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愛されて49年、1日に富士山3つ分売れてる「マルちゃん焼そば3人前」の即席カップめん再爆誕!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年8月5日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん焼そば」(236円+税)の実食レビューです。

1日の販売個数は富士山およそ3つ分!? チルドもいいけど、カップもね。圧倒的売上No.1ブランド「マルちゃん焼そば3人前」の味わいを湯切りタイプで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん焼そば 2代目

マルちゃん焼そば3人前(ソース付)とは、1975年(昭和50年)11月の発売以来、現在は「生麺・ゆで麺」カテゴリーの売れ筋ランキングNo.1に君臨しているチルド麺(むし中華めん)の絶対王者で、東洋水産は具体的な生産数を公表していませんが、関係者曰く “1日あたりの生産数は富士山およそ3つ分の高さに該当する„ とのこと。

見覚えしかないパッケージ

富士山の標高は約3,776m、マルちゃん焼そば3人前の厚みは約4cm。あくまでも単純計算になりますが、富士山およそ3つ分(3,776×100×3=1,132,800cm)÷ マルちゃん焼そば3人前(4cm)=1日あたりの生産数は283,200袋。つまり、1日あたり富士山およそ3つ分の生産数から年間販売食数を割り出すと、283,200袋×3食入×365日=310,104,000食ということで、年間3億食超えのバケモノです。

ってことは1秒間に約3.27袋(約10食)も売れている!? 大人気商品「マルちゃん焼そば 3人前」の味をカップ焼きそばで再現!! というのが「マルちゃん焼そば」のコンセプト。現在を遡ること13年以上、2011年(平成23年)7月25日にも同じ企画の即席カップめん「マルちゃん 焼そば大盛り」を発売しているのですが、直近だと2023年8月7日発売の「マルちゃん焼そば」が記憶に新しいところ。

パッケージは昨年から変更なし

業界最大級の市場POSデータ(RDS-POS)を提供しているマーチャンダイジング・オンが発表した、昨年8月の新商品売上ランキングによると、ハインツ、ニッスイ、三島食品、テーブルマーク、ヤマモリ、キンレイ、日清オイリオ、ニップン、マルハニチロ、サンヨー食品、日清食品などの大手企業を抑え、加工食品ランキング1位に「マルちゃん焼そば」が輝くなど、湯切りタイプでも圧倒的な記録を残しました。

開封

かやく・特製油・粉末ソース(ふりかけ付)を別添

というわけで、このページで取り上げる2024年8月発売品は “2代目„ に該当するのですが、まったく調整なしの再販なのかどうかと。前回発売品は当ブログでも高評価を叩き出しているため、いっさい内容が変わっていなかった場合、それはそれで嬉しいわけなんですけれども、ひとまず小袋の構成は変わっていないことを確認。

精製ラードが芳ばしい油揚げめんを搭載

オリジナルの「マルちゃん焼そば 3人前」は、周知の通り要冷蔵のチルド麺(蒸し中華麺)なのに対し、こちらは常温保存を可能にしなければいけない即席カップめんなので、麺の水分を全体に占める割合の3〜6%まで下げなければいけません。その乾燥方法に基づき、いわゆる「ノンフライめん」と「油揚げめん」に分類され、本格さは前者に軍配ですが、今回の「マルちゃん焼そば」に使われているのは後者。

ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)なので、東洋水産を代表する「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」「QTTA」「やきそば弁当」「焼そばバゴォーン」など、レギュラーサイズの定番商品に共通する値段。私が住んでいる地域には売ってなかったので、けっこう離れた市のコンビニまで探しに行ったんですけどw CVSルートではローソン、ファミリーマートでの取り扱いが意欲的でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:107g(めん90g)
商品コード:4901990375399(JAN)
発売日:2024年08月05日(月)
実食日:2024年08月08日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:236円(税別)
購入価格:254円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末ソース&ふりかけ・特製油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料及びふりかけ(植物油、砂糖、食塩、ソース、香辛料、デキストリン、あおさ、しょうゆ、紅生姜)、かやく(キャベツ、味付挽肉)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本製品で使用しているアオサは、えび・かにが混在する方法で採取しています。

実食開始

かやくはカップ焼きそば限定のステータス

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、例のリアルな味付豚肉ではなく、小さな肉そぼろを使用している部分は寂しいポイントになりますが、具材の別添はチルド麺には備わっていないステータス。東洋水産は「マルちゃん焼そば 3人前」を調理する際、豚肉、キャベツ、にんじん、もやしを推奨しているため、もうちょいバリエーションが欲しい気持ちもありますが、ひとまず前回発売品からの変化は感じません。

ふりかけもカップ焼きそば限定のステータス

別添の添付調味料は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て「特製油」を軽く絡めた後、やや量が多めの「粉末ソース」を満遍なく振り掛け、しっかり混ぜ合わせてから仕上げに「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。

チルド麺に別添されているソースとは異なるベクトルではあるけれど、液体ソースでは打ち出せないスパイス感が「マルちゃん焼そば 3人前」を彷彿とさせる調理直後。今のところ昨年からの大きな変化は感じていませんが、実際は‥‥みたいなパターンもあるので、引き続き前回発売品との差に注目しつつ「めん」「特製油・ソース」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:515kcal
たん白質:7.5g
脂  質:25.7g
炭水化物:63.4g
食塩相当量:3.6g
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:203mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

例の蒸し麺とは別物だけど‥‥

「マルちゃん焼そば 3人前」に別添されているソースは、驚くことに発売当初から大きく変わっていないのに対し、蒸し麺は定期的にマイナーチェンジを繰り返しているのが特徴で、直近のリニューアルは2014年(平成28年)2月1日‥‥なんと10年以上も前ですね。片や今回の「マルちゃん焼そば」に搭載されている油揚げ麺は、例の蒸し麺とは完全に異なる代物で、その食感も然る事乍ら、注目すべきは風味。

とはいえマルちゃんらしさ全開ではある

一部の例外もありますが、カップ麺では基本的に麺を蒸す工程を挟んだ後、80℃前後の熱風を当てて水分を飛ばしたものがノンフライ麺、140〜160℃の揚げ油を通過させて水分を飛ばしたものが油揚げ麺と呼ばれています。なかでも今回の油揚げ麺は、QTTA(クッタ)の「つやもち製法」よろしく精製ラードを配合した揚げ油を潜っているため、じんわりと込み上げてくる芳ばしい風味が蒸し麺との大きな違い。

また本家の形状はストレートなのに対し、こちらは縮れが強いなど、これはこれと割り切る必要が出てくるのですが、精製ラードの風味が強い油揚げ麺は東洋水産の十八番。はたしてカップ焼きそばなのに焼いてない問題は解決されておらず、またラードの芳ばしさも鉄板で炒めたような-・とは異なるタイプになりますが、後述する粉末ソースとの相性は申し分ありません。

特製油・ソース

あのソースを忠実に再現

粉末ソースを加える前に「特製油」単体の味を確認してみたところ、それなりにオイリーですが、特別な香りなどは施されておらず、あくまでも潤滑油に徹した存在。直近にレビューした商品を例に挙げると、2024年7月22日発売の「でかまる 天乃屋の歌舞伎揚味焼そば」に別添されていた「特製油」と同じような‥‥というか、たぶん同じオイルですね。

そうそう、これこれ

味の決め手となる「粉末ソース」は、秘伝のスパイスを20種類(レッドペッパー、ブラックペッパー、クローブ、シナモン、オールスパイス、ナツメグ、タイム、セージ、ガーリック、ジンジャー、他10種)を配合した「マルちゃん焼そば 3人前」のソースにルーツを感じる味わいで、ややスパイス感を強めるなど、炒めなくても成立するようにデフォルメされていますが、おかげで雰囲気の再現性はバッチリ。

「特製油」の風味が弱いため、鉄板で炒めたような調理感までは再現できていない、というのは寂しいポイントになりますけど、うっかり炒めすぎてフライパンにソースを持っていかれた——などのトラブルが発生することはなく、また暑い台所に立ち続けなくて済むのもカップ麺だからこそのメリットです。ただ、ちょっとダマになりやすいので、味のムラが気になる方は念入りに混ぜ合わせてください。

かやく・ふりかけ

ふりかけイイなー、ふりかけ

東洋水産は業界屈指のリアリティを誇る味付豚肉(スライスした豚肉を醤油と砂糖で甘辛く炊いた具材)を保有しているため、それを使ってくれたら最強なんですけど、コストの関係かジャンクな肉そぼろを採用。キャベツも熱湯で戻す工程を挟むため、完全に茹でキャベツのベクトルですが、カップ焼きそば的には王道の具材ですし、押さえるところは押さえたぞ、みたいな。

片や「赤いきつね」や「緑のたぬき」の七味唐辛子よろしく粉末ソースの小袋とセパレートになっている、アオサと紅生姜を組み合わせた「ふりかけ」は、スパイシーで普遍的な味わいの粉末ソースと相性抜群で、チルド麺の「マルちゃん焼そば 3人前」にも真面目に別添してほしいレベル。期間限定「ふりかけ」付き! とか、やってくれないですかね。

総評

5.0

というわけで、結論からいうと “前回発売品から微塵も変わっていなかった„ のですが、それだけに安心して楽しめる一杯。オリジナルのチルド麺と比較した場合、大きく異なる箇所もありますが、再販を心待ちにされていた方にとっては朗報でしかない再販ですし、昨年に逃しちゃった方もリベンジのチャンス。

ちなみに本日、8月8日は「マルちゃん焼そばの日」ということで、東洋水産の公式Xアカウントが複数の他企業を巻き込み、同時実食企画 #マルちゃん焼そばを食べるの会 を実行するなど、わいわい楽しそうでした(by.タイミングが合わずに参加できなかった人)。この感じだと来年、再来年と続きそうですが、特製油の芳ばしさアップや肉具材の変更など、さらなる進化にも期待しています。【author・taka :a(大石敬之)】

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