京都の激辛唐辛子【舞妓はんひぃ~ひぃ~】使用「狂辛味噌ラーメン」「狂辛豚汁風うどん」カップ麺として商品化!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月15日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「舞妓はんひぃーひぃー 一味仕立て 狂辛味噌ラーメン」及び「同 狂辛豚汁風うどん」の実食レビューです。

激辛を超越した世界一辛い唐辛子!? 京都の舞妓はんも唸る辛さ「舞妓はんひぃ~ひぃ~」シリーズの「一味とうがらし」使用 “辛さレベル「狂辛」のカップ麺” ついに商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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舞妓はんひぃ~ひぃ~ “狂辛” カップ麺

舞妓(まいこ)はんひぃ~ひぃ~とは、京都市東山区清水・産寧坂(さんねいざか)に本店を置く「おちゃのこさいさい」の主力商品で、激辛を超える辛さ “狂辛” を謳う「一味とうがらし」と「七味とうがらし」を中心としたシリーズ。なかでも「一味とうがらし」は辛いもの好きのマストアイテムで、それを使用した「狂辛カレー」や「カレーソース」「辣油」など、いくつかの関連商品も展開しています。

カップ麺のパッケージにも悶絶する “舞妓はん” の姿が‥‥

今回の新商品「舞妓はんひぃーひぃー 一味仕立て 狂辛味噌ラーメン」及び「同 狂辛豚汁風うどん」は、京都・産寧坂が誇る「舞妓はんひぃ~ひぃ~」の一味唐辛子を実際に使用したカップ麺で、サッポロ一番ことサンヨー食品と共同開発。これが「舞妓はんひぃ~ひぃ~」史上初の企業間コラボではないのですが、念のため調べてみたところ、過去にカップ麺として商品化された記録は見当たりません。

「おちゃのこさいさい」を運営している「株式会社丸や」の創業は1988年(昭和63年)2月5日、設立は2012年(平成24年)4月2日と老舗ひしめく京都の地では比較的に若く、たとえば1703年(元禄16年)創業の「祇園 原了郭(はらりょうかく)」や1655年(明暦)創業の「七味家本舗」と比較して、その歴史は浅いといわざるを得ませんが、主力商品「舞妓はんひぃ~ひぃ~」の知名度は全国区。

「舞妓はんひぃ~ひぃ~」の主原料となる唐辛子は、京都・丹波(たんば)の契約農家から取り寄せている国産唐辛子で、かつて “世界一の辛さ” といわれた激辛唐辛子の「ハバネロ」を使用。いくつかの種類が存在するハバネロの中でも選抜改良されたレッドサビナ種(Red Savina pepper)を使っており、いわゆる「鷹の爪」と比べて10倍以上の辛さを誇る品種なので、それが “狂辛” とされる所以。

「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜 一味」のイメージ写真

2007年にブート・ジョロキアというバングラデシュ産の唐辛子が現れ、ギネス記録を塗り替えてしまった結果、それまで “世界一辛いトウガラシ” として名を馳せていたハバネロは敢え無く降板。その後もトリニダード・モルガ・スコーピオンやキャロライナ・リーパーなど、意味不明な辛さの品種が矢継ぎ早に登場しましたが、それでもなお “辛い唐辛子の代名詞” として業界を牽引し続けているハバネロ氏。

「舞妓はんひぃ~ひぃ~」に使われている国産のハバネロは、京都の山々に囲まれ、澄んだ空気と湧水で育ち、一般的な国産唐辛子とは異なるフルーティーな風味を備えているのが最大の特徴。それを自社工場に持ち込み、独自製法で細かく均一な粒子にする「さらさら仕上げ」でパウダー状に加工したら、日本最古の唐辛子とされる「香川本鷹」と絶妙な比率でブレンドし、丹誠込めて作られます。

謳い文句の “世界一辛い” という表現には、いささか語弊が生じているものの、読んで字の如く「舞妓はんひぃ~ひぃ~」という名前の由来にもなっているように、いつもは涼しい顔の舞妓はんが思わず “ひぃ~ひぃ~” 唸ってしまうような辛さであることは間違いなく、お世辞にも一般の方に向けた唐辛子とはいえません。

「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」は50%使用

そんな「舞妓はんひぃ~ひぃ~」の「一味とうがらし」を実際に使っているのが今回の「狂辛味噌ラーメン」と「狂辛豚汁風うどん」で、どちらの商品にも50%使用(唐辛子に占める割合)とのこと。レギュラーサイズの縦型カップという形状から、主な販売店はスーパーマーケットやドラッグストアなどを中心に定めていることが分かるので、どれくらいの辛さを打ち出せているのかに注目です。

開封

「狂辛味噌ラーメン」開封(第一印象は “ふつう” )

まずは「狂辛味噌ラーメン」の開封後、ファーストインプレッションは “ふつうの味噌ラーメン” で、ハバネロ特有のフルーティな香りも目立っておらず、それよりも油揚げ麺ならではの香りが強いと感じるくらい。具材はキャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、ネギとシンプルで、よくも悪くもスーパー向けのカップラーメンだなー、みたいな雰囲気。

「狂辛豚汁風うどん」開封(ごぼうの香りが印象的)

次に「狂辛豚汁風うどん」の開封後、こちらもハバネロ特有のフルーティな香りは目立っておらず、いたって “ふつうのカップうどん” に見えるのですが、フタを開けた瞬間から漂ってくる根菜の香りが豚汁風を表現。肝心の豚肉はチップ状のチャーシューを使用しているものの、ファーストインプレッションはコチラに軍配。

ちなみに「おちゃのこさいさい」の公式Twitterアカウントでは、取扱店情報として「ライフ」「コノミヤ」「関西スーパー」「マツヤスーパー」「フレスコ」「ローソン(近畿一部店舗)」を紹介しており、おちゃのこさいさい店舗では売ってないと補足しているのですが、販売エリアは全国区。販売チャネルも限定されていないので、ほかのスーパーやドラッグストアなども販売店の対象となっています。

製品詳細情報・購入価格等

 狂辛味噌ラーメン狂辛豚汁風うどん
販売者サンヨー食品サンヨー食品
製造所太平食品工業太平食品工業
内容量66g(めん50g)63g(めん50g)
JAN49017340445364901734044550
発売日2021年11月15日2021年11月15日
発売地域全国全国
取得店舗スーパースーパー
購入価格149円(税込)149円(税込)
小売価格193円(税別)193円(税別)
麺の種類油揚げ麺油揚げ麺
スタイル縦型レギュラー縦型レギュラー
容器材質
湯量目安320ml320ml
調理時間熱湯3分熱湯3分
小袋構成別添なし別添なし

原材料名とアレルギー表示

狂辛味噌ラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(みそ、糖類、食塩、香辛料(唐辛子、にんにく粉末、たまねぎ粉末、しょうが粉末)、ポークエキス、野菜粉末、酵母エキス、発酵調味料)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、レシチン、パプリカ色素、かんすい、クチナシ色素、増粘剤(キサンタン)、微粒二酸化ケイ素、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
狂辛豚汁風うどん】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩)、スープ(食塩、糖類、みそ、香辛料(唐辛子、たまねぎ粉末、しょうが粉末)、ポークエキス、油脂加工品、酵母エキス、魚介エキス(魚介類)、粉末香味油、椎茸エキス、かつお節粉末、デキストリン、発酵調味料、しょうゆ、植物油脂)、かやく(味付豚肉、人参、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、トレハロース、カラメル色素、リン酸塩(Na)、乳化剤、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・豚肉・魚介エキス(魚介類)を含む)

実食開始

狂辛味噌ラーメン】栄養成分表示[1食(66g)あたり]カロリー 281kcal(めん・かやく 231kcal / スープ 50kcal)、たんぱく質 5.7g、脂質 10.3g、炭水化物 41.3g、食塩相当量 4.2g(めん・かやく 1.1g / スープ 3.1g)、ビタミンB1 0.33mg、ビタミンB2 0.58mg、カルシウム 195mg

「狂辛味噌ラーメン」に小袋は別添されていないため、フタを開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、待つこと3分。調理前は油揚げ麺の香りをフロントに感じたのですが、お湯を注いでから後は味噌の香りが強く、タイプとしては「サッポロ一番 みそラーメン」の流れを汲んでいるような雰囲気。そこまで香りにハバネロは強く主張してきませんが、湯気に唐辛子特有の芳ばしさが重なります。

狂辛豚汁風ラーメン】栄養成分表示[1食(63g)あたり]カロリー 282kcal(めん・かやく 226kcal / スープ 56kcal)、たんぱく質 4.9g、脂質 13.0g、炭水化物 36.3g、食塩相当量 4.6g(めん・かやく 1.1g / スープ 3.5g)、ビタミンB1 0.33mg、ビタミンB2 0.58mg、カルシウム 201mg

「狂辛豚汁風うどん」にも小袋は別添されていないため、こちらもフタを開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、待つこと3分。こちらの香りは調理前も調理後も変わらず根菜の存在感が強く、それが豚汁らしい臨場感を表現。残念ながら具材としての牛蒡(ごぼう)は入っていませんが、それが入っているのではと錯覚するほどに香りは強く、唐辛子の香りを凌駕する勢い。

ちなみに製造所は太平食品工業株式会社の本社工場となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き辛さレベルと「舞妓はんひぃ~ひぃ~」使用の個性にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「狂辛味噌ラーメン」の麺

どちらもスープとの相性は良好

「狂辛味噌ラーメン」に使われている麺は、角刃で切り出された縮れの強い油揚げ麺で、形状としては平打ちですが、同社の「カップスター」に使われている油揚げ麺(熱湯3分)よりも幅と厚みがあり、調理直後は強付きのある食感。しなやかさに欠けるタイプではあるものの、後述する「舞妓はんひぃ~ひぃ~」使用のスープに負けない力強さに魅力があり、組み合わせとしては悪くありません。

「狂辛豚汁風うどん」の麺

「狂辛豚汁風うどん」に使われている麺は、なめらかな口当たりの油揚げうどんで、前述の「狂辛味噌ラーメン」よりも幅のある形状ですが、それほど厚みはありません。食べ始めには適度なコシを感じるものの、どちらかといえばスープに寄り添うようなバランスで、麺単体としての主張は弱く、唐辛子の風味や根菜の旨味を壊さないように配慮しているようなイメージ。

両商品ともに調理前の麺重量は50gなので、それほど多いわけではなく、これ1食で済ませるには物足りない量になるかと思いますが、ちょっと小腹が空いたタイミングでの喫食はもちろん、おにぎりや弁当と一緒に食べる汁物代わりとしても誂え向き。どちらもスープとの相性に配慮された設計で、適切な取り合わせだと感じました。

スープ

「狂辛味噌ラーメン」のスープ

「舞妓はんひぃ~ひぃ~」使用は伊達じゃない

「狂辛味噌ラーメン」に使われている粉末みそは、サッポロ一番を代表する「みそラーメン」の流れを汲んだコクのある味噌感で、赤と白のバランスは赤みそ寄り。生姜やニンニク、玉ねぎなどに由来する香味野菜の効かせ方も力強く、ポークを中心とした動物系の旨味もあり、かつお節や煮干しなどの海産物は不使用で、唐辛子に由来する辛味には瞬発力があります。

昨今の即席カップめん業界では、思い切った辛さの激辛商品が多くなっているので、それを基準にすると辛口以上、激辛未満の「大辛」くらいではあるものの、スーパーやドラッグストアで購入できる商品としては激辛クラス。最初の鋭い辛さには香川本鷹を、じわじわ追ってくる遅効性の辛味とフルーティな風味にはハバネロを感じさせ、なるほど「舞妓はんひぃ~ひぃ~」使用は伊達じゃないと実感。

「狂辛豚汁風うどん」のスープ

「狂辛豚汁風うどん」の粉末スープも味噌を軸にした味付けですが、ラーメン用のスープよりも味噌感は弱く、かつお節や椎茸に由来する和風だしと根菜の旨味が強め。さほどニンニクの風味は目立っておらず、しかしながら生姜と玉ねぎの存在感は明白で、唐辛子の感じ方は「狂辛味噌ラーメン」と共通なのですが、スープとの兼ね合いもあり、体感的な辛さレベルは「狂辛豚汁風うどん」のほうが上。

豚から滲み出る脂感は目立ちませんが、とにかく根菜の旨味が強いので、けっこう雰囲気は豚汁です。また京都の激辛一味唐辛子を使用というイメージもあり、ふわっとハバネロが香る「舞妓はんひぃ~ひぃ~」との親和性は「狂辛豚汁風うどん」のほうが高いと感じました。

具材

「狂辛味噌ラーメン」の具材

「舞妓はんひぃ~ひぃ~」使用を思えば及第点

「狂辛味噌ラーメン」の鶏・豚味付肉そぼろは、サンヨー食品の縦型ビッグや汁なしカップ麺などでも使い回されている肉具材で、いまさら目新しさこそないものの、ジャンクな風味と辛味噌スープの相性は抜群。キャベツとネギを踏まえても全体量は少なめですが、スープの唐辛子に「舞妓はんひぃ~ひぃ~」を使用しているので、それを思えば理解できるコストバランス。

「狂辛豚汁風うどん」の具材

「狂辛豚汁風うどん」の味付豚肉は、サンヨー食品のカップラーメンで頻繁に見かけるハムっぽい例のアレなので、豚汁に入っている豚肉とは大きく雰囲気が異なるものの、人参は根菜の旨味が強いスープと相性がよく、どちらもスープの唐辛子に「舞妓はんひぃ~ひぃ~」を使っていることを思えば許容範囲内でしょうか。

総評

4.0

まるか食品の獄激辛(ごくげきから)シリーズを筆頭に、これまでの常識が通用しないほど凶暴な激辛カップ麺が一般の市場にも出回っているため、今回の「舞妓はんひぃ~ひぃ~」コラボは “常識的な辛さ” になると思います。しかし、京都を代表する激辛唐辛子を侮ってはいけません。

「舞妓はんひぃ~ひぃ~」の使用量は唐辛子に占める割合の50%ですが、きちんと個性が伝わってくる仕上がりが好印象。パッケージのデザインも「舞妓はんひぃ~ひぃ~」らしさ全開ですし、お土産としての需要もあると思うので、気になっている方はスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどを中心に探してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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