どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年3月21日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」の実食レビューです。
追いネギの感覚が自宅で楽しめる「祭盛」が進化して復活!? ネギを味わうために開発された「ねぎ博多豚骨ラーメン」ご好評につき “ねぎ感&とんこつ感” アップで再販決定!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン
祭盛(まつりもり)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置くサンポー食品の即席カップめんシリーズで、2020年11月24日に発売された「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」が最初の商品。驚くほどの具材を使用したインパクトのあるシズル感をコンセプトに、2種類の後入れネギを搭載した「ねぎ博多豚骨ラーメン」が開発され、九州を中心に好評を博しました。
今回の新商品「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」は、前述の2020年11月発売品に続く「祭盛」シリーズのカップラーメンで、前回と同じく “ネギを味わうための本格豚骨ラーメン” をテーマにしているのですが、パッケージでも “さらにネギ増量” とアピールしているように、まったくテコ入れなしの再販ではありません。
2020年11月発売の「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」には、香り高い「青ねぎ」とフリーズドライの「白ねぎ」を後入れするスタイルを採用し、なおかつ先入れの粉末スープにもネギを仕込んだ “ねぎ好きのための豚骨ラーメン” で、しっかりとネギが絡むように熱湯2分の細麺を採用していたのもポイント。
それらの特徴は今回の二代目「ねぎ博多豚骨ラーメン」にも受け継がれているようですが、さらに「細かいネギ」を新たに搭載し、スープも「濃厚で炊き出し感のある豚骨スープ」に改良しているようです。実は初代「ねぎ博多豚骨ラーメン」は入手できなかったので、このブログでは評価していませんが‥‥
さらに遡ること2019年3月11日、サンポー食品の絶対的エースとして知られる「焼豚ラーメン」の派生品として「ねぎとんこつ味(ねぎねぎねぎ)」と「にんにくとんこつ味(にんにくにんにく)」を発売していた経緯があるので、そこが「祭盛」のルーツとみて間違いありません。
当時はサンポー食品の公式オンラインショップ(旧名称・さがん亭)で箱買いしたので、どちらもレビューしているのですが、後入れのニンニクを搭載した「にんにくとんこつ味」は高く評価しているのに対し、ねぎ博多豚骨ラーメンの前身となる「ねぎとんこつ味」は青ネギの歯触りが強引なほど強く、すこし評価が伸び悩みました。
しかし、2019年3月発売の「焼豚ラーメン ねぎとんこつ味」には熱風乾燥の青ネギしか入っていなかったので、新たに白ネギを採用して生まれ変わった初代「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」との間に大きな差が生じていることは明白。
ちょっと青ネギの歯触りに対するトラウマが蘇りつつあるのですが‥‥w 今回の二代目では “ねぎ感&とんこつ感” アップということで、新たに搭載された「細かいネギ」と「濃厚で炊き出し感のある豚骨スープ」に注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」に、後入れの「調味油」と「あといれネギ」が2袋。多めの粉末スープがサンポー食品らしく、あといれネギの小袋は大きくて、開封の段階からインパクトを与えてくるファーストインプレッション。
麺はラードを配合した油で揚げたフライ麺で、ネギとの絡みを計算し、熱湯2分の細麺を採用しています。サンポー食品のカップラーメンで熱湯2分といえば、2022年2月21日にブランドリニューアルした「九州三宝堂」(旧・ご当地シリーズ)の「高菜博多ラーメン」が定番なので、それと同じ麺かもしれません。
メーカー希望小売価格は193円(税別)ということで、2022年3月現在の標準どんぶり型における平均的な値段。サンポー食品のカップ麺は九州を出た途端にエンカウント率が低くなってしまうのですが、関東の一部店舗やイトーヨーカドーなどでも販売されているらしく、コンビニでは九州エリアのセブンイレブンが対象となっているため、販売店の参考にしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン 製造者:サンポー食品株式会社 製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230) 内容量:81g(めん340g) 商品コード:4901773101276(JAN) |
発売日:2022年03月21日(月) 実食日:2022年03月25日(金) 発売地域:全国 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:340ml 調理時間:熱湯2分 小袋構成:4袋(粉末スープ・調味油・あといれネギ2袋) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、食塩、チキンエキス、粉末油脂、香辛料、ねぎチップ、ねぎ、ホエイパウダー(乳製品)、糖類、しょうゆ、たん白加水分解物、植物油脂、魚介エキス)、かやく(ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、増粘剤(キサンタン)、かんすい、乳化剤、クチナシ色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む) |
実食開始
別添の小袋は「粉末スープ」のみ先入れで、ホエイパウダー(乳製品)を使用しているためか、すこしチーズのような発酵臭を感じます。ちなみにサンポー食品のカップ麺に先入れの “かやく” が別添されていた場合、小袋を入れる順番に注意しなければいけないのですが、それについて気にする必要はありません。
粉末スープを開封したら、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で調味油の小袋を温めながら待つこと2分。時間になったら「調味油」を加え、よく混ぜ合わせた後、仕上げに「あといれネギ」をトッピングしたら出来上がり。ええ、まさに怒涛のネギ乱れ打ちw 調理前は独特の発酵臭が目立っていましたが、調理後の香りは圧倒的にネギが優勢で、3年前の「焼豚ラーメン ねぎとんこつ味」を超えるレベル。
ひとまずネギのインパクトについては申し分ないですけど、それに負けないほど豚骨も気張っているのかどうか、そのバランスにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(81g)あたり |
カロリー:380kcal たん白質:8.8g 脂 質:18.7g 炭水化物:44.2g 食塩相当量:5.1g (めん・かやく:1.8g) (スープ:3.3g) ビタミンB1:0.35mg ビタミンB2:0.33mg カルシウム:193mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
コリッとした歯応えがクセになる細麺
原材料名の表示は「焼豚ラーメン」に使われている油揚げ麺と完全に一致する内容で、なおかつ熱湯2分の湯戻し時間から察するに、途中で引き合いに出した「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」と共通の油揚げ麺か、微妙に違ったとしても「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」の流れを汲んでいることは間違いありません。
縮れの強い油揚げ麺なので、本場の豚骨ラーメンで定番の粉っぽい極細ストレート麺とは異なるベクトルにありますが、食べ始めのプツッ、とした歯応えと歯切れのよさが心地よく、揚げ油にラードを配合しているからこその芳ばしい風味も印象的。そんな特有の風味も含めて後述する粉末スープと相性がよかったので、サンポー食品ならではのノスタルジックな魅力が楽しめます。
もちろん熱湯2分ジャストで食べ頃を迎えますが、けっこう細めの形状に切り出されているのに、食べ始めの歯応えが衰えにくいのもポイント。サンポー食品のカップラーメンに慣れ親しみがある場合、まったく目新しさはないけれど、それだけにアイデンティティを強く感じる油揚げ麺です。好きw
スープ
ネギのインパクトに負けてない
ポークエキスや豚脂のほかに、チキンエキスやホエイパウダー(乳製品)など、サポート的な原材料を使用しているため、とんこつ100%のスープではないのですが、それについては前述の「焼豚ラーメン」や「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」にも通じるフレームワーク。だからといって、某社のように添付調味料を使い回しているわけではありません。
サンポー食品は豚骨に対する “こだわり” が凄まじく、あえて液体スープを使用しない方針で、たっぷりの「粉末スープ」と「調味油」の組み合わせに命を賭けている会社。ややギミック的なところもあるけれど、きちんと豚骨を彷彿とさせる骨っぽさを備えたテイストで、あといれネギを入れる前から明確にネギの風味を感じるのですが、それに負けないポークエキスの存在感も見どころ。
後入れの「調味油」は2分待ちだと完全に温まらなかったので、上記の写真を見ても分かるように、白く濁っている部分が残っているのですが、つまり “それだけ動物油脂の量が多い” ことを意味してます(カップ麺に使用される食用の植物油脂は温度が下がっても凝固しない)。おそらく中身は豚脂100%の動物油脂で、しかも鼻に抜ける芳ばしさが強く、うっとりしてしまいました。
お店のラーメンとは違うインスタント感の強いタイプになりますが、それだけにサンポー食品らしさ全開で、ファンなら絶対に楽しめること請け合いです(ただし、ネギが嫌いな方は要注意)。
具材
祭盛は伊達じゃない
かやくは「ねぎ」のみなので、これほどまでに潔い商品も珍しく、緑の小袋には熱風乾燥(AD)の青ネギを、対して赤い小袋には凍結乾燥(FD)の白ネギと2種のネギを使い分けているのがポイント。青ネギはジャキジャキと歯触りが強く、反対に柔らかい白ネギは特有の甘さで自己主張を放ち、どちらも今回の粉末スープと相性抜群で、しっかりとネギの魅力が楽しめます。
青ネギが熱風乾燥なのは3年前と同じ仕様になりますが、それと同等のバランスで‥‥いや、それ以上に白ネギの甘さが際立っていたので、見事と言わざるを得ない仕上がりでした。とはいえ乾燥ネギ特有の歯触りが強いことに変わりはなかったので、それが不安な方は緑の小袋に入っているネギのみ先入れしてください。
総評
熱湯2分の油揚げ麺も粉末スープ+調味油の組み合わせもサンポー食品らしい仕上がりで、追いネギについてもカップ麺の限界を感じますが、赤い小袋に入っている白ネギは素晴らしく、主張の強い青ネギに負けない粉末スープのポークエキスと調味油の豚脂も高評価に繋がった勝因。ねぎ嫌い激怒の商品なので、苦手な方には間違ってもオススメできないけれど、それだけに期待を裏切らない一杯でした。
「祭盛」における2回目の「ねぎ博多豚骨ラーメン」だったので、潔いまでに焼き直し感が否めないところはありますけど、ポテンシャルの高いシリーズであることは間違いありません。ひとまず続編としては「焼豚ラーメン にんにくとんこつ味」の後身が予想されますが、えっと‥‥それに関しては早急に商品化してくださいw【author・taka :a(大石敬之)】