どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年12月10日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 味噌バター味ラーメン」の実食レビューです。
今年もやってきた季節の定番品! “マルちゃん” こと東洋水産が送る寒い季節の風物詩が2018年もリリースされました。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
マルちゃん 味噌バター味ラーメン 2018
各社それぞれ季節の定番カップ麺を持っているのですが、今回の「味噌バター味ラーメン」は東洋水産の秋冬限定品。今年の秋には間に合いませんでしたが、 “寒い季節にぴったりな味わい” がコンセプトなので、まさに今の季節に嬉しいですね。
まず大きな特徴は、「バター風キューブ入り」というポイント。たとえばエースコックの場合だと「バター状ブロック」というものがトレー包材(通称「ウマMIXパック」)で個包装になっているのですが、基本的に東洋水産はダイレクトに放り込んできます。さて、今年はどうでしょうか。
そして、もうひとつのポイントは具材の「コーン」。以前は製品名が「縦型ビッグ 味噌バター味コーンラーメン」となっていたのですが、昨年のタイトルからコーンの文字はなくなりました。でも、コーンは2018年も大丈夫そうです。
スープは基本的に毎年「味噌豚骨」仕上げとなっていて、たしか2012年・2013年あたりに「焦がし風味」が出ていたんですけど、今年は特に言及されていません。アレおいしかったんだけどなぁ‥と言いつつ2014年には★6、飛んで2017年には★5と当ブログでは好調なシリーズなので、不安感ゼロ。
しかも東洋水産のバター系は安心して美味しいイメージがあり、その印象を私に強く植え付けたのが「味噌バター味ラーメン」なんです。とはいえ最近の東洋水産は急に麺の仕様を変更してくることも多いので、それによって大幅に印象が変わる恐れもあるんですよね‥ちょっと、なんだか怖くなってきたじゃないですか。←
とりあえず時期的に大丈夫かとは思いますが、直射日光の当たる車内、ストーブの真横、湧き上がる情熱が抑えられない人のそばに長時間放置するとバター風キューブの油脂分が溶けて変形する恐れがあるので、ご注意ください。(※バター風キューブは形が変わっても品質、味覚状の問題はないそうです)
それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
(危ない、外装を撮影する前にフタを開けるところだった‥)おお、バターよし! コーンたっぷり! 異常ありません。今年もバターはノーガードで先入れだったので、エースコックのような後のせ仕様ではありませんが、開封した瞬間に漂ってくるバターの香りに食欲をそそられます。で、気になっていた麺は‥
(み、見えない‥)いつも粉末スープと “すりごま” が大量に入っているのですが、それも味噌バター味ラーメンの大きな特徴と言えるでしょう。ただ、麺の構造と粉末スープ&すりごまのディフェンス性能が異様に高く、なかなか熱湯が下に落ちない‥というのも毎年恒例の困ったポイント。
よしOK! と思っても下から空気がポコポコ出てきて表面が干上がる、お湯を足す、表面が干上がる‥お湯を足す‥という反復作業が必要だったんです。しかし、今年はストレスフリーに熱湯が注げる “解決策を発見” いたしました。(偶然に‥なんて言えない)
ちなみに製造所は漬物や佃煮を製造・販売している「酒悦」の房総工場(千葉県長生群)となっていますが、東洋水産のグループ会社です。
製品情報・購入価格
製品名:マルちゃん 味噌バター味ラーメン 販売者:東洋水産 製造所:酒悦 房総工場 内容量:100g(めん70g) 発売日:2018年12月10日(月) JANコード:4901990362122 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙+プラ 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(みそ、油脂加工品、ポークエキス、すりごま、食塩、香辛料、野菜エキス、豚脂、チキンエキス、砂糖、たん白加水分解物、植物油、発酵調味料、バター加工品)、かやく(コーン、キャベツ、味付鶏挽肉、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、紅麹色素、ビタミンB2、ビタミンB1、アナトー色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチン |
実食開始
いつも具材は綺麗に整える、バターも勝手に放り出して後入れ、というスタイルでしたが、今年の味噌バター味ラーメンではリアリティを追求してみました(手抜きじゃないですよ断固として違います)。上記の画像は熱湯を注いでから4分後、フタを開けて直後に撮影した写真です。かろうじて中心のバターは残っていますが‥
がっつり混ぜたら一瞬で溶けました。さて、ストレスフリーに熱湯を注ぐコツなんですけど、お気付きでしょうか? “フタを開けて直後に撮影した写真” では、 “粉末スープが上に” 偏っています。ええ、無謀にも調理前に麺を確認しようとした「(み、見えない‥)」を思い出してください。
その瞬間を撮影するために容器を軽く横に振って粉末スープを奥に追いやっていたのですが、その行為で生じた手前の空き地めがけて熱湯を注げばいいのです。拍子抜けですいません。昨年は4回に分けて(しかも麺が浮いてくるから箸で押さえ付けながら)お湯を注いでいたものですから、こんな簡単に解決するのかと私自身も拍子抜けでした。おそらく、「本気盛」シリーズにも応用可能。
1食(100g)当たり
カロリー:455kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:455kcal(めん・かやく:334kcal)(スープ:121kcal) |
めん
スープとの相性がいい、食べごたえのある角麺。
(出典:東洋水産「ニュースリリース」)
やや黄色味がかった平打ち麺で、しっとりとした優しい口当たりが印象的な油揚げ麺なんですけど、かなり弾力が強く、歯切れのいいタイプではありません。むしろ高反発に(こんにゃく入ってる‥? くらいの勢いで)バンバン跳ね返してくるので、サイズのわりに食べ応えがあります。
東洋水産の縦型ビッグで油揚げ麺=「本気盛(マジモリ)」のイメージが強いかもしれませんが、だいぶ進化してますよ。あっという間に “ふかふか” 食感、さらには油揚げ麺臭が盛大でスープの味にまで影響を及ぼす無骨で不躾な麺‥というは数年前からアップデートされていないガラパゴスなイメージですね。
とはいえ今回の麺は原材料からして本気盛の麺とは異なるのですが、サイズは中細でもなければ中太でもなく、そのわりにコシは強いくせに油揚げ麺特有のネガティブな控えめで、今回の柔らかいスープに違和感なくフィットしています。おそらく麺は昨年と大差ないと思うのですが、ちょっとコシが強くなったような気がしました。
スープ
ポーク・チキンをベースに、白・赤味噌を合わせ、野菜の甘味を利かせた、コクのある味噌豚骨のスープ。バター風キューブにより、濃厚なバターの風味とコクを加えています。
(出典:東洋水産「ニュースリリース」)
味噌の比率は白味噌寄りで甘みが強く、バターの存在感はエースコックの “バター状ブロック” 以上。ただ、2017年発売品ではバターそこそこ、味噌の比率は赤・白の中間地点と評価していたのですが、比較してバターが強くなり、赤味噌は控えめで全体のテイストが柔らかくなったように感じました。
土台は適度に厚みのあるポークベース、とりわけ目立っているのは甘味、という部分は共通していたのですが、より一層やわらかく、バターと甘さの存在感が強くなったように思います。ただ、砂糖ではなく野菜の甘味を重視している点だったり、特徴的だったポイントは引き継いでいますね。
「すりごま」も個性の一つになるのですが、もうちょいインパクト(パンチが)あったような‥などと思いつつ、なんの記憶が干渉しているのか1年前にも同じようなことを書いていました。とにかく柔らかい味なので、まったり濃厚みそ派の方には朗報、赤味噌派の方には物足りないかもしれません。
かやく
コーン、キャベツ、味付鶏挽肉、にんじん。
(出典:東洋水産「ニュースリリース」)
しっかりコーンのボリュームは例年通りですが、他の具材も例年通り。にんじんは黒い豚カレーよろしくクッタクタ(でも甘い)、キャベツそこそこ、味付鶏挽肉は小さくて援護射撃的な存在になるのですが、それぞれ東洋水産らしい具材ですね。
もうちょっとキャベツが多いと嬉しかったんですけど、がっつり混ぜても特にコーンは目立っていたので、今年も印象的でした。やわらかい味噌バター味のスープと優しいコーンの甘みがマッチしていたし、蛇足感のない構成で、物足りないなぁ‥と思うことはなかったです。むしろ具沢山。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
(優しい味噌バター味が好きなら即決!)
食べ終わってから気が付いたんですけど、2017年発売品と栄養成分表示(カロリー等)の数値や原材料名が同じでした。しかし、昨年よりもバターの風味やコクを強めに感じたり、赤と白の中間地点にあった味噌感も白に寄って思えたり、従来比でバター強め、味噌やわらかめだったんですけど、 “優しい” とか “ほっとする” みたいなイメージは例年通りですね。
とりあえず土台の方向性は大きく変わっていなかったので、昨年 “もうちょいバターが強いと嬉しかったかなぁ‥” と感じていた方にとっては朗報です。で、このシリーズちょっと物足りないんだよなぁ‥と感じていた方は、ブラウザバックちょっと待った。
「すりごま」いっぱい入れてアレンジしてみてください(※推奨 “最低量” 大さじ1杯)。ごまも嫌いじゃー! でしたらすいませんw とりあえず今回のスープ、すりごまと相性抜群なんです。それでも甘さとバターは強いので、不安な方は追加で一味唐辛子や七味唐辛子、山椒・花椒あたりがマスト。それから意外かもしれませんが「青のり」有力なので、よかったら試してみてください。