販売終了の高コスパ商品が復活!? ローソンのPBカップ麺「しょうゆラーメン」「みそラーメン」再び登場!!

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L marche(エル マルシェ)

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年4月27日(火)新発売、ローソンのPBカップ麺「しょうゆラーメン」及び「みそラーメン」の実食レビューです。

ローソンセレクトの後身「L marche」のカップラーメンに “あの味” がリバイバル!? 既存の全粒粉入りノンフライ麺とは違う “お求めやすい価格” のバリエーションが復活!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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L marche しょうゆ・みそラーメン

ローソンセレクト(Lawson Select)とは、株式会社ローソンが展開していたPB(プライベートブランド)の名称で、2007年5月にPB商品の根底を覆した「セブンプレミアム」(セブン&アイグループ)に対抗すべく、2010年7月から本格的に販売を開始。働く女性の増加や超高齢社会の到来など、変化する日本の需要に合わせ、有職女性や主婦、シニア層の生活支援に力点を置いた製品を企画・販売していました。

2020年春「L basic」と「L marche」に再編

その後、2012年10月下旬にファミリーマートが満を持す「FamilyMart collection(ファミリマートコレクション)」を展開し、コンビニ大手3社による三つ巴のPB合戦が続いていたのですが、2020年春——。ローソンは佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo(ネンド)」をクリエイティブパートナーとして迎え、既存のローソンセレクトを「L basic(エル・ベーシック)」と「L marche(エル・マルシェ)」に刷新。

L basic(エル ベーシック)とは、日常使いのミニマルな商品として約80品目を集めたブランドで、お客様にとって適切なサイズや量を考慮し、無駄を省くことで生まれる優しさを感じてもらえる “肩肘張らない適正品質” を目指したブランド。生活の基本となる牛乳や卵、食パンなどの食品類は「ベージュ」を基調としたパッケージに、ティッシュや石鹸などの生活雑貨製品は「グレー」を貴重としたパッケージに統一します。

L marche(エル マルシェ)とは、お菓子や冷凍食品、加工食品など “Lベーシック以外の食品” を約600品目集めたブランドで、当初は使われている原材料のイメージを手描きのイラストで表現していたのですが、あまりにシンプルすぎるデザインに「分かりにくい」「識別しにくい」との非難殺到で炎上。それを重く受け止めたローソンは、一部の商品におけるデザインを変更するなど、大きな課題が生じたことでも話題になりました。

その「L marche」に格安価格のカップ麺を導入

このページでレビューする「しょうゆラーメン」と「みそラーメン」は、ローソンと日清食品の共同開発商品で、ほかにも “全粒粉入りノンフライ麺” を搭載したローソンのオリジナル「芳醇しょうゆラーメン」「濃厚みそラーメン」「淡麗コクしおラーメン」「コク旨担々麺」「まろやか鶏白湯ラーメン」「旨辛酸辣湯麺」を製造してきた日清食品ですが、今度の新作には油揚げ麺を採用。

現在の「L marche」に再編される前、つまり「ローソンセレクト」時代のPBカップ麺には油揚げ麺を使っていましたが、2020年4月14日のリニューアル発売を機に “全粒粉入りノンフライ麺” を搭載。ローソン標準価格は従来の120円(税込)から150円(税込)に改定されましたが、その値段差以上に高い満足感を打ち出し、値上げを物ともしないブラッシュアップを実現したのは記憶に新しいところ。

その全粒粉入りノンフライ麺シリーズはそのままに、油揚げ麺を使用した商品も導入することで、ラインナップの強化を図ってきたのかと思いきや、念のためローソンの公式ウェブサイト内にあった「芳醇しょうゆラーメン」と「濃厚みそラーメン」のURLを確かめてみたところ、2021年4月28日現在 “ご指定のページが見つかりません” という以下のHTTPステータスコード(HTTP 404 – ファイル未検出)が表示される状態。

実際に筆者が立ち寄った店舗の棚では、すでに既存の「芳醇しょうゆラーメン」と「濃厚みそラーメン」は姿を消しており、2021年4月20日〜5月3日まで開催されている “モンスターエナジーを2本同時購入でカップ麺が1個もらえるキャンペーン” の対象商品にも含まれていません。このまま油揚げ麺に切り替わるのか、それともリニューアルの前触れか——。それについては後日の成り行き次第ということで、すぐに明らかになるでしょう。

開封

「しょうゆラーメン」開封

さて、今回の新商品「しょうゆラーメン」に別添の小袋はなく、フタを開けたら熱湯を注ぐだけ。日清食品が製造する縦型のカップラーメンといえば、世界初のカップ麺「カップヌードル」の印象が強く、その謎肉(なぞにく)と思しき味付豚ミンチを筆頭に、味付卵(スクランブルエッグ)や青葱とカップヌードルライクな構成ですが、いつもの謎エビ(プーバラン)は入っていません。

「みそラーメン」開封

片や「みそラーメン」にも小袋の別添はなく、こちらは確固たる市民権を得た「カップヌードル 味噌」を彷彿とさせる雰囲気で、人参(にんじん)の切り方こそ違うものの、具材の構成(味付豚ミンチ、キャベツ、にんじん、コーン、ネギ)は完全に一致。けれども下にある麺の形状は、天下のカップヌードルとは違うので、詳しくは後述します。

ちなみにローソンでレギュラーサイズの「カップヌードル」を購入した場合、税込価格は198円(2021年4月28日現在)になりますが、新たに登場した「しょうゆラーメン」と「みそラーメン」のローソン標準価格は税込129円と格安価格。たとえばスーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗でも「カップヌードル」の値段は税込140円〜160円前後は平均的だと思うので、コンビニ限定のPB商品としては格安ライン。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:しょうゆラーメン / みそラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:B・下関工場(山口県下関市小月小島1-1-12)
内容量:70g(めん60g)/ 73g(めん60g)
商品コード:4902105267608 / 4902105267615(JAN)
発売日:2021年04月27日(火)
実食日:2021年04月28日(水)
発売地域:全国(ナチュラルローソンを除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:129円(税込)
ローソン標準価格:119円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml / 300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【しょうゆラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ポーク調味料、香辛料)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、なると、ねぎ)、スープ(粉末しょうゆ、糖類、豚脂、チキン調味料、香辛料、にぼし粉末、かつおぶし調味料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、カラメル色素、クチナシ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、増粘多糖類、くん液、ベニコウジ色素、カロテン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【みそラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ポーク調味料、香辛料)、スープ(粉末みそ、ポーク調味料、糖類、チキン調味料、豚脂、粉末しょうゆ、香辛料、乳化油脂、酵母エキス)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、にんじん、コーン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、香料、かんすい、カロチノイド色素、増粘剤(キサンタンガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

【しょうゆラーメン】栄養成分表示:カロリー 325kcal(めん・かやく 308kcal / スープ 17kcal)、たんぱく質 8.0g、脂質 14.3g、炭水化物 41.9g(糖質 40.4g / 食物繊維 1.5g)、食塩相当量 4.7g(めん・かやく 1.8g / スープ 2.9g)、ビタミンB1 0.43mg、ビタミンB2 0.26mg、カルシウム 97mg

しょうゆラーメン(Cup Ramen Soy Sauce Flavor)の湯戻し時間は熱湯3分、フタの上には「鶏と魚介の旨だしスープ」とありますが、すこし「カップヌードル」を彷彿とさせる香りに、具沢山なビジュアルが嬉しい調理直後。ふと思い返してみれば “鶏と魚介の-・” というキャッチフレーズをはじめ、ローソンセレクト時代の「しょうゆラーメン」と酷似しています。

【みそラーメン】栄養成分表示:カロリー 330kcal(めん・かやく 308kcal / スープ 22kcal)、たんぱく質 8.4g、脂質 13.7g、炭水化物 44.3g(糖質 42.3g / 食物繊維 2.0g)、食塩相当量 4.6g(めん・かやく 1.7g / スープ 2.9g)、ビタミンB1 0.74mg、ビタミンB2 0.26mg、カルシウム 102mg

みそラーメン(Cup Ramen Miso Flavor)の湯戻し時間も熱湯3分で、フタの上には「ポークと味噌のコク旨スープ」とあり、これもローソンセレクト時代の「みそラーメン」と同じキャッチフレーズ。そういえば具材の構成も変わっていないので、単純に “油揚げ麺を使っていた頃の商品が復活した” というイメージが否めません。

ちなみに “お湯の目安量” は「しょうゆラーメン」が310mlに設定されているのに対し、同時発売の「みそラーメン」は300ml(ローソンセレクト時代は310ml)と微妙に表示が違ったので、その調整にこだわりを感じました。それでは、引き続きコストパフォーマンスの高さに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「しょうゆラーメン」の麺

おそらく共通の油揚げ麺を使用

「しょうゆラーメン」の油揚げ麺は、細めに切り出された縮れの強い形状で、若干の扁平。けっこう加水率は低く、もちもちとした粘りの強い弾力は楽しめないものの、食べ始めは適度なコシがあり、後半は歯切れのよさが際立ってくる、いい意味で軽い食感。なかでも歯切れの良さは食べ終わる頃まで持続するので、いわゆる安売り用(オープン価格)の廉価版に使われているような代物ではありません。

「みそラーメン」の麺

おそらく「みそラーメン」に使われている油揚げ麺も共通で、サイズ・食感ともに大きな違いはなく、原材料の構成も完全に一致。スープのテイストは「しょうゆ」に「みそ」と異なるものの、どちらとも相性がよく、これなら「しお」や「担々」「酸辣湯」にも柔軟に対応してくれそうな予感。あえて個性よりも万能性を重視するこで、開発にかかるコストを抑えているのでしょう。

なかには例外もありますが、同社製造の「カップラーメン」しかり、熱湯3分の油揚げ麺を使っている商品は “熱湯2分でフタを開け、かるく混ぜたあと、再びフタを閉めて合計3分待つ” のがオススメ。この手順を踏むことでコシが強くなり、伸びにくくなります。熱湯5分の太麺やノンフライ麺には使えないテクニックになりますが、覚えていたら試してみてください。

スープ

「しょうゆラーメン」のスープ

カップヌードルを軸にアレンジしているようなテイスト

「しょうゆラーメン」の粉末スープは、まさに「カップヌードル」のオリジナルスープに近いフレームワーク。メンマパウダーは入っていないのと、オリジナルには含まれない「にぼし粉末」や「かつおぶし調味料」を隠し味に使っているため、まったく同じ味ではないのですが、しょうゆの加減や胡椒のアクセントも近く、イメージとしては「カップヌードル」を優しく和風に寄せているようなテイスト。

「みそラーメン」のスープ

「みそラーメン」のスープも「カップヌードル 味噌」を意識しているようですが、魚醤や煮干し粉末は使われておらず、味噌のブレンドや生姜の効き目も比較的に穏やか。しかし、けっして味が薄いわけではなく、動物系の旨みは丁寧で、おにぎりと一緒に食べたくなるような‥‥というのは「カップヌードル 味噌」と共通の印象。すこし味噌汁っぽさもありますが、それだけに親しみやすい、家庭的なスープです。

具材

「しょうゆラーメン」の具材

謎肉が日清食品ならではの個性を表現

「しょうゆラーメン」に使われている具材は謎肉ライクな‥‥というか、ほぼほぼ「謎肉」で間違いないと思われる味付豚ミンチに、甘いスクランブルエッグや青葱の歯触りも「カップヌードル」のイメージに繋がるポイントで、ナルトだけがオリジナリティを醸しているのですが、きわめてジャンクな謎肉とスクランブルエッグがメイン具材。どちらも量が多く、これで税込129円なら文句ありません。

「みそラーメン」の具材

「みそラーメン」に使われている味付豚ミンチも謎肉で、そこそこキャベツの量も多く、こりこりとした人参の歯応えに、ふわっとコーンの甘みも嬉しいアクセント。謎肉の量は「しょうゆラーメン」のほうが圧倒的に多かったのですが、値段を考慮すれば悪いどころか上出来の内容で、食べ応えアップに寄与してくれていました。※どちらもコストパフォーマンスに優れた商品ですが、個人的にオススメしたいのは「しょうゆラーメン」です。

総評

5.0

立ち位置としては、以前にローソンを支えていた「しょうゆラーメン」と「みそラーメン」の復刻版で、それを知っている方にとっては新鮮味のない商品になるかもしれません。けれどもパッケージのデザインと同様に、中身も洗練された印象で、より女性の方や高齢者の方にも親しみやすい商品になったと思います。あとは、既存の全粒粉入りノンフライ麺の行く末だけ——。

税込150円のPB商品とは思えない仕上がりの全粒粉入りノンフライ麺は、ライバルのセブンイレブンやファミリーマートの格安カップ麺とは一線を画す存在なので、ここで終わらせるのは勿体ないシリーズ。女性ユーザーを中心に、たしかな需要と市民権を得ているはずなので、今後の動向に注目しましょう【author・taka :a(大石敬之)】

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