どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月3日(月)リニューアル発売のカップ麺、エースコック「まる旨 ワンタン中華そば」の実食レビューです。
ワンタン入りでリニューアル
「まる旨」は、エースコックが展開している廉価版ブランドで、オーソドックスな味わいが幅広い世代に支持されている、お手頃価格(オープンプライス)のカップ麺です。
こだわりのポイントは、厳選した素材の出汁が効いた深みのあるスープと彩りのよい賑やかな具材。ひとつ前の記事でレビューした「まる旨 柚子香るそうめん」は新発売としてリリースされましたが‥
こちらは現行品として絶賛発売中「まる旨 中華そば(焼豚入り中華そば)」のリニューアルです。
まだエースコックの公式ホームページ内にある商品情報一覧に旧製品が掲載されているのですが、製品説明には「具材を人気具材のワンタンに変更し」と書かれているので、おそらく従来品は在庫が無くなり次第販売終了になると思います。
袋麺の「ワンタンメン」は皮だけワンタンですが、カップ麺では中華風の餡が入っているんですよね。特に戻りムラなども気にならず、いつも安定したクオリティで楽しませてくれていました。しかし、2018年8月13日に発売された「野菜たっぷりワンタンメン タンメン味」では具材の野菜と熱湯の取り合いになったのか、そもそもワンタン自体が変わってしまったのか、皮のフチは硬いままで中の餡も部分的にジャリッとした食感が残ったまま‥
東洋水産のカップ麺では頻繁に起こっていた現象なんですけど(でも「マルちゃん ホットワンタン」は大丈夫でした!)、ここ数年のエースコックが製造するカップ麺では初めての現象だったので、どうしちゃったのかなと‥そんな不安を抱きつつ、ワンタンの戻り具合に注目しながらレビューします。
開封
別添の小袋は無しで、ワンタンの数は3個だったんですけど‥
ひとつ崩壊。勢い余って餡が飛び出しているのですが、このワンタンぱっかーん現象は廉価版に限らず稀にあります。以前は焼豚、メンマ、ネギでしたが、今回はワンタン、たまご、ネギが確認できますね。
ひとつ皮だけワンタンになってますが、割れていないワンタンの仕上がりに注目しつつ、めん・スープ・かやくの項目に分けてレビューします。
原材料名・アレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)、スープ(食塩、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、デキストリン、でん粉、大豆たん白、砂糖、カツオエキス、たん白加水分解物、香辛料、ポークエキス、チキン調味料、カツオブシパウダー、植物油脂、酵母エキス、全卵粉)、かやく(ワンタン、卵、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、増粘剤(グァーガム)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま |
実食開始
1食(59g)当たり
カロリー:259kcal |
※参考値(調理直後に分別した値) エネルギー:259kcal(めん・かやく:231kcal)(スープ:28kcal) |
おなじみの定番メニューが手軽に味わえる「まる旨」シリーズ。 人気具材のワンタンを加えリニューアル!
(エースコック「商品情報」より引用)
めん
程良く味付けをしたスープと相性の良い滑らかなめんです。
(エースコック「商品情報」より引用)
丸刃でカットされた口当たりのいい油揚げ麺で、サイズのわりに歯応えのある中細麺です。指定の待ち時間は熱湯3分ですが、けっこう歯応えがあったので、念の為に30秒ほど長めに待ったほうがいいかもしれません。粘り気のある弾力よりも歯切れのよさを意識しているようなタイプで、しかしながらギュッと詰まったような力強さを感じます。
麺量は50gと少なめですが、オープン価格の製品なので、そこは折れましょう。ただ、油揚げ麺特有の風味は控えめで、エースコックが製造するスーパー向けのタテ型レギュラーサイズ(税別180円)のカップ麺よりも比較してクオリティの高い場合が出てくるかもしれません。
これまでの廉価版で頻繁に見かけていたオーソドックスな白っぽい麺とは違う、ちょっと進化を感じた油揚げ麺でした。
スープ
ポークやチキンをベースに鰹荒節を加えたコクのある醤油スープに仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
こちらにも「柚子香るそうめん」のパッケージに書かれていた「鰹荒節使用」という同じ表記があるのですが、ぜんぜんレベルが違います。「柚子香るそうめん」では容器の内側に魚粉が付着するほど勢いのある魚介感だったんですけれども、こちらは荒節の力強さが感じられません。
スープの食塩相当量も2.7gとカップ麺にしては控えめですし、個人的に塩気の濃度は程よく思えたのですが、旨味は頼りないと感じました。ちなみにリニューアル前(焼豚入り)の原材料と比較してみると‥
「焼豚入り中華そば」 食塩、しょうゆ、でん粉、オニオンパウダー、カツオエキス、大豆たん白、砂糖、鶏・豚エキス、たん白加水分解物、香辛料、植物油脂、酵母エキス、全卵粉 |
「ワンタン中華そば」 食塩、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、デキストリン、でん粉、大豆たん白、砂糖、カツオエキス、たん白加水分解物、香辛料、ポークエキス、チキン調味料、カツオブシパウダー、植物油脂、酵母エキス、全卵粉 |
原材料は増えているのですが、やや方向性が変わり、味が弱くなったような気がします。たしかに鰹出汁は存在しているものの、同時に雑味も目立っていて、正直ちょっとイマイチ。廉価版と言われたらそれまでなんですけど、魅力は感じられません。これといった個性は見えず、でもオーソドックスとは少し違うような‥
動物系の旨味も頼りなく、化調のピリピリとした刺激は目立っていて、まとまりのない中途半端なスープでした。
かやく
ワンタン、卵、ねぎを加えて仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
とりあえず、熱湯3分では戻りません。1個目を食べたのは4分前後でしたが、まだ皮のフチが硬く、中の餡もシャリッとした部分が残っていました。そもそも餡がシャリッとすること自体、今までのエースコックでは稀な現象だったんですけど、皮まで硬いのは異例中の異例です。
さらに5分(熱湯を注いでから9〜10分前後)スープに沈めると皮は戻ったのですが、それでも餡は完全に戻りませんでした。やや味付けも今までとは異なり、生姜が強くなったと同時に化調のピリピリとした刺激も増したように感じます。
餡の色も以前はピンク色だったんですけど、茶色に変わってるんですよね。これが廉価版用のワンタンとして棲み分けられるのであれば納得できなくもありませんが、すでに希望小売価格が税別220円のカップ麺(冒頭でリンクを貼った「野菜たっぷりワンタンメン タンメン味」)にも使用されていたので、今後のワンタンが不安ですね‥
ワンタン3つ(いっこ壊れてたけど)は食べ応えに寄与していましたが、いくら廉価版でも天下のエースコックが製造するワンタンとしては質に納得できませんでした。ネギは歯触りに存在感があって、玉子も口当たりがよくて美味しかったんですけど、ワンタンが少し扱いづらかったです。
総評
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2)
(標準は★3です)
清く正しく廉価版といいますか、まぁ値段相応といえば値段相応かもしれないんですけど、最近の廉価版は値段以上のクオリティが当たり前になってきたので、わざわざ今このカップ麺を手にするだけの魅力は感じられませんでした。
麺の質感は印象に残った反面、スープは頼りなくなってワンタンは戻りの悪い劣化型。せめて今までの餡がピンク色のワンタンであればスープの頼りなさを加味しても及第点を付けましたが、いくら安くてもオススメできません。
他にもワンタンの入った醤油味の廉価版カップ麺はありますし(東洋水産「マルちゃん ごつ盛り ワンタン醤油ラーメン」文字通り大盛ですが‥)、まだ廉価版との棲み分けが確定したとは言えませんが、今後のエースコックが作るワンタンの行く末が少し不安になりました。
製品名:まる旨 ワンタン中華そば 製造者:エースコック 内容量:59g(めん50g) 発売日:2018年9月3日(月) JANコード:4901071239855 希望小売価格:オープン価格 発売地域:全国(スーパー / コンビニ等) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:紙 必要湯量:320ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
お客様窓口:大阪 06-6338-2745 / 東京 03-3982-9518
う~ん残念!って感じかな。でも廉価版として納得の上だったらワンタンもスープも許しちゃう!
でもなぁ、おすすめできません!とtaka兄ぃが言ってるのに逆らうわけには・・・・
よく飲むスープがエースコックの”おかずスープ”なんだ。( ゚д゚)ウム
それのワンタンが好きなんだけど…ワンタン…ダメになるのか??