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「MEGA豚 どトンコツラーメン」史上最高の濃厚感を実現! 2019年版レビュー

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月25日(月)新発売のカップ麺、エースコック「MEGA豚 どトンコツラーメン」の実食レビューです。

濃厚系ラーメンの頂点「どトンコツ」に着目した「MEGA豚(メガとん)」史上最高の濃厚感を実現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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MEGA豚 どトンコツラーメン 2019

エースコックの「MEGA(メガ)」シリーズとは、メニューの持つおいしさの代表要素をとことん高めたブランドとして展開されている、素材特化型のコンセプトが最大の特徴となっているのですが、その中でも根強い人気を誇る濃厚系ラーメンの頂点「どトンコツ」に着目したのが今回の「MEGA豚 どトンコツラーメン」。MEGA豚(メガとん)というネーミングは、おそらくメガトン級が由来となっているのでしょう。

同タイトルでは3度目の発売となるのですが、これまでの硬派なモノクロームのパッケージデザインから一変。なんとも渋い雰囲気で黄金色(ゴールド)に輝くゴールデンピッグ仕様のブタさんが掲載されており、なんだか満を持しての記念商品みたいな高級感が漂っております。



「MEGA」シリーズの歴史は2015年7月13日(月)に発売された第1弾「MEGAニボ ど煮干中華そば」に始まり、第2弾「MEGAゴマ 担担麺」(2016年7月25日発売)に続くシリーズ第3弾として発売されたのが記念すべき初・MEGA豚となる「MEGA豚 どトンコツラーメン」(2016年10月10日発売)。

それから第4弾「MEGAカツオ 荒ぶる中華そば」(2017年7月24日発売)、第5弾「MEGAきのこ蕎麦」(2017年11月13日発売)を挟み、シリーズ第6弾として2度目となる「MEGA豚」(2018年3月26日発売)が登場。その後、シリーズ第7弾として第1弾の「MEGAニボ ど煮干し中華そば」が復活しました(2018年7月23日発売)。

第8弾にエースコックのタテロングカップ採用商品における史上最大の液体スープ重量を実現した「MEGA味噌 超濃厚味噌ラーメン」(2018年10月15日発売)がリリースされ、「MEGA豚」や「MEGAニボ」など、再販(リニューアル)を含む「MEGA」シリーズすべてレビューしてきたのですが、今回の製品パッケージには「過去最高の濃厚感『これぞ、どトンコツ! 』※2018年3月発売『MEGA豚』比」と頼もしいアピールがあります。

「MEGA豚」は、前回・前々回(初版)から一貫して「どトンコツの素」という液体スープが味の決め手になっているのですが、初版の素は豚脂の芳ばしさが顕著に働いていて、数ある豚骨系カップラーメンの中でも他に類を見ない個性を放っていました。で、その「どトンコツの素」は液体スープとして別添されているのですが、液体スープとは名ばかりの代物。



「どトンコツの素で口いっぱいに広がる豚のウマさ! 」「※どトンコツの素とは 豚レバー・豚エキス・豚脂などを絶妙なバランスで仕上げた豚骨スープの素です」とパッケージにも記載されていますが、この「どトンコツの素」という別添の液体スープ(もはや豚レバーペースト)が強烈なんです。

開封

別添の小袋は「液体スープ(どトンコツの素)」が1袋で、あいかわらず容器の中で粉末スープまみれになっているのですが、現状これについては慣れるしかありません。とんこつラーメン系のカップ麺は事前の粉末スープが多い傾向にあるのですが、その例に漏れず今回は特に粉末スープが遠慮なく小袋に纏わり付いていました。家なら洗い流せるんですけど、出先のコンビニとかで食べると地味にストレスなんですよねコレ‥w



小袋を取り出すと、けっこう具沢山。とはいえ大きなチャーシューや紅生姜が別添されていたりというわけではなく、細切れの具材が多い構成ではあるのですが、いまのところ見た感じ具材の構成に大幅な変更はないようです。香りはミルキーで、この時点から豚骨感を覚える、ほんのちょっとクセのある香り。

ちなみに私の住んでいる地域(関西)では、製造所固有記号が「W」(兵庫県加東市にあるエースコックの自社工場)、または「T」(兵庫県たつの市にあるエースコックの自社工場)が多かったりするんですけど、今回は「K」(埼玉県川越市にあるエースコックの自社工場)となっていました。さて、次の段落では液体スープの中身を掲載しますが、ちょっと初見の方にはショッキングな映像かもしれません‥‥

製品情報・購入価格

製品名:MEGA豚 どトンコツラーメン
製造者:エースコック
製造所:自社工場(製造所固有記号 K)埼玉県川越市
内容量:95g(めん70g)
発売日:2019年02月25日(月)
実食日:2019年02月26日(火)
JANコード:4901071246136
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
購入価格:181円(税込)
取得店舗:ローカルスーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテロング(縦型ビッグ)
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白粉、香辛料)、スープ(動物油脂、ポークエキス、食塩、ポーク調味料、豚レバー、糖類、香辛料、乳化油脂、たん白加水分解物、酵母エキス、オニオンパウダー、鶏レバーパウダー、ポークコラーゲン、乳等を主要原料とする食品、しょうゆ)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ごま、揚げ玉、ねぎ、キクラゲ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類、アルギン酸エステル)、炭酸カルシウム、重曹、香料、カラメル色素、環状オリゴ糖、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの)

実食開始

お湯を注いでから熱湯2分の開封直後、特に揚げ玉が膨張し、麺が見えないほどのボリューム。あまりコチラも美しいビジュアルとは言えませんが、目立って物足りなさを感じることもありません。この時点から粉末スープのミルキーな香りがイイ感じなのですが、さきほど名ばかりと書いた「液体スープ」が今回の要。



液体スープはフタの上でよく温めるようにと指示されているんですけど、やや写真でも白い部分が残っているようにフタの上で熱湯2分では豚脂が完全に溶けなかったので、事前に温めて置くことをオススメします。液体スープ(どトンコツの素)の中身は豚レバー・豚エキス・豚脂のうち特に豚レバーを彷彿とさせるペースト状の物質が仕込んであるので、初めて実食される方はギョッとしてしまうかもしれません。

で、このショッキングなビジュアルの液体スープを直に舐めてみると、これまたショッキングなことで有名なケンタッキーのサイ(腰部分)にある脳みそのような見た目の「腎臓(背肝)」に似ている風味となっているのですが、前回その印象が強く、豚骨というよりも鶏のイメージが先行しました。純粋に「豚」を突き詰めていたのは前々回(初版)の2016年10月発売品、はたして2019年2月の仕上がりは‥

1食(g)当たり

カロリー:434kcal
たん白質:13.0g
脂  質:21.1g
炭水化物:48.0g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.0g)
(スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:442mg

※参考値(調理直後に分別した値)
エネルギー:434kcal(めん・かやく:338kcal)(スープ:96kcal)

めん

豚骨ラーメンらしい歯切れの良さと、適度な弾力を持ち併せた丸刃の細めんです。

(出典:エースコック「商品情報」)

麺もブラッシュアップ

製品説明には “丸刃の細めん” と書いてありますが、実際は角刃に近い番手で切り出されている油揚げ麺で、一定の弾力を備えながらもスパッと歯切れがよく、形状は縮れのない中細ストレート。博多とんこつラーメンに使用されている極細ストレート低加水麺とはニュアンスが生じているのですが、どちらかというと久留米(くるめ)の印象に近く、今回の濃厚とんこつスープは博多よりも久留米の雰囲気なので、イメージ的にも実際のパワーバランス的にも適切な取り合わせです。

また、前回はヤマイモパウダーなどが練り込まれていましたが今回は含まれず、比較して耐久性が向上し、スナック的な風味も抑えられ、そもそもの質感が格段にレベルアップしています。どうしたエースコック‥‥(※日々進化しているのです)。ノンフライ麺に見紛うほどではないものの、なまじ本格的な雰囲気を備えていたので、ついつい油揚げ麺特有の風味が気になったりもしたのですが、メーカー希望小売価格205円(税込)のタテ型ビッグ容器という製品スタイルを加味すると許容範囲内。



季節(比較的に低かった室温)の関係か一部ほんのちょっとだけサクッとした部分が残っていたので(それについてはすぐに解消)、とりあえず熱湯2分はフライングせずに守ったほうが安全です。このクオリティであれば同社の「一度は食べたい名店の味」や「全国ラーメン店マップ」など、ご当店の味を再現したカップ麺にも余裕で通用する‥というか、ご当店・ご当地に限らず豚骨系のカップ麺には無条件で使いまわしていただきたい、とても品質の高い油揚げ麺でした。いいですね、ハイレベル。

実は今回ちょっと1回目の実食で撮影に手間取ってしまったので、撮影なしの状態で再食した感想を記載しているのですが、麺のコンディションは熱湯2分きっちり待つ、完全に粉末スープを溶かし切るのに約1分(かかります)、「どトンコツの素(液体スープ)」を根こそぎ絞り出すのに20秒、さらによくかき混ぜて、熱湯を注いでからジャスト4分(開封から2分経過)で食べ始めたものになります。

しかし、けっこう食感に持久力があったので、結果的に熱湯10分以上は経過していた撮影ありの状態で食べた時も最後まで一定の歯切れの良さをキープしていました。

スープ

複数種の豚エキスを厳選してバランスよく配合し、ニンニクや玉ねぎを加えた濃厚豚骨スープです。豚レバーや豚脂、豚エキスをブレンドした別添液体スープを加えることで、豚の風味がクセになる味わいに仕上げました。

(出典:エースコック「商品情報」)

史上最高の濃厚感は伊達じゃない

純粋に「豚」を突き詰めていたのは前々回(初版)の2016年10月発売品で、前回(2018年3月発売品)もインパクト抜群のスープではあったものの、前回は初版と比較して圧倒的に増えた鶏エキスの含有量から豚骨の骨っぽさよりも鶏の血合いや内臓系の癖を先行して感じる結果となりました。しかし、2019年2月のMEGA豚(3回目)は一味違います。

【2018年】動物油脂、鶏・豚エキス、食塩、豚レバー、でん粉、糖類、香辛料、たん白加水分解物、酵母エキス、オニオンパウダー、ポークコラーゲン、しょうゆ、鶏レバーパウダー、乳等を主要原料とする食品
【2019年】動物油脂、ポークエキス、食塩、ポーク調味料、豚レバー、糖類、香辛料、乳化油脂、たん白加水分解物、酵母エキス、オニオンパウダー、鶏レバーパウダー、ポークコラーゲン、乳等を主要原料とする食品、しょうゆ(表示が義務付け及び推奨されているもの)

今回も鶏レバーパウダーが使用されているのですが、スープの原材料として使用されている素材の中でも割合を大きく占めていた「鶏エキス」がカットされ、畜肉系の旨味が豚を主軸とした構成に切り替わりました。動物油脂に鶏由来の成分が要約されていないとは断言できませんが、体感的にも前回と比較して豚骨にウェイトが置かれ、それは大幅にイメージの差を生むほど明白な変化(もちろんプラスに)。

豚脂の芳ばしさが印象的だった初版のスープとは若干ながら方向性が異なりますが、前回の幅を利かせていた鶏が鳴りを潜めることでポークエキスやポーク調味料、豚レバー、豚脂の芳ばしさなど、豚由来の旨味がフレームワークの最も太い部分を奪還。豚レバーを使用している時点で純粋な豚骨ではありませんが、きちんと骨っぽい旨味も並行します。

私は実際のラーメン店でスープに豚の肝臓を放り込むようなシチュエーションに巡り合ったことはないのですが、鼻を抜ける骨っぽい香りにレバー由来の癖を重ねる手法はエースコックの「MEGA豚」ならではの特権と言っても過言ではなく(たぶん特許申請まだですよね‥?)、あえて完全な血抜きを行わずに素材そのものを炊きだしているかのような旨味は見事。

まるで骨髄の旨味を彷彿とさせるような仕上がりから、まさにメニューの持つおいしさの代表要素をとことん高めたブランドという「MEGA」のコンセプトが打ち出せていました。ややスープの粘度が高すぎるような気がしないでもありませんが、トータルバランスは過去最高峰です。とろみ成分が多いので、実食の際は粉末スープの溶け残りに注意してください。

かやく

程良く味付けした肉そぼろ、ごま、揚げ玉、ねぎ、コリコリとした食感の良いキクラゲを加えて仕上げました。

(出典:エースコック「商品情報」)

具材は一貫して変更なし

以前、何度か同じ日に製造されたMEGA豚(賞味期限の日時から逆算して算出)を食べ比べてみて「キクラゲが多い・少ない」みたいな個体差を確認したのですが、基本的な具材構成は変わっていません。前回・前々回と同様に、当たり外れのあるエースコックの “程良く味付けした肉そぼろ” は今回も当たり(セーフ)。特筆して目立つハイクオリティな肉具材ではないものの、スカスカ食感の肉そぼろ(スポンジ野郎)ではございません。

他の具材を見ても今回のために新開発されたものはありませんが、ネギのシャキッとした食感に芳ばしい胡麻のパンチが濃厚なスープにパンチのあるアクセントを付与。キクラゲは小さめにカットされていましたが、コリコリとした歯応えが濃厚スープの中でインターバルに効果的。それから豚骨ラーメンに揚げ玉=エースコックらしいなぁ‥って、そう感じるのは私だけではないですよねw(※完全にスーパーカップの印象)

いつもは豚骨ラーメンに自ら紅生姜を入れることはないのですが(スープが残念な時 or 実店舗では替え玉する時にしか入れない)、試しに紅生姜ちょい足しアレンジしてみたところ、今回の高粘度スープに紅生姜の酸味がジャストフィット! それはそれは想像していた以上に相性がよかったので、もしよければ試してみてください(※ちなみに写真の紅生姜はサンポー食品の「焼豚ラーメン」から引っこ抜きましたスイマセン)。

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

エースコックのコーポレートサイトでも “「MEGA豚」史上最高の濃厚感を実現! ” とアピールされているのですが、「MEGA」シリーズに限らずエースコックの全タテロング(タテ型ビッグ)史上最高の濃厚豚骨カップめん爆誕と言っても過言ではありません。これまでエースコックの製造する豚骨系は、歴代の「MEGA豚」を除いて特にタテ型だとポークコラーゲン頼みのギミック的なスープが多かったんですけど、今回そういった小手先とんこつスープではありません。

ノンフライ麺・どんぶり型のスープや「田中商店」をはじめとする東洋水産の縦型ビッグ、サンポー食品やマルタイなど、レベルの高い豚骨スープは他にもありますが、豚レバーを活用して骨髄の旨味を表現する大胆な手法を取っているのは現状このスープくらいしか思い浮かびませんし、これまでの「MEGA豚」は第1回・第2回ともに★6と評価していたのですが、2019年は過去最高傑作です(なんとか条件付けて早いとこ特許申請しちゃいましょう)。

とりあえず今回の「MEGA豚」は毎年ちょこっとマイナーチェンジするだけで成立しちゃう完成形にあると思うので、次は牛骨の旨味をとことん抽出した「MEGA牛」とか出ないかなー、と勝手に(実は数年前から)期待しているのですが、いかがでしょう。牛骨のクセとか遠慮なく打ち出した、ぶっ飛んでる牛骨系。トラウマ植え付けちゃうようなレベルのヤツw(さすがにダメですかね)。と、それはさておき捻りのない提案で申し訳ないんですけど、「紅生姜」ちょい足しアレンジは超オススメなので、ぜひお試しください。※2019年3月7日(木)追記:コンビニのセブンイレブンとファミリーマートでは2019年3月5日(火)からの新商品として取り扱い開始となっているようです。

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