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ローソンが “マヌルパン風” のカップ麺をテスト販売!? 潜在的ニーズを感じる「ガーリックチーズ味 塩ラーメン」登場!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月25日(火)新発売、ローソン×サンヨー食品のカップ麺「マルヌパン風 ガーリックチーズ味塩ラーメン」の実食レビューです。

韓国グルメで人気の「マヌルパン」をイメージしたカップラーメン!? ローソンが7社と共同開発した “テスト品” を市場に投下!!

おいしい? まずい?? どんな味??? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルヌパン風 ガーリックチーズ味 塩ラーメン

マヌルパン(마늘빵)とは、Instagram(インスタグラム)をはじめとするSNSを中心に “悪魔の食べ物” と話題になっている韓国発祥の屋台グルメで、マヌル(마늘)は韓国語で「にんにく」を意味する単語。英語に翻訳するとガーリックブレッド(garlic bread)になるのですが、日本にも浸透しているガーリックトーストとは別物で、マヌルネコも関係ありません。

ティーンの常識!? マヌルパンとは‥‥

たっぷりのニンニクを使ったパン、という漠然とした定義は共通する項目になりますが、厚みのある丸いパンに複数の切り込みを入れ、その隙間にクリームチーズを挟み、オリーブオイルやハチミツ・バター・ニンニク・牛乳・パセリなどを混ぜ合わせたガーリックソースに潜らせ、オーブンなどで焼いたもの。その甘じょっぱいテイストから、悪魔的でクセになる美味しさと注目を集めています。

そんな「マヌルパン」をイメージしたのが今回の新商品「マルヌパン風 ガーリックチーズ味 塩ラーメン」で、メーカーはサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。全国のローソン店舗を対象に、あえての “テスト販売品” として、マヌルパンの味わいを再現したカップラーメンを展開してきました。ええ、もはやパンじゃない。

これは複数のメーカーによる企画「ありそうでなかった商品」から生まれたサンプルで、協賛したのはカルビー株式会社、カンロ株式会社、サンヨー食品株式会社、株式会社Jリカー、トーヨービバレッジ株式会社、ヘリオス酒造株式会社、北海道麦酒醸造株式会社の計7社(並びは五十音順)。

メーカー7社による「ありそうでなかった商品」

テスト品のエントリーは、ポテトチップス「ガーリックマヨネーズ味」(カルビー)、キャンディ「味のしない?飴」(カンロ)、カップ麺「マヌルパン風 ガーリックチーズ味 塩ラーメン」(サンヨー食品)、お酒「プロテinチューハイ」(北海道麦酒)、お酒「くらレモン」(ヘリオス)、お酒「スポーツドリンクテイストサワー」(Jリカー)

チルド飲料「あたためておいしいカフェラテ」(トーヨービバレッジ)計7品と個性的なラインナップで、11月7日(月)23時59分までの期間中、ローソンのキャンペーンサイト「テスト品総選挙※」からデビューさせたい商品に投票すると、投票数上位1~3位の商品が “ブラッシュアップ後に正式発売される権利を獲得する” テスト商品のオーディションを実施しています(※要Twitterアカウント)。

オーディションに合格したテスト品は、2023年(令和5年)6月頃にブラッシュアップ版を製品化して新発売ということで、その頃には忘れてそうですけどw かなり面白い試み。このブログは即席カップめんを専門的に取り扱っているため、マヌルパン風のカップラーメンを捕獲しました。

白い背景に手書きの商品名と「テスト販売中」が目印

いかにもサンプルっぽいというか、シンプルを通り越して味気ないパッケージに身を包み、商品名もマジックインキでテキトーに書いたような‥‥ええ、こういう企画は大好きですw ただ、おいしくなければ本末転倒なので、お手並み拝見と参りましょう。

開封

別添の小袋はテンプレのデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」1袋のみ。これもノッペラボウな試作段階のデザインだと面白かったんですけど、仕上げの小袋はサンヨー食品の縦型ビッグにおけるテンプレのデザインなので、デザインを変えないほうがコストカットになるのかもしれません。

この時点で強めのガーリック臭が押し寄せてくる

パッケージには調理後のイメージ写真が掲載されていないため、どんな具材が入っているのかワクワクしながら開封したところ、チーズ加工品とフライドガーリックはマヌルパンを想起させるアイテムで、キャベツはカップ麺のオリジナル。赤ピーマンはローソン限定の「マヌルパン」(世界のパンde旅気分 アジア – 2022年4月19日発売品)にトッピングされていたので、それを意識しての構成でしょうか。

ちなみに2022年10月現在、サンヨー食品が販売する縦型ビッグのメーカー希望小売価格は245円(税別)が基準となっているため、それをローソンで購入した場合の税込価格は264円が相場になっているのですが、今回のローソン標準価格は220円(税込238円)と現在の基準よりも低めの設定。これは2022年6月1日出荷分(価格改定)以前の相場と同じなので、ずいぶんと安く感じました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルヌパン風 ガーリックチーズ味塩ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業 本社工場
内容量:93g(めん70g)
商品コード:4901734047575(JAN)
発売日:2022年10月25日(月)
実食日:2022年10月26日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:220円(税別)
購入価格:238円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、食塩、植物油脂、香辛料、乳等を主要原料とする食品、チキン調味料、チーズパウダー、たん白加水分解物、酵母エキス、パセリ、香味油)、かやく(チーズ加工品、キャベツ、フライドガーリック、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、トレハロース、増粘剤(キサンタン)、乳化剤、かんすい、甘味料(カンゾウ)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、アナトー色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

見るからにジャンクなタイプ

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。マヌルパンは文字通りパンですが、本製品にマヌルパンは使用していないため、あくまでもカテゴリーは即席カップめん。サンヨー食品の縦型ビッグに使われる油揚げ麺といえば、よくも悪くもスナック的なテンプレが多く、それは有名店の再現モノだとマイナスに作用する傾向があるんですけど、今回はテーマ的に大丈夫かな。

調理後の香りに注目

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「仕上げの小袋」を温めながら待つこと3分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。正直なところチーズ感については期待していなかったのですが、小袋を開封した途端、クリームチーズとブルーチーズを組み合わせたような、けっこうクセの強い香りが漂ってきて、ちょっとビックリしました。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続きマヌルパン風の打ち出し方に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:418kcal
たん白質:8.4g
脂  質:17.2g
炭水化物:57.3g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:201mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:418kcal(めん・かやく:333kcal)(スープ:85kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

新開発ではない(新開発だとしても感動はない)

3.0

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵」という原材料名は、直近にレビューした商品を例に挙げると「サッポロ一番 カップスター ガーリックシュリンプ味 タテビッグ バットマンパッケージ」の油揚げ麺に共通する構成で、湯戻し時間は異なりますが、体感的に同じ流れを汲んでいることが伝わってきます。

スープとの相性は悪くなかった

表面はハリのある質感で、粘りは弱く、それよりもプリッとした歯切れのよさに重点を置いているのですが、それでも食感や風味はスナック的。マヌルパンとの共通点を挙げるとするならば、小麦粉を主原料にしていることくらいなので、パンとしての美味しさは皆無に等しいけれど、後述するスープとの相性は悪くありません。

油揚げ麺ならではの風味に、チープな食感など、有名店が監修した商品には向かないタイプになりますが、それだけにジャンクさが売りの商品とタッグを組むと話は別。熱湯3分ちゃんと守らずにフライングするとパキパキした部分が目立ち、かといって耐久性があるのかといえば、そうでもないんですけどw 本格志向のノンフライ麺だったらチグハグになっていたように感じたので、結果オーライでしょうか。

スープ

インパクトが強いので人を選ぶかも

3.0

土台になっている粉末スープは、ガーリックパウダーを遠慮なく効かせた塩味で、動物系はチキン。おそらくクリームチーズではないけれど、チーズパウダーや乳等を主要原料とする食品を使用しているため、方向性としては洋風の面持ち。強めのガーリックとパセリの兼ね合いから、なるほどガーリックトーストを彷彿とさせるテイストです。それにしてもニンニクが容赦ないですねw

チーズ臭が個性を表現(苦手な方はスルーして)

そして、仕上げの小袋が個性的。ヨーグルトっぽいツンとした香りに加え、クリームチーズやブルーチーズを想起させるアクセントには、これまでのカップラーメンで体験したことがない新鮮味を覚えます。片やハチミツの甘さだったり、オリーブオイルの風味だったり、そういった個性は感じないため、マヌルパン風かといわれたら怪しい部分もありますけど、なかなか斬新な味わいでした。

かやく

チーズ加工品がパンっぽいw

3.0

キャベツは汁あり製品・汁なし製品どちらでも重宝されている使い回しのトッピングですし、赤ピーマンやフライドガーリックも新進気鋭の具材ではないけれど、フライドガーリックの攻撃性は折り紙付き。カリッカリではないので、フライド特有の芳ばしさは半減しますが、全体のニンニク感を底上げすることに大きく寄与しています。

ほんとにチーズ加工品なのか?w

チーズ加工品は『トムとジェリー』に出てくるような穴あきチーズに見えなくもないんですけど、ぶっちゃけチーズの味は強くありません。しかし、スープに浸したパンを彷彿とさせる、そんな食感が個性的。はたして絶品かといえば‥‥うん、私は好みではなかったんですけどw 捉え方によってはマヌルパンに通じるポイントといえなくもないので、印象には残りました。

総評

3.0

オリーブオイルの風味やハチミツの甘さは見付からなかったり、クリームチーズのコクは皆無に等しかったり、どことなく得体の知れないチーズ加工品だったり、マヌルパンをイメージすればするほど物足りなさを感じたんですけど、それだけに試食用のサンプルっぽいというか、開発段階を垣間見ているような気分になってもらうために、あえて “中途半端なテスト品” に仕上げたのかもしれません。

結果として潜在的なニーズを顕在的なものに‥‥いや、むしろニーズをウォンツに変えるだけのポテンシャルを備えていたので、まんまと術中にハマった気分なんですけどw この商品が「テスト品総選挙」の投票でTOP3に入った暁には、さらなるブラッシュアップ版がリリースされる運びとなっているため、そっちも食べてみたくなったことには企画としての成功を感じました【author・taka :a(大石敬之)】

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