どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年12月3日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん あつあつ豚汁うどん でか盛」の実食レビューです。
マルちゃんこと東洋水産の「和風丼カップ麺シリーズ」より、秋冬限定の定番商品「あつあつ豚汁うどん」の大盛版がリリースされました。しかし、実は麺の量以外にも違いが‥
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
マルちゃん あつあつ豚汁うどん でか盛
「和風丼カップ麺シリーズ」とは、「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」「白い力もちうどん」「黒い豚カレーうどん」などが属しているシリーズで、2018年の「あつあつ豚汁うどん」(レギュラーサイズ)は9月10日(月)から、すでに販売を開始しています。
今回、その大盛りバージョンの「でか盛」なんですけど‥かなり容器が大きくてw これが「ラーメン」だったら別に驚くサイズではないのですが、ついつい「あつあつ豚汁うどん」=レギュラーサイズのイメージから大きいなぁ‥って。日清食品の「どん兵衛」でいうところの “特盛” くらいですね。
いつも味の方向性としてはレギュラーサイズを大盛りにしたような仕上がりなのですが、実は私ちょっと東洋水産の豚汁うどんが苦手だったんです(味噌が強くて)。でも今年ばっちり克服したので、コンディションはバッチリですよ。
もちろん2018年発売品のレギュラーサイズ及び同時発売品の「あつあつ牛すきうどん」もレビュー済みなんですけど、日清食品の「豚汁うどん」は柔らかく、東洋水産の「あつあつ豚汁うどん」は赤味噌寄りの力強いテイストで、しっかり個性の差別化が図られています。(※でも縦型ビッグの豚汁うどんは基本的に優しいw)
また、「6種類の具材入り」とパッケージにも記載してあるように、具沢山なのも特徴となっていて、レギュラーサイズのラインナップも6種類「味付豚肉」「味付油揚げ「ポテト」「にんじん」「ねぎ」「ごぼう」でした。
里芋の入ってない豚汁なんて‥などと私なんぞは思ってしまうのですが、最近あんまり里芋の入っているカップ麺って見ないんですよね。「マルちゃん あったか けんちん風うどん」には入ってたんだけどなぁ‥と、それはさておき、そろそろカップ麺を開封します。
開封
別添の小袋は、「液体スープ」「粉末スープ」「かやく」の3袋構成。このうち先に入れるのは粉末スープ・かやくの2袋で、液体スープは熱湯を注いでから5分後に投入します。レギュラーサイズには粉末スープが入っていないので、これが麺量以外の大きな違いの一つですね。
具材の刻み揚げは最初から容器の中に入っているのですが、麺は「赤いきつねうどん」‥よりも厚みがないというか、比較して薄く、縮れが緩やかに見えます。粉末スープを開封すると、粉末味噌と生姜の香り、あとは少量の一味唐辛子と小さなネギがチラホラ‥このネギいる?(笑)
ところで今回の「製造所固有記号」は「M74」となっているのですが、これは「千葉県長生郡」にある工場を意味しています。千葉県長生郡の工場といえば東洋水産のグループ会社「酒悦株式会社」の “房総工場”(千葉県長生郡長南町美原台)があるので、もしかすると「あつあつ豚汁うどん でか盛」の製造所は酒悦の房総工場かもしれません。
製品情報・購入価格
製品名:マルちゃん あつあつ豚汁うどん でか盛 販売者:東洋水産 製造所:M74(酒悦 房総工場?) 内容量:139g(めん91g) 発売日:2018年12月3日(月) JANコード:4901990337267 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:どんぶり型でか盛サイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:500ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(粉末スープ・液体スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、乾燥酵母、卵白)、添付調味料(みそ、ポークエキス、醤油、豚脂、植物油、でん粉、食塩、砂糖、香辛料、魚介エキス、酵母エキス、粉末野菜、香味油脂、デーツ果汁、ねぎ、たん白加水分解物、発酵調味料)、かやく(味付豚肉、味付油揚げ、ポテト、ごぼう、ねぎ、にんじん)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、レシチン、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(原材料の一部に乳成分、ごま、さば、鶏肉、ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 卵・乳・小麦・ゼラチン・大豆・豚肉・鶏肉・さば・ごま |
実食開始
液体スープを投入すると、レギュラーサイズと同じように根菜を思わせる香りが漂ってきて、けっこう雰囲気が感じられます。ただ、香りのインパクトや持続性がレギュラーサイズほどではなかったので、ファーストインプレッションについては大口径どんぶり型というサイズが少し仇になっているように思いました。
さて、具材を整えて完成です。おー、豚肉が多いですよ! でも多く見えないw むしろ写真では刻み揚げが目立っていますね。まぁ実際のところ値段的に特筆して多いわけではないのですが、レギュラーサイズよりも肉の比率が多いです。ただ、具材のラインナップには大きな変化を感じません。
それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「つゆ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。おや? カロリーなどの表記が “栄養成分表示”(2018年現在の標準)じゃなくて “標準栄養成分表”(かつてのナトリウム表記)ですね‥
1食(139g)当たり
カロリー:592kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:592kcal(めん・かやく:480kcal)(スープ:112kcal) 食塩相当量:7.9g(めん・かやく:2.6g)(スープ:5.3g) |
めん
コシと弾力の強い、なめらかな太めのうどん。
(出典:東洋水産「ニュースリリース」)
幅のある油揚げ麺なんですけど、やはり「赤いきつねうどん」と比較して厚みがなく、少し幅が広くて縮れはありません。完全なストレート麺ではありませんが、箸で持ち上げると縮れが伸びる、縮れが‥伸び‥す、すべるw そう、この麺びっくりするほど表面がツルッツルなんです。でもコシは‥ない。弾力も強くない。
のっけから食感は柔らかめで粘り気も感じられないのですが、喉越しの良さは特筆すべきレベルにある摩擦抵抗ゼロ。大盛りカップ麺で柔麺というのが好みの分かれそうなポイントになってしまうんですけど、喉越しを楽しむ麺と割り切ったら面白い麺ですね。ただ、もしローソンやミニストップなどの先が細くて丸い割り箸を使った場合、あーもぉーw ってなるかも。
油揚げ麺特有の風味は強めでしたが、麺の甘味が味噌の効いたスープにマッチしていて悪くありません。量は少し中途半端な91gなんですけど、レギュラーサイズの「あつあつ豚汁うどん」は70gなので、きちんと大盛り。なめらかすぎて最初は少しスープ乗りが悪い、でも耐久力はないw というわけで、割り切って少し馴染ませてから食べるのがいいかもしれません。
つゆ
ポークの旨味をベースに、赤・白の合わせ味噌を加え、生姜を利かせたコクのあるつゆ。
(出典:東洋水産「ニュースリリース」)
「でか盛」にはレギュラーサイズになかった粉末スープが使用されていると解説しましたが、味の方向性は似ています。味噌は赤味噌寄りで輪郭があり、液体スープを入れた瞬間ふわっ‥と漂う根菜の香りなど、マルちゃんの豚汁うどん(どんぶり型)らしい個性が表現されているのですが、ちょっと弱いかなぁ‥
というのも、おそらく液体スープの内容は大差なくて、麺を増量・容器が大きくなったことで熱湯の量が増える、それを補うために粉末スープで調整した、というような味のバランスなんです。なので、たとえば根菜を思わせる香りとか豚脂の厚みとか、そういった旨味成分がレギュラーサイズよりも薄く感じてしまうんですよね。
もちろん味としては薄味ではないのですが(むしろ味は濃い)、ちょっと風味的な部分が劣って大味に思えました。おいしいかマズイかでいえば問題なく美味しい濃い目の豚汁風つゆなんですけど、レギュラーサイズと比較して量を取るか質を取るか、という話になってくるでしょう。
かやく
味付豚肉、きざみ揚げ、じゃがいも、にんじん、ごぼう、ねぎ。
(出典:東洋水産「ニュースリリース」)
具材の比率については個体差が生じるので、すべての製品が豚肉多めとは断言できないのですが、とりあえず品数も品目も質感もレギュラーサイズと同じですね。味付豚肉は東洋水産が誇るリアル系の肉具材で、ばっちり「豚汁」を打ち出します。刻み揚げは歯応えのあるタイプで、ふっくら優しい食感ではなかったんですけど、つゆの方向性とマッチしていました。
ねぎは歯触りがアクセントに効果的、ごぼうは豚汁に欠かせない根菜の風味とリアルな食感で楽しませてくれたのですが、でか盛だからといって量が特に多いわけではなかったです。じゃがいもは皮付きポテトではなく、最初ちょっとシャリッとしているので、ホクホク系が好きなら後半に。で、にんじんはクッタクタなんですけど、これは毎度おなじみです。でも、甘味は強めですよ。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)
(及第点★3)
えっと‥うすうす勘付いていた方は多いかもしれませんが、2017年11月20日(月)発売品とまったく同じです。製造所固有記号のM47や標準栄養成分表(ナトリウム表記)だった時点で怪しいなぁ‥とは思っていたんですけど、過去の情報を引っ張り出して調べてみたら、カロリーや食塩相当量などの数値も同じでした。
それだけでなく、原材料名やパッケージのデザイン、そしてなんとJANコードまで同じだったので(バーコードの下にある数字・商品コード)、完全なる再販売ですね。それだけに昨年おいしいと感じた方は安心して手に取っていただいて結構ですし、あーこれ毎年ちょっと苦手なんだわ‥という方はスルーで大丈夫。
摩擦抵抗のないストレート麺は面白かったのですが、結果的な合計金額が高くついてもレギュラーサイズの「あつあつ豚汁うどん」+おにぎり1個とかのほうが味の面でのコスパは高いかもしれません。余談ですが、マルちゃんの「豚汁うどん」は「とんじる」と読みます。