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マルちゃん正麺史上最高濃度「極濃魚介豚骨」2022年は麺に絡みつく “どろっと” 濃度スープをブラッシュアップ!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月24日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨(二代目)」の実食レビューです。

お店レベルの “極” 濃厚スープが進化!? 魚介と豚骨の旨みをMIX「正麺カップ」きっての濃厚どろ系フレーバーが再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨 2022

マルちゃん正麺(せいめん)とは “いま抜群においしく、そして10年後・20年後も古びることなく愛され続ける即席麺” をコンセプトに、生めん本来の食感と味わいを乾燥麺で実現した東洋水産きっての本格ブランドで、2011年(平成23年)11月7日発売の初代御三家「マルちゃん正麺 醤油味」「同 味噌味」「同 豚骨味」が歴史の始まり——。

瞬く間に不動の地位を築いた「マルちゃん正麺」

手軽に食べられるカップ麺が普及したことにより、ベアトレンドが続いていた当時の袋めん市場に衝撃を与え、爆発的な売り上げを記録。それは後に業界で “マルちゃんショック” と呼ばれ、東洋水産の特許技術「生麺うまいまま製法」に多くの関係者が震撼したのも束の間、2015年(平成27年)10月5日に満を持す「正麺カップ」が現れ、わずか1ヶ月で1,200万食という驚異的な出荷数を叩き出しました。

今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 極濃(ごくのう)魚介豚骨」は、袋麺の「生麺うまいまま製法」(特許 第5153964号)とは一線を画す、正麺カップを世に送り出すために確立された「生麺ゆでてうまいまま製法」(特許 第5719064号)の麺に、魚介と豚骨の旨みを特徴とする濃厚なスープを合わせた一杯で、いわゆる “またおま系” を意識したフレーバー。

またおま系とは、濃厚な魚介豚骨スープを使用したラーメン・つけ麺を指す業界用語で、語源は「またお前か」という揶揄。2000年(平成12年)10月、埼玉県川越市に創業した「頑者」が初めて “つけ麺の具材として魚粉を使った” ことに始まり、2008年(平成20年)頃から都内でも濃厚豚骨魚介つけ麺ブームが到来した結果、マニアの間で「またお前もその味か」と囁かれるようになったのが由来です。

初代「マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨」

実は昨2021年10月4日にも「マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨」を発売しているため、今回の「極濃魚介豚骨」は文字通り “またお前か” なんですけど、まったく同じ仕様ではありません。主なリニューアルポイントはスープにあり、東洋水産曰く “昨年10月の発売時にご好評をいただいた極濃魚介豚骨が、醤油と魚介の風味をアップして、より濃厚な味わいになって戻ってきました” とのこと。

昨年の初代「極濃魚介豚骨」は、2021年9月6日のリニューアル以降、従来の「正麺カップ」から配合を変えた当時としては最新の麺に、つけ麺だれのような超濃厚スープを合わせた一杯で、パッケージには “濃厚すぎるためよく混ぜ推奨” というアドバイスまで記載していた自信作。実際にスープの粘度はカップ麺の限界と思えるほどにドロドロで、ぽってりとした口当たりにはインパクトを覚えました。

しかし、マルちゃんの「正麺カップ」といえば、変わり種でも万人ウケを狙いすぎる傾向があるブランド。その強烈な粘度の高さとは裏腹に、豚骨は大人しく、味の荒々しさは控えめ。もちろんカップラーメンとして美味しく仕上げてあったのですが、あまりにもスープがドロドロだったので、もうちょっと豚骨や魚介に癖を持たせても‥‥と、そのように感じたのも事実。

麺に絡みつく “どろっと” 濃厚スープを訴求

かくして二代目となる2022年版「極濃魚介豚骨」のパッケージには『麺に絡みつく “どろっと” 濃厚スープ!』の訴求があるため、それについては期待しても大丈夫そうな雰囲気。また前回発売品よりも醤油と魚介の風味をアップさせているようなので、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

小袋の数は変わっていないが‥‥

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」の計3種。この構成は昨年の初代「極濃魚介豚骨」から変わっていませんが、それぞれ小袋の配色に違いが生じています。つまり、それぞれの中身にも変更があるということ。

ここは変わってないかも?

麺は油で揚げずに乾燥させた「生麺ゆでてうまいまま製法」の麺で、一般的なノンフライ麺では生の麺を蒸す工程が入るのに対し、こちらは文字通り生の麺を茹でてから乾燥させています。そのため厳密に分けるとノンフライ麺にも乾麺にも該当しないのですが、大別するとノンフライ麺なので、あんまり難しく考えなくても大丈夫w

ちなみにメーカー希望小売価格は249円(税別)なので、ひとつ前のページでレビューした同社の縦型ビッグ製品「きら星×ゆうちゃん 鬼旨スタミナどっ豚骨」よりも高めの設定になりますが、購入したスーパーでの販売価格を例に挙げると、2品とも198円(税込213円)で販売されていました。もちろん販売価格は店舗によって変わるため、あくまでも判断材料の一つとしてご参考ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:122g(めん75g)
商品コード:4901990372817(JAN)
発売日:2022年10月24日(月)
実食日:2022年10月29日(土)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
小売価格:249円(税別)
購入価格:213円(税込)
麺の種類:生麺ゆでてうまいまま製法
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(粉末スープ・液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(ポークエキス、チキンエキス、魚介エキス、しょうゆ、豚脂、植物油、乳糖、ゼラチン、食塩、野菜エキス、こんぶエキス、香辛料、砂糖)、かやく(焼豚、ねぎ、メンマ)/ 加工でん粉、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、カラメル色素、炭酸カルシウム、レシチン、クチナシ色素、pH調整剤、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

デジャビュ的な?

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は丸いチャーシューに、メンマ、ネギとシンプルなラインナップ。小袋のカラーリングは変わっていましたが、この時点では前回発売品と共通の資材に見えます。これに加えて紅一点のナルトが入っていると嬉しかったんですけど、麺とスープに注力したが故に、そこまでコストが回らなかった様子。

初代を思い出す調理後の景色

別添の添付調味料は “2袋とも後入れ” なので、かやくを入れてから熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったらフタを剥がし、ノンフライ麺をほぐしてから「粉末スープ」を加えて混ぜ合わせ、それから「液体スープ」の順に加えた後、再度よく混ぜ合わせたら出来上がり。

天面にも “どろっと” 濃厚スープの訴求があるように、ぽってりドロドロの高粘度スープに仕上がるので、スープの溶け残りがないよう念入りに混ぜて混ぜて混ぜに混ぜてください。それでは、引き続き前回発売品からの進化に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(122g)あたり
カロリー:411kcal
たん白質:16.2g
脂  質:10.2g
炭水化物:63.5g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:4.8g)
ビタミンB1:0.26mg
ビタミンB2:0.44mg
カルシウム:171mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:411kcal(めん・かやく:282kcal)(スープ:129kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと加水率が高くなった

5.0

「小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖」という原材料名は、昨年の「極濃魚介豚骨」と完全に一致する構成で、これは通年販売の「正麺カップ」における「芳醇こく醤油」や「香味まろ味噌」「うま辛担々麺」にも通じるフレームワーク。

平打ちストレート麺にも容赦なく絡んでくるスープw

たとえば「正麺カップ」における魚介部門の一角を担い、しかしながら「極濃魚介豚骨」とは方向性が異なる「濃ニボ」(レビューは2022年5月30日発売の3代目)には白っぽい見た目の低加水麺を合わせていたのですが、それよりも黄色みが強く、しっとりとした質感が印象的。加水率も比較的に高めの設定で、鶏と水だけ系の鶏しょうゆ清湯(ちんたん)に合いそうなタイプです。

ただ、後述するスープとの相性に問題はなく、むしろ「濃ニボ」に使っていた加水率の低い麺を合わせていたら、ちょっとチグハグだったかもしれない‥‥と、そう感じたことに相性のよさを再認識しました。ちょっと戻りにくさが気になったので、そこだけが玉に瑕ではあるものの、保温性に優れた高粘度スープの中にあっても最後まで伸びにくく、結果的な印象は悪くありませんでした。

スープ

いい意味で優等生な “またおま系”

5.5

まずは「粉末スープ」だけの状態で味を確認してみたところ、とろみ成分と粒子の細かい魚粉を中心に、人工的な旨み成分と砂糖でジャンクさを底上げしている、東洋水産の添付調味料に有り勝ちなフレームワークで、前回発売品と比較して方向性は大きく変わっていません。

魚介のバランスは節(かつお・さば)を中心に、煮干し感は控えめなのも前回発売品と共通する項目になりますが、節系の旨みは前回発売品を上回っています。さらに「液体スープ」を加えると、液体しょうゆ特有のコクとキレがプラスされ、煮干しの風味も強く、それ以上に節系の旨みも強くなり、やや豚骨感も厚みを増していて、なるほど醤油の存在感も適度に強めの面持ちに。

とろみ成分は液体スープにも入っているため注意

2022年9月26日にリニューアルした天下一品(テンイチ)のカップラーメン「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯(二代目)」ほど非常識な粘度の高さではないのですが、麺を食べているだけでスープの量が半分ほど減ってしまう域には達しているため、パッケージの “どろっと” という表現も誇張ではありません。

とろみのベクトルは人工的なので、あまり自然な粘度ではないんですけど、炊き出し感のある豚骨エキスと勢いを増した節系の厚みが功を奏し、カップラーメンの高粘度スープにありがちな味のピンボケ具合が気になることはなく、かといって塩気が強すぎるわけでもない、いい意味で「正麺カップ」らしい優等生でありながらも絶妙な着地でした。

かやく

麺とスープの出来を思えば悪くない

3.0

小袋のデザインは変わっていましたが、体感的に大きな変更点はなく、チャーシューはペラペラだし、メンマもネギも使い回しの具材だし、ここだけ見ると値段相応の内容とはいえません。ただ、とにかくスープの粘度が高く、そっちのインパクトに持っていかれるので、量的な部分とか、品質的な部分とか、そこまで気にならなかったです。——あ、スープとメンマの相性よかったです。

総評

5.0

ほぐれにくい麺の構造は改善の余地ありですが、昨年よりも節系のインパクトが強く、全体的に旨みが膨よかになり、それでいて醤油のキレを適度に強めることで味の輪郭を調え、どろどろでもピンボケしないように配合を見直すなど、前回発売品から正当な進化を感じる仕上がりでした。

正直もっと振り切っていいような気もしますけど、マルちゃんは万人受けを大切にするスタンスが基本。それだけに中途半端な仕上がりになることもありますけど、二代目「極濃魚介豚骨」は親しみやすい “またおま系” を突き詰めた感じというか、いい意味で優等生な仕上がりだったので、魚介豚骨系の入門編としてオススメできる一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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