どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年7月29日(月)新発売のカップ麺、明星食品「ローカーボNOODLES 鶏がら醤油」と「ローカーボNOODLES 野菜タンメン」の実食レビューです。
ダイエット中の方や糖質が気になる方にもオススメできる低糖質麺シリーズ「ローカーボヌードル」が進路変更!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、機能系カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ローカーボNOODLES 鶏がら醤油 / 野菜タンメン
ローカーボNOODLES(ローカーボヌードル)とは、明星の低糖質麺シリーズ「はじめ屋」から派生した縦型カップ麺で、初めて発売されたのは2015年11月2日。ファミリーマート×RIZAP(ファミマでライザップ)コラボのベースにもなっているブランドで、それを除く全チャネル販売の新商品としては5回目(10品目)のリリースになります。
これまで「はじめ屋」(どんぶり型)はラーメン系統、タテ型の「ローカーボヌードル」は洋風ヌードル、「RIZAP」コラボ(PB)ではタテ型でもラーメン系と棲み分けが図られていたのですが、今回はNBから「鶏がら醤油」と「野菜タンメン」を同時に発売。垢抜けたデザインではあるものの、古き良き東京の下町ラーメンや大衆中華食堂の定番メニューを彷彿とさせるノスタルジックなテーマですね。
2015年11月2日に発売された「ローカーボNoodles コンソメ味」及び「塩バジル味」がシリーズ第1弾で、どちらも2016年3月28日にテーマを大幅に変えることなくリニューアル。ちょっと初版は垢抜けないデザインでしたが、2016年11月7日にブランド名を「Low-Carb Noodles」に改め、コンソメ味を「マッシュルームとオニオンのコンソメスープ」に、塩バジル味を「やわらか蒸し鶏のレモンジンジャースープ」へと大幅に刷新します。
初版から “おいしさそのまま糖質50%オフ” をテーマとし、新作またはリニューアルごとに2つのフレーバーを同時にリリースするのが基本的なスタイルで、第2弾「Low-Carb Noodles」から見違えるほど意識高い系のデザインと商品名に刷新されましたが、2017年8月7日発売の第3弾「ローカーボNoodles ビーフコンソメ」及び「鶏白湯」では “旨みギュッ” と凝縮スープをアピール。
第3弾の鶏白湯からラーメンらしさが頭角を現し始めるものの、内容はポタージュ系統の洋風鶏白湯で、2018年7月30日発売の第4弾から初の中華スタイル「ローカーボNoodles ピリ辛酸辣湯」を導入。この時点で三代続いた “コンソメ味” の血は途絶え、鶏白湯は「まろやか鶏白湯」にリニューアルされたのですが、約1年ぶりの新作となるシリーズ第5弾の今回、再び味のテーマを大幅に変えてきました。
引き続き一般社団法人「食・楽・健康協会」の代表理事・山田悟医師(糖尿病の専門医)推奨のロカボマークを継承し、 “食物繊維たっぷり麺” をアピールしているのですが、今回のパッケージから「低糖質麺」と「糖質50%オフ」の表示がありません。「鶏がら醤油」の糖質量は16.1g、「野菜タンメン」の糖質量は14.9g、どちらも低い数値ではあるものの、以前より若干ですが糖質量が増えています。
これまでの傾向から、タテ型レギュラーサイズにおける糖質50%オフのデッドラインは14.5g前後。今回わずかにオーバーしてしまったようですが、明星食品の公式ウェブサイトでは低糖質麺シリーズの新商品として特設サイトに掲載されていますし、気になるカロリーは200kcal以下。 “表面につるみがあり、コシのある麺に改良” との解説もあったので、麺の美味しさをブラッシュアップしたようですね。
開封
それぞれ小袋は1袋ずつで、「鶏がら醤油」には液体スープ、「野菜タンメン」には調味油が別添されています。鶏がら醤油は167kcal、野菜タンメンは182kcalと低カロリーで、さらに片方1食で2/3日分* の食物繊維が摂れることもアピール(*日本人の食事摂取基準2015年版より食物繊維の1日目標量20gから算出)。
さらに開けてビックリ、「鶏がら醤油」には大きな蒸し鶏を筆頭にメンマ、斜め切りのネギと王道の組み合わせで、なおかつ大量。「野菜タンメン」も鶏肉ダイス、ニンジン、ニラ、キクラゲ、ネギとタンメンらしく具沢山。写真では左右が見切れていますが、その部分も具材で埋め尽くされていて、両方とも調理前の段階から麺が見えない状態です。
販売店は全国のスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、特に販路が限定されているわけではないのですが、コンビニではローソンが意欲的で、2019年12月現在も取り扱っている店舗が多かったです(※ローソンでは比較的「野菜タンメン」率が高いかもしれない)。ちなみに今回の購入店舗はドンキホーテで、値段は税込105円と格安でした。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 ローカーボNOODLES 鶏がら醤油 / 野菜タンメン 販売者:明星食品株式会社 製造所:西日本明星 神戸工場(73)兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2 内容量:57g(めん40g)※2品同量 JANコード:4902881435697 / 4902881435710 発売日:2019年07月29日(月) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:各1袋(液体スープ / 調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【鶏がら醤油】めん(小麦粉(国内製造)、植物性たん白、植物油脂、でん粉、食塩、卵粉、大豆加工品、香辛料)、スープ(しょうゆ、難消化性デキストリン、香味調味料、食塩、チキンオイル、たん白加水分解物、鶏・豚エキス、豚脂、ローストオニオン粉末、牛脂、発酵調味料、酵母エキス、香味油、香辛料)、かやく(味付鶏肉、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、かんすい、乳化剤、環状オリゴ糖、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、リン酸塩(Na)、香料、酒精、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。 |
【野菜タンメン】めん(小麦粉(国内製造)、植物性たん白、植物油脂、でん粉、食塩、卵粉、大豆加工品、香辛料)、スープ(難消化性デキストリン、鶏・豚エキス、食塩、豚脂、乳等を主要原料とする食品、たん白加水分解物、チキンオイル、牛脂、香味調味料、香辛料、香味油、ビーフエキス、魚介エキス、しょうゆ、発酵調味料、植物油脂)、かやく(味付鶏肉、人参、キクラゲ、ねぎ、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、かんすい、乳化剤、環状オリゴ糖、リン酸塩(Na)、微粒二酸化ケイ素、香料、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、酸味料、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・いか・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。 |
実食開始
麺は食物繊維を練り込むことで糖質を抑えたノンフライ麺で、鶏がら醤油・野菜タンメンともに40g。一般的なタテ型レギュラーサイズのカップラーメンは麺量60gが標準値なので、やや少なめではああるものの、豊富な具材に加えて別添の小袋付きですし、スーパーやドラッグストアでも平均100円前後で販売されていたので、実売価格とコンセプトを踏まえれば納得です。
けっこう細身の麺ですが、湯戻し時間は熱湯4分と地味に長く、どちらも別添の小袋は後入れ。大きな蒸し鶏とメンマが目立つ「鶏がら醤油」、ダイスミンチと大量のニラが目立つ「野菜タンメン」、さらに各小袋を投入した瞬間の「香り」がもたらす臨場感も注目のポイントで、いまのところ機能系カップ麺に懸念されがちな頼りなさは麺の量くらい。
熱湯を注いでから待っている間、どちらの小袋にも温めてくださいとは書かれていませんが、中に動物油脂が入っていたので、かるくフタの上で温めておくと香り立ちがよくなりますよ。それでは、進化したという低糖質麺の改良点にも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
【鶏がら醤油 / 野菜タンメン】
栄養成分表示:1食(57g / 57g)当たり カロリー:167kcal / 182kcal |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:167kcal / 182kcal(めん・かやく:145kcal / 155kcal)(スープ:22kcal / 27kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
どちらの麺も食物繊維(植物性たん白、大豆加工品)を練り込んで糖質を抑えた低糖質麺で、おそらく麺は2品共通と見て間違いないでしょう。種別は加水率の低いノンフライ低加水麺、食べ始めはクニッとした特有の弾力が面白く、茹で上げた生麺さながらとは言えませんが、「鶏がら醤油」のスープで食べた時の印象は「昔ながらの中華そば」といったところ。
一方「野菜タンメン」のスープで食べた時の印象もヌードルより “ラーメン” 寄りのベクトルで、鶏がら醤油の時と表情は変わってくるのですが、どちらのスープにも違和感なくフィット。オーソドックスなスープであれば基本的に問題なく使い回せる万能麺タイプなので、そのフレキシビリティーに富んだ物腰の柔らかさも強みなんですけど、熱湯4分も待つ必要はありません。
以前よりコシはアップしましたが、熱湯4分も待つと弾力が楽しめるのは最初の2〜3分で、そこから急にガクッと落ちます。試しに熱湯3分で再食してみたところ、気になる戻りムラもなく、特有の弾力も比較的に長く楽しめました。小麦の使用量は大幅にカットしているため、その魅力は控えめですが、だいぶ癖のある風味も控えめになり、こんにゃくで作られた糖質0麺よりも麺らしい風味と食感です。
スープ
その昔、「はじめ屋」は減塩に走った時期もありましたが、こちらの縦型シリーズは基本的に “糖質オフ” と “低カロリー” がコンセプト。つまり、塩分に縛りがないため薄味ではありません。「鶏がら醤油」の液体スープは醤油ダレに鶏油(チーユ)と少量の牛脂を合わせたような構成で、粉末スープだけでは出せない動物系しょうゆ清湯の芳醇な香りが魅力。
イメージはセブンイレブンのPBカップ麺「セブンプレミアム スープが決め手 中華そば」(明星食品製造)のスープに通じるフレーバーで、それを穏やかにしたような印象。ややスクラロース(甘味料)の甘さが気になるところではあるものの、魚介系を含まない動物系しょうゆスープの王道を地で行く味わいで、ローストオニオンのアクセントとメンマの素朴な風味が効いてます。
「野菜タンメン」の特製油にタレは含まれず、文字どおり油脂で構成され、豚脂(ラード)を軸に鶏脂と牛脂をブレンドした動物油脂が主体。さらに胡麻油を重ねることで調理感を醸し、それは徐々に薄れていきますが、土台にある肉や野菜の優しい旨味が溶け込んだスープは味わい深く、オイルが薄れる後半はアサリやホタテ、ビーフエキスの隠し味が明星食品らしい個性を楽しませてくれました。
どちらのスープも攻撃的ではありませんが、穏やかでも濃厚で、特に別添の小袋を開封した時の香りが上質です。ちなみに1食あたり食物繊維2/3日分というのは、スープに多く含まれている難消化性デキストリンも飲み干した場合の値。「鶏がら醤油」の食塩相当量はスープだけで3.5g、「野菜タンメン」の食塩相当量はスープだけで3.0gと意外に高いので、塩分の摂取量には注意してください。
かやく
「鶏がら醤油」の蒸し鶏は大きく、しっとりした食感でパサつきなし。味付けは濃すぎず薄すぎず、他はメンマとネギでオーソドックスな内容ですが、とにもかくにも具沢山なので、健康志向な機能性を重視している低糖質がコンセプトのカップ麺でも物足りなさはありません。
「野菜タンメン」のチキンダイスは「カップヌードル」に入っている “謎肉”(※詳しくは「世界初のカップ麺『カップヌードル』4年半ぶりに具材刷新!!」)よりもアッサリで、その茶色い謎肉と「カップヌードル チリトマトヌードル」に入っている “白い謎肉” を足して2で割った間の子に近い具材。さらにスタミナ感の強いニラにコリコリとしたキクラゲ、色調のいい人参と具沢山で、両商品ともにトッピングの満足感は尋常じゃなかったです。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
ノンフライ低糖質麺は共通で、スープの出来は「鶏がら醤油」のほうが上だと感じたのですが、豊富な具材で麺の糖質オフ感が気にならないのは「野菜タンメン」に軍配といったところ。いずれにせよ洋風から中華風という遍歴を経て、いよいよオーソドックスなラーメンスタイルに落ち着いた今回、糖質が気になるけどカップラーメンも食べたい――そんな方にも素直にオススメできる良品でした。
2020年に再びリニューアルされるかもしれませんが、それまでは通年販売のレギュラー商品。スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどでも購入できますし、ネット通販サイトでも取り扱っているショップは多かったので、ダイエット中の方はもちろん、間食や残業中の夜食でも気兼ねなく食べられるカップ麺がないか迷っている方も選択肢の一つに入れてみてください。