どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年3月4日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん たらこ味焼そば」の実食レビューです。
「俺の塩 たらこ味」のレギュラーサイズ復活!? セブン&アイ限定商品として発売された税込105円の格安カップ焼そばに「たらこ味」が新登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
マルちゃん たらこ味焼そば
このブログでは頻繁に登場しているイトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」ですが、「マルちゃん たらこ味焼そば 104g」と実にシンプルな商品名で販売されていて、そこには新商品を意味する「新着」マークが付いていました。ちなみに前日までnanacoポイント7倍キャンペーン中だったんですけど、毎月8の付く日は “ハッピーデー” としてnanacoネットポイントが5倍になるそうです。
本体価格は税別98円(税込価格105円)の格安カップ麺なので、ほぼオープン価格の廉価版(れんかばん)商品と同じ立ち位置ですね。「7&i(セブン&アイ)限定商品」のマークも付いているので、間違いなくセブン&アイグループ限定発売品になるのですが、コンビニのセブンイレブンでは見かけませんでした。
というわけで東洋水産(マルちゃん)に販売エリア及び販売ルートを尋ねてみたのですが、やはりイトーヨーカドーやヨークベニマルなど、セブン&アイグループのスーパー限定だそうです。たとえば税込100円の大盛バケツ型シリーズ「マルちゃん 大盛!」など、ちょいちょいセブン系列のスーパー専売格安カップ麺が東洋水産からリリースされているので、そのパイプが太いようですね。
セブン&アイグループ専売品なので、東洋水産のコーポレートサイト(公式ウェブサイト)に「マルちゃん たらこ味焼そば」の情報は掲載されていませんが、熱湯1分のカップ焼そばといえば「俺の塩」が真っ先に思い浮かんだ方も多いでしょう。まだ当ブログでは正式に評価してないんですけど、実は通年商品のカップ塩焼そば部門で私が最も好きなカップ麺マイランキング1位は「俺の塩」が不動なんです。
ええ、だからレビューできてないんですけど(総評が「測定不能」になる‥w)、それはさておき「俺の塩」は1997年に発売された “カップ塩焼そばのパイオニア” で、今でも期間限定で発売されている「俺の塩 たらこ味」が初めてリリースされたのは2009年(平成21年)5月18日の月曜日。男性を意識した力強い商品名も然る事乍ら、写真アプリ等のエフェクトなしで迫力のある写真が撮れるユニークなデザインも印象的ですよね。
なぜか数年前から当地域ではレア度の高い(売ってない)カップ麺になってしまったんですけど、「賞味期限間近――」とか「商品入替のため――」ではなく、たまたま「メーカー在庫過多により」という理由から行きつけのローカルスーパーで1食あたり「46円」という法外な激安プライスで大量に投げ売りされていました(ありがとうございます)。というわけで同じ熱湯1分、麺のサイズを比較してみましょう。
ちなみに業界初の「たらこ味」カップ焼そばを調べてみたところ(厳密には「たらこ味」ではなかったのですが)、1996年4月に発売されていた「ペヤング 明太子焼きそば」が “業界初、新和風感覚の焼きそばとして評価を得る” と、まるか食品のコーポレートサイト内にある「沿革」で紹介されていました。けっこう最近なんだなぁ‥と思って冷静に数えてみたら約23年前の話ですね。怖ッ‥‥w
開封
ハイ、というわけでペヤングはさておき今回のカップ麺「マルちゃん たらこ味焼そば」に別添されている小袋は、「液体ソース」「粉末ソース」「きざみのり」の3種類。先入れの「かやく」などは入っていないので、「液体ソース」「粉末ソース」「きざみのり」すべて後入れ仕様となっています。
明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズや日清食品の「日清焼そばU.F.O.」など、最初から容器の中にキャベツが入っていて先入れの小袋がないパターンもあるのですが、今回のカップ麺には単純に大きな具材が入っていません。というわけで寂しさが否めないものの、販売価格は税込105円ですからね。
ちなみに外枠上部(容器側面)賞味期限右端に記載されている製造所固有記号は「M8」となっているのですが、これは兵庫県神戸市西区見津が丘6丁目8番にある東洋水産の自社工場「関西工場」を意味しています。もしかすると販売エリアによって違いはあるかもしれませんが、手元にある「俺の塩」にも「M8」と書いてありました。
概要(製品情報・購入価格等)
製品名:マルちゃん たらこ味焼そば 販売者:東洋水産 製造所:関西工場(神戸) 内容量:104g(めん90g) 商品コード:4901990361798(JAN) 規格サイズ:縦158mm×横178mm×高さ60mm 発売日:2019年03月04日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:カップ焼そば角型容器レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:560ml 調理時間:熱湯1分 小袋構成:3袋(液体ソース / 粉末ソース / きざみのり) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(植物油、デキストリン、チキンエキス、たらこ加工品、砂糖、食塩、魚醤、野菜エキス、魚介エキス、しょうゆ、香辛料、香味油脂、酵母エキス、デーツ果汁、ねぎ)、ふりかけ(のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、増粘多糖類、かんすい、乳化剤、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、クチナシ色素、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さけ・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・さけ・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるもの) |
実食開始
さて、東洋水産の熱湯1分=俺の塩というイメージから、おそらく同じ麺が採用されているのだろうと安易に予測していたんですけど、いざ実際に並べてみると別物ですね。ちょっと写真では分かりづらいかもしれませんが、俺の塩と比較して今回の「マルちゃん たらこ味焼そば」のほうが一見して明白に「細い」です。どちらも熱湯1分(60秒)なんですけど、まったく同じサイズの麺が採用されているわけではありませんでした。
原材料名は同じですし、現時点の香り(精製ラード強め)も一緒なので、基本的な原材料や製造工程が大幅に違うわけではなく、同じ生地をベースに細い番手で切り出しているのかもしれません。ちなみに向かって左が「俺の塩」、右が今回のカップ麺なんですけど、「俺の塩」はレギュラー商品ということで麺量100g、今回の「たらこ味」は90g(とはいえ汁無しカップ麺のレギュラーサイズ平均値)なので、ちょっとカサが低いですね。
調理方法(3)には “フタを全部はがし、液体ソースを麺の上にあけ麺をほぐしてから粉末ソースをかけよくまぜ、きざみのりをかけて出来上がり” と書いてあるので、湯切りの後は「液体ソース」「粉末ソース」の順番に入れましょう。液体ソースは文字通り液体ソース、粉末ソースには “たらこ加工品” と思われるシーズニングが入っていました。
それから粉末ソースの中には「赤いきつねうどん」の粉末スープに入っているような粉砕型の小さいネギも含まれていましたが、ざっと数えても10個あるかないかだったので、だいぶミニマルに仕上がりました。それでは、「めん」「ソース」「ふりかけ」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(104g)当たり
熱 量:478kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
1分戻しのコシが強く弾力のある麺
(出典:オムニ7 販売ページ「商品の紹介」pdf)
調理前・調理中(湯切りの際)などに感じた精製ラード強めの香りも共通点ではあったものの、前述したように「俺の塩」と比較して細く、食べる前から麺が砕けていて(ネット通販サイトで購入した=配送状況も関係しているかもしれませんが)、けっこう湯切りの時に湯切り口から砕けた麺がダァーってw
ちょっと勿体無いなぁ‥と思いつつ流しで見送ったんですけど、やはり湯切りの後も麺は「俺の塩」と比較して圧倒的に細かったです。しかし、「俺の塩」ほどコシはありませんでしたが、適度な歯応えを残し、それでいて嫌に硬い部分が残ることもなく適切に戻っていました。ソースを絡める前は精製ラードの風味を強烈に感じたものの、細身でソースとのバランスも良好。
後述する今回のソースは柔らかいテイストだったので、もし一回り太かったら(「俺の塩」と同じサイズだったら)麺が勝っていたかもしれません。適度にスナック感を漂わせながらも不躾ではなかったので、カップ麺ならではのインスタント感を素直に楽しむことができました。麺は定量の90gですが、軽めの食感からサクッと食べきれます。
ソース
チキンエキスに魚介の旨味と野菜の甘みを加えた、たらこ味ソース、たらこ加工品入り
(出典:オムニ7 販売ページ「商品の紹介」pdf)
液体ソースにバター風味やラー油などの香りは仕込まれていませんが、ただの潤滑油(オイル)ではありません。ご覧の通り味付けを施す成分が含まれているのですが、こってり感は強く、確かなチキンの旨味に魚醤のアクセントで味に深みがあり、魚介は鰹をベースに「俺の塩」に通じるホタテや昆布などの旨味を感じました。まだパンチのある味ではないものの、格安カップ麺にしてはコクが丁寧な深みのあるベースです。
魚醤の香りと魚介の旨味が重なって、液体ソースだけの状態でも「たらこ」感が無きにしも非ずではあったものの、それを明白にするのが粉末ソースという名の「たらこシーズニング」。鮮やかなピンク色の粉末を全体に馴染ませると、なぜかバターのアクセントを感じるという不思議な化学反応が起きたのですがw これはもう絵に描いたような「たらこ味」ですね。
明太子(めんたいこ)ではなく「たらこ」なので、唐辛子のアクセントはありません。ピリッともしないので、辛い食べ物が苦手な方でも余裕です。それなりに塩気の輪郭はありますが、舌を刺してくるようなトゲトゲしさは覚えず、砂糖の甘味が自然に奥行きを深め、しっかり「たらこ味」してました。まったく奇抜さはないけれど、いやぁ‥これは美味しいです。ほんと素直に美味しい。ぜんぜん裏切ってこない。
ふりかけ(のり)
原材料名でも「ふりかけ(のり)」となっていて、そもそも「かやく」の文字が見られないのですが、王道を地で行く「たらこ味」に刻み海苔のトッピングはマスト。誰が最初にトッピングし始めたのか分かりませんが、この組み合わせって本能的に合いますよね。あと粉末ソースに少量(で、極小)のネギが入っていますが、ほぼ存在感はありません。
固形具材が入っていないため、残念ながら食感のインターバルになるような具材はありませんが、もともと具沢山なテーマではありませんし、オープン価格クラスかつ大盛ではない麺量90gのレギュラーサイズなので、飽きる前に完食可能かと思います。刻み海苔のアクセントは申し分なく、また粉末ソースに含まれているシーズニング(たらこ加工品)も具材と思えば寂しくありませんでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
定期的に発売される「俺の塩 たらこ味」のレギュラーサイズバージョンみたいな雰囲気ですが、ほぼそのイメージで問題ありません。しかし、最近は「辛口」や「アヒージョ風」「ペペロンチーノ味」「ラー油仕立て」など、純粋な「たらこ味」が珍しくなってきたような気がするので、けっこうイイですねコレ。
一捻りある味ではありませんが、それだけに裏切りや悪い意味で意表を突かれることもなく、唐辛子系の刺激も皆無に等しい柔らかくて定番系のテイストから、老若男女を問わず幅広い層の方に受け入れられそうな「ザ・たらこ味やきそば」でした。コンビニ(セブンイレブン)での取り扱いはないそうなので、最寄りの系列スーパーもしくは1個単位でバラ売りされているオムニ7でチェックしてみてください。