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お店レベルの “極” 濃厚スープ!? マルちゃん【正麺カップ】史上最高濃度「極濃魚介豚骨」の実力とは‥‥

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年10月4日(月)新発売、のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨」の実食レビューです。

ただの濃厚ではない!? マルちゃん正麺が “極” 濃厚スープを特徴とする新フレーバーでラインナップを強化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺 極濃魚介豚骨

マルちゃん正麺(せいめん)とは、いま抜群に美味しく、10年後・20年後も古びることなく愛され続けれるラーメンをコンセプトにしたブランドで、2011年(平成23年)11月7日に初代袋麺「マルちゃん正麺 醤油味」「同 味噌味」「同 豚骨味」計3品を市場に投下。手軽に食べられる即席カップめんの登場以降、ダウントレンドが続いていた即席袋めん市場に衝撃を与え、爆発的な売り上げを記録しました。

マルちゃん製麺ではなく「正麺」が正しい表記

その衝撃は業界で “マルちゃんショック” と呼ばれ、生めん食感を実現した東洋水産独自の特許技術「生麺うまいまま製法」に多くの関係者が震撼したのも束の間、袋麺の登場から約4年後となる2015年(平成27年)10月5日に「マルちゃん正麺 カップ」を新発売。わずか1ヶ月で1200万食という驚異的な出荷数を叩き出し、今度は即席カップめん市場に “第2のマルちゃんショック” を引き起こします。

今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨」は、2021年9月6日のリニューアルで新しくなった「マルちゃん正麺 カップ」のノンフライ麺に、つけ麺だれのような超濃厚スープを合わせた新作で、東洋水産が配信しているニュースリリースでは「ただの濃厚ではない “極” 濃厚スープをお楽しみいただけます」と商品の魅力をアピール。

麺は即席カップめん専用の特許技術 “生麺ゆでてうまいまま製法” を駆使したノンフライ麺を使用しているため、その品質については特に不安を感じることもないのですが、前述のリニューアル以降「より生麺らしい自然な食感を追求し、なめらかさはキープしながら、弾力がアップ」しているらしく、すでに既存の正麺カップ(芳醇こく醤油、香味まろ味噌、うま辛担々麺、辛ニボ)には搭載済み。

特許製法「生麺ゆでてうまいまま製法」とは‥‥

しかし、既存の定番4品を除く「マルちゃん正麺 カップ」に新しい麺が採用されるのは、今回の「極濃魚介豚骨」が最初の商品。まだリニューアル後のノンフライ麺について詳しくレビューできていないため、生麺らしい自然な食感と弾力の違いに注目したいところ。そして、もうひとつの注目すべきポイントは、東洋水産が “つけ麺のたれのような-・” と謳う極濃魚介豚骨スープ。

チキンとポークの旨味をベースに、さば節・煮干し・かつお節などの旨味を合わせているらしく、なかでも煮干しについては期待大。正麺カップ史上初の煮干し系「濃い煮干醤油」が発売されたのは、2019年(平成31年)4月29日なので、比較的に最近の話になるのですが、その製造者である東洋水産は社名の通り “水産物の加工” も生業としている企業。

そのため水産物についての知識が豊富で技術も高く、これまでに培ってきたノウハウもさることながら、主なグループ会社に “だしの素” で有名な「シマヤ」も名を連ねるなど、出汁(だし)に関しては即席カップめん業界でもトップクラス。また前述の「濃い煮干し醤油」を筆頭に、その流れを汲む「濃ニボ」や「辛ニボ」も美味しかったので、今回の「極濃魚介豚骨」にも期待を寄せている筆者。

濃厚さの指標に注目したいところ

パッケージにも「濃厚すぎるためよく混ぜ推奨!」とスープの濃さについて明記しているため、なおさら期待が高まっているのですが、濃厚さの指標が粘性率を上げる(とろみを強める)ことに向いていた場合、それに伴う旨味がなければ本末転倒。というわけで、とろみと旨味のバランスにも注目しながらレビューします。

開封

最初に3種の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れの「粉末スープ」と「液体スープ」で合計3袋。おそらく粉末スープに粘度を高める成分が入っていると思うので、調理の際は添付調味料を加える前にノンフライ麺をほぐし、粉末スープを加えてから念入りに混ぜ合わせるなど、ダマにならないように注意しなければいけません。

リニューアルしたノンフライ麺の違いにも注目

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、2021年9月のリニューアル以降も「生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)」は継続。袋麺では「生麺うまいまま製法(第5153964号)」という特許製法を採用しているため、同じ「正麺」ブランドでも麺の製法は異なるのですが、どちらもクオリティの高さは折り紙付き。

今回のメーカー希望小売価格は225円(税別)なので、現在発売中の正麺カップにおける定番商品(芳醇こく醤油、香味まろ味噌、うま辛担々麺、辛ニボ、濃厚こくソース焼そば、汁なし担々麺)と同じ値段。スーパーマーケットやドラッグストアなど、コンビニ以外の販売店であれば、税込200円以下で購入可能な店舗も多いかと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺 カップ 極濃魚介豚骨
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:120g(めん75g)
商品コード:4901990369831(JAN)
発売日:2021年10月04日(月)
実食日:2021年10月05日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:225円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(ポークエキス、チキンエキス、しょうゆ、豚脂、魚介エキス、植物油、乳糖、砂糖、食塩、こんぶエキス、野菜エキス、香辛料、ゼラチン)、かやく(焼豚、ねぎ、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酒精、かんすい、カラメル色素、炭酸カルシウム、レシチン、pH調整剤、クチナシ色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくは既視感のあるラインナップ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、比較的に大きめな丸い焼豚を筆頭に、メンマ、ネギとシンプルなラインナップ。定評のあるノンフライ麺はもちろん、今回は “極” 濃厚スープに注力していることが明白なので、コストの割り当てを思えば妥協すべきポイントでしょうか。

調理後も既視感のあるビジュアル

などと思いながら熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。その間にフタの上で液体スープの小袋を温めて、時間になったらフタを剥がし、まずは “粉末スープから馴染ませる” のがコツ。でもって予想通り、とろみ成分が粉末スープに含まれていたのですが、思っていた以上に強烈(注意しても最初はダマになるレベル)だったので、とにかく徹底的に混ぜ続けるのが美味しく食べるためのポイント。

その粉末スープが完全に溶けたことを確認してから液体スープを加え、再度よく混ぜ合わせたら出来上がり。ひとまずノンフライ麺は滞りなく解れましたが、はたして強烈な粘度の高さを不自然に思わせないほどのスープなのかどうかに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:408kcal
たん白質:16.3g
脂  質:10.1g
炭水化物:63.0g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:168mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:408kcal(めん・かやく:294kcal)(スープ:114kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと軽くなったような気も‥‥

4.5

2021年9月以前の「正麺カップ」に使われていた、オーソドックスなタイプのノンフライ麺と比較して、丸刃の平打ち麺という形状は変わっておらず、引き続き「生麺ゆでてうまいまま製法」の要となっている多孔質の秘密・蒟蒻(こんにゃく)も練り込まれているのですが、新たに “乳糖” を追加しているのは大きな違い。

シリーズの標準的に加水率は低め

今回は常に高粘度スープが絡み付いてくるので、実食中は箸で持ち上げたときの重量感に「正麺カップ」らしさを受けたものの、粉末スープを混ぜる前に持ち上げてみると従来よりも軽く、噛んだときの反発性も軽くなったというか、以前よりも空気を含んでいるようなイメージ。後半は歯切れの良さも目立ってくるので、体感的には品質の改良というよりも、価格を維持するためのリニューアルに思えました。

とはいえ「正麺カップ」のノンフライ麺には “いくつかのパターン” があるので、すべての麺に共通する変化とはいえないですし、ひとつのノンフライ麺としてのクオリティが低いわけではなく、後述する濃厚な魚介豚骨スープとの相性も悪くありません。今後、希望小売価格に合わせて品質を変えてくる可能性もありますが、今回は値段に見合った仕上がりだと感じたので、結果的な印象は悪くなかったです。

スープ

テンイチのカップ麺に匹敵するドロドロ具合

4.5

最初に馴染ませた粉末スープには、かなり粒子の細かいパウダー状の魚粉が仕込まれており、しかしながら煮干し特有の攻撃性は控えめで、バランスとしては節系(さば節・かつお節)を軸にブレンドしたようなテイスト。それよりもスープの粘度を上げる成分が強烈で、とろみレベルはサンヨー食品が販売して話題になったカップラーメン「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」のスープに匹敵する勢い。

ぽってりとした口当たり

粉末スープ単体の状態では人工的な要素が強く、けっこう不自然に思えるのですが、液体スープを加えると一変。丁寧な動物系の下支えに、液体しょうゆ特有のキレと動物油脂に由来する厚みがプラスされ、なおかつ煮干しの鋭い面持ちが強くなるのもポイント。

一般的にネガティブとされる豚骨や煮干しの癖は抑えつつ、節系の素材では出せない動物系のコクと煮干しによる縦の旨味が加わることで、ぽってりとした口当たりをネガティブに感じさせません。それでも気になる方は気になると思いますし、もうちょっと味に荒々しさを持たせてほしかった思いもありますが、結果的に強烈な粘度の高さを素直に楽しめるフレームワークだったのはよかったです。

具材

とりあえず及第点

3.5

既存の「芳醇こく醤油」には四角い焼豚を使っているのですが、今回の焼豚は「正麺カップ」の変わり種で定番の丸型で、すこしケミカルな風味が気になるところ。面積は広めなので、これが入っているのと入っていないのとでは大きく雰囲気が異なるものの、正直あまり高級感のある肉具材とはいえません。

なんとなく折ってみる

メンマも青葱も汎用の具材なので、特別感に欠けるラインナップといわざるを得ないのですが、極濃スープのインパクトを思えば納得できるコスト配分。これで具材にも力を入れていた場合、メーカー希望小売価格が250円を超えるおそれがある‥‥というか、たぶん余裕で超えるのと、実際そこまで具材に不満は感じなかったので、結果オーライだったと思います。

総評

4.0

スープの粘度は申し分なかったので、もっと動物系の骨っぽさを強調するとか、煮干しのクセで味にもインパクトを持たせるとか、もうすこし振り切ってほしかったかな‥‥という不満が無きにしも非ずではあるものの、そうなれば希望小売価格の底上げも必至。スーパーやドラッグストアでは税込200円以下で販売していた店舗も多かったので、その値段を踏まえると、けっして悪くない一杯でした。

しかし、東洋水産のニュースリリースには “つけ麺のたれ” とか “ラーメン店のような濃厚感たっぷりのスープが特長” との記載があったので、今回のコンセプトを踏襲しつつ、さらにプレミアムでナチュラルな高級路線の続編にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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