どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月15日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「MARUCHAN QTTA ハンバーガー味」の実食レビューです。
すっかり市場にも定着した「QTTA(クッタ)」シリーズより、「超スナック系」をテーマにした変わり種の第3弾として、ファストフードで定番の「ハンバーガー」と「フライドチキン」をイメージしたカップ麺が発売されました。
ハンバーガー味のカップラーメンは美味しい?まずい?ちゃんと味は再現できてるの?日本国内ではマクドナルドに在籍経験あり、海外では3ヶ国で現地のバーガーを体験してきた筆者がカップ麺を食べてみた感想をもとに評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
爆誕! ハンバーガー味のカップ麺
「MARUCHAN QTTA」は、しっかりとした食べごたえがあって、食べた人に「はぁ~、くった~」と一息ついて前向きな気持ちになってもらいたい‥そんな願いが込められたマルちゃんの「たて型カップ麺」シリーズです。イメージキャラクターにはダウンタウンの松本人志さんを起用し、現在放映中のTVCM第4弾では、世界で活躍する卓球選手の早田ひなさんと共演されていますね。
「This is the HAMBURGER RAMEN of “QTTA”」と英語でも書かれているのですが、○○味とカタカナでサブタイトルが掲載されているので、これまでの流れから今回は数量・期間限定商品。以前、「MARUCHAN QTTA TOMATO CREAM」の記事でも解説しましたが、現段階ではローマ字なら通年商品、カタカナだったら期間限定商品と棲み分けを図っているようです。
ちなみに「超スナック系」をテーマにしたシリーズ第1弾は「バーベキューチキン味」と「サワークリームオニオン味」、第2弾は「メキシカンタコス味」と「スパイシーコンソメ味」でした。
アメリカでは「ラーメンバーガー」や「ラーメンピザ」、「ラーメンドーナツ」などのインスタントラーメン(袋)をアレンジしたレシピが実際に調理されて楽しまれているようなんですけれども、ハンバーガーのテイストをカップ麺に取り込むという、両者まさに逆を行く発想ですよね。(どっちも奇抜な発想ですけどw)
通常、カップ麺の容器はプラなら「PS:ポリスチレン」が主流になるのですが、QTTAはポリスチレンよりも硬い材質「PP:ポリプロピレン」を採用しており、熱湯を注いでからも熱くなりにくく、上は丸くて底に向かうにつれ四角くなっている形状が持ちやすい、当ブログでは高く評価しているポイントです。(ちょっと捨てる時に難儀するんですけどね)
開封
容器とフタに使用されている材質が原因と思われるのですが、慎重にフタを開けないと粉末スープが手間にパフッと飛び出す現象に見舞われますので、お気をつけください。この段階で大きな肉の塊と小さな玉ねぎが視認できますが、ちょっと主役の肉が少ないですね。で、香りは‥‥えっと、うまい棒w
うまい棒の「テリヤキバーガー味」ご存知ですか?ちょっと酸味があって、めちゃくちゃジャンクな “あの香り” に酷似しています。それによって、ちょっと興奮している実食前の現在。しかしながら前回の記事でレビューしたスーパーカップとプリングルズのタイアップ企画で滑ったばかりなので、なんとも油断できません。
QTTA特有のジャンクな油揚げ麺とテーマの相性はよさそうなんですけど、果たして熱湯を入れてからどうなるか、そもそもハンバーガー味って?いまさら自分が何と対峙しているのか疑問に思いながら、考えていても仕方ないので熱湯を注いできます。
製品情報・購入価格
製品名:MARUCHAN QTTA ハンバーガー味 販売者:東洋水産 製造所:東洋水産 関西工場 兵庫県神戸市西区 内容量:82g(めん66g) 発売日:2018年10月15日(月) JANコード:4901990361620 希望小売価格:180円(税抜) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PP) 必要湯量:280ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、たん白加水分解物、チキンエキス、発酵調味料、しょうゆ、卵白)、添付調味料(粉末野菜、食塩、チーズ加工品、香辛料、豚脂、砂糖、ポークエキス、たん白加水分解物、発酵調味料、卵黄、食酢、パセリ、香味油脂)、かやく(味付豚肉、たまねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、酸味料、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 えび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン |
実食開始
3分待っている間、フタのデザインを見ながら物思いに耽ってました。「※ごまは入っていません」の文字めっちゃ小さくないか?とか、ハンバーガーのバンズだなぁ‥って、ボーッとしてみたり。いや、こういうのって物思いに耽るとは言わないのか‥などと自問自答していたらアッという間に3分です。
熱湯を注ぐ前に感じた某うまい棒のテリヤキバーガー味に通じる香りとは一変し、なんだかよく分からないニオイが漂っております。本物のハンバーガーっぽくもないし、うまい棒っぽくもないし、エブリバーガーとも‥あれはチョコスナックか。さて、どんなタイプのハンバーガーに仕上がっているのか、実際に食べて確かめてみましょう。
それにしても、異様にビタミンB1の数値が高いですねw
1食(82g)当たり
カロリー:364kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:364kcal(めん・かやく:314kcal)(スープ:50kcal) |
酸味とチーズを利かせ焼いたハンバーグとマヨネーズの風味をつけたスープに食べごたえある幅広麺がよく絡む
(東洋水産「商品情報」「ニュースリリース」より引用)
めん
チキンの旨味で味を付け、ラードを使用した油で揚げ香ばしい風味を加えた、スナック感のある麺。「つやもち製法」により、なめらかな食感に仕上げました。
(東洋水産「ニュースリリース」より引用)
通常のQTTA(ローマ字の定番品)よりも幅のある平打ちの縮れた油揚げ麺で、精製ラードを使用しているため独特の芳ばしさがあり、日清食品のカップヌードルよりも圧倒的にジャンク。サイズや質感から、おそらく「超スナック系」第1弾、第2弾と同じ麺だと思います。麺の量も66gなので、これも共通点ですね。
表面はツルツルでも縮れのある幅広麺という形状からスープの掴みは悪くありませんし、精製ラード特有の芳ばしさもジャンクなテーマとイメージは合っていたのですが、それが果たしてハンバーガーにリンクするかと言われたら複雑なところで、今回のスープと相性がいいかどうかと言われたら可も無く不可も無しです。というか、これに関しては麺というよりもスープの方向性に問題があると感じました。
それから熱湯3分ピッタリで開封すると、しっかり混ぜても部分的にパキッとしているので、かき混ぜる時間を考慮しても3分30秒くらい待ったほうが安全かもしれません。
スープ
酸味とチーズの風味を利かせ、焼いたハンバーグとマヨネーズの風味を加えたスープ。パセリ入り。
(東洋水産「ニュースリリース」より引用)
いやいやジャンクフードをカップ麺に落とし込んだ製品なんだから人工的でいいだろ、などと言われてしまったら正論なので、それについては返す言葉もないんですけど、とりあえず製品説明にあるチーズの風味は明白です。ちゃんと「チーズ加工品」が使用されているので、加工品だろうとなんだろうと “乳等を主要原料とする食品” よりはリアルでした。
そのチーズ加工品によって全体的にクリーミーなテイストではあるのですが、ハンバーガーで一般的なチェダーチーズのコクとは方向性が異なります。マヨネーズの酸味は卵黄と食酢によってを演出しているようですが、そのベクトルにも無理があるように感じました。もしもベースが甘辛いテリヤキ系だったら、もうちょっとスムーズにハマったと思うんですけどね。
もしくは食酢ではなくトマトの酸味を歯車にしたら円滑に進んだのではないかと想像したんですけど、おそらくシリーズの流れから「粉末野菜」の主成分はポテトが中心だったし、焼いたハンバーグの風味というのも香料によるもの。ポークエキスも使用されていますが、体感的な肉の旨味は乏しく、ただただ目立っているのはチーズ系のコク。単に私の経験不足だったら申し訳ないのですが、結果的にハンバーガーのイメージとは近からずも遠からず、海外で食べたバーガーとも日本のハンバーガーともイメージは合致しませんでした。
パセリはチーズの風味と相性がよかった反面、ハンバーガー的にメジャーなハーブではありませんし、これが乾燥ピクルスとかだったら面白かったと思うんですけど、スープだけでハンバーガーを謳うのは無理がある、というのが正直な感想です。しかし‥
かやく
豚肉ダイス、たまねぎ。
(東洋水産「ニュースリリース」より引用)
さきほど肉の旨味に乏しいとスープの項目で触れましたが、ここで豚肉ダイスが面目躍如。これはQTTAの定番「SHO-YUラーメン」にも入っている大振りの肉具材なんですけど、粗挽きっぽいワイルドな肉質がハンバーガーのパテを想起させます。どうもイマイチな印象を抱きながら食べ進めてきましたが、肉ミンチを食べた瞬間にズバッとイメージがリンク!ただ、如何せん少ない‥
玉ねぎは量が多く、超スナック系シリーズの第1弾・第2弾でも存在感が絶大だったフレッシュタイプの玉ねぎで、シャリシャリの食感と香味がパッとしないスープを引き締めます。玉ねぎは実際のハンバーガーにも使用されていますし、イメージはピッタリでした。
しかし、メインの肉具材が少ないのは寂しく、けっこう余白もあるので、トマトキューブなんかが入ってると総合力が上がったと思うんですけどね。
総評
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2)
(標準は★3です)
トレンドに疎い私の見解が狭いがゆえにバイアスが生じていたら申し訳ないのですが、これでもポーランド、シンガポール、カナダなどで何度か日本とは違う現地のバーガーを食べていますし、日本マクドナルドにも在籍していたことがあるんですけど、典型的なハンバーガーのイメージに直結するパーツの焦点が定まっておらず、イマイチと言わざるを得ませんでした。
しかしながら具材の肉ミンチを食べている時だけ複合的な要素が相俟って、なるほどハンバーガーっぽかったんですけど、そのチャンスは4回。せめて6個以上入っていたら及第点を付けましたが、素直に首を縦に振ることはできませんでした。もしかすると肉具材は個体差かもしれませんが、だとすれば問題です。
再現度に関しては経験による価値観によって賛否両論かもしれませんが、ギミック的な要素が多かったことと味に統率性が無く、当ブログとしては手放しに評価できませんでした。