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異次元の麺質「別格」麺神(めがみ)降臨 “独自の横浜家系豚骨醤油„ が新境地!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月9日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 別格麺神 横浜家系豚骨醤油」(306円+税)の実食レビューです。

新・生めん風3層極太製法と凝縮スープで “麺神(めがみ)カップ史上最高レベルの超お店品質„ 実現!? ブランド初のハイエンドモデル「別格」の実力とは。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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別格麺神 横浜家系豚骨醤油

麺神(めがみ)とは、家庭での調理を前提とした即席麺でありながら、専門店で食べるクオリティを追求し、常識を超えた極太麺と濃厚なスープで味わう “真のお店品質„ を目指して生まれたブランドで、2020年(令和2年)9月21日に関東・甲信越エリア先行で「明星 麺神 神太麺(かみふとめん)×旨 醤油」及び「同 味噌」を市場に投下。

「麺神」の読み方は「めがみ」

それは袋麺の常識を覆す “7分の茹で時間„ を打ち出し、かつてない太さの麺で話題になったのも束の間、2週間後に全国向けのカップラーメン「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油」を展開。その品質も然る事乍ら、女優の新川優愛(しんかわ ゆあ)さんと「中華蕎麦とみ田」代表・富田治(とみた おさむ)店主を起用したテレビCM『広告の難しさ篇』も大きな注目を集め、不動のポジションを築きました。

このページでレビューする「明星 別格麺神 横浜家系豚骨醤油」は、茹で調理の袋麺と縦型ビッグのカップ麺に注力していた従来の「麺神」とは一線を画す、ブランド初の大判どんぶり型容器を採用したカップラーメンで、高価格カップめん市場が伸長を続けていることを背景に、家系総本山「吉村家(よしむらや)」を発祥とする家系(いえけい)ラーメンの魅力を再現。

純然たる新作とは思えないオーラ

2023年6月12日に家系ラーメンを題材にした「明星 麺神カップ 濃香豚骨醤油」をリリースし、同年9月18日のリニューアルから商品名を「明星 麺神カップ 家系豚骨醤油」に改め、2024年9月現在も絶賛販売中。また袋麺からも家系の通年商品を展開しているため、ブランド初の家系ラーメンではないけれど、前述のように大判どんぶり型での商品化は前例がありません。

新・生めん風3層極太製法については、先述した同年9月18日のリニューアルから訴求されている製法なので、別格だけの専売特許ではないけれど、大判どんぶり型の容器は縦型ビッグよりも制約が少ないスタイル。さらにニュースリリースでは「香る旨み凝縮濃厚スープ」と「具材」にもこだわり “麺神カップ史上最高レベル„ の美味しさをアピールしているため、がっつり期待しながらレビューします。

開封

まずは4種の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「焼のり」の組み合わせで、縦型ビッグでは不可能なラインナップ。直近にレビューした家系商品を引き合いに出すと、東洋水産のカップラーメン「マルちゃん 推しの一杯 ラーメン環2家 横浜家系醤油豚骨(2代目)」と完全に一致する構成です。

いかついなオイ‥‥

麺は「新・生めん風3層極太製法」によって実現した “生めんのような弾力とつるみのある、もっちり食感の極太なノンフライ麺„ で、かなりの圧を感じるのですが、ちょっと気になるのが原材料の違い。縦型ビッグの極太ノンフライ麺にも「新・生めん風3層極太製法」を採用しているのですが、それにはニンニクと塩麹(しおこうじ)を練り込んでいるのに対し、別格の極太麺には配合していません。

また縦型ビッグのメーカー希望小売価格は278円(税別)なのに対し、ブランド史上初の大判どんぶり型は306円(税別)ということで、値段も別格。とはいえ他社の商品になりますが、先ほど例に引いた「推しの一杯 ラーメン環2家 横浜家系醤油豚骨」のメーカー希望小売価格は333円(税別)だったので、それと比較したら手に取りやすい値段とも捉えられます。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 別格麺神 横浜家系豚骨醤油
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:115g(めん70g)
商品コード:4902881457309(JAN)
発売日:2024年09月09日(月)
実食日:2024年09月18日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:306円(税別)
購入価格:330円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・焼のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、でん粉、香味調味料、酵母粉末)、スープ(豚脂、豚・鶏エキス、しょうゆ、香味調味料、糖類、食塩、たん白加水分解物、チキンオイル、油脂加工品、粉末油脂、香辛料(ガーリック、ジンジャー)、ローストオニオン粉末、植物油脂)、かやく(チャーシュー、ほうれん草、のり、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、かんすい、炭酸カルシウム、酒精、香料、カラメル色素、リン酸塩(Na)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、乳化剤、カロチノイド色素、膨張剤、カゼインナトリウム、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・くるみを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

ネギの顔色が悪いw

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、チャーシュー、ほうれん草、ねぎを充填。ここだけ見ると値段のわりに寂しい印象を受けますが、家系ラーメンに欠かせない「焼のり」の別添もありますし、麺神の主役は文字通り麺。それを適切に戻すためにも、必ず “粉末スープ後入れ„ を守ってください。

容器の色と過去の歴史から六角家を思い出す

当然のように液状の添付調味料も後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「粉末スープ」と「液体スープ」を入れ、よく混ぜ合わせた後「焼のり」をトッピングしたら出来上がり。鶏油(ちーゆ)の芳ばしさが人工的というか、いかにも明星食品の家系らしいファーストインプレッション。

また麺の形状も王道を地で行く家系ラーメンから外れるため、この采配が吉と出るか凶と出るか。それとメーカー希望小売価格の件もありますので、コストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:459kcal
たん白質:9.7g
脂  質:17.8g
炭水化物:65.1g
食塩相当量:8.0g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:5.7g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:216mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:459kcal(めん・かやく:353kcal)(スープ:106kcal)
※カップ内側下線までスープを残した際の摂取する食塩相当量の目安は5.4グラムです。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

家系ガン無視なら余裕で★6以上

5.5

家系総本山を筆頭に、伝統的な家系ラーメンを提供している専門店(いわゆる直系店舗)では、吉村家との繋がりが深い酒井製麺のストレート麺を使っているため、その系譜に連なる店舗(いわゆる分家)でもストレート麺が使われる傾向があります。そんな背景から家系ラーメンの麺といえば縮れが弱い、みたいなイメージがあるんですけど、今回はゴリッゴリの縮れ麺で、意識しているサイズも別物。

でもハイクオリティでほぐれにくさも皆無

正直、お世辞にも家系ラーメンらしいとは思えないタイプになりますが、表面に多加水麺ならではのヌメりを伴うほど、かなり加水率は高めの設定で、噛んだ途端に歯を包み込んでくる包容力たるや。かと思えば中心部にかけての密度が高く、讃岐うどんも真っ青なコシの強さ。お店の家系ラーメンが好きな方は特に、これは違うでしょ‥‥ってなると思いますけど、後述するスープとの相性は悪くありません。

家系にはストレート麺しか認めない! などのバイアスさえ強くなければ、アリ寄りのアリと思える取り合わせで、それこそ新たな扉を開いちゃった感。ニンニクや塩麹は練り込まれていませんが、ランダムな縮れと表面のヌメりが功を奏し、極太サイズでも独り歩きすることはなく、スープに負けない強さで香る小麦の風味も印象に残りました。

スープ

万人ウケするのはコッチかも

5.0

明星食品の即席カップめんで家系ラーメンといえば、2020年9月4日に破産手続き開始決定を受け、同社とのタイアップも途絶えてしまった「六角家(ろっかくや)」監修のイメージが強く、かと思えばローソン限定の「家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」や「同 汁なし豚骨醤油ラーメン」なども手掛けているのですが、別格麺神の方向性は「六角家」寄り‥‥いや、それよりも亜流に寄ったテイスト。

容器のカラーリングは六角家だが‥‥

白ごはん片手に食べられるくらい、そこそこ塩気は強めに効かせてありますが、しょうゆ感は見た目の通り控えめで、ローストオニオンやニンニク、ショウガの香味が強く、鶏ガラよりも豚骨の炊き出し感が印象的な白湯(ぱいたん)が土台。とろみ成分で粘度を高めていますが、それを不自然に思わせないほど乳化感が強いため、いわゆる直系や分家とは区別されている「資本系」のスープに近い世界観。

また鶏油の芳ばしさもナチュラルなタイプではなく、チキンオイルに香料を重ねた風味なので、コアなファンからは邪道扱いされる構造だと思うのですが、逆に “しょうゆ感が強すぎる家系ラーメンは、ちょっと‥‥„ だったら好印象に転びそうな展開。そもそも家系が題材にしては極太麺の形状からして異例ですし、美味しさにフォーカスを絞ると悪くないどころかハイレベルなので、いいんじゃないでしょうか。

かやく

もうちょい頑張ってほしかった

3.5

チャーシューは見るからに脂身も入っているため、一見するとジューシーなんですけど、いざ口に運ぶとチープな風味。さすがに日清食品の厚切焼豚(ラ王とかに入ってるアレ)と同等のクオリティは求めませんが、ニュースリリースに “麺・スープ・具材すべてにこだわった„ との記載があったので、もうワンランク上の品質に期待したかった、というのが正直な意見。

余談ですが、海苔は沈める派です。

またネギも謎に色が悪く、風味もイマイチだったので、ちょっと残念に思えたんですけど、ほうれん草は少量ながらも風味豊か。海苔も当然のようにスープと相性良好で、麺を巻くようにして食べると気分転換に効果的。ぶっちゃけ値段相応とは思えない内容ですが、極太麺とスープから得られる満足度が高かったのと、やっぱり焼き海苔めっちゃ合うなーって、そこに救われました。

総評

5.0

しょうゆ感が強い本流の家系ラーメンしか認めない! という確固たるポリシーを持った諸先輩方からは、あーはいはいチェーン店の味がモデルね‥‥との厳しい意見が飛んできそうですし、そもそも家系ラーメンとしては異例すぎる極太ちぢれ麺を搭載しているため、賛否両論あるかと思いますが、それだけにオリジナリティが強く、ひとつのカップラーメンとしての完成度は低くありません。

値段のわりに具材はフツーだったので、せめて「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」に匹敵する大判の海苔が欲しかったなと、そう感じた節もありますが、この極太ノンフライ麺は唯一無二。またスープの豚骨感も記憶に残る水準に達していたので、なるほど「別格」のプライドが伝わってくる一杯でした。ちょっと高いけど、値段相応の価値はありますよ。【author・taka :a(大石敬之)】

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