どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年12月18日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ 濃厚もやし辛味噌」の実食レビューです。
無敵の “バリシャキもやし” が次のステージに!? 3年連続商品化「濃厚もやし辛味噌」三代目はメイン具材のリニューアルに注目!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
マルちゃん正麺 カップ 濃厚もやし辛味噌 2023
マルちゃん正麺(せいめん)とは “いま抜群に美味しく、そして10年後・20年後も古びることなく愛され続ける即席めん” をコンセプトに、東洋水産が力を入れているブランドで、2011年(平成23年)11月7日発売の「醤油味」「味噌味」「豚骨味」が初代御三家。それは数年に亘るベアトレンドが続き、ほぼ無風状態だった当時の袋めん市場に衝撃を与え、わずか1年で2億食もの出荷数を記録。
その偉業は業界内で “マルちゃんショック” と呼ばれ、後に語り種となるのですが、2015年(平成27年)10月5日に満を持しての「マルちゃん正麺 カップ」をリリースした東洋水産。こちらは1ヶ月で1,200万食という驚異の出荷数を叩き出し、今度はカップめん市場に “第2のマルちゃんショック” を引き起こしました。
今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 濃厚もやし辛味噌」は、濃厚感たっぷりの辛味噌スープに、正麺カップの代名詞「生麺ゆでてうまいまま製法」による乾燥麺と低温殺菌製法の「バリシャキもやし」を合わせたカップラーメンで、2021年12月27日発売品(初代)及び2022年12月12日発売品(二代目)と続いた “三代目” に該当する一杯。
商品名は初代・二代目と同じ「濃厚もやし辛味噌」から変わっていませんが、パッケージには「NEW ピリ辛もやし入り」との訴求があるため、ここが大きなリニューアルポイント。東洋水産のバリシャキもやしは “業界最高峰のリアルさ” を誇っており、これまでに通年版は何度もレビューしていますけど、ピリ辛バージョンは前例がありません。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「もやし調理品(低温殺菌調理品)」計4パックで、もやし調理品は既存の「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」に使われている例の逸品をベースにしているのだと思いますけど、色合いは明らかに異なります。
麺は前述の「生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)」による乾燥麺で、東洋水産曰く “生麺のようななめらかな口当たりと、透明感や弾力のある食感が特長” とのこと。ちなみに袋タイプの「生麺うまいまま製法(特許 第5153964号)」とは異なる製法で、原材料に “こんにゃく” を使用しているところが面白いポイント。
メーカー希望小売価格は338円(税別)なので、通年販売の「マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油」「同 香味まろ味噌」「同 うま辛担々麺」(278円+税)よりも高めに設定されているのですが、定番品よりも高い、というのは初代・二代目「濃厚もやし辛味噌」にも通じるポイント。ただ、コンビニで購入した場合の税込価格は365.04円。これが安いと思える仕上がりなのか、マルちゃんの手腕が問われるところ。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん正麺 カップ 濃厚もやし辛味噌 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1) 内容量:154g(めん75g) 商品コード:4901990376464(JAN) |
発売日:2023年12月18日(月) 実食日:2023年12月23日(土) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:338円(税別) 購入価格:365円(税込) |
麺の種類:生麺ゆでてうまいまま製法 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・もやし調理品) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(みそ、香味油脂、ポークエキス、しょうゆ、香辛料、植物油、乳糖、すりごま、豚脂、砂糖、食塩、たん白加水分解物、発酵調味料)、かやく(もやし、味付挽肉、砂糖、香味油脂、にんじん、食塩、ねぎ、香辛料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酸味料、香辛料抽出物、甘味料(ソーマチン)、クチナシ色素、pH調整剤、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
前述の「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」では “もやし調理品と粉末スープの先入れを推奨” していますが、今回の別添は「かやく」のみ先入れで、内容は味付挽肉とフリーズドライのネギ。具材の主役は新開発のピリ辛もやしなので、先入れ分はサポート的なラインナップ。
かやく以外の小袋は後入れなので、それを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「もやし調理品」を温めながら待つこと5分。時間になったら軽く麺をほぐし「粉末スープ」と「液体スープ」を馴染ませて、仕上げに「もやし調理品」をトッピングしたら出来上がり。
けっこうボテッとした感じのスープに仕上がるため、とろみ成分の溶け残りがないよう丁寧に混ぜ合わせてください。それでは、ピリ辛もやしの個性についてはもちろん、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(154g)あたり |
カロリー:461kcal たん白質:12.6g 脂 質:15.7g 炭水化物:67.2g 食塩相当量:6.3g (めん・かやく:3.0g) (スープ:3.3g) ビタミンB1:0.37mg ビタミンB2:0.38mg カルシウム:200mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:461kcal(めん・かやく:330kcal)(スープ:131kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ほぐれにくさが気になる
今季最強といわれている寒波到来の影響か、それとも仕様上の問題か、随分と麺のほぐれが悪かったので、それが★ひとつマイナスした理由。おかげで「粉末スープ」と「液体スープ」を馴染ませるの作業にも影響していたのですが、調理後しばらく強めのコシが楽しめるので、伸びる前に早く食べなきゃ! みたいな焦りは必要ありません。
むしろ完成してから4、5分‥‥いや、それ以上経っても強めの反発性を感じたので、ある意味そこが不自然な項目になるのですけどw 後述する濃厚なスープにも負けない「生麺ゆでてうまいまま製法」ならではの小麦感は評価すべきポイント。
熱湯5分きちんと待つのはもちろん、なんだったら7、8分くらい放置しても問題ないどころか “ちょっと長めに待ったほうがいい” タイプだったので、ひとまずフライングは厳禁。よくも悪くも「マルちゃん正麺 カップ」らしさ全開なので、新鮮味に期待してはいけないけれど、スープとの相性は良かったです。
スープ
ぽってり濃厚で日本式のタンタンっぽい
まずは「粉末スープ」を単体で味わってみたところ、うまみ成分と砂糖のジャンクさを中心に、あくまでも土台を支えることに徹していたので、これ単体で味が決まるわけではありません。また混ぜれば混ぜるほど “とろみ成分が効果を発揮” するため、普段はチャチャッと溶かす方も、今回は念入りに。
続けて「液体スープ」を馴染ませると、さらにスープの粘度が高くなるため、最終的にはベジポタよろしくボッテボテの口当たり。それが少し不自然ではあるものの、攻撃性を抑えた白みそベースのタレに、どっしりと重心の低い豚骨のコク、それにすりごまの芳ばしさが相俟って、芝麻醤(チーマージャン)に通じる余韻を残すところが印象的。
辛味は特筆するほど強くないので、まろやかなイメージが先行する辛味噌‥‥というか、ねりごま重視の日本式担担スープっぽい魅力を備えている、そっち系のテイスト。ちなみに二代目からの変化なんですけど、ゼラチンや野菜エキスを省いていたり、発酵調味料を加えていたり、すりごまの存在感が増していたり、初代〜二代目の変遷よりも変わっている部分が多かったです。
かやく
これは今後、他の商品にも使い回してほしい
ごま油の風味だったり、ほんのり酸味を帯びていたり、そこは通常のバリシャキもやしにも通じるポイントになりますが、ラー油で和えたような刺激が個性的。辛味の強さはピリ辛の範疇を超えないけれど、充填されているオイルが喉に直撃するとカハッてなる(実際に喰らったw)くらいの刺激は備えているため、全体の辛さレベルを程よくアップさせることに寄与。
かやくはサポート的と前述しましたが、ネギはフリーズドライで柔らかく、ひき肉はジャンクなイメージを底上げしてくれる役割を担っていたので、いいバイプレイヤーに思えました。
総評
昨年との目立った違いは、業界最高峰のバリシャキもやしがピリ辛になっていたことで、想像していた以上に個性を感じたのですが、それに伴いスープの方向性を変えていたところも注目したい部分。ちょっと担々麺っぽいというか、あまり辛味噌っぽくはなかったんですけどw それも「正麺カップ」ならではのオリジナリティと思えば悪くありません。
立ち位置的にはミドルレンジなので、なによりコストパフォーマンスを重視されている方にはオススメしづらい商品ですし、麺のほぐれにくさも改善点になりますが、このクソ寒い季節にピッタリな一杯です【author・taka :a(大石敬之)】