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ローソンPB商品「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」が思ってた以上に良品だっだ件

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L marche(エル マルシェ)

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月2日(火)新発売、L marche(エル・マルシェ)のカップ麺「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」(183円+税)の実食レビューです。

ボリュームあるのに手頃な価格、ローソンオリジナルのバケツ型「麺大盛り」シリーズ第3の味は “鰹だしが決め手„ 和風スープの新商品!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺大盛り 天かすうどん 七味付き

ローソンの麺大盛りシリーズとは、2023年4月25日発売の「豚コクしょうゆラーメン」と「辛みそラーメン」に端を発する商品群で、かねてより同社が展開しているオリジナルカップ麺(しょうゆラーメン、みそラーメン、しおラーメン、とんこつラーメン、きつねうどん、天ぷらそば 等)はレギュラーサイズの縦型カップを採用していましたが、これを機にバケツ型を解禁。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」は、前述の「豚コクしょうゆラーメン」と「辛みそラーメン」に続く “第3の麺大盛り„ で、このシリーズとしては初の和風スープ。前回の製造者は2品とも日清食品でしたが、こちらの製造者はエースコックということで、大盛りカップ麺の元祖であり金字塔「スーパーカップ1.5倍」を生み出したメーカーが担当しています。

ちなみにローソンがカテゴライズしているブランドの中では「L marche(エル・マルシェ)」に該当する商品なんですけど、ご存知ですか? エル・マルシェ。たとえばセブン&アイのセブンプレミアムだったり、ファミリーマートのファミマルだったり、それらと比較して一般的には馴染みがないブランドなのではないか——などと感じているのですが、いかがでしょう。

もうすこし遡って「ローソンセレクト」なら聞き覚えのある方も多いのではないかと思いますが、その後身に位置するのが「L basic(エル・ベーシック)」と「L marche(エル・マルシェ)」で、佐藤オオキ氏が率いるデザインオフィス「nendo(ネンド)」をクリエイティブパートナーとし、従来の「ローソンセレクト」を刷新する形で2020年(令和2年)春に発足。

「L basic」とは、日常使いのミニマルな商品(当初約80品目)を集めたブランドで、お客様にとって適切なサイズや量を考慮し、無駄を省くことで生まれた優しさを感じてもらえる “肩肘張らない適正品質„ がコンセプト。カテゴリーとしては、生活の基本となる商品や日用品(牛乳、パン、卵、米、調味料 等)が分類されています。

「L marche」とは、お菓子や冷凍食品、加工食品など、ざっくり要約すると “L basic以外の商品„(当初約600品目)を集めたブランドで、もともとは原材料のイメージを手描きのイラストで表現したパッケージを採用していましたが、シンプルすぎて「分かりにくい」「識別しにくい」とSNS上で炎上。その騒ぎを境にイメージ写真が使われ始め、現在のデザインに変わりました。

とはいえ前述のように、競合他社の「セブンプレミアム」や「ファミマル」などと比較して、そこまで一般的には浸透していないというか、たとえば「Q.セブンプレミアム知ってる? A.うん」「Q.ファミマル知ってる? A.うん」「Q.エルベーシックとエルマルシェの違い分かる? A.そもそも何それ」みたいな(※筆者と妻の会話)。

カップ麺には “この「L marche」マーク„ を印刷

しれっとパッケージにロゴマークは印刷されているので、このLマークに見覚えのある方は多いかと思いますが、名前までは知らん、みたいな。ちなみに菓子・珍味、冷凍食品・アイス、ホットスナックとカテゴリーごとに「L marche」のデザインも変わってくるんですけど、そろそろ本題に入りましょうかw

開封

別添の小袋は2種

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入り粉末スープ」に、後入れ「七味」の合計2パックで、そういえばパッケージに英語版の商品名も印刷されていましたけど、うどん(Udon)は余裕で分かる、七味(Seven-Flavor Chili Pepper)も納得できる、天かす(Tempura Bits)は‥‥初めて知った。

油で揚げたフライうどん

揚げ玉は? などと、さらに脱線しそうなので閑話休題。麺は油で揚げたフライうどんで、湯戻し時間は熱湯5分。エースコックが通年販売しているカップうどんといえば、北陸で愛されている「力うどん」に「だしの旨みで減塩 鶏炊きうどん」「焼うどんモッチッチ だし醤油味」「まる旨 きつねうどん」「同 カレーうどん」なんかもありますけど、日清食品や東洋水産よりも品数は少なめ。

たとえば直近の新商品を例に挙げると、Z世代向けの “映え„ カップ麺「スーパーカップ1.5倍 たらこクリーム味うどん」(2024年2月19日発売品)のリリースが記憶に新しいように、大盛りサイズのカップうどんも定期的にリリースしているエースコックですが、そのカテゴリーにおける通年販売のNB(ナショナルブランド)商品は存在しないため、カニバリは完全に回避できています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺大盛り 天かすうどん 七味付き
販売者:株式会社ローソン
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:102g(めん90g)
商品コード:4901701404338(JAN)
発売日:2024年04月02日(火)
実食日:2024年04月06日(土)
発売地域:全国(ナチュラルローソン除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
販売価格:183円(税別)
購入価格:198円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(かやく入り粉末スープ・七味)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白)、かやく入りスープ(揚げ玉、食塩、粉末しょうゆ、魚介パウダー、魚介調味料、でん粉、砂糖、ねぎ、ニボシエキス、コンブエキス、酵母エキス、シイタケパウダー、オニオンパウダー、ジンジャーパウダー、すだち果汁パウダー、植物油脂)、七味(七味唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、リン酸Na、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・ごま・さば・大豆を含む)

実食開始

けっこう天かすドサッと

別添の小袋は「かやく入り粉末スープ」のみ先入れで、かやくは粉末スープまみれの天かす(Tempura Bits)と青ネギ(Green Onion? Scallion?)だけのシンプルなラインナップ。パッケージにも “鰹だしが決め手„ と印刷されているように、なるほど魚介系の香りが強く、ベクトルはインスタント的ではあるけれど、悪い意味でのチープさは感じません。

関西でのハイカラ、関東でのタヌキ

「かやく入り粉末スープ」の小袋には “スープに充分熱湯をかけてよく溶かしてください„ との記載があったので、それを意識しながら熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせた後、仕上げに「七味」をトッピングしたら出来上がり。

引き続き香りのベクトルはインスタント的ですが、鰹だしを中心とする魚介の主張が強く、七味は華やかで、天かすの量が想像していたよりも多かった件。ちなみにローソン標準価格の設定は、NBの業界標準よりも低い183円(税込198円)だったので、PBの強みであるコスパ部分や味の濃さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(102g)あたり
カロリー:442kcal
たん白質:9.3g
脂  質:16.9g
炭水化物:64.1g
(糖  質:62.1g)
(食物繊維:2.0g)
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.54mg
カルシウム:257mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:442kcal(めん・かやく:381kcal)(スープ:61kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

大盛りサイズでも高品質

5.0

泣く子も黙るカップうどんの二大巨頭「日清のどん兵衛 きつねうどん」及び「赤いきつねうどん」のフライうどんと比較して、それほどの厚みは誇っていませんが、なんのなんの。厚みのわりに内部の密度は高く、同時に摩擦抵抗が少ない滑らかな口当たりと喉越しの加減も印象的。

スープとの一体感もバッチリ

しかしながら氷の表面が如く、摩擦抵抗ゼロってほどの滑らかさではない、小さな気泡を残した質感で、そこに先入れの粉末スープを染み込ませているのがポイント。おかげでスープとの一体感は素晴らしく、これについてはノンフライうどんだと難しい芸当なので、フライうどんならではの魅力といっても過言ではありません。

調理前の麺重量(90g)は、エースコックが誇る「スーパーカップ1.5倍」の基準に倣っているため、きっちり大盛りサイズではあるけれど、食べ始めに印象的だった密度の高さが楽しめるのは途中まで。しかし、だらだらと伸びていく感じではなく、どんどん一体感が増していくような変化だったので、ネガティブではありませんでした。

スープ

さすがコンビニ専売品‥‥濃いw

5.0

パッケージで “鰹だしが決め手„ をアピールしているだけのことはあり、うま味のド真ん中に鎮座するのは鰹を中心とする魚粉のインパクト。その勢いは、日本食に欠かせない出汁(だし)の上品のイメージを覆すほど、言葉を選ばすに表現するなら下品とさえ思える力強さで、粉末しょうゆのエッジも強い、コンビニPBらしい味の濃さ。

しかし、基本は魚粉(イノシン酸)を中心としつつ、コンブエキス(グルタミン酸)やシイタケパウダー(グアニル酸)を重ねることで “うま味の相乗効果„ を図り、すだち果汁パウダーを隠し味に使用するなど、なかなかに凝った作り。普段からコンビニを頻繁に利用している、濃いめの味付けに慣れたユーザーにも納得してもらえるように、そんな配慮が滲み出た塩梅です。

こういうのでいいんだよ、こういうので

別添の「七味」は‥‥えっと、なんの変哲もない七味唐辛子だったのでw たとえば “日本三大七味„ に数えられる東京・浅草「やげん堀」、信州・善光寺「根元 八幡屋礒五郎」、京都・清水「七味家本舗」あたりとコラボしているとか、日清食品の「どん兵衛」よろしく東西で配合を変えているとか、そういった訴求もなく。

ただ、一般家庭の台所や大衆食堂の卓上に置いてある “それ„ を彷彿とさせる素朴さと、鰹だしが強い粉末スープの相性はバッチリで、こういうのでいいんだよ、こういうので——と、安心できるタイプ。また最初から「かやく入り粉末スープ」に同梱してコストを浮かせる方法もあったのに、わざわざ個包装のため香り立ちもよく、製品の魅力を大幅に底上げしてくれるアイテムでした。七味、偉大なり。

かやく

天かすというか揚げ玉っぽいけど

4.0

かやくは「天かす」と「ねぎ」だけなので、それ以上でも以下でもないけれど、想像していたよりも天かすの量が多く、スープにコクを与えながら食べ応えアップにも寄与。ネギは熱風乾燥なので、ジャキジャキとした繊維質を強く残した歯触りですが、それだけに自己主張も強く、その歯触りが濃いめのスープに対するアクセントに効果的でした。

総評

4.0

いかにもシンプルで控えめなパッケージのデザインとは裏腹に、鰹だし(というか魚粉)をバチッと効かせたインパクトの強い味わいで、しかしながら “うま味の相乗効果„ や “すだち果汁パウダーの隠し味„ で偏差値の高さも覗かせている、ぶっちゃけ実食前は「★3」くらいの結果を想像していたんですけど、及第点では勿体無いと判断した次第。

ちなみに2024年4月現在、ローソンで「日清のどん兵衛 特盛きつねうどん」や「赤いきつねうどん でか盛」を購入すると、なにかしらの割引キャンペーンでも実施されていない限り、1食あたりの税込価格は292円。もちろん “それ相応の差„ は生じますけど、この仕上がりで198円(税込)ですから、おそらく思っている以上に満足できると思います【author・taka :a(大石敬之)】

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