップ 辛スタミナ中華そば 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:99g(めん70g) 商品コード:4902881457033(JAN) |
発売日:2024年06月10日(月) 実食日:2024年06月15日(土) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:278円(税別) 購入価格:300円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(麺神の雫) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、植物性たん白、酵母エキス、たん白加水分解物、香辛料(ガーリック)、米麹調味料(でん粉、米麹加工品、塩麹、食塩))、スープ(しょうゆ、香辛料(ガーリック、赤唐辛子、ジンジャー、ペッパー)、ポークエキス、たん白加水分解物、食塩、豚脂、デキストリン、糖類、ポーク調味料、植物油脂、香味油、香味調味料)、かやく(味付豚肉、背脂加工品、フライドガーリック、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、カロチノイド色素、酒精、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。 |
実食開始
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、3層麺製法+乾燥方法については前述しましたが、噛むたびに生まれる美味しさを追求し、塩麹(しおこうじ)とニンニクを練り込んでいるのもポイント。ファミマの「元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油味」にもノンフライ麺を搭載していますが、塩麹は練り込んでいなかったので、それとは別物です。
「麺神の雫」は後入なので、それを引っ剥がしてから熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら「麺神の雫」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。開封直後、ニラの量が少ないと触れましたが、ダイス肉・背脂加工品・にんにくスライスの量は多く、なかなかにアグレッシブでジャンクなファーストインプレッション。
はたして実際の味わいにもインパクトが備わっているのかどうか、ニンニクをはじめとするスタミナ感についてはもちろん、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(99g)あたり |
カロリー:386kcal たん白質:10.7g 脂 質:9.1g 炭水化物:65.2g 食塩相当量:7.2g (めん・かやく:2.5g) (スープ:4.7g) ビタミンB1:0.31mg ビタミンB2:0.37mg カルシウム:257mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:386kcal(めん・かやく:362kcal)(スープ:24kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
外層と中心部の食感に注目
表面は摩擦抵抗を感じないほど滑らかで、ややヌメりを伴うテクスチャーですが、生麺を茹で上げたような臨場感を演出してくれるポジティブな質感。いざ噛み始めると、外層はソフトな食感で、もっちりとした弾力。しかしながら中心部にギュッ、と密度の高い層が待ち構えているため、なるほど「3層麺製法」の個性が実感できる仕上がり。
スープと具材のニンニクが強いので、麺に練り込まれているニンニクが目立つことはないけれど、かなり自己主張が強いタイプでありながら、スープとの一体感は申し分なし。また米麹調味料(でん粉、米麹加工品、塩麹、食塩)の影響か、噛めば噛むほど小麦の甘さが際立ってくる、この感覚は「麺神」ブランドならではの魅力といっても過言ではありません。
もしも「スタ満ソバ」をイメージしているのであれば、それとは異なるベクトルに位置しているけれど、後述するスープとの相性に問題はなく、きちんと拮抗しながらも調和を感じる取り合わせ。また縦型カップのノンフライ麺としては限界に近い幅と厚みを打ち出しながら、熱湯5分で適切に戻る、あらためて明星食品が誇る技術力の高さを実感しました。
スープ
間違いなくモデルは「スタ満ソバ」
まずは別添「麺神の雫」を入れる前に味を確認してみたところ、かなりニンニクが強めのテイストで、しょうゆも粉末ながらにキリッと力強く、唐辛子の刺激こそ控えめですが、しっかりと刺激的な味わい。やはり言い逃れできないほど、土台の方向性は「元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油味」に酷似していたので、この時点で完全に “すず鬼インスパイア系„ だと確信できたのですが‥‥
「麺神の雫」に含まれているラー油は、ファミマルの「すず鬼」に存在しない項目なので、ここは「麺神」ならではのアレンジ。さらに液体しょうゆ特有のキレと豚脂のコクがプラスされ、よりアグレッシブで深みのある味わいに仕上がるのですが、これ「辛さレベル2」じゃないですよね?w
辛い食べ物に抵抗がない方であれば、余裕で心地好く完食できるレベルではあるけれど、ピリ辛ちょい上くらいかな? くらいのテンションで挑んだ場合、デコピンとビンタくらいのギャップを感じてしまうかも。一般的には中辛の域を出ない辛さになるかと思いますが、苦手な方からすると “ふつうに辛口„ だと思うので、心配な方は注意してください。
かやく
ジャンク、めっちゃジャンク
ダイス肉は小さめですが、けっこうジャンクな味付けで、一粒ずつの存在感は大きく、しかもゴロゴロと飛び込んでくるものですから、なかなかの満足感。背脂加工品はプニッとした食感でアブラの背徳感を演出し、にんにくスライスとニラで全体のパンチが大幅に底上げされる、いい意味で不謹慎なラインナップでした。ニラは比較的に少なめですけど、すず鬼のカップラーメンより好印象かもしれないw
総評
ファミマルの「元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油味」を直営店とするならば、こちらは差し詰めフランチャイズ加盟店(FC)的な仕上がりで、たとえばファミリーマートでの購入を想定すると、コスパは値段的にも本家(すず鬼)に軍配です。しかし、こちらはスーパーやドラッグストアでも購入できる、NB(ナショナルブランド)商品であることは大きな強み。
またラー油の刺激的なアクセントだったり、にんにくスライスのインパクトだったり、本家に負けず劣らずの魅力を感じるアレンジが施されていたので、総評は上出来の「★5」としました。おそらくスポット商品だと思いますけど、定番化ありなんじゃないですかね。太めのノンフライ麺が好き、辛いの大丈夫、にんにくもオッケー、であれば今すぐ買っとけ案件です。【author・taka :a(大石敬之)】