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超リッチテイスト【マルちゃん正麺】カップ麺シリーズ初の濃厚鶏白湯煮干ラーメン「鶏ニボ」が激ウマ!!

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年12月21日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん正麺 カップ 鶏ニボ」の実食レビューです。

あのマルちゃん正麺カップに “鶏の旨みと香り高い煮干の余韻” を特徴とするシリーズ史上初の「濃厚鶏白湯煮干ラーメン」が登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺カップ 鶏ニボ

マルちゃん正麺(せいめん)とは “いま抜群においしく、そして10年後20年後も古びることなく愛され続けるラーメン” をコンセプトに誕生したブランドで、2011年11月7日に初代袋麺(醤油・味噌・豚骨)を市場に投下。ネーミングの由来は、永年にわたって味を磨き続けてきた東洋水産=マルちゃんの「これこそ正しい麺、理想のラーメンの完成形なのだ」という強い自負に因みます。

製麺ではなく「正麺」

「マルちゃん正麺」の専任チームが5年の歳月を費やして生み出した特許技術 “生麺うまいまま製法”(特許 第5153964号)のノンフライ麺は、従来の技術では困難とされていた生めん本来の食感と風味だけでなく、箸で持ち上げた際の重量感までリアルに再現し、多くの固定ファンを獲得。即席カップ麺の登場以降、ダウントレンドが続いていた当時の即席袋めん市場に大きな衝撃を与え、市場全体の活性化に貢献しました。

そんな「マルちゃん正麺」から初のカップラーメンが発売されたのは、袋麺の登場から約4年後となる2015年10月5日。鍋を使って茹でなければいけない袋麺の特許技術 “生麺うまいまま製法” とは違う、カップめん専用の特許技術 “生麺ゆでてうまいまま製法”(特許 第5719064号)を開発し、お湯を注いで待っただけとは思えないほど高品質な多加水ノンフライ麺を実現。

正麺カップの定番フレーバーだった「濃厚とろ豚骨」「旨こく豚骨醤油」「こく野菜タンメン」は廃盤になりましたが、2019年4月1日発売の湯切りタイプ「マルちゃん正麺 カップ 汁なし担々麺」及び「(同)焼そば」の登場をはじめ、新作の開発にも力を入れている近年。今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 鶏ニボ」も例外ではなく、マルちゃん正麺カップ史上初となる “鶏白湯×煮干” の変わり種が飛び出しました。

正麺カップのニボ系は今回で第4弾

マルちゃん正麺カップにおける煮干し系(ニボ系)といえば、2019年4月29日に発売されたシリーズ初の煮干し系「濃い煮干醤油」を皮切りに、2020年4月27日発売の「濃ニボ」及び同年9月7日発売の「辛ニボ」と続いているため、今回の「鶏ニボ」はマルちゃん正麺カップにおけるニボ系 “第4弾” に該当するのですが、その中でも鶏白湯をテーマにしてきたのは初の試み。

2019年4月発売の「濃い煮干醤油」は、3種の煮干しを使用した変わり種で、万人ウケする煮干しラーメンに仕上がっていたのですが、2020年4月発売の「濃ニボ」で印象は一変。煮干し特有の苦味やエグみなど、一般的にネガティブとされる要素は抑えられていましたが、煮干しの濃度でいえば漠然とプリン体の摂取量が心配になるくらい、思いのほか硬派にニボかったのを覚えています。

2020年9月発売の「辛ニボ」における煮干しの効かせ方も優等生な方向にありながら、その存在感は明白で、液体スープに含まれる煮干しオイルで程よい生臭さを漂わせるなど、煮干しの多面性を表現。その流れを汲む今回の「鶏ニボ」なので、おそらく煮干しのコアな要素は突出させていないような気もするのですが、鶏白湯の打ち出し方も気になるところ——

鶏の旨みと香り高い煮干の余韻に注目

東洋水産株式会社は、1953年(昭和28年)3月に築地市場内で創業した「横須賀水産株式会社」を前身とし、もとは冷凍鮪の輸出及び国内水産物の取り扱いを生業としていた企業。そのため現在も水産物の扱いに長けているのですが、同社の販売する鶏白湯系のカップ麺は “鶏の骨を強火で炊き出したような骨っぽさ” が印象的な商品が多く、今回それらが高次元で融合していた場合、かなりの高評価を叩き出すかもしれません。

開封

別添の小袋は豪華4種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が2袋に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」で合計4袋。かやくの片方には、大きめのチャーシュー、メンマ、斜め切りのネギが入り、もう片方には味付鶏肉だんごと小口切りのネギがパック包装されています。年末年始に向けての商戦か、パッケージもきらびやかな金色の市松模様ですし、小袋の構成も豪華な布陣。

安定の生麺ゆでてうまいまま製法

麺はマルちゃん正麺かップを象徴する “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺で、たとえば加水率の低い豚骨ラーメン用の低加水麺には弱いのですが、たっぷりと水分を含ませる多加水麺の再現には強みがあり、こんにゃくを生地に練り込んでいるのも特徴的なポイント。おそらく今回も基礎クオリティの高い多加水ノンフライ麺だと思うので、あとはスープとの相性のみ。

というわけで間違いなさそうな雰囲気ではあるものの、メーカー希望小売価格は270円(税別)ということで、正麺カップにおける通年販売のレギュラー商品(税別225円)よりも高めに設定されています。2020年12月22日現在、コンビニで購入した場合の税込価格は288円となっているため、それも踏まえた上で評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺 カップ 鶏ニボ
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:122g(めん75g)
商品コード:4901990367462(JAN)
商品サイズ:縦180mm×横180mm×高さ77mm
発売日:2020年12月21日(月)
実食日:2020年12月22日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:288円(税込)
希望小売価格:270円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)、添付調味料(チキンエキス、煮干しエキス、植物油、ポークエキス、しょうゆ、香味油脂、鶏脂、砂糖、でん粉、豚脂、ゼラチン、食塩、香辛料、たん白加水分解物、粉末野菜、発酵調味料)、かやく(味付鶏肉だんご、焼豚、ねぎ、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

小袋は「かやく」のみ先入れ

別添の小袋は2種類の「かやく」だけ先入れで、それぞれ特別に量が多いわけではないけれど、肉具材は焼豚(チャーシュー)と味付鶏肉だんごで合計2種類、加えてメンマと2種類のネギで合計5種類の具材を別添。個人的には定評のある味付鶏肉だんごを多めに加えてほしかったところではあるものの、味と食感のバリエーションが増えるのは素直に嬉しいことなので、あとはスープの作り込みが値段に伴っているかどうか——

すでに勝ち確の香り

添付調味料(液体スープ、粉末スープ)は両方とも後入れなので、お湯を注いでから待っている間に液体スープをフタの上にのせて温めながら待機。時間になったら “添付調味料を入れる前に” 麺をほぐし、粉末スープを完全に溶かしてから液体スープの順に入れるのがオススメ。粉末スープを入れた瞬間のニボい香りもさることながら、液体スープを入れると煮干しの多様性が広がって、なおかつ鶏の芳醇な香りも好印象。

ちなみにスーパーやドラッグストアなども販売店に含まれますが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」での取り扱いを確認しているため、販売店の参考にしてください。それでは、鶏白湯や煮干しの打ち出し方と両者のバランスに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(122g)あたり
カロリー:442kcal
たん白質:14.2g
脂  質:14.4g
炭水化物:63.8g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:342mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:442kcal(めん・かやく:324kcal)(スープ:118kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安心と信頼の正麺クオリティ

6.0

たとえば同じ “生麺ゆでてうまいまま製法” を駆使していても、スープに合わせて微妙に加水率などを調節しているようで、今回の「鶏ニボ」に使われている麺の原材料名は定番の「芳醇こく醤油」と共通の構成(小麦粉、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)なのですが、やや比較して加水率を低めに感じます。

箸で持ち上げたときの重量感も正麺ならでは

とはいえ「マルちゃん正麺カップ」ならではといっても過言ではない、箸で持ち上げたときの重量感もさることながら、摩擦抵抗ゼロの滑らから口当たりと喉越しに加え、食べ始めは特に強いコシも魅力的なポイント。それでいて同ブランドの標準仕様よりも歯応えを感じたのは、煮干しを効かせた鶏白湯スープとの相性を考慮しての調整に思えました。

いまでこそ新鮮味のあるノンフライ麺ではないですし、基礎クオリティだけでいえば税別225円の「芳醇穀醤油」などと同じレベルに位置するため、もうすこし特別な要素が欲しかった——という思いが無きにしも非ずではあるものの、そもそも定番商品(税別225円)のノンフライ麺はコストパフォーマンスが壊れているので、メーカー希望小売価格が税別270円でも上出来と思える納得の品質です。

スープ

スープは値段以上の満足感

7.0

粉末スープには人工的な旨み成分と粉末状の煮干しを仕込んでいるため、この時点から煮干しの風味を感じるのですが、これ単体での濃度は低く、正麺カップにおけるr従来のニボ系スープと同じように、えぐみや苦味などは抑えられています。しかし、ふと後口に残る余韻や鼻を抜ける香りには、ほんのりと特有の生臭さを残している、いい意味での雑味が全体の旨みに寄与する骨組み。

液体スープを入れると煮干し感がブースト

ちょっと上記の画像では分かりにくいのですが、液体スープの中にも銀色に光る煮干し粉が仕込まれ、粉末スープだけの状態とは比べ物にならないほど煮干し感が増幅。それはセメント系の強烈な煮干しスープほどではないけれど、えぐみや苦味を程よく感じさせる硬派でシャープな旨みを軸に、煮干しから抽出したと思われる香味油も効果的で、粉末スープだけでは打ち出せないリッチなテイストを実現。

そんな煮干しを優雅に飼い慣らすように、鶏白湯の懐も深く、ちょっと癖のある煮干しに引けを取らない存在感。そこまで骨っぽさは目立っていませんが、粉末野菜(おそらくジャガイモ)によるベジポタ系の要素を含み、たれ(しょうゆ)の効かせ方も適切な、このスープで税込288円なら安いと思えるくらい満足度の高いスープです。

具材

主役は味付鶏肉だんご

5.0

焼豚は大きめの丸型ですが、味も食感も成型肉ど真ん中なので、かなりインスタント感は強く、ぷりっとした歯触りも人工的。同じくメンマも乾燥メンマ特有のベクトルを出ないものの、コリコリとした強めの歯応えが箸休めに嬉しく、独特の発酵感がスープにマッチ。斜め切りのネギも上品で、さらに高品質な味付鶏肉だんごが嬉しいラインナップ。

大量ではないけど高品質

小口切りのネギはスープに埋没しているため、それが強く主張してくることはないのですが、やたらとシャキシャキでしゃばってくる乾燥ネギよりも好印象。加えて具材の中では本日の主役といっても過言ではない味付鶏肉だんごは、生姜の風味を効かせているスパイシーな味付けで、なかでも生姜の風味が濃厚な煮干し鶏白湯と対比を描く、あいかわらず高い満足感が得られる具材でした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

麺は通常商品(税別225円)に使われているノンフライ麺と同等のクオリティですが、安心と信頼の特許技術 “生麺ゆでてうまいまま製法” を駆使した多加水麺で、なんといってもスープが値段以上の作り込み。鶏白湯も煮干しも突出しているわけではないけれど、パッケージでアピールされていた “鶏の旨みと香り高い煮干の余韻” は伊達じゃありません。

コンビニで購入した場合の税込価格は288円なので、がっつりハイエンド商品になりますが、その価値は十二分にあるかと思いますし、コンビニ以外の店舗であれば、もっと安い値段で手に入るでしょう。おそらく数量・期間限定商品になるため、気になっている方は早めに最寄りの販売店をチェックしてください(author・taka :a)

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